タイトル通りの噺家ばかりではなく、トリオ漫才、ピン芸人たちを集めている。
東京進出を狙う大阪のスーパーマーケット進出の依頼を受けおう談四郎(立川談志)は植木等の無責任男をイメージしている。セリフにも出てくるし。
だが、「ニッポン無責任時代」とは違って泥臭い喜劇。
東宝というよりも松竹が作ったみたい。
東宝で言うのなら、「駅前」シリーズのような人情喜劇である。
東宝としては無責任と駅前の両方を取り込もうということなのか。
立川談志が主人公なら、もっと偽悪的に描いてもいいように思える。そうしたら最後は泣かせに入る人情喜劇で異彩のキャラになるだろうが、この路線ではごく普通のキャラなのだ。