天才詐欺師物語 狸の花道

てんさいさぎしものがたりたぬきのはなみち|----|----

天才詐欺師物語 狸の花道

レビューの数

5

平均評点

62.6(22人)

観たひと

35

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/8/1
上映時間 96分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督山本嘉次郎 
脚色平戸延介 
原作町田浩二 
製作山本嘉次郎 
菅英久 
撮影小泉福造 
美術浜上兵衛 
音楽広瀬健次郎 
録音刀根紀雄 
照明西川鶴三 
編集大井幸造 
スチル吉崎松雄 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演小林桂樹 仙田喜市
三木のり平 小仏吾平
森繁久彌 赤井紋太
山茶花究 貝原新作
淡路恵子 仙田テル子
坂部尚子 仙田玉江
坂部紀子 仙田玉江
司葉子 須藤敏子
伊藤久哉 間宮
志村喬 駒井
高橋紀子 小池美代
沢井桂子 とみ子
三田照子 とみ子の母
雨宮貞子 あき子
北川町子 ママさん
中真千子 アケミ
若松久代 寝乱れの女
中北千枝子 下宿のお神
水の也清美 料亭の内儀
岡豊 運転手A
渋谷英男 運転手B
沢村いき雄 隣りの親父
小野松枝 姿さん
草間璋夫 親父
太田豊彦 小僧
藤原釜足 看守
佐々蓉子 パチンコ屋Aの女
馬野都留子 緑の小母さん
桐野洋雄 タア坊

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

町田浩二の原作「詐欺の天才奮戦記」を平戸延介が脚色「銀座退屈娘」の山本嘉次郎が監督した喜劇。撮影は「蟻地獄作戦」の小泉福造。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

競輪狂のため三度も女に捨てられた仙田喜市は、恋女房テル子になんとか気に入られようと、金儲けを考えた。喜市は子供の頃から、舌先三寸で人を騙すことに長けていた。この特徴を生かすのだ。喜市は、ある時は本日開店のパチンコ屋店主に、また放送局員に化けタバコ専門の詐欺師となって、競輪に熱中した。喜市の口が機械のように回転し始めた頃、自から警察の庭へと駈け込んで、刑務所行きとなった。犯行七三件、総額二百三万四十円。だがここでも喜市は、素晴しい演技力を発揮して、取り調べの刑事小仏の同情をもひいて、懲役三年のところ、二年半で仮釈放になった。一目散にテル子のもとへ帰ったが、一人娘の玉枝を連れて、テル子は男をこしらえていた。ヤケになった喜市は、洋服屋の貝原産業に押し入って洋服を一式だましとった。だが丁度この区域の管轄になった小仏に知られ捕物合戦となった。またもや刑務所ゆきだ。一年半で仮釈放となった喜市は、貝原産業で使われるはめとなった。貝原がたまたま防犯協会や免囚保護事業をしていたために、親切げに彼を雇ったのだ。喜市は、真面目に働くと見せかけて、ゴッソリ戴くつもりだった。そんな喜市を貝原が信用しだした時、留置所を脱獄して来た友人、赤井紋太がやって来て、金庫泥棒をもちかけた。丁度テル子と男の手切れ金十万円が欲しかった喜市はのり気だったが、大泥棒のはずの紋太が腰を抜かして、喜市は一人で三百万の強盗犯となって、留置所入りとなった。喜市は、大親分風をふかす紋太のおかげで、無罪放免となったが喜市が刑務所を出ようとした時、すれ違った美人が万引き犯の須藤敏子だった。喜市は、彼女に一目ぼれをした。真当な人間になろうと、釈放された敏子の家を訪ねると、残っていたのは、敏子が残した喜市への旅費・部屋代などの借用書だった。驚愕する喜市だが、彼の狸の花道は、これで更に華やかになったようだ。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1964年8月下旬号

日本映画紹介:天才詐欺師物語 狸の花道

1964年7月下旬号

2大シナリオ:天才詐欺師物語 狸の花道

2020/09/20

2020/09/20

65点

テレビ/有料放送/チャンネルNECO 


化かし合い

さえない競輪気違いの仙田喜市(小林桂樹)はスッカラカンになってしまったことからたばこ詐欺を始めた。あるときついに捕まって刑務所送りになるが、それでも詐欺を繰り返す。
小林のあだ名は専売局。人情家で人の良い刑事を三木のり平、口ばっかりの小泥棒を森繁久弥、小林のあばずれ女房を淡島千景、そして最後に小林をだます美人詐欺師を司葉子と、この顔ぶれを見ただけでも面白い。
東宝特異の喜劇路線。ハズレはない。

2019/01/27

2019/06/28

40点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


糞度胸だけで相手を騙す単純野郎

ラピュタ阿佐ヶ谷の小林桂樹特集で初めて観た「狸の花道」は、ヤマカジの脚本・監督作(脚本は平戸延介名義)ですが、「天才詐欺師物語」と肩タイトルで謳われていながら、小林が演じた主人公像は“天才”と呼ぶような才能を持たず、ただ糞度胸だけで相手を騙す単純野郎に過ぎず、その相手も騙され続けるばかりしか能のない馬鹿なので、どうも観ていて映画が弾みません。

2017/02/12

2017/02/13

-点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 

『天才詐欺師物語 たぬきの中の狸』。「天才詐欺師物語 狸の花道」を改題。小林桂樹が詐欺師、それを追う刑事に三木のり平。小林の娘は「悪魔ッ子」のリリー(坂部紀子)。坂部尚子、坂部紀子の二人で一役を演じたらしい。森繁久彌はヘンテコなメーキャップでホラを吹く男。山茶花究は太ってる。

2016/03/27

25点

選択しない 


天才詐欺師物語 狸の花道

1964年制作としてもいかにも古臭い。捕物シーンで「天国と地獄」が流れたり。ただ森繁のブッとんだ演技に驚嘆。何度も大笑いした。

2016/03/12

2016/03/12

80点

テレビ/有料放送/チャンネルNECO 


累計犯罪者

天才詐欺師も騙される。女のほうが一枚上。