殺られる前に殺れ

やられるまえにやれ|----|----

殺られる前に殺れ

レビューの数

3

平均評点

57.5(2人)

観たひと

9

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/2/15
上映時間 85分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督弓削太郎 
脚本長谷川公之 
企画藤井浩明 
撮影石田博 
美術仲美喜雄 
音楽伊部晴美 
録音渡辺利一 
照明渡辺長治 
編集中静達治 
スチル柳沢英雄 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演宇津井健 南健次
藤巻潤 坂口弘
大辻伺郎 佐々木進吉
蛍雪太朗 安岡鉄男
藤由紀子 芹沢啓子
江波杏子 戸川アケミ
高松英郎 野村一策
成田三樹夫 川崎庄作
星ひかる 砂田三造
菅原謙二 菊池安彦
紺野ユカ 日比野和枝
渡辺美智子 坂口美代
目黒幸子 安岡けい
太田豊彦 安岡明

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「黒の商標」の長谷川公之がオリジナル・シナリオを執筆「黒の駐車場」の弓削太郎が監督したアクション・ドラマ。撮影もコンビの石田博。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

刑期を終って出所した南を待っていたのは、野村一策と乾分たちであった。野村は南の留守中、親分を倒しそのあとがまに座り、“金の城”を事務所にあくどい事をやっていた。野村の誘いを拒否した南は、乾分の坂口の待つ事務所で、一通の遺書を受け取った。それは当時恋人だったくに子のもので、野村に侵れ、麻薬患者になり、南の出所を前に自殺したのだ。復讐に燃える南は野村の身辺を見張り始めた。野村一味がダイヤの密輸入を計画している事を知った南は、それを奪い売却して自分達の資源にしようとした。金の城を見張った乾分たちは、ダイヤの到着場所をさぐった。ダイヤは羽田空港から金の城の倉庫に入った。が、倉庫には何も見られなかった。情報に失敗した南は、野村の情婦啓子を誘惑し野村の情報を手に入れる事に成功した。啓子もいつか南に好意を寄せ、ダイヤを満々と手に入れた。野村が警察に訴える事も出来ずにいる最中、南はダイヤを香港に運び換金することにした。成功を祝して招待された南は啓子の家を訪れたが、そこに待っていたのは意外にも野村に身をまかせた啓子と野村の復讐に燃えた姿であった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1964年3月上旬号

日本映画紹介:殺られる前に殺れ

2023/11/20

2023/11/20

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『殺られる前にやれ』。出所してきた南(宇津井健)が女の弔い合戦に挑む。敵役は野村(高松英郎)。「ドル箱師」って初聞き。蛍雪太朗の顔をしっかり確認。小型ワイヤレコーダーって本当にあったの?。あのリールでは2.5時間録音は無理でしょ。啓子(藤由紀子)とアケミ(江波杏子)はどんな関係?。

2013/04/30

2014/07/10

15点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


力の入れどころ間違い

ラピュタで観た久々の弓削太郎映画は、相変わらず作劇のツボを外しまくるへなちょこぶりに呆れるばかりの映画で、どうして話をそっちに持ってゆくの?と画面に向かって突っ込みを入れるのにも疲れ、結局睡魔を招き寄せる形になりました。キャメラワークなど凝っていますが、力を入れる場所の間違い。

2013/04/26

2013/04/26

100点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


隠れた名作、美し過ぎる藤由紀子

ネタバレ

2013年4月26日、ラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞。(19:10~の回、会社帰り)

隠れた名作である。
『夜の配当』を観て藤由紀子の美貌に見とれて、『黒の超特急』では哀しい役で『夜の配当』とは異なる印象であったが、この『殺られる前に殺れ』はカラー映画だったので「藤由紀子の美し過ぎる美貌」を堪能した。大満足。

映画も「男の睨みつける両目」がワイドスクリーンで映されて始まる。主演の宇津井健はテレビドラマなどでは誠実な父親などの役が多いが、この映画では悪役として他のワル(高松英郎)と抗争を演じる。でも、宇津井健は極悪人には成りきれない感あり。これで良いのかもしれない。

映画の途中で、宇津井健・藤巻潤・藤由紀子などの中心にカメラを据えて、彼らを回転しながら映し出す「流れる映像」が素晴らしかった。
公園での俯瞰ショットも良い。

この物語、抗争やダイヤ強奪などに関わった人間は全員死亡するので、「殺られる前に殺そうとしたら、全員死亡」というタイトルの方が妥当かと…(冗)

しかし、物語は面白いし、カメラワークもナイスであり、藤由紀子のカラー映像での美貌まで見せてくれるこの映画、日本映画たいしたものである。