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くもきりごくもんちょう|----|----
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61.6点(7人)
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スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる
キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる
解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる
吉川英治原作”雲切閻魔帖”より「風速七十五米」の高岩肇が脚色、「最後の顔役(1963)」の佐々木康が監督した人情ドラマ。撮影は「柳生武芸帳 片目水月の剣」の松井鴻。
あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる
義賊雲霧仁左衛門が江戸城に忍び入り捕われたのは嘉永五年秋のことである。吟味与力高梨小藤次から死刑を言い渡された雲霧は吟味の途中で並はずれの怪力で梁の下敷になった老大工を救った。雲霧は同牢の大吉から因業金貸夜叉権の娘おこうが父無し子を生んだという話を聞き、二年前夜叉権の家に押入った時、ふとしたはずみでおかした自分の罪に思いあたるのであった。我が子見たさに牢番を買収し脱獄、夜叉権の家に忍び入った雲霧は、おこうを失った我が子ゆきを質屋の佐渡幸にあずけ、約束通り牢に戻ったが蔵六の家に届けるはずの十両が手ちがいから雲霧の名前で他人の家に届いた事が、奉行の疑いを招き確証を握るために一時釈放されることとなった。自由になった雲霧は、ゆきをつれて薬売りになり藤田兵部のつれた息子市之進と、ゆきの右手に同じようにホクロがある事を知ってその奇縁に驚いた。一方雲霧を追う小藤次と息子の外記は、雲霧と出会い争ううちにゆきと外記は谷底へ転落した。ゆきは偶然谷底にいた佐渡幸に拾われた。それから九年別れ別れになった親子はゆきは辻占いに、雲霧は盲目にと悲運は重なる。更に七年の後再び佐渡幸夫婦に芸者に売られたゆきは、幕府を護ろうとして傷ついた市之進と再会し看病するという運命の奇縁に相遇した。ゆきは市之進の破傷風を治すため、薬をもとめに居留地御用達商人春木屋へ行く、この薬屋こそ暗い過去を持つ雲霧であった。この頃江戸市中で荷車の下敷になった佐渡幸を雲霧はもちまえの怪力で救った。十手を手にした小藤の目に人間の善意と涙が光った。自首して出た雲霧に小藤は縄をかけず、雲霧はゆきと市之進のあとを追うのだった。
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日本映画紹介:雲切獄門帳
レビュー 登録の新しい順 登録の古い順 レビュータイトルの50音順 評価点の高い順 評価点の低い順
鑑賞日 2019/08/13
登録日 2019/08/13
評点 65点
鑑賞方法 テレビ/有料放送/東映チャンネル
娘を探して幾歳月。
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雲切(雲霧)仁左衛門を主人公にした作品ではあるが、池波正太郎の雲霧仁左衛門とは違って、こちらの雲切は冒頭、押込みをはたらいた家で女を手籠めにしてしまう。原作は吉川英治の短編『雲霧閻魔帳』。 どこまで原作に忠実なのかは知らないが、雲切は『あゝ無情』のジャン・バルジャン、娘ゆきはコゼット、与力高梨はジャベール警視という役回り。たったパン一枚盗んだジャン・バルジャンが、天下の大盗賊の雲切に置き換わっているのも興味深いが、またオリジナルのように十数年を描いた厚みのあるドラマになっている。
鑑賞日 2019/04/03
登録日 2019/04/03
白浪もの+人情もの
盗賊雲霧仁左衛門の話だが、ああ無情を下敷きにして人情もの仕立てとなっている。 生き別れた自分の娘を探し放浪するが、すれ違いでなかなか会えない。そして因縁の若い侍との縁で再び再会する。 隠していた過去が分かるのは車の下敷きになった昔の仲間を助けたことからだった。このあたりはああ無情の一シーンにあったような気がする。
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鑑賞記録
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