台所太平記

だいどころたいへいき|----|----

台所太平記

レビューの数

10

平均評点

65.9(28人)

観たひと

50

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/6/16
上映時間 110分
製作会社 東京
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督豊田四郎 
脚色八住利雄 
原作谷崎潤一郎 
企画宮内義治 
製作佐藤一郎 
金原文雄 
撮影岡崎宏三 
美術伊藤熹朔 
音楽団伊玖磨 
録音長岡憲治 
照明榊原庸介 
編集広瀬千鶴 
スチル橋山愈 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演森繁久彌 千合磊吉
淡島千景 千合讃子
森光子 
乙羽信子 
京塚昌子 
淡路恵子 小夜
水谷良重 
団令子 百合
大空真弓 
池内淳子 
中尾ミエ 万里
小沢昭一 園田光雄
飯田蝶子 光雄の母
西村晃 新田
若宮忠三郎 小島医師
萬代峰子 
都家かつ江 本山看護婦長
松村達雄 樫村
山茶花究 花村薬局
三木のり平 長谷川清造
フランキー堺 安吉

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

サンデー毎日連載・谷崎潤一郎原作を「憂愁平野」の八住利雄が脚色、同じく豊田四郎が監督した文芸もの。撮影は「喜劇 とんかつ一代」の岡騎宏三。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

作家の千倉磊吉の家は京都にあった。この京都から伊豆山に移り住んだが、その間、何人ものお手伝さんが変った。これはそのお手伝さんの行状記である。初は戦前派の典型的な女中だった。半農半漁の貧しい家に生まれ、千倉家に来た。初の青春はこの家ですぎてしまい、結婚の経験もなかった。磊吉夫婦の世話で薬局の主人花村と見合いをしたが、初の姉の口ききで結婚してしまい、磊吉夫婦を失望させた。梅は初と同郷の酒好きで朗らかな性格だった。そして漁師である初の弟安吉と結ばれ千倉家を去って行った。駒は京都の出身で大変なグラマー、ゴリラの真似とフラダンスが大の得意、奉公が勤まらなければ家に帰っても入れてもらえないというので、一心に働いている気だての良い女だった。初、梅が去った後も駒は長く千倉家に残った。磊吉達は京都から伊豆山へと移った。鈴は大津の生まれ、中学を出ているせいか勉強家で、磊吉に字を教えてもらっていた。後に熱海の旅館の番頭と結婚した。九州から来た百合はいろいろと希望があるらしく、磊吉に頼み、ある映画スターの付人にしてもらった。それからしばらくして九州の炭坑で働く父が事故で急死したため、九州へと帰っていった。その別れは、磊吉夫婦にとっても百合にとっても悲しく印象に残るものだった。入れ代り立ち代り、お手伝さんが千倉家を去来したが、そこにはそれぞれの人生があり、磊吉はその一つ一つの人生に幸あれと祈るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1963年7月下旬号

日本映画批評:台所太平記

1963年7月上旬創刊45周年記念特別号

日本映画紹介:台所太平記

1963年5月上旬号

シナリオ:台所太平記

2017/06/29

70点

映画館/兵庫県/シネピピア 


女優がいっぱい

東宝は女優の宝庫だったんだな!宝塚映画でないのが不思議。最後大きな邸宅を引き払いあ、こじんまりとしたアパートに引っ越そうかとなる。賢明です。

2016/12/12

2016/12/24

65点

映画館/東京都/新文芸坐 


作家先生の家の女中歴代記

見始めてから一度観た映画だと気づいた。確認したら2012年7月の銀座シネパトス「豊田四郎監督特集」で観ていた。谷崎潤一郎とおぼしき作家先生とその妻・淡島千景に仕える女中歴代記。女中のメンバーは、森光子、乙羽信子、京塚昌子、池内淳子、大空真弓、団令子、淡路惠子、水谷良江、中尾ミエ。森は山茶花究とお見合い結婚。乙羽は漁師のフランキー堺と結婚。団は高峰秀子とおぼしき女優の付き人になり、大空はタクシー運転手の小沢昭一と結婚。池内は旅館の番頭・三木のり平二「求婚され結婚。中尾はゴルフ場で働く彼氏と一緒にゴルフ場で働くために辞めていくなど、女中の様々なドラマも描かれている。途中で女中はお手伝いさんと呼び名が変わる。京塚のゴリラダンス、低音で抑揚なくしゃべるレズの淡路という見所もある。レズの相手は同じ女中の水谷。【文芸映画の巨匠 豊田四郎 生誕111年祭:併映「大工太平記」】

2016/12/12

2016/12/13

-点

映画館/東京都/新文芸坐 

『台所太平記』。小説家(森繁久彌)の家に勤める女中さん変遷記。10人近い女中さんが登場する。中でも京塚昌子のゴリラ踊りが秀逸、笑っちゃう。京塚が看護婦(都家かつ江)にする質問にも大笑い。もう一人、無表情で感情のない喋り方をする淡路恵子が際立つ。台所に瓶入りのキユーピーマヨネーズ。

2005/07/16

2016/11/30

65点

映画館/東京都/東京国立近代美術館 フィルムセンター 


元祖女性は太陽であった

谷崎潤一郎が自宅で働いてきた歴代の女中たち9人を素描したエッセイ的作品。
東宝女優オールスター出演が楽しい。中でも、淡路恵子の怪演ぶりが群を抜いて素晴らしい。
森繁久彌は全くの好々爺で、いつものエッチ感はみられず、合わせたように、奥さん役の淡島千景も、口数少なく気風の良さが出ていないのはやや物足りない。

2000年代

2016/03/31

40点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


淡路恵子が不気味

淡路恵子さんはちょっとクセのある役を演じるのがお上手ですね。

ただ21世紀の目で見るとLGBTを見下してるかも。

2003/05/13

2013/12/20

78点

映画館/東京都 


淡路恵子

森繁、淡島コンビは九人の女中パワーで影が薄い。淡路恵子で忘れがたい作品となった。