若者の成長物語。立花理々子(姿美千子)は高校へ通いたくて東京の伯母のところへ出てきたが、伯母から女中としての働き口を斡旋されて断れなかった。その家は女主人一人だけと言われていたが、娘のところや伯父のところなどへ転々とたらい回しにされた。それでもめげなかったが、あるとき自転車泥棒の疑いをかけられてそこをやめる。たまたま恩師井口(本郷功次郎)の斡旋で若い夫婦のところに女中奉公に出る。
知り合ったクリーニング屋の店員橘悟(倉石功)と仲良くなったことが原因でまたまた一騒動。
いろいろあってもおばあちゃんの「艱難汝を強くする」と言う格言を胸に頑張っていく。
同級生三沢千鶴子(高野通子)、野添ミチ(青山ミチ)や奉公先の娘三宅蘭子(渚まゆみ)などとの友情や、貧富の差や不純異性交際という名の差別問題など、当時の世相を反映している。
姿三千子を中心としたアイドル映画で、若者の共感を求めている。一見うまくまとまってはいるが、ちょっと教訓めいたところが鼻につく。