若い樹々

わかいきぎ|----|----

若い樹々

レビューの数

1

平均評点

54.8(10人)

観たひと

11

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/4/14
上映時間 80分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督原田治夫 
脚色相良準 
甲斐千代 
原作壷井栄 
企画竹谷豊一郎 
藤山健彦 
撮影秋野友宏 
美術間野重雄 
音楽西山登 
録音三橋真 
照明安田繁 
編集名取功男 
スチル宮崎忠郎 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演姿美千子 立花理々子
倉石功 橘悟
渚まゆみ 三宅蘭子
高野通子 三沢千鶴子
青山ミチ 野添ミチ
市川好郎 立花克平
本郷功次郎 井口秀一
三田村元 三宅要助
八潮悠子 三宅悠子
町田博子 立花咲子
須藤恒子 立花かめ
村田知栄子 岩城もと子
瀧花久子 本橋品枝
平井岐代子 三宅幾代
穂高のり子 三宅りん子
岸正子 三宅れん子
竹村洋介 村山隆
堀川真智子 村山晴美
三角八郎 松木亀吉
宮島健一 三沢松太郎
武江義雄 マネージャー小島
大川修 トモちゃん
小山内淳 自転車屋の主人
若月笙子 食堂給仕
森矢雄二 二人目の恋人

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

“地上”連載・壷井栄原作を「悲恋の若武者」の相良準と甲斐千代が共同で脚色、原田治夫が監督した青春ドラマ。撮影は「団地夫人」の秋野友宏。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

立花理々子は東京に住んでいる叔母のもと子を頼って上京した。ジャズ歌手の野添ミチを頼っていくという同期生の三沢千鶴子と別れて叔母の家についた理々子は、お手伝いさんの就職先が用意されていたのでしょんぼりした。夜間高校への夢は破れたが、理々子は一生懸命やれるだけのことはやると心を決めた。就職先の本橋家は品枝未亡人の一人暮し、そして夫人は娘たちの家へ手伝いに行ってくれと言うのである。まず、理々子は娘婿の三宅要助に廻された。忽ち男の子三人に囲まれて西部劇ごっこ、なついた子供達に部屋の掃除を命じて綺麗に片付け、夕食は理々子の料理で一家は舌づつみを打った。翌日、理々子は三宅幾代邸に向った。この家は三人姉妹オールドミスで、意地が悪く人使いが荒い。それでも末娘の蘭子は理々子のために自転車を貸してくれた。颯爽と自転車を飛ばす理々子はクリーニング店の御用聞き橘悟と衝突して川に転落、自転車を壊してしまった。悟は定時制高校の二年生、自転車の修理代三千円を貸してくれた。理々子は翌日はもうタライ廻しであるが修理した自転車が蘭子の家に届けられたことから騒ぎが起った。お目見得泥棒をよこしたと言われて怒鳴り廻るもと子叔母。あまりの言いがかりに泣く理々子だが、自分の正しいことは主張しなければならないと知った。大都会に出て来た若い樹々に苦難の嵐が吹く。千鶴子はイカれた青年と知りあって捨てられそして自殺を決意する。彼女に暖い手をさし向けるのは両親がなくても張切る野添ミチ、そして理々子。十代の樹々はすくすくと伸びていくのだ。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1963年6月下旬号

日本映画批評:若い樹々

1963年5月下旬号

日本映画紹介:若い樹々

2023/04/06

2023/04/06

65点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


希望に燃える世代

若者の成長物語。立花理々子(姿美千子)は高校へ通いたくて東京の伯母のところへ出てきたが、伯母から女中としての働き口を斡旋されて断れなかった。その家は女主人一人だけと言われていたが、娘のところや伯父のところなどへ転々とたらい回しにされた。それでもめげなかったが、あるとき自転車泥棒の疑いをかけられてそこをやめる。たまたま恩師井口(本郷功次郎)の斡旋で若い夫婦のところに女中奉公に出る。
知り合ったクリーニング屋の店員橘悟(倉石功)と仲良くなったことが原因でまたまた一騒動。
いろいろあってもおばあちゃんの「艱難汝を強くする」と言う格言を胸に頑張っていく。
同級生三沢千鶴子(高野通子)、野添ミチ(青山ミチ)や奉公先の娘三宅蘭子(渚まゆみ)などとの友情や、貧富の差や不純異性交際という名の差別問題など、当時の世相を反映している。
姿三千子を中心としたアイドル映画で、若者の共感を求めている。一見うまくまとまってはいるが、ちょっと教訓めいたところが鼻につく。