雲の上団五郎一座

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雲の上団五郎一座

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レビューの数

15

平均評点

66.1(57人)

観たひと

88

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ミュージカル
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/4/15
上映時間 84分
製作会社 宝塚映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督青柳信雄 
脚色長瀬喜伴 
新井一 
原作菊田一夫 
製作杉原貞雄 
山本紫朗 
撮影鈴木斌 
美術北猛夫 
北辰雄 
音楽松井八郎 
和楽望月太明蔵 
録音中川浩一 
照明西川鶴三 
編集庵原周一 
助監督高野昭二 
松森健 
スチール中山章 
振付松原貞夫 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演フランキー堺 酒井英吉
水谷良重 万はるみ
榎本健一 雲の上団五郎
三木のり平 仁木のり蔵
八波むと志 輪八太蔵
丘寵児 勝見竜之助
早崎文司 尾上市太郎
古川保夫 花村六郎
和気成一 守山音弥
森川信 村井武雄
沢村いき雄 松本菊之丞
由利徹 矢利通
南利明 三上俊夫
佐山俊二 須山新二
森明子 女優花枝
花菱アチャコ 万善五郎
清川虹子 女房おしま
藤木悠 親分辰五郎
北川町子 妾お柳
筑波久子 浅山道子
高島忠夫 柳川社長
内田朝雄 広田課長

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

菊田一夫原作の同名舞台劇から「アワモリ君西へ行く」のコンビ、長瀬喜伴と新井一が共同で脚色、「サラリーマン権三と助十 恋愛交叉点」の青柳信雄が監督した喜劇。撮影もコンビの鈴木斌。パースペクタ立体音響。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ドサ廻りの雲の上団五郎一座の座長、団五郎は、大劇場で華々しく公演するのを夢みている男だが、現実はなかなか厳しく相変らずのドサ廻りを続けていた。祭礼で賑うある田舎街。さっそく一座は小屋を掛けたが、座員は座長をはじめ女形ののり蔵、太蔵、竜之助、武雄、菊之丞など小人数なため一人一人が三役も四役もこなさなければならずてんやわんや。出し物はのり蔵の「娘道成寺」と「母恋笠」。この芝居を見に来た土地の親分の妾お柳は、すっかりのり蔵に熱を上げた。二人は蓬びきの約束までした。それを知った親分はカンカン。一座は親分の怒りをかって荷物と共に放り出された。芋ばかりかじりながら一座はようやく四国へたどりついた。途中一同は酒井英吉という青年に声をかけられた。とうとうと演劇論をまくし立てる酒井も実は胃の中がカラッポ。酒井が四国の人間であることから、わらをもつかむ気持で、団五郎は彼に四国の万興行に一座の売込みを頼んだ。英吉は、「東京大歌舞伎・雲の上団五郎一座」の売り込みに成功、英吉は一座のためにー大悲劇「ラブミー牧場」を書きおろした。だが、悲劇も団五郎一座にかかってはたちまち喜劇に早替り。おまけに国定忠治のセリフまで出てくるとあって万善五郎は気を失った。ところが意外なことに小屋の前は連日長蛇の列。今日は京阪神興行の社長が見物に来るという日、一座の珍芸珍演に観客は大よろこび、いよいよ大阪の大劇場の出演が決った。ついに望みがかなってはりきる団五郎一座、真面目に演技をしているつもりの役者たちだが、トンマな珍芸に場内には爆笑がいつまでも続くのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1962年5月下旬号

日本映画批評:雲の上団五郎一座

1962年4月上旬春の特別号

特別グラビア:「雲の上団五郎一座」の青柳組

日本映画紹介:雲の上団五郎一座

2024/11/26

2024/11/26

59点

選択しない 


舞台は笑わせる

当時活躍していた喜劇人の軽演劇での芝居を観ることが出来る点で貴重。特に三木のり平、八波むと志、由利徹の芝居の面白さに感心。初代おいちゃんの森川信も活躍している。フランキー堺の弁慶というのも貴重。皆、素直に上手いなぁと思う。反面、エノケンはまだ元気であったならと残念に思う。そんなわけで舞台部分での各人の動きのみ楽しめるが、映画としてはあまり面白くない。ラスト、フィナーレも唐突感あり。

2024/04/12

2024/04/15

56点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


笑えるギャグとサプイボのできるギャグ

ネタバレ

この物語はご都合主義で寄せ集めたコント集としてみれば、そこそこ笑えるシーンがある。ときどき気の抜けたビールみたいなコントも混じっていて、笑える気分に水を差されるところもある。
特にフランキー堺の劇中劇がサムイ。
フランキー堺は作品全体に監督のリズムがコントロールを効かせていると、そのリズムにうまく乗って演じられるコメディは絶妙の可笑しさが滲み出て作品全体を引き締める。
ところがこの映画は全体として一貫したリズムがない。行き当たりばったりの展開の中でフランキー堺は「自由奔放」に演じているよう見える。ところが実は、安宅の関における冨樫(森川信)との掛け合いでのコメディ部分では「計算」の行き届いたギャグを見せて笑いを取ろうとしている。「自由奔放」と「計算」と、どちらも隠しきれず、虚実皮膜の絶妙なリアリティを見失って、只々(ただただ)わざとらしくはしゃぎまくっている。だから、ウケを狙っているように見えて、観ているこちらが引いてしまってサブイボができる。
茶川一郎がフランキー堺と水谷良重のラブシーンの肝心な所で口出しするシーンで2回出てくる。やきもちを焼いて邪魔しているのかと思わせて引っくり返すギャグなのだが、こちらの方が、大笑いするほどではないが、笑える。茶川一郎にはウケを狙った媚(こび)がない。

三木のり平と八波むと志に演じさせる「与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)」はフランキーの「勧進帳」とは可笑しさの質の違いが大きすぎる。「与話情(よはなさけ)〜」ではオーソドックスなお手本を八波むと志が先に見せる。その上で、のり平が真似をしてお手本との微妙なズレを見せる。これで、元々の話を知らない人にものり平によるズレ具合がはっきり分かる仕掛けになっている。
これに対して、フランキー堺の弁慶は羽目を外してはしゃいでいる感じになって、ドタバタギャグの可笑しさを出そうとしている。
笑いにふた通りあることを見せているが、作りの細やかさや芸の味では「与話情〜」の方に軍牌をあげたい。

2021/05/23

2021/05/23

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『雲の上団五郎一座』。東西の喜劇人が大奮闘。冒頭ではエノケンが浪花節を唸る節劇。三木のり平と八波むと志の源氏店は何度見ても笑っちゃう、素晴らしい。フランキー堺の弁慶は一級品。ジャズ風カルメンでは水谷良重が歌います。女剣劇の木戸は120円。舞台に投げられるお捻りには野菜や果物もある。

2019/11/05

2020/06/19

65点

映画館/兵庫県/シネピピア 


脚本が緻密

中々凝った出来栄え。

2017/01/11

2017/01/16

60点

選択しない 


舞台を見たかった

ネタバレ

 当時の喜劇役者のオールスター版といった趣の娯楽映画として有名なもの。菊田一夫原作のアチャラカ喜劇を当時の一線級を集めて華やかに見せているけどもスターを散りばめすぎてややゴタゴタしてしまっている気もする。中心となるべきエノケンが今一つノリが悪いのも魅力を減じているし、個性派揃いの役者たちをうまく使えていない気もする。これだけのメンバーならもっと笑わせてもらいたいという不満も残る・・・と愚痴を言いたくなってしまうのも、本作の舞台版の素晴らしさを知る人の話をいろいろなところで聞かされたせいかもしれない。
 そんな中で頑張っているのがフランキー演じる演出家で彼が映画の中心に居座っている。後半の大阪公演の様子がクライマックスでここでのフランキーの弁慶は見どころ。それとのり平と八波むと志の切られ与三郎が舞台版の即興性を思わせて絶妙だ。

2016/09/09

2016/09/09

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


はったり演出家

食い詰めた団五郎一座が、船の上で出会った演出家によって大劇場に進出するまでをコミカルに描く。
演出家(フランキー堺)はそれらしいご託を並べみんなを煙に巻いて劇団をリードする。なんとなく今でもあちこちに見られそうな芸術家ぶった気取り屋を皮肉っているようである。
劇中劇のような形で、舞台風景がよくでてくるが、これもその中で演じられる喜劇を映画の観客にじっくりと見せている。
東西の喜劇俳優が勢揃いし、楽しい喜劇に仕上がっている。