うるさい妹たち

うるさいいもうとたち|Just for Kicks|Just for Kicks

うるさい妹たち

レビューの数

2

平均評点

69.9(12人)

観たひと

25

観たいひと

9

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/12/17
上映時間 95分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督増村保造 
脚色白坂依志夫 
原作五味康祐 
企画中島源太郎 
撮影小林節雄 
美術渡辺竹三郎 
音楽真鍋理一郎 
録音西井憲一 
照明渡辺長治 
スチル板垣公章 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演川口浩 健二
仲宗根美樹 大石紙子
岩崎加根子 姉里子
江波杏子 山村尚子
永井智雄 父英三
三宅邦子 母節子
ミッキー・カーチス 浅井
仲村隆 坂ロ雄介
見明凡太朗 父慶太
入江洋佑 大滝弓彦
村田知栄子 志乃
伊東光一 南条
大山健二 梅津
瀧花久子 梅津夫人
須藤恒子 早苗
網中一郎 中原
高村栄一 土屋
宮川和子 サチ子
渋沢詩子 恵子
大川修 ジロオ
篠崎一豊 ユキオ
森矢雄二 竹森
池上多加子 エツ子
小牧洋子 陽子
紺野ユカ マユミ
園敦子 女中
守田学 ボーイ
響令子 看護婦
原田玄 受付

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

週刊サンケイに連載された五味康祐の同名小説を「好色一代男」の白坂依志夫が脚色。「妻は告白する」の増村保造が監督した青春ドラマ。撮影もコンビの小林節雄。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

偶然通りかかった山村の自動車で、純子達のグループは深夜のドライブに出かけ、山村が家まで送ろうというのも聞かずに、海の見えるホテルに山村を強引に案内させた。純子は、姉の里子との二人住いで、学校に行くよりは仲間の貧乏画家健二やサチ子、恵子、ジロオ、ユキオ達と六本木界隈の深夜喫茶ブレーキーや、お金のある時はバー・サロートで飲み明かしたりするハイ・ティーンだ。里子は会社で副社長の山村の秘書をしているが、同じ会社の大滝と将来を誓いあっている。だが、ある日、副社長の要求に応じてしまった。その山村には純子と同じ年頃の娘尚子がいた。尚子はいつも帰りの遅い父や、留守勝ちの母をまいて六本木附近のナイトクラブやバーに出入りして、ブルジョア仲間の浅井、竹森、マユミ達と遊んでいた。その尚子に父の会社の大株主坂口の息子雄介との見合の話がもち上った。見合の席上尚子は雄介を誘い出してサロートへ抜け出してしまった。サロートでは、おとなしい雄介は全く無視され、尚子はちょうど来合わせた健二とすっかり意気投合してしまった。尚子は健二の願いでモデルになることになった。健二を愛する純子は面白くなかった。純子は尚子のことを父の山村に告げた。山村は尚子をせめたが、逆に里子のことを逆襲され娘には何も言えなくなってしまった。その頃、里子が身重になった。純子は相手が山村と知ると、手術代と言って山村から小切手をまきあげ姉に渡したが、妊娠は大滝との結婚資金欲しさの狂言であると判った。これを知った純子は、里子達大人の不潔さをののしり、その小切手を握って飛び出した。かねてから、健二が開きたいといっていた個展の資金と、皆との派手な遊びの資金にするために--。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1962年1月下旬正月特別号

日本映画批評:うるさい妹たち

日本映画紹介:うるさい妹たち

1961年12月下旬号

新作グラビア:うるさい妹たち

2016/01/04

2016/01/05

-点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 

『うるさい妹たち』。副社長役で永井智雄はほぼ出ずっぱり。仲宗根美樹はまだしも江波杏子が高校生とは無理がある。六本木に繰り出すのって楽しいのかなあ。岩崎加根子のデスクの電気スタンドと同型のが我家にもあった。岩崎の様子が前半と後半でガラッと変わる。脇役だけどミッキーカーチスはいいね。

2014/07/04

2014/07/04

70点

映画館/東京都/東京国立近代美術館 フィルムセンター 


無軌道に見えるが理性は働いている

ストーリー自体は社会風俗をなぞった群像劇で目新しいものは感じられないが、いつの時代も変らない様な若者たちの欲望のままに無軌道な行動と、対する大人たちの功利的行動とを対比させて見せる。
楽曲「川は流れる」でしか記憶の無かった仲宗根美樹が主演女優として何の問題も無く演じきり、抜擢したスタッフの慧眼にまず恐れ入る。本業歌手で、余技としての映画俳優のケースが大部分の中でほゞ出ずっぱりの活躍ぶりは他の本業俳優に一歩もひけをとっていないのは特筆に値する。