「凄絶、驚異! 巨卵から大蛾へ 全世界を襲う猛威!」
昨年の午前十時の映画祭で4Kリマスターが上映されてたが鑑賞できず。
その時感じた「今なぜモスラ?」という疑問をふと思い出し鑑賞。
まず勘違いしてたのは「モスゴジ」のヒットからモスラの単独作品ができたと思っていた。
実際には逆で「モスゴジ」どころか「キンゴジ」より前の作品だった。
今作のヒットがゴジラ映画復活に繋がったらしい。
時系列でいうと「ゴジラの逆襲」→「ラドン」→「モスラ」→「キンゴジ」ということか。
こうみるとモスラはゴジラ作品において最強説があるほどの活躍をみせるがラドンのかませ犬感はなんとも…。
で、本作は出演者が豪華、ストーリーはコメディタッチ、モスラがベビーフェイスで後味さっぱりな作品。
それだけでも目新しさがあるが本作の魅力は特撮のレベルが高いことだと思う。
特に幼虫モスラが建物をなぎ倒しながら進撃する姿は愛嬌もあるが圧巻である。
60年も前にこれだけ躍動感ある映像を作れたとは。
遠近法を利用してミニチュアを作ったとか素晴らしすぎる。
なるほど確かに4Kで映画館で観る価値がある作品だと思った。
ただ幼虫パートが素晴らしいだけに成虫パートはいつもの特撮って感じが残念。