モスラ(1961)

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モスラ(1961)

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レビューの数

63

平均評点

74.2(287人)

観たひと

482

観たいひと

12

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ファンタジー / パニック
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/7/30
上映時間 101分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督本多猪四郎 
特技監督円谷英二 
脚色関沢新一 
原作中村真一郎 
福永武彦 
堀田善衛 
製作田中友幸 
撮影小泉一 
美術北猛夫 
安倍輝明 
音楽古関裕而 
挿入歌ザ・ピーナッツ
(「インファントの娘」「モスラの歌」)
録音藤縄正一 
整音宮崎正信 
照明高島利雄 
編集平一二 
製作担当者森田信 
チーフ助監督野長瀬三摩地 
助監督中野昭慶 
スチル田中一清 
特技撮影有川貞昌 
特技美術渡辺明 
特技照明岸田九一郎 
合成向山宏 
特殊機械中代文雄 
火薬山本久蔵 
渡辺忠昭 
光学撮影真野田幸雄 
特技編集石井清子 
特技スチール田中一清 
特技製作担当者成田貢 
光学作画幸隆生 
土井三郎 
黒川博通 
飯塚定雄 
特技撮影助手富岡素敬 
特技助監督浅井正勝 
造形利光貞三 
八木康栄 
八木勘寿 
振付県洋二 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演フランキー堺 福田善一郎
小泉博 中条信一
香川京子 花村ミチ
田山雅充 中条信二
伊藤ユミ 小美人
伊藤エミ 小美人
上原謙 原田博士
ジェリー伊藤 クラーク・ネルソン
志村喬 天野貞勝
伊藤久哉 防衛軍指揮官
佐原健二 ヘリコプター操縦士
平田昭彦 国立核総合センター院長
河津清三郎 防衛長官
オーディ・ワイアット ラーフ隊長
小杉義男 第二玄洋丸船長
山本廉 第二玄洋丸航海士並木
加藤春哉 第二玄洋丸船員村田
中山豊 第二玄洋丸無電士本間
岩本弘司 第二玄洋丸操舵手
桜井巨郎 救助対策本部員
須田準之助 男A
吉頂寺晃 男B
中野トシ子 女A
ハロルド・コンウェイ ロリシカ大使
越後憲三 ヘリコプター操縦士B
三島耕 はやかぜ艦長
岡部正 はやかぜ医官
古河宏平 ガイガー隊員
三井紳平 新聞記者A社
橘正晃 新聞記者B社
古田俊彦 日東新聞記者
中村哲 ネルソン配下A
オスマン・ユセフ ネルソン配下B
若松明 ネルソン配下C
高木弘 ネルソン配下D
三浦敏男 ネルソン配下E
夏木順平 茶店の亭主
三田照子 茶店のおかみさん
広瀬正一 ダム監視員
加藤茂雄 監視員の同僚
一万慈鶴恵 中条家婆や
丘照美 劇場案内嬢
堤康久 キコリ
中島春雄 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

中村真一郎・福永武彦・堀田善衛の原作を、「泣きとうござんす」の関沢新一が脚色し、「ガス人間第一号」の本多猪四郎が監督した特撮映画。「出世コースに進路を取れ」の小泉一。パースペクタ立体音響。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

南太平洋を航行中の第二玄洋丸は、突発的に発生したA型台風にまこまれて沈没した。船員のうち四人が、放射能の墓場といわれたロリシカ国の水爆実験海域のインファント島で奇跡的に救助され、帰国した。が、意外にも四人は放射汚染症状が全く見られなかった。日東新聞の社会部記者・福田善一郎は、女カメラマンの花村を連れて、核センターに原田原子力博士を訪ねた。船員の一人から無人島と思われたインファント島に原住民が生きていること、さらに原住民が飲ませてくれた赤い汁により、放射能障害はおろか普通以上の体力を取り戻せたことを聞き出した。日本、ロリシカ両国政府の申合わせでインファント島調査隊が結成された。日本側からは原田博士を副隊長に、言語学者中条信一ら有能な学者が参加した。上陸し、密林へ一人入った中条は、毒々しい色彩の吸血植物に襲われた。身長三十センチの小人の美女が彼を救った。小美人の歌うメロディに、中条は「島を荒らさないでほしい」の意味を読みとった。帰国した調査隊は、調査内容を一切発表しなかった。調査隊の事務係だったネルソンが、悪徳興行師としての正体を現わし、再びインファント島に上陸、小美人たちを奪うと、高い入場料で公開した。「モ……ス……ラ」彼女たちの歌うメロディは、テレパシィーによってインファント島の神殿に眠るモスラの卵に伝えられていた。やがて、全身白光色にきらめく巨大な幼虫が生れ、日本の方角の海に消えた。中条は、インファント島の洞窟で発見した碑文の謎を解き、モスラが小美人をさがして日本に来襲するだろうことを予知した。異常な速さで泳ぐモスラにエアゾールの集中攻撃をする大型機編隊。ロケット弾の集中砲火を浴びせる戦闘ジェット機隊。しかし、モスラの相手ではなかった。モスラは遂に東京都心へ現われ、国電やビルは粉砕された。ネルソンは国外脱出を図り、小美人をつれて大型セスナでとびたった。モスラは東京タワーに近づくと、巨大な口腔から糸を吐き始めた。幼虫からサナギへの完全三段変化が開始され、遂に巨大な蛾が現われた。巨大な蛾と化したモスラは小美人を求めてロリシカ国に飛んだ。壊滅する摩天楼。猛威を発揮したモスラは更に小美人を求めて暴れまわっていた。そのころロリシカ国政府に招かれた中条は福田、花村とともにネルソンを追いつめ小美人を取りかえした。一せいに鳴らされた教会の鐘。飛行場に白く書かれた十字架と太陽。それを目あてにモスラは静かに着陸した。かけよる小美人。遠くインファント島目ざして飛びさるモスラを見送りながら、人々は平和を祈るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1961年9月上旬号

日本映画批評:モスラ

1961年8月下旬号

日本映画紹介:モスラ

1961年4月下旬号

旬報万年筆:モスラ、アメリカに進出

2023/03/22

2023/03/22

75点

購入/DVD 


凄絶、幽玄、驚異!巨卵から大蛾誕生!小美人の危機に全世界を襲う三段変化の大怪獣!!

WBCで日本が優勝した記念に見る???香川京子の活躍とザ・ピーナッツの歌の魅力はいつ見ても素晴らしい。先日見た宇宙怪獣物と同様前半50分近く主役のモスラは登場しないが、主役を際立たせるドラマが盛り上がっていくあたりは見事。物語ありきでの見せ場、基本がしっかりしているから安心して楽しめる。

2022/11/26

2022/11/26

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


モスラのデビュー作

劇場では見ていません。
今回は4Kデジタルリマスター版で見ました。
遭難をした船員が生き残ったインファント島は某国の原水爆の実験場だか彼等は島民のお陰で汚染していなかった。島民は居ないと主張する某国と共に調査をする主人公たちは島民や小美人と出会うも欲に目の眩んだ奴らが小美人を連れ去る。小美人はモスラが助けに来るから大丈夫、心配なのはそのせいで被害が出ることだと。モスラとは何ぞや、小美人をモスラに届けて被害を食い止めることが出来るのか。てな感じでいいのかな、今さら語る必要もないか。って事で巨大な蛾の幼虫がサナギになり孵化して空を飛び回るまで円谷特撮が思う存分に楽しめます。カラーのシネスコサイズにしたのも綺麗なモスラを見せるには最適である。出演は何と言っても子供の頃に見て忘れられない強烈な印象を残した変な日本語を使う外国人のジェリー伊藤がピカイチ(笑)。モスラの歌やインファントの娘を唄うザ・ピーナッツも良い。万人向けの娯楽作品だけど原水爆実験の汚染の恐ろしさを入れるところなどは唯一の被爆国が出せるメッセージか。今回見たのは初公開時のステレオ版を再現した序曲付きで、持ってるDVDには無いけどサントラには収録されているからあったんだろうな。音楽は古関裕而でモスラの歌が有名だけどタイトルやエンディングに使われている南国調の曲が凄く良い。スコアももっと評価されるべきだと思う。必携のサントラです。

2022/06/05

2022/06/06

80点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


このスケールのデカさを観よ!

自分が生まれる前に公開された作品だから細かい所にツッコミ所はあるが、それはこの映画の欠点とはならない。
CGに頼らない(そもそもこの時代には無い)特撮は見事である。生真面目なテーマに小泉博と香川京子の主演はピッタリであるし、それだけでは持たないのでフランキー堺を絡ませて話をあきさせないような工夫をしている。
以下余談ながら、昔観たテレビの「徹子の部屋」にジェリー伊藤がゲスト出演した時に「私の本名はタメキチと言います。」と言った時の驚きは子供心に今でも記憶に残っている。東宝特撮映画の最高傑作の1本。(録画鑑賞)

2021/12/27

2022/06/04

-点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズららぽーと横浜 


断然『ラドン』の方が面白い!

【午前十時の映画祭11】
みんな大好き『モスラ』を今さら批判するのも野暮だろうが、正直つまらなかった。
ストーリーも特撮も『ラドン』には遠く及ばない。
幼虫から蛹となって蛾となる過程も子供の頃にテレビで見たときほどの劇的さはなく、
蛹の段階で成虫になった場合の風力被害を政府、自衛隊が想定する場面などがあって然るべきだった。
ミュージカル的な華やかさは古関裕而の功績が大きい。
もうこの映画はザ・ピーナッツの存在に尽きるのだろうが、
ステージの見せ方がワンパターンで面白くない。
インファント島の原住民の描写など今ならアウトか。
にしてもモスラがここまで愛想がなかったのに驚いた。

2022/01/06

2022/05/20

90点

映画館 


今回の午前十時の映画祭での上映では、映画が始まる前の序曲を復元している。この作品に序曲がついているなんて、初耳である。でも序曲を流していると、ハリウッドのスペクタクル映画みたいな雰囲気が出て良いな。

2022/04/25

2022/04/26

70点

VOD/U-NEXT 


「凄絶、驚異! 巨卵から大蛾へ 全世界を襲う猛威!」

昨年の午前十時の映画祭で4Kリマスターが上映されてたが鑑賞できず。
その時感じた「今なぜモスラ?」という疑問をふと思い出し鑑賞。
まず勘違いしてたのは「モスゴジ」のヒットからモスラの単独作品ができたと思っていた。
実際には逆で「モスゴジ」どころか「キンゴジ」より前の作品だった。
今作のヒットがゴジラ映画復活に繋がったらしい。
時系列でいうと「ゴジラの逆襲」→「ラドン」→「モスラ」→「キンゴジ」ということか。
こうみるとモスラはゴジラ作品において最強説があるほどの活躍をみせるがラドンのかませ犬感はなんとも…。
で、本作は出演者が豪華、ストーリーはコメディタッチ、モスラがベビーフェイスで後味さっぱりな作品。
それだけでも目新しさがあるが本作の魅力は特撮のレベルが高いことだと思う。
特に幼虫モスラが建物をなぎ倒しながら進撃する姿は愛嬌もあるが圧巻である。
60年も前にこれだけ躍動感ある映像を作れたとは。
遠近法を利用してミニチュアを作ったとか素晴らしすぎる。
なるほど確かに4Kで映画館で観る価値がある作品だと思った。
ただ幼虫パートが素晴らしいだけに成虫パートはいつもの特撮って感じが残念。