0課の女 赤い手錠

ぜろかのおんなあかいわっぱ|----|----

0課の女 赤い手錠

amazon
レビューの数

16

平均評点

71.1(84人)

観たひと

119

観たいひと

7

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 1974
公開年月日 1974/5/21
上映時間 88分
製作会社 東映東京
配給 東映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督野田幸男 
脚本神波史男 
松田寛夫 
原作篠原とおる 
企画吉峰甲子夫 
撮影中島芳男 
美術桑名忠之 
音楽菊池俊輔 
録音小松忠之 
照明大野忠三郎 
編集祖田富美夫 
助監督澤井信一郎 
スチール加藤光男 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演杉本美樹 
郷えい治 仲原義秀
小原秀明 仲原義明
菅原直行 野呂次男
荒木一郎 関三郎
遠藤征慈 稲葉徹
室田日出男 日下正志
三原葉子 矢野加律子
岸ひろみ 南雲杏子
森祐介 高坂正雄
戸浦六宏 
河合絃司 加藤
土山登士幸 石原
藤山浩二 三島
団巌 山中
久地明 井上
佐藤晟也 金子
横山繁 今西
関山耕司 所轄署主任
相馬剛三 所轄署長
谷本小夜子 留置場の女
小甲登枝恵 留置場の女
竹本清女 留置場の女
山田甲一 警官
木村修 警官
柿沢エミ エミイ
丹波哲郎 南雲善悟

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

目的のためには、殺しもやり、自分の体を武器にしてまで犯罪者を追いつめる女刑事の活躍を描く。原作は篠原とおるの劇画「0課の女」。脚本は「女囚さそり 701号怨み節」の神波史男と松田寛夫、監督は「不良番長 骨までしゃぶれ」の野田幸男、撮影は「セックスドキュメント 金髪コールガール」の中島芳男がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

0課とは、警視庁におかれた秘密の捜査課で、法にとらわれず、特殊任務をおびて犯人を追う。長い黒髪で、冷たい感じを与える美貌の女刑事・零は、上役たちの企みで、迷宮入りにされかけた友人エミイ殺しの犯人を捜し出して殺したために留置場に入れられた。そこには、かつて零が捕えた女囚たちがおり、零は激しくリンチを加えられた。そのころ、刑務所から出所したばかりの仲原を首領格とする“ヨコスカの玉ころがし”と称する、稲葉、野呂、関、そして仲原の弟・義明たちは、海岸でアベックを襲い、男を殺し、娘を強姦した。ところが、その娘が、次期総理大臣候補・南雲善悟の娘・杏子と知った仲原は、南雲に身代金三千万円を要求した。南雲は、杏子を政・財界の有力者の息子と結婚させようとしていたため、谷、日下両警部に「生きたまま娘を連れ戻し、事件の全てを極秘にすること」を命令した。そこで、日下は、犯人のグループに送り込む刑事として零に白羽の矢をたて、杏子を無事に救い出すことを条件に釈放した。三千万円の受け取りの時に危機に陥った仲原を救うことによって、零は仲原たちが隠れているスナック“純”に潜り込んだ。そして、“純”のママ・加津子が零の顔を知っていたため、秘かに加律子を殺した。一方、三千万円が全部ニセ札だったために仲原は、今度は一億円を要求した。だが、その金を受け取りに行った野呂は、日下に射殺され、仲原たちの居場所も警察に知られてしまった。“純”をかこまれた仲原は、裏切ろうとした義明を殺し、御殿場まで逃げのび、外国人の別荘に隠れた。しかし、零にそそのかされた稲葉が逃げだすが、日下に捕えられた。拷問にかけられ、零と手を組むよう要求された稲葉は、別荘に戻るが、仲原に見破られ、射たれる。しかし、稲葉は零が警察の犬であることを喋って死んだために、仲原と関は、零と杏子を楯に銃撃戦を始めた。ところが、杏子が正気でないと知った南雲は、日下に零と杏子を殺すように命令した。車で必死に逃げる仲原たち。運転していた関が撃たれて死んだ。逃げきれぬと知った仲原は零を犯そうとしたが、その瞬間、零は仲原の首に手錠を巻きつけ力いっぱい引き絞った。仲原も死んだ。だが、警官隊の発砲は止まなかった。日下の裏切りに気づいた零は、反撃して日下の車を銃撃し、日下は火だるまになって死んだ。それから数日後、正気に返った杏子を、零は警視庁の前で車から降ろした。杏子を取り囲む新聞記者。やがて南雲は失脚するだろう、長髪を顔になびかせた零の顔は爽やかだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1974年7月上旬号

映画批評:0課の女 赤い手錠

1974年6月下旬号

日本映画紹介:0課の女 赤い手錠

2023/11/19

2023/11/20

80点

VOD/U-NEXT 


杉本美樹に魅せられる

バイオレンス・アクション映画の傑作。警察が殺しを行う着想が素晴らしい。杉本美樹の美しさに魅了される映画。ラストの木枯らしが吹きすさぶアクション・シーンは黒澤の「用心棒」へのオマージュか?。仲代達矢=荒木一郎

2022/07/09

2022/07/09

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『0課の女 赤い手錠』。「ぜろかのおんなあかいわっぱ」と読む。零(杉本美樹)は愛想がない。おっぱい祭り。矢野加律子(三原葉子)は大飯食らい、丼飯にラーメン。明らかに食べすぎ、太るわけだ。仲原義秀(郷鍈治)の狂いっぷりは見事。要人の秘書が拳銃所持&拷問の玄人、火責め水攻め万力責め。

2012/09/09

2021/01/17

80点

レンタル 


エロ、グロ、アクションおっぱい祭り

冒頭の女性殺しのSM好き外交官を
まるでスケバン刑事麻宮サキがヨーヨーをビューンと使うように
赤い手錠をビューンと使い動けないようにして殺してしまう女刑事。
お、この杉本美樹さんカッコよく犯人をバッタバッタと赤い手錠でやってくれるんだろうなー
と思っていたらそれほどの活躍でもない。。。
それでもこれでもかというほど体張った捜査でおっぱいプルンプルン。
レイプされても表情ひとつかえない凄い刑事であります。
どーもレイプされるために潜入したのかと思うほど。
誘拐された杏子もほぼずっとおっぱい出し続けのような感じだし
出演してる女優で服脱いでない人いたのかな??
いっぱい人が殺されて、いっぱい血が飛び、拷問シーンありのバイオレンス。
これはほんとに女性向きではないっすね。
わたしは、血が飛んでもおっぱいだらけでも拷問シーンも耐えられたけれど輪姦シーンはちょっと・・。
でもでも目が離せない展開ばかりでとにかく面白い!!
この88分の尺でエロ、グロ、アクション盛りだくさんの中で
2つの悪をやっつけてしまう凝縮感、
ウトウトしてるヒマなかったですわ。
無表情でクールな杉本美樹も印象的だったけれど
ラーメン食ってる三原葉子と
なんといっても郷鍈治の形相ですね、すごかった。。。

2020/10/13

2020/10/17

90点

その他/ホームシアター 


今見ても傑作

封切時に見てから、何度も繰り返して見ているが、今見ても傑作だと思う。
監督の野田幸男は当時全くのノーマーク。従って、映画も軽い気持ちで見に行ったのだが、とんでもない傑作。だが、その後見た、他の野田幸男作品はどれも大したことがなく、この作品だけが、彼のフィルモグラフィーの中で突出している奇跡的な作品。
当時、流行っていた篠原とおる(「さそり」の原作者)の漫画を原作にして、「さそり」の後を杉本美樹で狙おうという考え。(最後のテーマ曲はもろに「怨み節」とかぶっている)どんな事態になっても顔色一つ変えないクールな杉本美樹もいいが、それよりも衝撃的なのは、郷鍈治、荒木一郎、遠藤征慈(「悶絶どんでん返し」)、菅原直行、小原秀明(「前略おふくろ様」)の五人の悪党。アベックを襲って、女は強姦するわ、男は殺しちゃうわで、もうやりたい放題。中でも、荒木一郎のいつもナイフをもてあそぶ変質者風の佇まいは、最高にアナーキー(それにしても、荒木一郎という人はそれほど映画に出ているわけじゃないけれど、出る映画はかなりの確率でいい映画なのがすごい)。そして、彼らを追う警察官室田日出男も狂気がほとばしり、遠藤征慈の手を万力で締め上げるシーンは痛かった。また、ヴァンプ三原葉子の逞しい食欲とその迫力。そうした面子が揃って、政治家令嬢の争奪戦を繰り広げる。まるで、西部劇のような舞台で、舞い散る紙吹雪の中の銃撃戦は、とてもじゃないが日本映画とは思えない。
野田幸男さん、素晴らしい。

2020/01/27

2020/01/27

60点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


杉本美樹のアウトローもの主演作では、最後の作品。
篠原とおるの劇画が原作のせいか、単純なドタバタに終わらないアクションでストーリーもよく出来ている。
でも口数の少ない女性主人公というと、やはり同じ作者が原作の「さそり」をイメージしてしまう。この女刑事を梶芽衣子が演じたらもっと魅力のある作品になっていたと思うが、やはり杉本美樹では演技力が今一つ。
誘拐犯達が内紛で壊れていく様子は、当時の日本赤軍といった実在した過激派集団の末路を思い出す。

2018/08/05

2018/10/02

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 


圧倒されるバイオレンス

予告編で見た通りの、ぐちゃぐちゃでハードな、エログロのバイオレンスでした。すごいパワーです。そして、裸もたくさん。いろいろあります。で、結局主人公以外全員死亡みたいな感じは、マカロニウエスタンより凄いインパクト。印象に残るシーンは、三原葉子が殺されるシーン。よく撮ったものです。そして、郷えい治が弟を殺すシーン。思いっ切り気合が入っています。そして、最後の焼けただれた室田日出男の熱演。そのほかにも多数あります。

ヒロインの杉本美樹と岸ひろみは、あまりセリフは多くなく、表情と行動で語ります。しかも、脱ぎっぷりが2人ともすごいので。岸ひろみは、ヤク漬けにされていつも回されているわけですから、裸の時間が長いですし、杉本美樹は冒頭から裸で外交官を仕留めるというシーンから始まるので、これまた露出度が高いのです。梶芽衣子の女囚さそりシリーズが72年。その2年後、さそりシリーズが落ち着いたときに作られたこの映画。東映パワー全開でした。

この映画が公開された時期、近くの2番館によく通っていたのですが。そのような時期に見た映画の雰囲気を思い出します。この頃の映画の雰囲気、懐かしく思い出しました。なんという映画を見たのか、ほぼ覚えていないのですが…