夜汽車の女

よぎしゃのおんな|----|----

夜汽車の女

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レビューの数

10

平均評点

63.9(35人)

観たひと

66

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 1972
公開年月日 1972/7/19
上映時間 71分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督田中登 
脚本宮下教雄 
企画三浦朗 
撮影山崎善弘 
美術川崎軍二 
音楽坂田晃一 
録音福島信雅 
照明松下文雄 
編集鈴木晄 
助監督長谷川和彦 
スチール浅石靖 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演田中真理 水城冴子
続圭子 水城裕美
桂知子 ひろ子
丹古母鬼馬二 岡島
山口明美 ミカ
雪丘恵介 水城元
織田俊彦 有川洋二
影山英俊 五郎
三川裕之 岸部

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

喧噪の都心をはなれた閑静な高級住宅街に考古学者水城元の家がある。水城家には裕美と冴子という姉妹がいた。二人は早くに母に死に分れたため裕美が冴子の母がわりをしていたせいか異常なほど二人の姉妹愛は深かった。裕美に、父の大学の研究室で働く有川との結婚話がもち上がった。この結婚に反対する冴子は邪魔すべく有川に近ずき誘惑し自分の肉体を抱かせる。しかし、二人は互いに求め合うような関係になっていった。その頃、水城は女中のひろ子と関係を持っていたが、激しすぎ脳溢血で倒れ寝たきりになってしまった。見舞い来た有川は裕美に冴子とのことを告げ水城にも白状するが、以外なことを知らされる。冴子は妻の不義の子で、裕美でなければ財産を継がせないというのである。そうとは知らない裕美は傷心をやわらげるため信州へと一人旅立つのだった。そして有川も彼女を追って信州へと旅立った。やがて、自分の出生の秘密を知った冴子は裕美から有川を取りかえすため二人を追い信州へ。裕美が有川に抱かれ、快楽の項上に昇りつめていた早朝、汽車から降りた冴子に、なにか心に決意するものがあった。二人を山荘に訪ねた冴子は、裕美を誘って散歩に出かけた。冴子の心の中には、有川を自分のものにするため、裕美との姉妹愛を成算しようとする決意があった……。数時間後、苦悶の色を残した裕美と、勝ち誇った様な顔で横たわっている冴子の死体が発見された……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1972年10月上旬秋の特別号

日本映画紹介:夜汽車の女

2024/04/17

2024/04/17

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


レズビアン的な愛情を抱く姉妹の間に姉との結婚を考えている男が入り込んだことで姉妹の間には愛憎の気持ちが芽生えてくる。絡みのシーンだけではなくドラマ部分でも観る者を引き込む力があって飽きなかった。

2020/10/13

2020/10/13

60点

映画館/沖縄県/桜坂劇場ホール 


意外におもしろい

ネタバレ

レズビアンの妹が姉を慕いつつ、他の男と結婚することになると憎悪を燃え上がらせる。
ポルノ映画の中ではストーリー展開は結構面白く、今のAVに比べたら見せ場のセックスシーンなんかは物足りないものの、まあいいんじゃないかと思わせる。

話の前半はどこが夜汽車なんだと思うが、後半に姉を追う妹が夜汽車に乗る。

姉妹が心中した後、家政婦が寝たきりの姉妹の父親の世話をしている。が、屋敷内は荒れ果てている。実は姉妹は血のつながっていない。妹は実の父親が会いにきてショックを受けるが、これはお手伝いが仕掛けたニセモノの父親だったのだが、この家政婦がなぜそのようにしたのか。家政婦は姉妹にぞんざいに扱われ、父親にレイプもされているので復讐のためだろう。

低予算なのだが、金持ちという設定で意外とセット、小道具がそれなりにある。日活の撮影所に残っているものを使ったのだろう。家政婦がエプロンを着てスープを皿に入れる絵に描いたような金持ちの描写も苦笑させられる。

田中登監督の耽美な映像も興味を惹かれる。だが最後に妹が姉を刃物で切る場面の赤や青の単色カラーでストップモーションをかけるところはあまり効果的ではない。

田中真理は日本人離れの顔つきで魅力的ではあるがセリフ棒読みは頂けない。姉の続圭子もそうだ。

そこがちょっと・・・ではあるが、低予算映画だし、セックスシーンも多いし、通常の女優が使えないのは仕方ない。

2020/04/08

2020/04/09

62点

その他/ホームシアター 


耽美的なショット

随分久しぶりに再見。
監督は田中登。田中登初期作品らしい、観念的なショットと色使いが見れる。田中真理の姉続圭子に対する愛情と、彼女を独占したいと思う嫉妬がこの映画の骨格だが、もう一方でお手伝いさん桂知子の二人に対する恨みももう一つの骨格であるはずだった。ただし、お手伝いの方はあまりうまく機能していない。田中としては、父親の違う二人の美しい姉妹の愛憎が興味の的で、田中真理にフォーカスした作品となっている。田中の耽美的なショットは、初めて見た時は印象的だったが、今回見ると、やはり古くなってしまった感はある。

2020/03/09

2020/03/10

40点

VOD/U-NEXT 


田中登監督作。田中真理主演。
姉に恋焦がれ執着した妹が嫉妬に狂い、最後は我が物にすべく姉を殺めてしまうという話。ところどころシュールと言うより前衛的な描写があるがアートしたいという時代の熱病みたいなもので物語的にそれほど意味はない。結局つまらない話で退屈。
丹古母鬼馬二がカメラマン役で出ている。

2016/01/28

2016/02/03

15点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


無駄な時間を費やした。

時間とお金の無駄でありました。

2016/01/25

2016/01/26

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


兄弟は他人の始まり

考古学をテーマの一部に取り入れた事もあってか映像は重く、耽美的でもある。
ストーリーはとりとめがなく、展開はあやうい思いがする。
姉妹の関係は愛憎が入り乱れ、決定的破滅に向かってしまう。
病床にある父、介護するメイド、皆が変であるにもかかわらず自覚していないところが怖い。