日活が1971年に破綻してロマンポルノに転向。小林旭は東映に移籍して、この作品が最初の東映映画。
小林旭、田中邦衛、渡瀬恒彦という三兄弟の組み合わせが嬉しい。「悪名」の今東光の原作ということで、コメディタッチの展開。ヒロインが土田早苗というのも東映らしくなくていいね。
田中邦衛の快演はあるものの、コメディとしては今一つ弾けない。山下耕作はあまりコメディは得意じゃないようだ。
色んなところで、小林旭が歌うが、やはり小林旭の歌声は素晴らしい。
いずれにせよ、小林旭をどう扱うか、まだまだ東映としては模索というところか。旭が真価を発揮するのは、次作の「仁義なき戦い・代理戦争」の武田明ということになる。