紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る

かみしばいしょうわしおうごんばっとがやってくる|----|----

紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る

レビューの数

0

平均評点

64.3(3人)

観たひと

5

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1972
公開年月日 1972/5/13
上映時間 92分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督石田勝心 
脚本笠原良三 
原作加太こうじ 
製作森岡道夫 
撮影志賀邦一 
美術中古智 
音楽早川正昭 
録音刀根紀雄 
照明石井長四郎 
編集小川信夫 
助監督奈良正博 
スチル吉崎松雄 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演小林桂樹 京島徳平
市川和子 紀代子
紀比呂子 めぐみ
山添三千代 めぐみ少女時代
藤岡琢也 萱野善吉
石井富子 政子
小沢昭一 丸川清太郎
北林谷栄 ぎん
石川博 片山透
高橋長英 佐伯茂男
猪俣光世 浮舟
泉芙美子 シンコ
浦山珠実 女給
夏木順平 自転車屋
小野松枝 
上田忠好 近藤
小川安三 豊島
大前恒 松野
小島三児 清水
梅津栄 三島
柳家小せん バイニン
毛利幸子 ホール係
金原亭馬の助 司会者
草川直也 刑事
門脇三郎 刑事
名古屋章 税務署員
勝部義夫 木下

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

時代と共に移り変る紙芝居を描いた、加太こうじ原作の『紙芝居昭和史、拍子木の音が聞える』の映画化。脚本は「昭和ひとけた社長対ふたけた社員 月月火水木金金」の笠原良三。監督、撮影も同作の石田勝心と志費邦一がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

昭和十年--紙芝居に情熱を寄せる萱野善吉の打ち鳴らす太鼓と拍子木の音に群がる子供達。それに混じって見ている貧乏画描の京島徳平。善吉の紹介で「のんき会」の貸元丸川ぎんとその甥の清太郎と知り合い、紙芝居の絵描となったが進歩的思想家の清太郎はぎんのもとを飛び出し、そればかりか絵描、作者までも引き抜き「ごんどら会」を作ってしまった。徳平も片山透の姉紀代子をみそめて「ごんどら会」に移ってしまった。が、やがて清太郎の身勝手な経営ぶりに怒った全員はぎんのもとに帰って来た。「のんき会」の人気出し物である“怪盗黒バット”もそろそろ子供達に飽きられてきた頃、徳平達は新作“黄金バット”を描きあげ予想以上に大ヒットした。戦争たけなわ、紀代子と結婚し楽しい毎日を送っていた徳平にも、赤紙が届けられた。東京の街は連日のように空襲を受け、「のんき会」の数々の作品と共に、“黄金バット”もB29には勝てず燃え去ってしまった。そして終戦、無事帰還した徳平は昔の仲間とふたたび紙芝居を再出発させるのだった。仕事が順調に進んでいる時、善吉は佐伯茂男を徳平に紹介し自分は静岡支部の貸元になってしまった。やがて時代も移り代り、テレビの人気が出始め、紙芝居では子供達も集っては来なくなった。茂男はテレビ漫画に転向、その上徳平の一人娘めぐみと結婚した。紙芝居が廃れた今、徳平はテレビの原作を書いている。そんな時懐しの紙芝居大会が催される事になり、善吉に頼まれ何年か振りに描いた。が、善吉が会場に向う途中車にはねられ不慮の死を遂げてしまった。徳平は三十年来の友の死を悲しみ、善吉に変って自からの作品である“黄金バット”を涙に声を震わせながら吃々と語るのだった。

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1972年4月下旬号

日本映画紹介:紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る