八月の濡れた砂

はちがつのぬれたすな|Wet Sand in August|Wet Sand in August

八月の濡れた砂

amazon
レビューの数

40

平均評点

74.1(173人)

観たひと

239

観たいひと

16

  • VODで観る

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1971
公開年月日 1971/8/25
上映時間 91分
製作会社 日活
配給 ダイニチ映配
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督藤田敏八 
脚本藤田敏八 
峰尾基三 
大和屋竺 
企画大塚和 
藤浪浩 
撮影萩原憲治 
美術千葉和彦 
音楽むつ・ひろし 
録音古山恒夫 
照明大西美津男 
編集丹治睦夫 
助監督松岡明 
スチール浅石靖 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演広瀬昌助 西本清
村野武範 野上健一郎
中沢治夫 川村修司
赤塚真人 渡辺マモル
隅田和世 稲垣和子
藤田みどり 三原真紀
テレサ野田 三原早苗
三田村元 西本武
八木昌子 西本文子
奈良あけみ 野上雅子
渡辺文雄 亀井亀松
地井武男 井手
新井麗子 女教師
牧まさみ 由美
市村博 大学生
木村敏行 大学生
大浜詩郎 大学生
長浜鉄平 大学生
原田芳雄 神父
山谷初男 五郎

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

夏の湘南を舞台に無軌道な青春を、スピードとセックスと暴力を通して描く。脚本は「野良猫ロック セックス・ハンター」の大和屋竺と峰尾基三。監督は脚本も執筆している「野良猫ロック 暴走集団'71」の藤田敏八。撮影は「女の意地」の萩原憲治がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

朝の海辺。オートバイをぶっとばす清は、緑色のオープンカーから下着だけで放りだされる少女を目撃する。それは不良学生に暴行された少女早苗で、全裸になって海へ飛び込んだ彼女はごしごしと身体を洗う。清は無人の売店小屋へ彼女を入れ、家に帰って、服を持ってくるが、彼女の姿はなかった。しばらくして、早苗の姉、真紀が清を訪ねてきた。彼女は、清を暴行犯人と思ったらしく、車に乗せ警察につきだそうとするが、怒った清は、車の中で真紀に強引に挑む。しかし、途中で気が変ってしまう。その夜、清は、以前、高校を中退した友だちの野上健一郎と、彼の母雅子の経営するバーで酒を飲む。そこには、雅子に求婚している亀井亀松がいる。健一郎は、何事も理解したような顔をしている亀井が大嫌いだった。数日後、早苗が清を訪ねてきた。その時海岸で彼女を犯した例の不良学生たちを見つけ、健一郎も加わって、オープンカーを奪いさんざんにいためつけ、そのまま早苗の別荘にいって遊んだ。翌日の晩、健一郎は裏通りで三人のヤクザらしい男たちに襲われ、半死半生の目にあう。見舞いにきた亀井の口がすべったことから、彼は、ヤクザを雇ったのは実は亀井だということを知ってしまう。健一郎の傷がいえた頃、彼が、クラスメイトだった優等生タイプの和子にいたずらしたことを知った、彼女に気のあった修司は決闘を申し込むが、惨敗し、火をつけられた修司は、和子を強引に犯す。和子はショックで自殺する。しかし、清も健一郎も、何の興味も湧かない。海にもぐって死んでみようと遊ぶが結局できない。数日後亀井が皆をヨットに招待した。復讐のチャンスと健一郎は、清と早苗、真紀を連れて乗り込み、出航直前、亀井と雅子に銃をつきつけ陸に追いやってしまう。何の目的もなしに、四人はヨットを走らせる。健一郎は清をけしかける。二人の男が真紀を襲う。真紀の切れ切れの悲鳴。真紀はついに犯される。熱いセックスの汗が流れる。そして銃声が鳴り響いた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年8月上旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第2弾 1970年代日本映画ベスト・テン:ベスト15グラビア解説

2004年8月下旬特別号 創刊85周年記念特別号2

キネ旬DVDコレクション :第148回 「八月の濡れた砂」

1972年6月上旬号

ニュー・ウェーブ:「八月の濡れた砂」へのバラード

1971年12月上旬号

NEW WAVE:藤田敏八「八月の濡れた砂」私論

1971年10月上旬秋の特別号

映画批評:八月の濡れた砂

1971年9月下旬号

日本映画紹介:八月の濡れた砂

1971年8月下旬号

特別グラビア:八月の濡れた砂/藤田敏八

シナリオ:八月の濡れた砂

2021/12/02

78点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


稚拙な青春の暴走

ネタバレ

こういう衝動的なヤケクソ青春映画(?)は今の時代には作られなくなったなと感じる。
時代の空気感はとても伝わってくるが、正直心に刺さる映画ではなかった。
ただ、この映画の登場人物が抱える行き場のない怒りや、鬱屈した心が放つ暴力的なエネルギーには引き込まれる部分はあった。
清も健一郎もとても暴力的だけど稚拙で、徹底的に社会や倫理観を破壊するまでの勇気は持てないでいる。
弱い立場に見えるが、実は一番この映画の中でぶっ飛んでいるのは早苗ではないかと思った。
彼女の保護者役である真紀は取り澄ましているが、結局彼らの欲望の餌食になってしまう。
取り立てて深いストーリーがあるわけではないが、シーンのひとつひとつは心に残る。
朝の浜辺で清は不良連中に暴行され車から投げ出された早苗をバイクの後ろに乗せて疾走する。
清が早苗を犯した犯人であると決めつける真紀だが、逆に車の中で清に押し倒されてしまう。
が、清は怖じ気づいたのか、心が萎えたのか、真紀を犯すことは出来ない。
後日早苗たちが不良連中に仕返しをするシーンは爽快だった。
そしてラストのヨットでのシーン。
健一郎と清と早苗が船室を赤いペンキで塗りたくるシーンは色々と意味深だった。
太陽が照りつける中、清と健一郎は順番に真紀を犯す。二人にライフルを向ける早苗に対して、不適な表情を浮かべる健一郎の姿が印象的だった。
早苗は船室に入り、壁に向かってライフルをぶっ放す。
この映画に終始漂う行き場のないモヤモヤとした怒りは、最後まで捌け口を見つけられない。
ただただ波にきらめく陽光が綺麗なままこの映画は終わっていく。
この作品の世界観とは不釣り合いなしっとりとしたテーマ曲も印象的だった。

2021/08/04

2021/08/04

88点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


近頃の若い人は

藤田敏八監督の作品を見ると、青春を思い起こしますが、それは、60年代の青春とも違った、70年代の青春。この映画ができた頃は、私の青春はまだまだ先のことですが、藤田監督のこの雰囲気は、その時代にも受け継がれていくので、大変懐かしい感じがします。映画の登場人物のように無茶はしていませんが、多かれ少なかれ、同時代には似通ったイメージで過ごしたのでしょう。この映画のできた年代の事を思い起こせば、おばさんたちが道端で話していた、「近頃の若い人は…ねぇ…」なのでした。

若さを発散している登場人物たち。内容は無軌道ではありますが、それほど一つ一つの行動に意味を持たせても仕方がない感じで、すべてが青春で片づけてもいいようです。ただただ、若いエネルギーで行動するのみ。そんな中で、いろいろな事を起こしていき、ほろ苦いものになっていきます。同じ世代の登場人物に突っ込みを入れているような雰囲気で、映画を見ていける感じでした。

藤田みどりとテレサ野田の姉妹が、若々しくてとても良かった。広瀬昌助もピンチヒッターで出演ですが、好演と思います。ラストの主題歌も良かったです。歌と言えば、歌詞はありませんが、教会で「さんげの値打ちもない」のメロディーをオルガンで弾いてしまうところがなかなかシュールで感動的です。昭和の雰囲気が満載でした。そして、藤田みどりの乗っているスカイライン。最高ですね!

2021/03/26

2021/03/27

65点

購入/DVD 


飛び出せ!青春。(の半年前)

藤田敏八 監督による、青春・反抗・ラストラン。
⚽🏫・・・🏍️⛱️・・・🏊‍♀️👙・・・🚗🕹️🦵・・・⛵🔫
夏の明け方、高校生、清(広瀬昌助)は海辺にオートバイを走らせる。とそこに、不良に乱暴された少女(テレサ野田)が放り出される・・・。

(昔々、テレビで見たかも。車のシフトレバーがポキリと折れるところだけの記憶ですが・・・。)
(日活がポルノ路線に移行する前の、最後の一般向け作品。当初沖雅也主演で撮影が始まったが、砂浜のバイクシーンにて沖さんが転倒、骨折す。よって無名の広瀬さんが大抜擢された。)
(ヒロインのテレサ野田は当時14才とのこと。とてもセクシーで大人びている・・・いまなら児童虐待になるかも。)
(映画の内容は、70年代にありがちな、若さ、けだるさ、反抗、無軌道的なもの・・・プラスsex・・・。)

2020/11/10

2020/11/10

50点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


日活が「にっかつ」に移行する際の最後の公開劇映画。
学生運動で盛り上がったパワーが消滅し、シラケと言われる若者世代が出てきた頃の話。村野武範以下、目的も無く無軌道な日々を過ごす連中のドキュメンタリーみたいなもので、映画としての完成度はあまり無い。
本作の最大の見どころは当時14歳で、海から丘に上った人魚のような魅力のあるテレサ野田につきる。映画の冒頭数分間の彼女の登場シーンの美しさには、思わずため息が出る。

2020/10/31

2020/10/31

66点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


70年前後

しらけた時代
日本映画史上最悪の時代だったと思える
ヨーロッパなどの影響はあるかもしれないが浅すぎる
淡白で無秩序だけなのはやはり良くはない

2020/09/18

2020/09/18

60点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


評判ほどでは

テーマは似たようなものだろうと思うが、「狂った果実」ほどの衝撃はなかった。この時代の無頼の高校生を描く映画としては理解できるが、ストーリーから訴えかけられるものはなかった。