八月の濡れた砂

はちがつのぬれたすな|Wet Sand in August|Wet Sand in August

八月の濡れた砂

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レビューの数

18

平均評点

76.0(100人)

観たひと

161

観たいひと

12

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1971
公開年月日 1971/8/25
上映時間 91分
製作会社 日活
配給 ダイニチ映配
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督藤田敏八 
脚本藤田敏八 
峰尾基三 
大和屋竺 
企画大塚和 
藤浪浩 
撮影萩原憲治 
美術千葉和彦 
音楽むつ・ひろし 
録音古山恒夫 
照明大西美津男 
編集丹治睦夫 
助監督松岡明 
スチール浅石靖 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演広瀬昌助 西本清
村野武範 野上健一郎
中沢治夫 川村修司
赤塚真人 渡辺マモル
隅田和世 稲垣和子
藤田みどり 三原真紀
テレサ野田 三原早苗
三田村元 西本武
八木昌子 西本文子
奈良あけみ 野上雅子
渡辺文雄 亀井亀松
地井武男 井手
新井麗子 女教師
牧まさみ 由美
市村博 大学生
木村敏行 大学生
大浜詩郎 大学生
長浜鉄平 大学生
原田芳雄 神父
山谷初男 五郎

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

夏の湘南を舞台に無軌道な青春を、スピードとセックスと暴力を通して描く。脚本は「野良猫ロック セックス・ハンター」の大和屋竺と峰尾基三。監督は脚本も執筆している「野良猫ロック 暴走集団'71」の藤田敏八。撮影は「女の意地」の萩原憲治がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

朝の海辺。オートバイをぶっとばす清は、緑色のオープンカーから下着だけで放りだされる少女を目撃する。それは不良学生に暴行された少女早苗で、全裸になって海へ飛び込んだ彼女はごしごしと身体を洗う。清は無人の売店小屋へ彼女を入れ、家に帰って、服を持ってくるが、彼女の姿はなかった。しばらくして、早苗の姉、真紀が清を訪ねてきた。彼女は、清を暴行犯人と思ったらしく、車に乗せ警察につきだそうとするが、怒った清は、車の中で真紀に強引に挑む。しかし、途中で気が変ってしまう。その夜、清は、以前、高校を中退した友だちの野上健一郎と、彼の母雅子の経営するバーで酒を飲む。そこには、雅子に求婚している亀井亀松がいる。健一郎は、何事も理解したような顔をしている亀井が大嫌いだった。数日後、早苗が清を訪ねてきた。その時海岸で彼女を犯した例の不良学生たちを見つけ、健一郎も加わって、オープンカーを奪いさんざんにいためつけ、そのまま早苗の別荘にいって遊んだ。翌日の晩、健一郎は裏通りで三人のヤクザらしい男たちに襲われ、半死半生の目にあう。見舞いにきた亀井の口がすべったことから、彼は、ヤクザを雇ったのは実は亀井だということを知ってしまう。健一郎の傷がいえた頃、彼が、クラスメイトだった優等生タイプの和子にいたずらしたことを知った、彼女に気のあった修司は決闘を申し込むが、惨敗し、火をつけられた修司は、和子を強引に犯す。和子はショックで自殺する。しかし、清も健一郎も、何の興味も湧かない。海にもぐって死んでみようと遊ぶが結局できない。数日後亀井が皆をヨットに招待した。復讐のチャンスと健一郎は、清と早苗、真紀を連れて乗り込み、出航直前、亀井と雅子に銃をつきつけ陸に追いやってしまう。何の目的もなしに、四人はヨットを走らせる。健一郎は清をけしかける。二人の男が真紀を襲う。真紀の切れ切れの悲鳴。真紀はついに犯される。熱いセックスの汗が流れる。そして銃声が鳴り響いた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2004年8月下旬特別号 創刊85周年記念特別号2

キネ旬DVDコレクション :第148回 「八月の濡れた砂」

1972年6月上旬号

ニュー・ウェーブ:「八月の濡れた砂」へのバラード

1971年12月上旬号

NEW WAVE:藤田敏八「八月の濡れた砂」私論

1971年10月上旬秋の特別号

映画批評:八月の濡れた砂

1971年9月下旬号

日本映画紹介:八月の濡れた砂

1971年8月下旬号

特別グラビア:八月の濡れた砂/藤田敏八

シナリオ:八月の濡れた砂

2012/09/02

2015/06/19

-点

レンタル/DVD 


若者たちの真剣なエネルギーほとばしる

「ツィゴイネルワイゼン」で助演男優賞を受賞した藤田敏八が、あまりに良かったので、彼の監督作品を見てみました。

後に清く正しい熱血教師を演じた村野武範が、女子を強姦しまくる無軌道な若者を演じてます。41年前の日本は、ノーヘルメットでバイクに二人乗りする映画を撮っても公開できる社会。監督39歳、主演の村野26歳、輪姦される役のテレサ野田は、まだ14歳!

こんな内容だし、日活作品なのですが、「ロマンポルノ」に移行する直前の、これ自体は青春映画といってもいい作品です。イヤラしい場面はあんまりないので、そういうのを期待して見ないように。

浜で女の子を無理やり暗がりに連れ込んだりしてばっかりの、しょうのないワルどもが主人公。最近はネットで人を傷つけたり、いきなり刃物で人を刺したりする事件が多いけど、良くも悪くも、もっと直接的な人と人とのエネルギーのぶつかりあいがあった時代だなぁと思います。真っ黒に日焼けして、眼をギラギラさせて、大人たちに反抗する。「死んでやる!」と叫んで、ちゃんと服を脱いで崖から海に飛び込む・・・けど頑健なのですぐ浮かび上がって「簡単には死ねないもんだなぁ!アッハハ!」。

オシャレではないんだけど熱くて、泥にまみれても汚くならない、若者たちの真剣なエネルギーほとばしる映画でした。

2015/06/02

2015/06/03

65点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


Let's begin!

ずっと日活ロマンポルノ初期の名作の一つと勘違いしていた。1970年代の無軌道な青春を表現する藤田敏八監督の代表作ではあるが、高度成長時代を背景に日々の生活は豊かになりながら、それに飽きたらず、何か満たされないものを抱えてあがいているような若者像が、シャープな映像で描かれている。反体制派の学生運動などとは違い具体的な目的、目標がない者達の持っていき場のない欲求不満の刹那的の爆発の仕方が石川セリの主題歌と共に哀愁を感じさせる。しかし、「飛び出せ!青春」の熱血先生(村野武範)がああいった役をやっていたのですね(笑)。

2006/09/22

2015/05/30

75点

映画館/東京都/東京国立近代美術館 フィルムセンター 


みんな悩んで大きくなった

「太陽の季節」から15年経過して作られた本作品も、湘南の海を舞台にした若者の無軌道ぶりを描いているが、ハイソな家庭を中心としていた夏休暇が広く庶民レベルに波及している事がうかがえる。
映画であるので現実離れした描かれ方がされているのは致し方ないが、若者が無軌道であるかのような先入観ありきではないかと疑ってしまう。しかしながら、単なる反抗期映画でなく、支持を受けているという事は、権力を持たない彼らが、陰で悪事を働いているのは誰かという事を敏感に感じ取っているからだというシンパシーを藤田敏八を送っているからに他ならない。
蟷螂の斧のような反抗に勝利はあり得ず、空しさだけが残るようだが、答えが出ず、苦い思い出だけが残る、それが青春。

2013/07/26

2014/10/15

90点

VOD/GyaO!/レンタル/スマホ 


自己の解体

何回か観ている作品。

gyaOで無料配信だったので改めて鑑賞。

ヨットのシーンはすごく印象に残っていた。

あとあの気怠いようなBGMは、もうイコールになってますよね。あれを聴くと、絶対、この映画を思い出す。

ヨットから海に飛び込んで泳いでるシーンがあったように思っていたがそれは別の映画のようだ。なんの映画と混同しているのか?

70年代の若者の青春映画。 って言ってしまうのも、違うような…

70年代学生運動最中の高校生ー 学生運動には若いし、そこまで悪くもなりきれない そんなやり場のない若者の衝動、もてあましてる感情、焦燥感を、夏の湘南を舞台に独特な映像美で魅せてくれる。

海の青、空の青、青春の青 血の赤、痛みの赤、衝動の赤 ぶちまかれたペンキの赤に染まるキャビン

青春の痛みの赤なんだろう。

銃声は、自己の解体。

自分自身を解放し、他人をも解放し、解き放たれた。 って書いてたら高橋和巳の『わが解体』 を思い出した。

で、ラスト、石川セリ 当時の気怠さ満開、アンニュイなラスト。大好きです。

ロマンポルノになる前の日活作品

監督:藤田敏八

余談ですが、本当は主人公役は沖雅也だったが、事故により、代役となったのだが、わたしは沖雅也より、代役となった役者の方のほうがこの役にはあっていると思っています。もうお二人とも亡くなられていらっしゃるのですが。

2015/06/02

2014/10/07

80点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


70年代初頭の鬱屈

#0584「八月の濡れた砂」。1971年製作の藤田敏八監督作品。60年代の学園紛争の時代を経てエネルギーの行き場を失った70年代初頭の若者たちの鬱屈した気分を伝えている。「狂った果実」や「太陽がいっぱい」といったヨット映画の系譜に連なる作品で、石川セリによる主題歌もヒットした。

2000年代

2014/07/29

50点

 


青春映画の名作?

これが青春映画の名作だと言われても、物語も配役も演出も何だか古めかしさばかりが先に立ち、ただただ途方に暮れるばかりの91分だった。まぁ、自分にはこの映画を味わう素養が無かったと諦めるより他ないってことだと思う。