八月の濡れた砂

はちがつのぬれたすな|Wet Sand in August|Wet Sand in August

八月の濡れた砂

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レビューの数

30

平均評点

75.4(147人)

観たひと

191

観たいひと

14

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1971
公開年月日 1971/8/25
上映時間 91分
製作会社 日活
配給 ダイニチ映配
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督藤田敏八 
脚本藤田敏八 
峰尾基三 
大和屋竺 
企画大塚和 
藤浪浩 
撮影萩原憲治 
美術千葉和彦 
音楽むつ・ひろし 
録音古山恒夫 
照明大西美津男 
編集丹治睦夫 
助監督松岡明 
スチール浅石靖 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演広瀬昌助 西本清
村野武範 野上健一郎
中沢治夫 川村修司
赤塚真人 渡辺マモル
隅田和世 稲垣和子
藤田みどり 三原真紀
テレサ野田 三原早苗
三田村元 西本武
八木昌子 西本文子
奈良あけみ 野上雅子
渡辺文雄 亀井亀松
地井武男 井手
新井麗子 女教師
牧まさみ 由美
市村博 大学生
木村敏行 大学生
大浜詩郎 大学生
長浜鉄平 大学生
原田芳雄 神父
山谷初男 五郎

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

夏の湘南を舞台に無軌道な青春を、スピードとセックスと暴力を通して描く。脚本は「野良猫ロック セックス・ハンター」の大和屋竺と峰尾基三。監督は脚本も執筆している「野良猫ロック 暴走集団'71」の藤田敏八。撮影は「女の意地」の萩原憲治がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

朝の海辺。オートバイをぶっとばす清は、緑色のオープンカーから下着だけで放りだされる少女を目撃する。それは不良学生に暴行された少女早苗で、全裸になって海へ飛び込んだ彼女はごしごしと身体を洗う。清は無人の売店小屋へ彼女を入れ、家に帰って、服を持ってくるが、彼女の姿はなかった。しばらくして、早苗の姉、真紀が清を訪ねてきた。彼女は、清を暴行犯人と思ったらしく、車に乗せ警察につきだそうとするが、怒った清は、車の中で真紀に強引に挑む。しかし、途中で気が変ってしまう。その夜、清は、以前、高校を中退した友だちの野上健一郎と、彼の母雅子の経営するバーで酒を飲む。そこには、雅子に求婚している亀井亀松がいる。健一郎は、何事も理解したような顔をしている亀井が大嫌いだった。数日後、早苗が清を訪ねてきた。その時海岸で彼女を犯した例の不良学生たちを見つけ、健一郎も加わって、オープンカーを奪いさんざんにいためつけ、そのまま早苗の別荘にいって遊んだ。翌日の晩、健一郎は裏通りで三人のヤクザらしい男たちに襲われ、半死半生の目にあう。見舞いにきた亀井の口がすべったことから、彼は、ヤクザを雇ったのは実は亀井だということを知ってしまう。健一郎の傷がいえた頃、彼が、クラスメイトだった優等生タイプの和子にいたずらしたことを知った、彼女に気のあった修司は決闘を申し込むが、惨敗し、火をつけられた修司は、和子を強引に犯す。和子はショックで自殺する。しかし、清も健一郎も、何の興味も湧かない。海にもぐって死んでみようと遊ぶが結局できない。数日後亀井が皆をヨットに招待した。復讐のチャンスと健一郎は、清と早苗、真紀を連れて乗り込み、出航直前、亀井と雅子に銃をつきつけ陸に追いやってしまう。何の目的もなしに、四人はヨットを走らせる。健一郎は清をけしかける。二人の男が真紀を襲う。真紀の切れ切れの悲鳴。真紀はついに犯される。熱いセックスの汗が流れる。そして銃声が鳴り響いた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年8月上旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第2弾 1970年代日本映画ベスト・テン:ベスト15グラビア解説

2004年8月下旬特別号 創刊85周年記念特別号2

キネ旬DVDコレクション :第148回 「八月の濡れた砂」

1972年6月上旬号

ニュー・ウェーブ:「八月の濡れた砂」へのバラード

1971年12月上旬号

NEW WAVE:藤田敏八「八月の濡れた砂」私論

1971年10月上旬秋の特別号

映画批評:八月の濡れた砂

1971年9月下旬号

日本映画紹介:八月の濡れた砂

1971年8月下旬号

特別グラビア:八月の濡れた砂/藤田敏八

シナリオ:八月の濡れた砂

2018/06/27

2018/06/27

80点

レンタル/大阪府/TSUTAYA 


あの夏の日

公開時には見ていない。数年後の自主上映で見た。ずいぶん荒っぽいストーリーがいつもお世話になっております。印象に残っているが、これを見た当時の自分活が蘇ってくる。劇場から出た時の夜の街の蒸し暑さ、体の中から突き上げてくるわけのわからない衝動。いま見返してみてもあれは何だったんだろうと、その正体がわからない。ラストシーンの波に揺られるヨットの上の二人と、石川セリのけだるい主題歌が余韻に残る。テレサ野田のヌードに衝撃を受けた。

2018/06/11

2018/06/14

-点

選択しない 


太陽がいっぱいを思わせるね。

2018/05/18

2018/06/07

70点

レンタル/神奈川県/TSUTAYA 


飛び出せない青春

ネタバレ

夏のまぶしい光、気だるい暑さ、10代後半の爆発したいけど爆発できないエネルギーの堆積、友人ほど好き勝手できないが、かといってガリ勉の同級生のようにもなれない自分への苛立ち、そいういうもの全てが綯(ない)交ぜになり、現実と思いのはざまで高校生は悶々とした日々を過ごす。
1971年の作品。大学生の時に学園祭の上映会で見て以来の再見。今回見ていて思い出した小説があった。『赤頭巾ちゃん気をつけて』。1969年のこの小説は、日比谷高校の三年生が大学受験出願の締切日に悶々とし、近所に住む幼なじみの女の子に対する自分の思いに気付く物語、言わばエリートの悶々だ。対してこの映画は、やや不良ががってはいるが思いを遂げようとする普通の高校生の悶々だ。立場や状況に差こそあれ、現実と思いの間にあるギャップに翻弄される。
このギャップは実はコメディの要素だ。だからこの作品も『赤頭巾ちゃん…』も本質はコメディ。当人の必死の思いと傍目の視線の差に滑稽さが生じる。
そして僕は思うのだ。あの年代の頃は「滑稽」という言葉がいちばん似合いそうだ。

2018/01/23

55点

選択しない 


主題歌がいい

青春映画の傑作という人もいるが、私にとっては単なる不良の映画。ただ、エンディングの石川セリの主題歌はいい。何か切ないムードと気だるい夏の感じが良く表している。

2017/08/23

2017/08/23

90点

選択しない 


時代のリトマス試験紙

1971年作品。当然、その時代の空気感や匂いは知らない。無軌道な若者による過激な暴力、セックス、アクション描写が衝撃的だったらしいが今、観ると爽やかな青春映画と感じた。私の生きる現代、人心は遥かに荒廃し、村野武範のような「ビュア」な不良も居ない。それ故、鬱屈し社会に反抗する若者を寓話的に描きながらも本作からは彼等の前途に希望が窺える。そういう意味では70年代は健康的な時代だったのかもしれない。必ずや20年後、50年後にもその時代の解釈がなされるであろう普遍性を備えた名作。(17.8.2記)

2017/08/12

2017/08/16

80点

選択しない 


いつかきっとひどい目に合う

ネタバレ

 湘南海岸を舞台にして無軌道な若者たちの行き当たりばったりな青春模様を描いているという点では確かにかつて石原裕次郎主演で撮られた「狂った果実」を思い起こさせる内容ではある。同じ日活映画でもある。もっともあちらは戦後10年、太陽族と呼ばれる若者たちで、葉山あたりで暮らす裕福な若者たちだったけど本作に登場する若者たちは60年代の苦い政治の季節を経験したシラケ世代といえるだろうか。
 高校生(そうは見えないが)たちの家はみな貧しく、やるべきことも見つからず鬱屈している。そんな彼らのはけ口は暴力とセックスという青春映画のお決まりのパターンが用意される。
 いまや類型的とも言える青春映画なのかもしれないが、画面から溢れる汗臭くギラギラとした輝きに70年代ならではの空気が感じられる。主役の清を演じた広瀬昌助を初めとして村野武範、剛たつひと、赤塚真人といった顔ぶれを見ていると70年代の青春ドラマを嫌でも思い出してしまう。
 反抗的な態度が祟ってヤクザに痛めつけられた野上(村野)が裏で操っていたのが母親の愛人(渡辺文雄)だと知った瞬間、画面が突然真っ赤に染まる。その後に映るライフルのショット。若者の怒りを端的に表現した印象的なショットだ。彼らの行動は常に衝動的である。先のことなど何も考えていない。そうすることは醜い大人と同じになることだとどこかで思っている。だから何も考えずボールを蹴り、崖から飛び降り、喧嘩を売り、女を犯そうとする(それも偽善者風な姉の方を)。そのあとののことまでは考えない、考えることで動きを止めてしまうことこそ唾棄すべきことなのだろう。 行動したくともできない世代の鬱屈が伝わってくるという意味ではまさにこの時代の映画だったと言える。