秘録長崎おんな牢

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秘録長崎おんな牢

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レビューの数

2

平均評点

56.8(8人)

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10

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1971
公開年月日 1971/5/26
上映時間 85分
製作会社 大映京都
配給 ダイニチ映配
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督太田昭和 
脚本高岩肇 
企画蔭山俊夫 
撮影今井ひろし 
美術西岡善信 
音楽鏑木創 
録音海原幸夫 
照明黒川俊二 
編集谷口登司夫 
助監督辻光明 
スチル松岡秀昌 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演川崎あかね おみつ
夏山知子 千賀
山口火奈子 つね
原良子 おたか
横山リエ あやめ
荒砂ゆき お熊
田中三津子 お春
奈良あけみ お仙
上野山功一 亥之
早川雄三 浜田屋
近藤宏 緒方準之助
伊吹新吾 新吾
黒木現 責め役
勝村淳 責め役
伴勇太郎 見廻り役
尾上栄五郎 大沢屋弥兵衛
堀北幸夫 牢与力
小林加奈枝 おみつの祖母
美樹博 牢番
藤春保 牢番
福井隆次 医師
新関順司郎 牢役人
原田美佐子 磔になる女囚
池田広美 少女時代のおみつ
里見潤 鍵役

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「おんな牢秘図」に続くシリーズ二作目。脚本は「新女賭博師 壷ぐれ肌」の高岩肇。監督はこれが昇進第一回作品の太田昭和。撮影は「皆殺しのスキャット」の今井ひろしがそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

異国への表玄関長崎の町の一隅に娑婆と隔絶された冷たいおんな牢があった。兇悪犯もおののく拷問蔵で今日も凄まじい悲鳴が聞こえていた。豪商浜田屋火つけ、主殺しの大罪に問われ、自白を強要される混血娘おみつへの苛烈な拷問が繰返されていた。おみつは失神しその無惨な姿は、前科数犯の牢名主お熊も息を呑むいたましさだった。同房のあやめ、千賀がおみつの手当に貴重な水を使用したことから、お春、お熊らといさかいが起きたが、殺ばつなおんな牢ではさして珍らしいことではなかった。そんな時、新入りのお仙が入って来た。キメ板で叩きのめす、新入りに対する儀式を行おうとしたお春は逆にぶちのめされ、牢名主の貫禄で隠し金を吐き出させようと立ちはだかったお熊もたわいなく痛めつけられ悲鳴を上げた。新しい牢名主となったお仙は、赤毛のおみつを憎々しげに毒づき病的なまでに混血を嫌った。再び吟味取調べを受けたおみつは、不眠の責めにかけられた。何昼夜も眠りを閉ざされ、もうろうとなったおみつは、夢うつつのまま吟味方同心緒方の差し出す口書に爪印を押し、罪を認めてしまった。おみつの死罪が決った。牢内で陣痛が起きた。千賀を先頭に痛む身体にもかかわらず、かいがいしく働いた女囚たちのお陰で無事赤ん坊が産声を上げた。明るい笑声が牢内にこだました。拷問と出産騒ぎの疲れでぐっすりとみんなが寝込んだ夜、一人目覚めていた千賀は、お仙を鋭い針で刺殺しようとするおつねを捕り押さえた。おつねはお仙の情夫亥之のさし向けた殺し屋だった。亥之は浜田屋事件の真犯人、それを知るお仙の口を封じるための小細工だったのだ。激怒したお仙は、おみつに事情を打明け、無実の罪と仇を討つため共に脱獄しようと相談、機会をうかがった。機会はめぐってきた。牢番の目を盗み、お熊たちが命を投げだして組んでくれた人梯子を伝い、やっと牢を脱けだした二人は、亥之の家に押し入った。女とあなどりせせら笑う亥之は、ドスを手にお仙に向った。お仙の危機にわれを忘れたおみつは、手にした刃物で、自分の無実を晴らす大事な生証人亥之を刺し殺してしまった。再びおんな牢に送られたおみつを救うものは何もなかった。磔台に縛られ、何もかもあきらめ切ったような美しいおみつの顔に冷たい風が無情に吹き抜けていった。

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2015/07/25

2015/07/25

55点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


際物かと思ったが意外とまじめ

主殺しと放火の無実の罪を着せられた女をめぐって、牢内の女たちの一致団結を描く。
題名からしてもっとエロ映画かと思ったが、意外とテーマは親子の愛情だったりする。
主人公はハーフ、同じ牢内に無期懲役の牢名主、女医、妊娠している女郎、商家の娘などがおり、さらに後から牢名主を取って代わるあばずれ女と、按摩などが入ってきて人間模様を繰り広げる。
危ない場面と言えばろうそくの下をくぐらせるろうそく責めの罰のシーンぐらいで、裸の女を縄で巻いて渡らせるところぐらいだ。当然胸は見えないように縄で巻いてあるし、下半身は腰巻きだから、嫌らしくも何ともない。
最後の脱獄シーンは面白く、いろいろな方法を考えつくものだ。
ほとんどのシーンは牢内だけなので、安上がりな映画だ。

1974/06/14

2012/03/21

60点

映画館 


女囚たちの集団劇

森一生の助監督だった太田昭和の第1回監督作品。この後の「蜘蛛の湯女」より面白く出来ている。女囚たちの集団劇で混血児あかねの哀しさ、奈良あけみの怪演が印象的。