可愛い悪魔 いいものあげる

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可愛い悪魔 いいものあげる

レビューの数

5

平均評点

63.1(16人)

観たひと

25

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1970
公開年月日 1970/12/25
上映時間 83分
製作会社 大映東京
配給 ダイニチ映配
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督井上芳夫 
脚本安本莞二 
増村保造 
企画関幸輔 
撮影小林節雄 
美術間野重雄 
音楽西山登 
録音須田武雄 
照明上原正一 
編集中静達治 
助監督野村尚正 
スチル大葉博一 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演渥美マリ 石川ゆみ
田村亮 津村桂一
福田豊土 滝田徹也
高橋昌也 松崎
関根恵子 節子
山岡久 静子
加藤嘉 滝田
夏圭子 ハツ子
八並映子 仲子
真山知子 菊千代
清水美沙子 りき哉
中吉卓郎 関沢
中田勉 足立
荒木康夫 田村
竹里光子 髪結の女
豪健司 支配人

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「裸でだっこ」に続く渥美マリの主演作品。脚本は「皆殺しのスキャット」の安本莞二と「しびれくらげ」の増村保造。監督は「太陽は見た」の井上芳夫。撮影は「しびれくらげ」の小林節雄がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

石川ゆみは、幼くして両親に相次いで死に別れ、芸者置屋の女将静子に育てられた。十九歳の時に芸者に出たが、その快活な性格と豪快な飲みっぷり、軍歌を歌い、ゴーゴも踊ればフラダンスも踊るという八方破れの御座敷づとめで、現代的な神楽坂芸者として人気を集めていた。中でも金融会社社長の滝田や繊維問屋の社長松崎がゆみのもとに足繁く通い、滝田はゆみの豊満な肉体に惹かれ、静子を通して百万円で水揚げしたいと申しでた。ゆみは豪華なクラブを持つという永年の夢を満たすためにこの話をあっさりと承知し、翌日、恋人の桂一に二度と会わないと宣言して別れた。水揚げも無事にすませ、シャトーのような、クラブの経営という夢に向って歩き始めたゆみのところに、滝田の息子徹也が現われ日本全国を股にかけて土地開発をやっている自分の会社に投資するようにと勧められた。一旦は断ったものの、徹也につれていかれた赤坂のクラブのホステス、ハツ子へのライバル意識から、虎の子の百五十万円を徹也に投資することになってしまった。数日後、新聞で徹也の会社が倒産し、サギの容疑で逮捕されたことを知ったゆみは、血相を変えて警察に駆け込んだがそこには多くの債権者にまじって、やはりだまされてションボリとしたハツ子がいた。落胆したゆみを、父親のような愛情で包んだのは松崎だった。クラブ経営の夢を一日も早く実現させるためにも、松崎の世話になることに決めたゆみは、やがてマンションに移り松崎との新しい生活を始めた。そんなある日、松崎の財産を管理する経理部長の関沢が、松崎の隠し財産を横領するため、ゆみと結託しようと接近してきた。それから間もなく、松崎は交通事故で死亡し、遺産相続の会議が開かれた。関沢の陰謀は功を奏したかに見えたが、ゆみの証言と証拠のテープによって悪事は阻止された。松崎の娘節子はゆみに感謝し、内縁の妻として遺産の三分の一を受けとるようにとすすめるが、ゆみは固辞した。しかし、節子の好意に押し切られたゆみは、クラブ建設の投資という名目で資金を受けることになった。遂に念願の夢の城が実現すると張切るゆみのもとに、改心した徹也、ハツ子、節子が集まった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023/09/17

2023/09/17

60点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


物語のテーマが中途半端

ラブストーリーのようでもあるし、ビジネスでの成功物語のようでもある。
石川ゆみ(渥美マリ)は芸者になったばかりであるが、将来は自分のクラブを持ちたいと夢見ている。水揚げの見返りとして処女を売ることになるが、処女は恋人(田村亮)に捧げる。しかし恋人とは世界が違うと一旦は別れる。
松崎(高橋昌也)と言う実業家から妾にならないかという話が持ち込まれ、承諾する。松崎には節子(関根恵子)という娘がいて、決闘しようと乗り込んでくるが、ゆみの人柄に惚れて、父親を任せることにした。しかし松崎は事故で死んでしまう。残された遺産は横領しようとした経理部長を告発し、無事節子のもとに帰る。ゆみは遺産の分配を求めず、節子はゆみのために遺産の一部を貸すという。そして念願のクラブを開くが、恋人とはそれっきりになってしまった。
恋人との別れがちょっと切ないが、恋物語というよりはトントン拍子の出世ならぬ、行幸続きで芸者からオーナーマダムに成り上がる物語。面白いけどストーリーが中途半端でのめり込めない。

2022/03/02

2022/03/13

50点

映画館/東京都/神保町シアター 


“可愛い悪魔”渥美マリ

本作は、1970年8月23日公開の「でんきくらげ 可愛い悪魔」に続いて12月25日に公開された渥美マリの主演作。2作続けて“可愛い悪魔”とタイトルするとは、セックスシンボル渥美マリにふさわしいネーミングということか。増村保造監督の映画かと思って観たら、増村監督は脚本のみだった。話は、芸者からクラブの経営者に出世するという、たわいのない話。最後には歌も披露している。

2018/01/03

2018/01/03

60点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


夢を勝ち取るまで。

ネタバレ

「でんきくらげ 可愛い悪魔」に続く渥美マリの「可愛い悪魔」。80分強の上映時間の中で、両親がなく置屋に引き取られた渥美が、詐欺師に大金をだまし取られるものの、初老の資産家に見初められ、その娘にも見込まれて当初の夢を勝ち取るまでをアップテンポで描ききる。ゆえに軽い感じは否めないが、大映テレビのストーリー展開をダイジェストで見切る感じで退屈は感じない。

2013/02/20

2013/02/20

60点

テレビ/無料放送 


渥美マリ

ネタバレ

 軟体動物から離れたレモンセックス路線の一本だが、作品の魅力は渥美マリしかない。セクシーな渥美マリを観ていると、沈んでいく大映という太陽の残照の様に見える。渥美マリのファンの方は、観てみると良い。

1970/12/30

2012/03/01

60点

映画館 


増村の粘着質が薄れた

渥美マリのサクセスストーリー。芸者が赤坂の高級クラブのマダムになるまでを増村保造の脚本で描く。しかし監督が井上芳夫だから増村の粘着質がなくなり、サラッと話を進めている。ここにも関根恵子が出演。2本立ての両作品に出ていることで、当時の売れっ子ぶりが分かる。