ラブストーリーのようでもあるし、ビジネスでの成功物語のようでもある。
石川ゆみ(渥美マリ)は芸者になったばかりであるが、将来は自分のクラブを持ちたいと夢見ている。水揚げの見返りとして処女を売ることになるが、処女は恋人(田村亮)に捧げる。しかし恋人とは世界が違うと一旦は別れる。
松崎(高橋昌也)と言う実業家から妾にならないかという話が持ち込まれ、承諾する。松崎には節子(関根恵子)という娘がいて、決闘しようと乗り込んでくるが、ゆみの人柄に惚れて、父親を任せることにした。しかし松崎は事故で死んでしまう。残された遺産は横領しようとした経理部長を告発し、無事節子のもとに帰る。ゆみは遺産の分配を求めず、節子はゆみのために遺産の一部を貸すという。そして念願のクラブを開くが、恋人とはそれっきりになってしまった。
恋人との別れがちょっと切ないが、恋物語というよりはトントン拍子の出世ならぬ、行幸続きで芸者からオーナーマダムに成り上がる物語。面白いけどストーリーが中途半端でのめり込めない。