女秘密調査員 唇に賭けろ

おんなひみつちょうさいんくちびるにかけろ|----|----

女秘密調査員 唇に賭けろ

レビューの数

3

平均評点

43.7(9人)

観たひと

16

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ / ドラマ
製作国 日本
製作年 1970
公開年月日 1970/6/10
上映時間 82分
製作会社 大映東京
配給 ダイニチ映配
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督村山三男 
脚本長谷川公之 
企画藤井浩明 
撮影渡辺公夫 
美術高橋康一 
音楽大森盛太郎 
録音奥村幸雄 
照明泉正蔵 
編集宮崎善行 
スチル沓掛恒一 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演江波杏子 塩沢香織
長谷川明男 笠原昭彦
平泉征 麻生所員
炎三四郎 茂山所員
藤巻潤 沖達也
名古屋章 松本伸二
早川雑三 池野調査部長
千秋実 三橋正夫
赤座美代子 平山芳枝
成田三樹夫 梅田元
木村元 井上課長
神田隆 黒川
松井康子 三橋の妻・郁代
佐伯勇 南譲次
笠原玲子 クラブのマダム
久米明 馬場局長

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

企業戦争の裏側に飛びこむ美貌の女産業スパイ。脚本は「続・いそぎんちゃく」の長谷川公之、監督は「あゝ陸軍隼戦闘隊」の村山三男。撮影も同作の渡辺公夫が担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

電機業界のライバル、アポロ電機とヒカリ産業は、カラーテレビの輸出契約をめぐって、しのぎをけずっていた。アポロの調査部次長、松本から、その入札獲得の調査を依頼された、秘密調査員香織は、ヒカリ首脳部の個人的スキャンダルと不正事件を明るみに出そうと行動を開始した。香織はまず、課長の井上に接近、専務の三橋を洗ったが、なにひとつでてこない。一方、香織の相捧、笠原の苦心の盗聴器作戦も、専務の用意周到な防止装置によって、再生音は雑音となり、意味をなさなかった。そんな時、ヒカリ側の謀略で、アポロのカラーテレビが火を吹いた。こうして、香織たちの必死の情報収集もむなしく入札はヒカリの手におちた。ところが、思いがけないことに、盗聴したテープの再生から、ヒカリが画期的な新製品RXを開発したことが判明した。再び調査を開始した香織と笠原はまんまとRXの設計図を手にした。だがその瞬間、非常ベルが高く響いた。必死に逃げる二人に手を貸したのは沖という男であった。彼は何故か松本と手を切れと忠告し、意外な事実を打ち明けた。自殺した香織の姉は沖の恋人で、彼女を死に追いやったのは三橋であるというのだ。香織は三橋の秘書の芳枝に密着、ついに、三橋と局長・馬場の汚職現場を録音テープに収めた。そしてテープをエサにRXの設計図を手中にした香織と笠原。しかし松本の行状を監視していた沖の機転がなければ、松本の裏切りですべては水泡に帰すところだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018/09/29

2018/12/12

15点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


末期大映映画のお粗末さ

シネマヴェーラ渋谷の大映特集「唇に賭けろ」は、この前に観た「悪魔からの勲章」と同様、「警視庁物語」の長谷川公之の脚本ですが、「警視庁~」の頃はあれほど地に足が着いたホンを書いていた長谷川と同一人物とは到底信じられない粗雑なお話で、ヒロイン江波杏子を始め、長谷川明男、平泉征、炎三四郎らにおる産業スパイ・グループが、いくつもの試行錯誤が実を結ばなかった末、同性愛者であると判明した秘書・赤座美代子にヒロイン江波が接近して一夜を共にするだけで、相手方某産業専務・千秋実の別荘が判明し、そこで呆気ないまでに入手する機密ですが、爽快感も納得感も皆無です。
この映画が公開された1970年6月の約1年半後の71年12月、大映は倒産してしまうのですが、末期大映映画の中身のお粗末さをはっきり露呈している映画でしょう。

2018/10/05

2018/10/07

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『女秘密調査員 唇に賭けろ』。キズ、コマ落ち多く、退色しかかってるフィルム。ヒカリ産業とアポロ電機の情報争奪戦。情報屋の江波杏子たちが犯罪すれすれの行為で情報を入手。盗聴器を仕掛けるのに4人も出かけて、おまけにバケツをひっくり返す。DENONブランドのオープンリール・ビデオレコーダー。

2018/10/05

2018/10/05

50点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


所詮造りもの

当時、産業スパイという言葉はあったと思うが、その実態ははっきりせず、テレビや映画の世界で描かれたもの以上の内容は無いと思います。

スパイ戦の当然の結末として、裏切り、二重スパイといった駆け引きは充分考えられることですが、ストーリー展開がとてもぎこちなく、登場人物の性格づけもあいまいで、いい人なのか悪い人なのかを最後まで見てもはっきりせず、消化不良感が残りました。

また、頭脳戦を旨とすべきで、死者や重傷者を出すような展開は、もはや企業スパイの範疇を超え、公権力の介入することになり、企業としてリスクがあまりに大きすぎるので有り得ないと思いました。