美空ひばり・森進一の花と涙と炎

みそらひばりもりしんいちのはなとなみだとほのお|The Performers|----

美空ひばり・森進一の花と涙と炎

amazon
レビューの数

1

平均評点

52.4(5人)

観たひと

9

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ミュージカル
製作国 日本
製作年 1970
公開年月日 1970/1/15
上映時間 95分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督井上梅次 
脚本井上梅次 
製作小泉駿一 
杉崎重美 
撮影丸山恵司 
美術森田郷平 
音楽大森盛太郎 
録音堀義臣 
照明佐久間丈彦 
編集浦岡敬一 
スチール小尾健彦 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演美空ひばり 藤花霞
森進一 榊竜介
島田正吾 藤花清十郎
林与一 高山浩
北上弥太朗 喜三郎
尾崎奈々 浜子
佐々木孝丸 山崎
なべおさみ 敏夫
柳沢真一 夏川一郎
村上不二夫 山東
北竜介 高松
今井健太郎 藤花寛次郎
水木涼子 藤花葵
志賀真津子 藤花木の実
矢島美智子 紺野あけみ
尾和義三郎 レーサー梶本
鈴木信子 正子
槙芙佐子 浜子の母

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「太陽の野郎ども」の井上梅次が脚本・監督を担当した歌謡もの。撮影はコンビの丸山恵司。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

日本舞踊藤花流の家元藤花清十郎は娘霞に再興の夢を託していた。しかし、霞はバンドマスターの高山浩との恋を成就させようと家を出る決意であった。そんな折、弟子の喜三郎は霞との結婚、家元の乗っ取りを企んでいた。数日後、霞は浩から突然別れ話をつきつけられ、慣れぬ酒に酔いしれた。そんな時、会ったのが流しの榊竜介だった。竜介の唄は傷心の霞の胸に迫り、その唄に対するひたむきな情熱に感動した霞は、後援を約束するのだった。やがて、霞は家元になることを決意。一方竜介はテレビ出演にまで名を高めた。霞と結婚できないことを知った喜三郎は、藤花流の別派をつくり、このショックで清十郎は倒れた。この分裂さわぎで霞は、喜三郎一派と決着をつけるべく、家元襲名の会にすべての性根を傾けた。ある夜、霞は浩が自分を捨てたのは清十郎の指金であることを知ると、「僕の好きな人は姉さんだ」と絶叫する竜介をやさしくさとすのだった。竜介は家元襲名の会の費用にと、自分をレコード会社に身売した五百万円を霞のもとにとどけた。竜介の好意に涙を流す霞。そして、襲名の日、霞は家紋“鶴”の創作舞踊を涙と女の意地にかけて踊った。喜ぶ清十郎、浩、そして竜介は淋しくその舞い姿を見るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1970年1月下旬正月特別号

日本映画紹介:美空ひばり・森進一の花と涙と炎

2020/05/03

2020/05/05

48点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


井上梅次がソツなくまとめたひばり映画である。話の筋がどんどん読めて、殆ど読みは裏切られないで展開する。もう少し意外性を見せてくれないかとドラマを観る側としては期待をしたが予想どおり残念な結果になった。強いて予想外の展開を挙げれば、高山(林与一)が霞(ひばり)に別れ話をしたのは狂言だったというところくらいである。一瞬、新派狂言のヒネリを見たが、話は特にそれ以上には膨らまなかった。
あとはひばりと森進一の歌を楽しむことにした。「影を慕いて」などの名曲が幾つか聴けたのは、さすが二大歌手の共演映画ならではの収穫である。
北上弥太郎の実質的には最後の作品である。「月形半平太」「山を守る兄妹」等何本かコンビを組んできたひばりとの17年ぶりの共演である。