愛の嵐の中で

あいのあらしのなかで|----|----

愛の嵐の中で

レビューの数

5

平均評点

58.4(17人)

観たひと

29

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1978
公開年月日 1978/4/29
上映時間 94分
製作会社 東京映画=サンミュージック
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演桜田淳子 黛夏子
夏純子 黛雪子
篠田三郎 佐伯次郎
中村敦夫 風間修
田中邦衛 深水
岸部シロー 戸川
植草甚一 神津
岸田森 岡野
地井武男 三村
泉ピン子 圭子
稲葉義男 刑事
大林宣彦 CFディレクター

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

姉の不可解な死の謎を追求する少女が、事件を追う過程で姉の実像を知ると共に、葛藤しながらも少女から大人へと成長していく姿を描く。脚本は「曽根崎心中」の白坂依志夫と安本莞二の共同執筆、監督は「極底探検船・ポーラボーラ」の小谷承靖、撮影も同作の上田正治がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

パリのモダン・バレー・レッスン場で練習を続ける黛夏子の許へ、東京から姉・雪子急死の連絡が入った。夏子は二年振りに、警察署の薄暗い死体安置所で、変わりはてた姿の姉と再会する。スタイリストの雪子は、カメラマンの佐伯次郎らと雑誌の仕事で三浦海岸へ行き、日没まで写真撮影をした後、一人別行動し、崖から転落死したという。警察の検死報告では、雪子は妊娠三ヶ月であり、男性関係を調査したが該当者が見つからず、そのうえ遺書があった事から、自殺と断定していた。雪子の遺書から死の動機を知る事ができなかった夏子は、姉は自殺したのではないと彼女の死に疑問を抱いていた。雪子が住んでいたマンションに来た夏子は黄色のポルシェを運転する男に襲われる。その事件を契機に夏子は姉が自殺したのではないと確信し、真相をつきとめようと行動を開始した。黄色いポルシェの持ち主を調べていた夏子は、戸川が雪子と組んで同型車を八台販売していた事をつきとめる。そして、八人のうち有力な容疑者五人がリストに残ったが、混沌とした事態の中で、夏子はやり場のない怒りと悲しみを感じていた。そんな夏子を暴走族が襲うが、ニューキャスターで、雪子と接触事故を起こしたことが縁で知り合った風間に偶然、助けられた。それがきっかけで夏子は風間を慕い、交際し始める。風間の職場を訪れた夏子は、彼の留守中、デスクの上にあった雑誌のページを無意識にめくるうち、ある写真に目を奪われた。女性モデルの背景に、雪子が死んだ岩壁が写っている。ページの隅には「カメラ佐伯次郎、スタイリスト・黛雪子」と印刷されていた。佐伯を尋ねた夏子は、雑誌の掲載から外された同一現場の写真に、例の黄色いポルシェが写っているのを発見する。そして、その写真には車のプレート・ナンバーが鮮明に写し出されていた。夏子が見つけた車の持ち主を捜すうちに、次第に冷酷な殺人の実態が明らかになっていくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1978年6月下旬号

日本映画批評:愛の嵐の中で

1978年5月上旬号

グラビア:愛の嵐の中で

日本映画紹介:愛の嵐の中で

2021年

2022/04/07

70点

映画館/東京都/国立映画アーカイブ 


ダブル・JUNKO

おざなりでもレイプシーンがあったりと、果敢に役にチャレンジしてる桜田淳子は評価に値する。

しかし80年代後半にTVドラマで見たあの鼻につく演技が、この頃すでに確立されていたとは驚きだ。

客演が豪華。メロドラマ・サスペンスが恥ずかしい。

2020/11/02

2020/11/02

-点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 

『愛の嵐の中で』。姉の自殺の真相を探るミステリー。主人公は桜田淳子。アイドルだけあって濡れ場もキスシーンもなし。シャワーの場面はあるけど。岸田森は明らかに首筋に食らいつこうとしている。NBCのビルはどこだろう。遠景に浅草寺っぽいのが見えたけど。田中邦衛は飛んでます、グーチョキパー。

2014/04/28

2014/07/02

30点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


安い2Hドラマの匂い

シネマヴェーラの岸田森特集で観た統一教会女優映画が、東宝系で作られながら、大映TV室の安い2Hドラマの匂いがしたのは、Pが藤井浩明だったせいでしょうか、それとも、やっつけ仕事しか思えぬ白坂脚本のせいでしょうか。それにしても、70年代早々に俊英として登場した小谷承靖が、10年もしないうちに輝きを失っていて、憐れを誘います。

2014/05/01

2014/05/03

65点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


崖が似合うのは片平なぎさ

不審死した姉冬子の疑問を明かすためパリから帰国する桜田淳子演ずる妹夏子。基本は犯人探しのサスペンスであるが、コメディテイストに仕上げていて、伊豆黄金崎などの景勝地付近でのロケも多く取り入れている。
20歳になろうとする桜田淳子だがまだまだ初々しく、中三トリオの中でではダントツに可愛いらしい。その後の経緯を知るものとしては活動の尻すぼみが残念な気がする。
演技はイマイチと思われたのか、所属プロダクションの圧力か判らないが豪華な脇役陣にプラスして大林信彦や植草甚一がゲスト出演している。

1978/05/03

2012/05/01

62点

映画館 


なぜ面白かったのか

鑑賞ノートには「面白かった」としている。「併映の『残照』がひどかったこと」を挙げているが、この週は東映が「宇宙からのメッセージ」、松竹が「オレンジロード急行」を公開している。最も手堅い作品が本作だったということだ。見直せば突っ込みどころの多いミステリーだろうが、オリジナル脚本のミステリーは珍しかったことも高評価だったということだ。