武闘拳 猛虎激殺!

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武闘拳 猛虎激殺!

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レビューの数

4

平均評点

58.9(23人)

観たひと

39

観たいひと

0

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 日本
製作年 1976
公開年月日 1976/8/7
上映時間 88分
製作会社 東映東京映画
配給 東映
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督山口和彦 
脚本掛札昌裕 
中島信昭 
企画太田浩児 
撮影仲沢半次郎 
美術北川弘 
音楽小杉太一郎 
録音宗方弘好 
照明梅谷茂 
編集田中修 
助監督深町秀煕 
スチール加藤光男 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演倉田保昭 竜崎鉄次
清水健太郎 伊波良一
矢吹二朗 唐木誠
遠藤薫 絵利子
土井かつえ 松原直美
石橋雅史 吉羅本伝造
堀田真三 吉羅利之
深江章喜 矢頭
樋浦勉 島野甚作
紅幸治 穴川鉄拳
竜拳二 張犬鬼
斎藤一之 佐々木剣八
小池良一 猪俣心軒
久地明 摩文仁猛賢
北九州男 吉川嶮山
原田力 嫌竜
光本大介 ケン・シュナイダー
小林稔侍 大田黒
亀山達也 鴨下
山本昌平 岡野
西本良二郎 岩佐
比良元高 加納
三重街恒二 バーテン
春田二三夫 花田
高橋健二 坂井
森祐介 アナウンサー
土山登士幸 竜崎健一
近藤宏 竜崎軍平
章文栄 スナックのママ
大塚剛 根切達也

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

父と兄の仇を求めて難攻不落の宿敵に立ち向う主人公を描いた空手アクション。脚本は「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」の掛札昌裕と「戦後猟奇犯罪史」の中島信昭、監督は「子連れ殺人拳」の山口和彦、撮影は「必殺女拳士」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

メキシコで闘技の修業を積み世界各地を転戦し連戦連勝したアイアン・ドラゴンこと竜崎鉄次が日本へ帰って来た。鉄次の帰国第一戦、世界武闘空手選手権が行なわれることになった。だがチャンピオン唐木誠の防衛戦であるこの試合は、唐木のオーナーで吉羅本ジム会長・吉羅本伝造が仕組んだ八百長試合で、試合前に唐木の勝が決っているのだ。しかし、鉄次は唐木をKOしたために、吉羅本ジムのトレーナー矢野一派に追われるようになった。だが、自ら火中に飛び込もうとする鉄次には、それなりの目的があるのだ。8年前、鉄次の父と兄が沖縄の海底に沈んでいた金塊を探りあてたのだが、吉羅本兄弟にその金塊を奪われ、殺されてしまったのだ。一方、鉄次に敗れ、ジムを破門された唐木は、妹の絵利子の制止も聞かず酒を呑み、身を持ちくずしていった。鉄次は、吉羅本の本拠地である奇厳城に忍び込むが、忍者群と屈強な武芸者に邪魔され、危機一髪のところを、クラブ歌手・直美に救われた。吉羅本の情婦である直美は鉄次の亡き兄のフィアンセだったのだ。自暴自棄な唐木と再会した鉄次は、唐木を打ちのめした。だが、破れた唐木は再び武芸者としての道を歩む決心をするのだった。吉羅本ジムで伝造を待ち伏せした鉄次は、朝鮮拳法の鉄拳、伝造の弟・利之に阻止され、利之を倒したが伝造を逃がしてしまった。伝造は絵利子を誘拐し鉄次を奇厳城におびき寄せた。その鉄次の前に現われたのが中国拳法の根切達也だった。この二人の死闘の間に、唐木は妹の救出に向ったが、伝造が飼っている猛虎シーザーに殺されてしまった。一方、断崖から転落した鉄次は直美の必死の看病により快復した。その直美も絵利子を救出しようとしてシーザーに殺された。鉄次は再度、奇厳城に突入、根切を破った。そして鉄次はシーザーに腕を噛ませた瞬間、己れの鉄拳をシーザーに命中させた。そして鉄次は、長年の憎しみを込めて伝造の息の根を止めるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2012年10月上旬号

MOVIE at HOME お家でDVD & Blu-Layを:DVDコレクション 『レッド・ティアーズ』『武闘拳 猛虎激殺!』ほか 倉田保昭 インタビュー

2023/03/09

2023/03/19

70点

VOD/Amazonインスタントビデオ 


相変わらずストーリーが雑だけど、倉田の奮闘で10点増やした

熱海城でロケした敵のアジトである奇巖城の各階にいる武道家と闘うという設定は「死亡遊戯」のぱくりである。東宝東和が「ドラゴン危機一発」と「ドラゴン怒りの鉄拳」を配給したので、当然残りの「ドラゴンへの道」も・・・ということになっていたのだが、そこへ東映洋画部(当時は東映は外国映画も配給していたのだった。でも洋画といっているけど、ブルース・リー映画は洋画じゃないでしょ、と突っ込みを入れられるが)が入り込んできた。製作会社のゴールデン・ハーベストは東宝東和にも東映にも上映権を売ったのでもめごとになった。この辺の映画業界のうさん臭さがこれまた外部のやさぐれ映画ファンにはそこがいいんじゃない、と思ったりする。どうせ他人事だからそういう業界のもめごとも野次馬根性で面白がるのである。

東映は「東京―ソウルーバンコク 実録麻薬地帯」のバンコクロケで香港に立ち寄りゴールデン・ハーベストと懇意になる。そのとき「ドラゴン怒りの鉄拳」の上映権を買わないかと言われたそうで、結局は東映が「ドラゴンへの道」の配給権を獲得する。その時にゴールデン・ハーベストからブルース・リーの未完の映画があるという話を聞き、そのプロットをパクリ・・・じゃなかった、知恵を拝借したわけである。それなら後に「死亡遊戯」は一本の映画として完成されて公開するが、これを東映がやればよかったんじゃないかなあと思ったが、この時はそんな気持ちは起こらなかったようだ。

が、「死亡遊戯」風に創ることに決めたが、ラスボスに強烈な敵を、ということでベンガル虎との対決になった。この虎さんは芸名もあるようで、動物タレントだね。おとなしい虎というが、いつ野性の血に目覚めて暴れるかもしれないから、虎とからむのは非情に危険である。それが倉田保昭がベンガル虎に組み付いているのにはびっくりした。アップの場面で、ぬいぐるみの虎と格闘ということを考えていたのに、物凄いことをしたものである。命を失ったり重傷を負うという大事にいたらなくてよかった。だが、倉田の右手の甲に虎の爪痕が残ってしまうという怪我をしている。

でも倉田のこの奮闘ぶりよりも驚くのは、奇巖城が燃えることだ。勢いよく燃えている場面はもちろんセットだろうが、倉田たちが遠くから燃えている奇巖城の内部に火が燃えているのが見られる。当然、こんな撮影を許可はしないだろうから、黙ってやっていたんだろうなあ。これも火事にならなくて良かったものの、この蛮勇がもの凄い。1970年代までの映画はコンプライアンスとかなんかよりも映画を面白く見せるのが優先だったのだなあ、と燃える奇巖城(熱海城)のラストを観て思うのだった。

1976/08/07

2015/01/22

50点

映画館/栃木県 


なんという題名だろう

なんという題名だろう。それだけが感想です。

併映:「トラック野郎~望郷一番星」(鈴木則文1976)
38年前、27歳の僕の「映画青春日記」より転載

2010年代

2014/09/28

50点

テレビ 

カラテブームに乗った、紛う事なき東映映画だ。山口和彦らしい作品でもある。出演しているキャストをみれば、そのまま、当時の子供向け特撮ドラマに移行できるメンバーだ。

1976/08/08

2013/07/17

50点

映画館/高知県 


山口和彦・倉田保昭

1976年8月8日に鑑賞。高知・東映にて。当時、地方では2本立てで封切られていた。同時上映は同じく東映配給の「トラック野郎・望郷一番星」。

前作「子連れ殺人拳」で力を見せた山口和彦の言うべき言葉がない作品である。主演に予定された千葉真一が降りたのも肯けるシナリオのひどさである。

まあ東映の唯一のドル箱「トラック野郎」の併映作としての扇情的なタイトルは、それなりに番組の組合わせの相乗効果はある。観終わった観客は「何や!」と思っただろうが(笑)