音楽もダッサダサ。
最近、長男が向田邦子の「阿修羅のごとく」に はまっていて毎日1話ずつ見ている。一緒に見てるが、あれも女流作家による四姉妹の話。これも瀬戸内寂聴による四姉妹の話。
あれに比べるとおっそろしくつまらない。単なるメロドラマでしかない。それもものすごく通俗的で4姉妹の誰にも共感できない。「ケッ!!」という感想しか出てこない。ただ亡くなった母親と枕絵というモチーフは瀬戸内から向田が引用したのかな?向田の方がずっと上手いけど。
谷崎の「細雪」も4姉妹の人生観には共感はできないが大好きな姉妹である。この4姉妹は徹底的な嘘、ただの作り物の木偶人形でしかない。
TV局勤務の篠田三郎が小さな男の子の上に落ちてくるスタジオのライトを身をもってかばうシーンでは大笑い!篠田の部屋には大きなβマックスのデッキがある。酒井和歌子が森本レオに無理やり迫られて応じてカーセックスにおよぶシーンもある。三田佳子、大空真弓、仁科明子、梶芽衣子等、今では大俳優がたくさん出ているが女優はみんな嘘くさい。
男優はいい。特に田村高広が強烈に面白い。関西弁で女好きのやり手の婿を嬉々として演じている。大空真弓(全然だめ!)とのやりとりなんかホント笑える。田村高広を見る映画だった。曾我廼家明蝶もいい。
男は本質的に女を食い物にする生き物だからなのかな?
田村高広、代表作が無いと言われているがこれと《兵隊やくざ》シリーズではないか?