青春トルコ日記 処女すべり

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青春トルコ日記 処女すべり

レビューの数

3

平均評点

64.0(10人)

観たひと

22

観たいひと

0

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 1975
公開年月日 1975/4/19
上映時間 83分
製作会社 東映東京
配給 東映
レイティング R-18
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督野田幸男 
脚本山本英明 
松本功 
野田幸男 
企画吉田達 
高村賢治 
撮影山沢義一 
美術桑名忠之 
音楽中村泰士 
録音小松忠之 
照明銀屋謙蔵 
編集祖田富美夫 
助監督澤井信一郎 
スチール藤井善男 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演山川レイカ クラ子
荒木ミミ モモ子
岡田奈津子 弘美
佐藤蛾次郎 三太
前野霜一郎 シロー
高月忠 仙吉
花田達 竜次
殿山泰司 石川
小松方正 柳田
須賀良 
土山登士幸 村上
小林千枝 マリ
沢まゆみ 小百合
三上深雪 志麻
小林稔侍 刑事

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

裸一貫で勝負する風俗嬢たちのバイタリティあふれる生活を描く。脚本は「極道VSまむし」の山本英明と松本功、監督は脚本も執筆している「ザ・カラテ3 電光石火」の野田幸男、撮影は「華麗なる追跡」の山沢義一がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

青森の片田舎から集団就職で東京にやって来たクラ子は、初めは電器工場に勤めたが不良工員に輪姦されたために、キャバレーのホステスになり、やがてソープランド・桃山城で働くようになった。クラ子はたちまち桃山城一番の売れっ子となった。特にプレス工場社長の石川は最上の客で、甘い石川から五百万円借りた。横浜のチンピラ三太は気憶喪失になった娘を助け、彼女を桃山城に紹介した。彼女は仮りの名をモモ子とつけられ、風俗嬢として働く事になった。やがて、偽学生のシローと三太はモモ子と共同生活しながら、大金持の娘かもしれないモモ子の親探しに精をだした。一方、石川の工場が危機に陥り、クラ子に貸した金を返すように頼んだが、クラ子には返す意志がなく、工場は倒産、石川は妻子とともに心中した。ただ一人婦人警官をしている長女・弘美だけが生き残った。弘美は、クラ子へ復讐するために警察をやめ、その頃、川崎・堀之内にソープランド“密林”を開業したクラ子に雇われた。クラ子は“密林”が繁盛すると、すぐに売り払い、千葉の栄町に堂々たる構えのソープランドを開業した。しかし、その頃、弘美の成績はクラ子をしのぐようになっていた。一方、三太とシローはモモ子の過去を探しあてたのだが、彼女は学生たちに輪姦されたというだけで、彼女は川崎のスラム街に七人の弟妹をひきとらねばならなかった。三太はモモ子を輪姦した学生を脅したものの、逆に殺されてしまった。一方、弘美は、クラ子の脱税の証拠を税務署に送りつけた。クラ子は警察に連行され、数日後に釈放された時には、一億四千万円の重追加税を申し渡された。弘美はやくざの竜次とともに、クラ子が貯め込んでいる大金を狙ってクラ子を襲った。クラ子は車で逃げる途中、電柱に激突、車は燃え上った。病院へかつぎ込まれたクラ子は、整形してもう一度出直しだ、とベッドの中でこう思うのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013/08/11

2014/07/09

70点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


70年代の総括

ネタバレ

シネマヴェーラで始まった恒例企画“妄執、異形の人々”、今回は過去に上映されたことがある作品も多く含まれており、この映画も2008年の特集で観たことがある映画ですが、その時にも書いた通り、こういう映画を傑作と呼ぶのが相応しいかどうか、わたくしには疑問に思うものの、解説文にあるように“集団就職で上京したクラ子がトルコ嬢へと堕ちるまでの経緯を猥歌でつなぐミュージカル仕立てや、ラストのカー・チェイスなど、野心的な試みに満ちた”作品であることは否定しません。
主人公クラ子こと山川レイカが、川崎の工場職員からピンサロ嬢を経てトルコ嬢となり、さらには常連客・殿山泰司から金をせびり奪って自分の店を持つなど、のし上がってゆく一方、その山川に金を貸した後、首が回らなくなって自殺した殿山の娘である岡田奈津子が、勤めていた警察を辞めてトルコ嬢となり、山川の弱点を握って転落させようと図る中、そんな二人の中間地点に立つ女として、記憶喪失のトルコ嬢・荒木ミミを登場させ、結局はクライマックスで山川と岡田がカー・チェイスを繰り広げたのち、山川がなんとか全財産の一部を持って燃えた車から逃げ出したところ、横から車で登場した荒木ミミが、あっさりその金を奪って走り去るという形で、物語の美味しいところを荒木が奪うかと思いきや、このあと、貧しい暮らしをしてきた荒木の弟妹たちが土手でお札を紙飛行機にして飛ばすというエンディングを用意するあたり、いわばアナーキーな作劇で観客を突き放す点で、70年代的なるものを総括しようとする意志が感じられました。

2013/08/15

2014/03/23

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


お腹いっぱい

ネタバレ

もはや何と言ってよいのやら。
冒頭、青森から集団就職で出てきた少女があっという間にトルコ嬢に身を落とす様が、フォーク調の猥歌数曲に乗って展開していくミュージカル仕立て。(作詞作曲に、当時スタ誕の審査員で有名になった、阿久悠や中村泰士の名が!)
女は一念発起してトルコ風呂の社長へと(もちろん自分も現役である)。欲にまみれて歪んで行き、同時に画面も歪んでいく。
最後には西部警察ばりの派手なカーチェイスで車炎上。「俺はインポにはなりたくない」という大きな文字と爽やかな笑顔で終わるエンディング。
もう、わけの分からなさでお腹一杯になり、同時上映を観ることなく帰りました。

2013/08/14

2013/08/15

70点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


東映らしい泥臭さ

#710 シネマヴェーラ渋谷「青春トルコ日記 処女すべり」。1975年製作の東映エログロ路線の一本。青森県の下北半島から集団就職で上京した女性がレイプされた反動でトルコ嬢となり横浜から川崎、千葉と渡り歩くうちに風俗の世界に染まっていく姿をいかにも東映らしい泥臭いタッチで描いている。