機動警察パトレイバー the Movie

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機動警察パトレイバー the Movie

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レビューの数

55

平均評点

77.5(304人)

観たひと

507

観たいひと

33

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / SF / アクション
製作国 日本
製作年 1989
公開年月日 1989/7/15
上映時間 99分
製作会社 バンダイ=東北新社
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督押井守 
演出澤井幸次 
脚本伊藤和典 
原作ヘッドギア 
原案ゆうきまさみ 
企画ヘッドギア 
キャラクター・デザイン高田明美 
メカニックデザイン出渕裕 
作画監督黄瀬和哉 
美術監督小倉宏昌 
音楽川井憲次 
編集森田編集室 
制作スタジオディーン 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演冨永みーな 泉野明
古川登志夫 篠原遊馬
池水通洋 太田功
二又一成 進士幹泰
郷里大輔 山崎ひろみ
榊原良子 南雲しのぶ
大林隆介 後藤喜一
千葉繁 シバシゲオ
阪脩 榊清太郎
井上瑤 香貫花クランシー

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

近未来の東京を舞台にコンピュータ犯罪を解明していく警察の活躍を描く人気OVAアニメの映画化。脚本は「紅い眼鏡」の伊藤和典、監督は同作の押井守がそれぞれ担当。2020年7月17日、シリーズ誕生30周年突破を記念して4DX版を公開。(配給:ユナイテッド・シネマ)

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1999年の東京。工事現場など生活の至るところでレイバーと呼ばれるロボットが活躍。警察でもパトレイバーが導入されていた。ちょうどその頃、レイバーは更新時期に入り、頭脳を操るコンビーュータOSはHOSという新型OSに書き換えられていた。ある日、自衛隊レイバーを始めとするレイバーの謎の暴走事故が発生、特車二課が調査に乗り出した。東京を壊滅できるだけのコンピュータ・ウイルスが仕掛けられた計画的犯罪で、HOSが関係しているとわかるが、その開発者は自分のデータを消して姿をくらましていた。東京湾岸では東京の土地問題を一挙に解決しようと今世紀最大の洋上工事計画=バビロン・プロジェクトが推進されていた。ここには全国で稼動中の45%のレイバーが集中し、その整備は洋上プラットホーム=方舟で行われていた。やがて特車二課はHOSがある条件下で暴走することをつきとめる。一定の風速を越えた際に生じる高周波によるもので、そのキーは方舟だった。そしてその日は刻々と迫っていたのだった。大型台風が東京湾に接近中であった。特車二課の面々は台風上陸前に方舟を解体しようと乗り込むが、作業途中でHOS搭載済みのレイバー達が暴走を始めてしまう。襲いかかるレイバー達。その中でなんとか方舟の自己崩壊システムを起動、方舟は崩壊し危機は過ぎ去るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1996年臨時増刊 押井守全仕事

押井守のデーモン「パトレイバー」と「攻殻機動隊」:

1989年9月上旬号 創刊70周年記念特別号

日本映画批評:機動警察パトレイバー

日本映画紹介:機動警察パトレイバー

1989年7月下旬号

グラビア:機動警察パトレイバー

2024/04/15

2024/04/15

74点

VOD/U-NEXT 
吹替


約35年前にこれを思いついていたのは凄いと思うが

言わずと知れた、ロボットアニメの金字塔。

10数年ぶりに鑑賞。
断片的なシーンを何となく覚えていたが、
内容はほとんど覚えていなかった。

89年公開の作品なので、約35年前に作られている。
巨大ロボットが建築現場で働いたり、警察の警備の仕事をしたりしているという設定の話。
「パトレイバー」というシリーズ自体は日本のアニメ界に大きな影響を与えた金字塔と言われているが、この作品だけで見ると、正直そこまでではないと思う。
アニメシリーズの続編なので設定や関係性が少しわかり辛い所があり、それを補うために説明的なセリフが多い。
物語としても、大型ロボットが躍動するシーンは少ない。

ただ、35年前に労働不足による労働力としてのロボットや、それに伴う危険性、コンピューターウィルスや暴走という今から考えればベタ中のベタだが、それをちゃんと形にしていたのは凄いと思う。

2024/04/12

2024/04/15

60点

VOD/U-NEXT 


「1999 TOKYO WAR」

押井守監督の代表作の一つ。
ゆうきまさみの漫画版は序盤だけ読んだことあるが本作は初見。
1989年の公開当時に観ておきたかった内容。
この時代にこの内容は普通なら想像もできなかったはず。
今観ると当たり前にみえてしまうところがもったいない。

2023/12/03

2023/12/03

100点

購入/DVD 


何度見ても完璧

静と動、陰と陽、シリアスとコミカル。先見性に富んだミステリー。バランスのとれた傑作。邦画名作映画の上位に入れても異論はない作品だと思う。

2022/10/01

2022/10/16

70点

選択しない 


近未来と昭和の同居

ネタバレ

 89年公開ということだけどこのオタク的に作り込まれた設定はかなり時代を先取りしているように思え、大衆的というよりは通向けといったイメージ。当時どれくらいヒットしたのだろう? 自分は原作漫画がサンデーに連載されているのは知っていたけど、チラ見する程度で格別面白いと感じなかったのだろうのめり込むこともなかったし、OVAもテレビアニメの方も同様にスルー。
 劇場版の方も知らず今日まで。でも連載もの、連続ドラマものと違って一話完結の劇場版はその世界観に入り込みやすかった。しかも背景なども丁寧に描き込まれていてなかなか面白い。特に下町の雑然とした昭和感あふれる佇まいと、いかにも近未来的な湾岸周辺の高層ビル群の同居などちょっと「ブレードランナー」の世界観に似ている。
 そこにレイバーの暴走という謎をインサート、その事態収拾にあたる特車二課の活躍が描かれるというもの。ミステリータッチなシナリオも面白かった。
 もっとも日本を舞台にしてバビロン・プロジェクト、方舟、エホバ、ノア・・・・云々といった聖書ネタが散りばめられているのが気になったが。これは世界標準を狙ったシナリオだったか? 

2022/08/04

2022/08/05

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


恐るべき先見の明

他メディア版は未見のため本作単体での評価となるが、押井守監督作品としては『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の世界観のほうが好みであり完成度も高いと思う。

冷静に考えれば本作が公開された1989年は私が新卒入社した年だ。購買部120名のフロアにLotus1-2-3を搭載したPC-98が10台弱とワープロが数台有っただけ。パソコンなど影も形もなかった。それを考えるとOSにウイルスを仕込む設定は恐るべき先見の明と言えるだろう。多分リアルタイムで観たら設定の理解すら覚束なかったと思う。

個人的にガンダムやイデオンより後発であるのに巨大ロボットを銃火器搭載の“武器”ではなく単なる“重機”扱いとした冷めた発想に一周回って斬新さを感じた。

2022/05/02

2022/05/20

65点

テレビ/無料放送/BS12 トゥエルビ 


パトレイバー初体験だったが、楽しめて良かった。

ネタバレ

ウィキペディアなどを閲覧していると、作品の誕生は面白い経緯であることが判る。原作のヘッドギアは
複数で、ゆうきまさみはマンガ連載でいち早くスタート、脚本の伊藤和典はシリーズの構成も担う。
そして押井守が加わり、オリジナル・ビデオ・アニメーションとしてリリースされた。

ちょうどバブル期のスタートで、世界観はかなり積極的というか、東京湾大改造が背景となる。労働の
主体は「レイバー」という二足歩行の大型ロボットが活躍する。警察にもパトレイバーという同種のポリス
版が配備される。人間が操縦席に入り、制御するシステムで、篠原重工をはじめ日本の大メーカーが
製造を受け持つ。本作では篠原重工の天才プログラマーの帆場暎一が重要な鍵を握る。

東京湾の再開発のバビロン・プロジェクトのための洋上プラットフォーム「箱舟」も完成、工事用レイバーが
集結していた。新型OSへの更新時期に当たり、謎の暴走事故が起きてしまった。特車二課のパトレイバー
が出動、対処に当たるが、事は新型OSのHOSがウィルス汚染されている疑いが持ち上がった。開発に
あたったプログラマーの帆場暎一は海に入水自殺をしていた。遺体は流されて発見されていない。

大がかりな背景で、ミステリが動き出す。帆場暎一のデータはなぜか消去されている。二人の刑事が
帆場の謎を追う。何千というレイバーが誤作動する危機が迫る。そして東京湾に大型台風が接近する。
多層的に危機を配し、謎解きとパトレイバーのアクションシーンが映画を盛り上げる。

やはり30年の時の経過は絵に古さを感じてしまう。それでもコンピュータが普及する前に、すでにウィルス
の危険性を仕込むところはセンスを感じる。ファンが多いはずだ。