ときめきに死す

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ときめきに死す

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レビューの数

40

平均評点

68.4(214人)

観たひと

310

観たいひと

23

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1984
公開年月日 1984/2/18
上映時間 105分
製作会社 ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
配給 ヘラルド・エース=にっかつ
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督森田芳光 
脚本森田芳光 
原作丸山健二 
製作増山茂 
プロデューサー岡田裕 
細越省吾 
大森慎 
制作補笹岡幸三郎 
撮影前田米造 
美術中澤克巳 
音楽塩村修 
録音宮本久幸 
照明矢部一男 
編集川島章正 
助監督水谷俊之 
スチール目黒祐司 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演沢田研二 工藤直也
樋口可南子 梢ひろみ
日下武史 中山
矢崎滋 新条
岡本真 谷川
岸部一徳 泳ぐ男
宮本信子 旅館のおかみ
加藤治子 おたえさん
杉浦直樹 大倉洋介

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一人のテロリストが暗殺に失敗するまでを、男二人、女一人の共同生活を軸に描く。丸山健二の同名小説の映画化で脚本・監督は「家族ゲーム」の森田芳光、撮影は「女猫」の前田米造がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

自称、歌舞伎町の医者・大倉は、ある謎の組織から莫大な報酬で、別荘の管理と一人の男の身の回りの世話、心身のチェックを依頼された。それを引き受けた彼は、ある田舎町の駅で工藤という若い男を出迎える。大倉は工藤を別荘に案内し、組織の指示通りに調理した夕食で持てなすが、工藤は酒も煙草も拒否、食事もデザートから手をつけるという変わり者だった。大倉は工藤の正体も、ここに現われた目的も一切知らされず、また質問する事も禁じられていた。ただひたすら、組織からの一方的な電話による指示通りに彼の世話をするのだった。工藤は早朝、森林を駆け回り昼は海で水泳をし、別荘に帰っては室内トレーニングを続けるという日課を黙々とこなしていた。大倉はそんな彼のストイックな姿に魅せられていく。あるコンピューター室で少年がキーを叩いている。ブラウン管には工藤と大倉の行動がグラフィック化され、二人の体格、性格に対照して「コヅエ・ヒロミ」という女が叩き出された。そして、梢が組織から工藤のために別荘に送り込まれてきた。男二人と女一人の奇妙な生活が始まる。工藤は梢に全く興味を示さず、その謎めいたペースをくずさない。一時、大倉にモーションをかけていた梢も、工藤に興味を持ちはじめ、愛を抱いていく。コンピューターが、遂に組織が排除すべき人物をあぶり出す。驚く幹部達。それは組織の会長・谷川の名だった。夏の終わり、売春宿に出かけた大倉は、そこのおかみ・たえから、この町に信者の多い新興宗教の谷川会長が訪れることを聞く。大倉は初めて工藤が負っている使命とそのターゲットを知った。工藤は谷川会長を刺そうとして失敗し、警察に捕まった。それを知った組織の新条は会長を暗殺する。パトカーの中で、工藤は手首を噛み切って自決した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

臨時増刊2012年5月11日「映画作家 森田芳光の世界」

森田芳光監督全映画 森田が語る27本 森田芳光監督 自作を語る/スタッフ&キャスト データ/作品解説:「ときめきに死す」

1984年4月下旬号

ザ・セレクション:ときめきに死す

日本映画紹介:ときめきに死す

1984年1月下旬号

グラビア:ときめきに死す

特集 ときめきに死す 森田芳光監督作品:対談 森田芳光×宇田川幸洋

1984年1月上旬号

試写室:ときめきに死す

1983年10月下旬号

〈グラビア〉撮影現場訪問:「ときめきに死す」

2023/08/30

2023/08/30

82点

テレビ/無料放送/BS-TBS 


長い夏休み

80年代のあの気分。
つらく苦しいのが青春とされてきた時代に、村上春樹が登場してガラリと気分が変わった。
涼しい静養地でひと夏を過ごす3人の男女。ひと時の間の短いつきあい。時代がひと息ついた、懐かしくも退屈で平穏な時間が心地良い。
だからといって、人の心の歪み苦しみは変わることはない。
ただ、その表現が変わるところに時代を感じる。森田芳光はそういう表現に巧みな存在だったんだと思う。

2022/07/17

2022/07/17

65点

テレビ/有料放送/WOWOW 


森田芳光の冷めたタッチ

人間関係の希薄さ、AIに動かされる人間たち。時代を先取りしたような森田芳光の冷めたタッチが光る。昨日観た「太陽を盗んだ男」といい、この作品といい、どうしてもあの事件を想起してしまう。40年近く前の映画ながら、今に通じてしまう怖さ。

2021/10/12

2021/10/12

60点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


7回目にしてすんなり見れたし、気持ち悪くない

レビューきちんと書いてなかった。
60点を付けるとは、かなり高評価だが何がそんなに良かったのだろうか?
ジュリーの身体は貧相で「精悍」とか「殺し屋」とかいうイメージから遠い。ジュリーの面倒をみる杉浦直樹もおじさん丸出しで緊迫感とかまるでない。
ただラストのみ意外な面白さがあったように記憶している。

見通すのに7回かかったようなので、やはり初めはかったるかったのだろう。

2021/10/08

30点

選択しない 


ニヒルでストイックというデューク東郷の贋者

 丸山健二の同名小説が原作。
 森田芳光に純文学は肌が合わないようで、換骨奪胎どころか骨なし作品にしてしまった感がある。
 広角カメラのピンボール台から始まり、パソコン画面に「組織に不要な人間を排除せよ」というメッセージが映し出される。次いで、函館近郊の山荘に舞台は移り、管理人(杉浦直樹)とテロリスト(沢田研二)、派遣コンパニオン(樋口可南子)の奇妙な共同生活が続いた後、標的は宗教団体トップの会長だったというサスペンス。
 派遣コンパニオンの選考がコンピュータだったことから、不要な人間を決定したのもコンピュータということになるが、パソコンを操作する謎の少年も登場して、無機質なコンピュータ社会の到来を描く、近未来の寓話を意図しているようにも見える。
 そうしたメタファーを散りばめている割には道具立てが稚拙で、豪華な別荘に豪華な食事、宗教団体に支配される町や警察など漫画的で、出来の悪いファンタジーでしかない。
 ニヒルでストイックという設定のテロリストに至っては、沢田の演技力不足か、ゴルゴ13の贋者のようなただのカッコつけで、毎日の筋トレはギャグに近い。そもそも大金で雇われたプロのテロリストの割には、殺害方法は群衆に紛れての刺殺という、ゴルゴもびっくりの一時代前の暗殺方法。テロに失敗しての自決も自爆テロと変わらず、悲劇性が感じられない。
 寡黙なテロリストに惹かれていく管理人と派遣コンパニオンの奇妙な関係を描きたかったのだろうが、記号化され過ぎていて空振り。ドット絵で示される作戦シミュレーションも、技術的にではなく内容的にアマチュアの発想レベルのゲーム画面でしかないのも安っぽい。
 海中でのテロリストと男(岸部一徳)の争いも、車のバックの衝突も、それを追いかける車も、唐突でストーリーに脈絡がなく、宗教組織、テロリストの実家(?)を含め、テロリストの人間像が描けていない意味不明な作品。

2021/10/02

2021/10/03

-点

映画館/東京都/新文芸坐 


悲しい映画だ

【森田芳光70祭 in 新文芸坐】
封切時、ジュリーのキャラ設定、北野映画を先取ったような低体温感が趣味に合わなくてほぼ内容は忘れていたが、テーマ曲が鳴った瞬間「あっ」となった。
改めて森田芳光の掌に乗っかって再見し、ここまで面白い映画だったかと驚く。
孤独な暗殺者の幼いまでの非力さに「歌舞伎町の医者」同様に妙に感情移入してしまい、
最後は悲しくなってしまう。
そう、ここまで悲しい映画も珍しいのではなかろうか。

2021/09/14

2021/09/14

75点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


ほとんど杉浦直樹が主演。
一応タイトルロールはジュリーだが運転も懸垂できない殺し屋?歯だけは丈夫。ラストまで謎の男だ。
映像にパソコンの映像が多く取り入られていて感慨深い。
当時(1983年)に大枚叩いて購入したPC-8801mkII(5.25インチFDDを2基本体に内蔵)だろうか。
作品は樋口可南子も絡むが、沢田研二と杉浦直樹のBL
っぽい。
樋口可南子が今はいないタイプの女優で可愛い。
久しぶりにグレープフルーツを食べよう。