見方がよく分からないが《四月の魚》よりはなんぼか面白い
森田芳光作品では《椿三十郎》《わたし出すわ》《愛と平成の色男》《悲しい色やねん》《そろばんずく》が嫌い。大嫌いと言ってもいい。
今作は嫌いではない。全体的にまったく面白くないが笑えるとこもあるし、秋吉久美子は超絶魅力的だし、伊藤克信の素人っぽさもちょっと好ましい。
「野ざらし」の「サイサイ節」を爆発的に演じた志ん肉(小林まさひろ)は存在感がある。
群衆の描き方が下手というか、学生が撮ったのか?というほどダサい。八百屋の軽トラの前を小学生達が横切るシーン、団地の住人がみんな同じ手の振り方で歩いてくるシーン。
笑ったのは本筋とまったく関係のない、車のセールスマン?が団地の奥さん?にセールスしていて突然押し倒すシーンと巨乳のトルコ嬢シークエンス。
有線TVのディレクターに鷲尾真知子、この人《澪つくし》の再放送で好きになった。内海好江師匠も懐かしい。
志ん魚が女子高生の家から自宅まで歩いて帰るシーンがこの映画の最もいいとこで、もっと長くてもいいのに。