月光仮面(1981)

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月光仮面(1981)

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レビューの数

5

平均評点

52.3(31人)

観たひと

44

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション / ドラマ
製作国 日本
製作年 1981
公開年月日 1981/3/14
上映時間 107分
製作会社 プルミエ・インターナショナル=ヘラルドエンタープライズ
配給 日本ヘラルド
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督沢田幸弘 
監修川内康範 
脚本川内康範 
沢田幸弘 
原作川内康範 
製作古川博三 
増田久雄 
川内康範 
製作補山本勉 
撮影山崎善弘 
美術徳田博 
音楽川内康範 
ノーザン・ライツ 
録音信岡実 
照明矢部一男 
編集鈴木晄 
衣裳デザイン朝倉摂 
作詞川内康範 
作曲川内康範 
編曲横尾正広 
キャスティングプロデューサー田中大三 
製作担当堀井健一 
助監督高橋芳郎 
記録今村治子 
スチール安保隆 
カースタントマイク三石とスタントマンチーム 
擬斗松尾悟 
オートバイ製作ムーン・クラフト 
由良拓也 
色彩計画杉本一海 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演桑原大輔 ジョージ・小原(月光仮面)
志穂美悦子 巻村幾子
地井武男 黒木公明
原田大二郎 豊橋浩介
五代高之 片貝誠
斉藤智美 松田のぞみ
井上純一 松田正人
内田喜郎 緒形進平
降矢由美子 中山めぐみ
椎谷建治 吉岡刑事
サイトウヒロシ 相川刑事
長江英和 ジュリー・チャン
山西道広 クラーク・坂井
清水宏 ウィター・ション
森大河 リック・沢田
晴乃ピーチク 新聞記者
小柳トム パトカーの警官
ジョニー大倉 トミー・チン
鈴木ヤスシ 阿部刑事
ガッツ石松 タイガー・尾崎
桜井センリ 末松刑事
小松方正 東条寺恭作
鈴木瑞穂 竹林賢法
藤岡琢也 松田警部

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

理想国家建設をめざし現金強奪集団を組織する謎の人物と月光仮面の対決を描く。昭和三十三年ラジオ東京テレビ(現TBS)で放映されるや高視聴率を誇り、大瀬康一扮する月光仮面は日本中の子供たちの人気者となり、大村文武主演で東映でも映画化された。原作は川内康範、脚本は川内康範と「俺達に墓はない」の澤田幸弘、監督も同作の澤田幸弘、撮影は「単身赴任 情事の秘密」の山崎善弘がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

竹林賢法は現体制を打破し、理想国家ニューラブ・カントリー建設をめざし、この思想で多くの若者を煽動し、カリスマ的存在として君臨していた。彼は理想実現のため、自然科学者、小原らを研究にあたらせ、同時に現金強奪集団レッドマスクを組織していた。メンバーには黒木、巻村幾子、片貝、タイガーなどがいた。ある夜、強奪した現金を輸送するレッドマスク団の前に月の光とともに疾走するバイクが現われた。それは、全長二十五メートルのトレーラーを瞬く間に飛び越した。翌日、警視庁に強奪された五億円を返すという電話が入った。歩行者天国で賑わう銀座にジュラルミンケースが転がっていた。「手数料10%は差し引いておく、月光仮面」のメッセージと四億五千万円が入っていた。正義の味方、月光仮面にマスコミは沸いた。賢法は月光仮面の出現に動揺、配下に非合法手段を強制する。しかし、黒木はそのやり方に反発、賢法は幾子に裏切者は抹殺せよと命ずる。黒木に銃口を向け、悩む幾子の手を小原が制した。小原の正体は……。その時、刺客の投げたブーメランが黒木の胸に刺った。ついに月光仮面と賢法の対決がはじまった。ヘリコプターで逃げる賢法においすがる月光仮面が飛びついた。地上三十メートル、ヘリコプターの内と外での激しい格闘が展開する。そして、月光仮面の銃が火を吹いた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1981年4月下旬号

日本映画批評:月光仮面

1981年4月上旬号

日本映画紹介:月光仮面

1981年3月下旬号

グラビア:月光仮面

小特集 「月光仮面」:1 対談 映画のテーマは観終ったあとにジワッとわかればいいと思う 澤田幸弘×増田久雄

小特集 「月光仮面」:2 スタンド・チームの総師マイク・三石に聞く

2024/10/01

2024/10/01

30点

VOD/YouTube 


”ニュー・ラブ・カントリー”などという田舎のゴルフ場かラブ・ホテルみたいな名前を建設しようと若者を集めとる男。実は金目当ての大悪党。理想郷を造るために銀行を襲ったり、金持ちを襲撃したり・・・???その度に月光仮面が現れてお金は戻るが、月光仮面が手数料を取る??そして恵まれない人たちにその金を配る???一時騒がれた・・・あれは”タイガー・マスク”か。もっさりした展開に疲れる。鬱陶しい芝居に、そぐわない音楽がかぶってきて欠伸。世の中が変わったからってこれはないでしょう。祝十郎さんが出てこないあたりで気付くべきだったが・・・これは月光仮面じゃなくてもいい話。1980年初頭、スター・ウォーズの大成功で、こうした映画が見直されていた頃、ゴジラ復活が待望され一足お先に復活したヒーローだった筈なのに・・・。

2018/11/13

2023/01/16

65点

選択しない 


正義の手数料は10%

 1981年公開の「月光仮面」。如何なる経緯で製作が決定したのか存じませんが、原作の川内康範が製作・監修・脚本のみならず音楽まで担当して大張り切り。お馴染みの主題歌「月光仮面は誰でしょう」に加へ、「愛の助っ人」なるエンディング曲を作詞作曲してゐます。監督は沢田幸弘で、川内康範と共に脚本も担当してゐます。

 敵は「ニューラブカントリー」なる新興宗教みたいなもので、一部の若者が熱狂的な支持者になつてゐます。カシラは竹林賢法(鈴木瑞穂)で、この名は「幽霊島の逆襲」にて岡譲司が扮した役名と同じであります。主要メムバアに志穂美悦子、地井武男、ガッツ石松、五代高之ら。この「ニューラブカントリー」(も少しマシな名は無かつたのでせうか)は、レッドマスクなる全身赤いマントで覆はれた犯罪集団を率ゐ、銀行強盗とかを繰り返します。

 そんなワル集団の前に立ちはだかるのが、我らが月光仮面。この作品世界では周知の存在のやうで、主題歌通り「どこの誰かは知らないけれど/誰もがみんな知っている」状態。「アッ月光仮面だ!」と、銀座のホコ天で、ビルの屋上に立つ姿を発見する人も目が良い。時代も下つた事もあり、そのスタイルは洗練されてゐますが、ターバンがヘルメットに変更されてゐます。アニメ版に合せたやうですが、好みぢやない。バイクアクションが中心で、CGなしの生身の演技で頑張つてゐます。一方二挺拳銃でバンバンは控へ目。後半ではヘリに掴つてワルを追ふ活躍も見せます。

 ワルが強奪したカネを持ち主に返すのは良いけれど、「正義の手数料」として10%(被害者が悪辣な小松方正だつた時は20%だつたが)を徴取するのが特徴。「テンパーセント」と発音してゐます。
 月光仮面を演じるのは、米国帰りのジョージ小原に扮する桑原大輔。この人、良く知らないのですが、素顔での出番は少なかつた印象です。やはり私立探偵・祝十郎に登場して欲しい喃。

 志穂美悦子や地井武男がワル側か、と意外に思ひましたが、後半で信者の若者たちを悪事に巻き込まんとする鈴木瑞穂に反発して対立します。志穂美は鈴木に恩が有る身で、裏切つた地井を殺せと命じられますが、逡巡する間に、月光仮面に阻止されます。ところが鈴木の放つた刺客に地井は殺される! 何やつてんだ月光仮面。

 若者たちを救ふ為に、志穂美は警察に身代金を要求、松田警部の藤岡琢也が現金入りのケースを持つて指定場所の東京球場へ赴きますが、してやられ、カネは取られるは若者たちは救へないはで散々であります。さらに信者の若者を集めた鈴木瑞穂、騙して毒で乾杯して集団殺人を目指しましたが、そこへ月光仮面が......!

 何かと評判の悪いカラー新作(当時)の「月光仮面」ですが、わたくしはそれ程酷い作品とは思ひませんでした。少なくともリム出版の「8マン」より100倍良い。何しろヒーロー月光仮面の活躍をたつぷり披露してくれるのが良い。人が総て生身で演技するのも好ましい。ストオリイ的には前時代的だと感じる事が多いのですが、それこそ月光仮面のテイストではありますまいか。
 勿論突込みどころは満載ですが、それも含めて微苦笑を交へながら鑑賞した次第であります。

2022/08/13

2022/08/22

50点

選択しない 


見所はバイクアクションぐらい?

ネタバレ

 いやー、さすがに80年代に入ってこのシナリオはないでしょう。脚本から製作総指揮を担った原作者、川内康範のひとりよがり映画に見えてしまった。
 悪の組織のネーミングが「ニューラブ・カントリー」って。どこかのラブホの名前かと思ってしまう。月光仮面は「愛の助っ人」だって。愛繋がりか。
 盗まれた金から手数料10%を差し引いて警察に届けるあたりはちょっとちゃっかりしたヒーローで面白いのだけど。
 カルト教団ふうな悪の組織が若者たちを拉致、マインドコントロールで集団自殺をさせようとする。拉致された連中をことさら「若者」(わかもの)という言葉で押し通す。曰く「わかものを返せ」「わかものはどこだ?」。これ人質でいいんじゃないか?「わかもの」にこだわりたかったんでしょうか。
 クライマックスの球場のシーンで「ワルキューレの騎行」が鳴り響く、一瞬緊張が走るけど登場したのはチンケなラジコンヘリでカックン。それが大金の入ったケースを持ち去っていく。オイオイ警察は何してんだ。
 志穂美悦子や地井武男といった俳優の使い方も雑で実にもったいない。バイク・アクションだけはまずまずでしたが。今となっては(当時でもか)突っ込みながら楽しむ映画。

1981/03/22

2013/04/29

92点

映画館/北海道 


幻の月光仮面

今までこの月光仮面を知ってる人に会ったことが無い。メディア発売もされていないかも。でも内容は当時にしては凄いシリアス&リアル。月光仮面が映画の中でも特撮ヒーローの存在で、現実に現れることで世の中月光仮面フィーバーになって月光仮面の格好をしたバンドが出てきたりとリアルな現実世界のリアクションを描いている。主題歌も新曲、アレンジが現代的でカッコいい。隠れた傑作だと思っている。DVDが出てたら即買いなんだけど。

1980年代

2013/03/20

54点

映画館 


手作り感満載のヒーロー見参

少年の頃家の近くにあった、まさに昭和臭がプンプンするその名も“名画座”という映画館で、東映まんが祭りか何かと同時上映だったため仕方なく観賞(笑)。自分の親世代にとっては月光仮面というのはさぞかし憧れたヒーローなんだろうが、ゴレンジャー世代の自分としては余りにも手作り感満載の映像に絶句。でもま、今の子供たちが昔の戦隊物なんかを見ると、同じような温度差を感じるんだろうな。