1994年の香港映画。4Kレストア版。香港が舞台。警官223号は失恋したが別れたのが4月1日でエイプリルフールだと思い込み5月1日の誕生日まで相手を待ち続けることにした。金髪女は麻薬密売をしていたが雇ったインド人たちに持ち逃げされる。取引相手を探して歩き回った末バーに入ると失恋を酒で紛らわせていた223号と遭遇。二人でホテルに入るが女は疲れてすぐに眠りについてしまう。223号は女の靴を脱がせ汚れた靴を拭いて部屋を出る。涙が出ないよう汗をかくため走っていてポケベルに金髪女から誕生祝のメッセージが届く。女は裏切った相手を殺害し金髪のかつらとサングラスを捨てて立ち去るのだった。223号は元恋人のお気に入りだった店「ミッドナイト・エキスプレス」で新入り店員のフェイとすれ違う。その6時間後店の常連の警官663号がCAの恋人のためといってサラダを買いに来るが破局したばかりだった。フェイは「夢のカリフォルニア」を大音量でかけていて会話もままならなかった。663号の元彼女は663号宛の手紙を「ミッドナイト・エクスプレス」の店主に託していたが、フェイはそれを開封し合鍵が入っているのを見つけていた。663号はなかなかその手紙を受取ろうとはせず担当地域の交代で店に来ることもなくなっていた。フェイは偶然会った663号に手紙を渡すのでと言って住所を聞き出し留守を狙って合鍵で部屋に入り掃除をしたり少しずつ模様替えをしていった。663号はそんな変化を失恋の痛手で幻想を見ていると思いこんでいたが部屋に侵入していたフェイと遭遇。フェイをデートに誘い待ち合わせ場所のバー「カリフォルニア」で待つがフェイは現れず店主からフェイの手紙を渡される。そこには1年後の日付の手書きの搭乗券が入っていたが雨で滲んで行き先は判読できなかった。1年後CAになっていたフェイが「ミッドナイト・エキスプレス」を訪れると店は改装中で警官を辞めた663号がその店を譲り受けていた。663号はあの手書きの搭乗券を広げて見せて、行き先が読めないが知っているかと聞けば、フェイは新しい搭乗券をあげると言って紙ナプキンに書き始めるのだった。
こんな映画だったっけかというのが一番の感想。当時と生活も環境も変わったためか映画から受ける印象もずいぶん変わってしまった。当時はもっと斬新な印象だったけどなあ。それでも面白い作りであることは確かでした。不思議なめぐりあわせというのはどこにでもあるもんだよ。インド人をちょっと悪者に描き過ぎじゃない。ブリジット・リンはかっこよかったなあ。涙が出ないよう汗で水分を出してしまうという方法は今思えば過激です。そういえば金城武は「恋するシェフの最強レシピ」以来お見掛けしていないけどどうしているんだろう。