そして人生はつづく

そしてじんせいはつづく|Zendegi Edame Derad|And Life Goes on

そして人生はつづく

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レビューの数

31

平均評点

75.8(114人)

観たひと

195

観たいひと

23

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イラン
製作年 1992
公開年月日 1993/10/23
上映時間 0分
製作会社 児童青少年知育協会
配給 ユーロスペース
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一九九〇年の大地震に見舞われた「友だちのうちはどこ?」の撮影地を監督アッバス・キアロスタミとその息子が訪ねていった体験を再現した映画。「友だちのうちはどこ?」の後日譚といえる映画で、次回作「オリーブの木の下で」を加えて三部作になる。「そして人生はつづく」は九二年のカンヌ国際映画祭で“ある視点”部門のオープニングをかざり、ロッセリーニ賞を受賞した。監督、脚本、編集はキアロスタミ。製作はアリ・レザ・ザリン。撮影はホマユン・パイヴァール。音楽はヴィヴァルディの「二つの狩猟ホルンの協奏曲」を使用。主演は映画監督である父にフファルハッド・ケラドマン、息子のプーヤにプーヤ・パイヴァール。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

一九九〇年、大地震がイラン北部を襲った。「友だちのうちはどこ?」の撮影地は被災地の近くだ。映画の少年たちの安否を気遣って、地震の五日後、監督(フファルハッド・ケラドマン)は息子のプーヤ(プーヤ・パイヴァール)とともに撮影の行われたコケール村に行った。車が被災地に近づくと、多くの人々が壊滅した町で瓦礫を片づけていた。道を訊ねながら進んでゆくと災害の様子が目の当たりに迫ってくる。崩れた家を片づける人々、岩におしつぶされた車、亀裂が何本も入った山肌。コケール出身の人に映画の主人公たちの消息を聞いても、コケール村は全滅で消息は知らないとのこと。道を引き返し、あたりを見回すと「友だちのうちはどこ?」で主人公の少年がノートを抱えて走ったジグザグの道が目にとまった。途中で「友だちのうちはどこ?」で主人公に道を教える老人役で登場したヒルさんに会う。彼の村に着くと、人々は災害に見舞われながらもたくましく生きていた。監督は、地震で身内が六十人死んだが、翌日には結婚式を挙げたという男と話しをする。さらに先に進んだ父子は映画に出ていた少年パルバァネを見つけ、車に乗せる。主人公たちのことを聞いたが、彼も知らなかった。パルバァネとプーヤはサッカーの話に夢中で、テレビでサッカーを観たいというので、監督だけコケール村に向かった。丘の頂上でアンテナを建てていた男に主人公たちの消息を聞くと、二十分ほど前にそこを通ったという。あわてて車をふかし追いかけるが急坂で車が故障してしまう。荷物を担ぎ歩いている男に車を押してもらいなんとか坂を登った監督は、今度は彼を車に乗せて山道を登っていった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1993年12月上旬号

外国映画紹介:そして人生はつづく

1993年9月下旬号

グラビア《New Release》(新作映画紹介):そして人生はつづく

2023/01/18

2023/01/18

73点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/スマホ 
字幕


これでは支援ではなく、ただの視察

1990年、イランの大地震で被害を受けたコケール村は、1987年製作の映画「友だちのうちはどこ?」のロケ地であり、その映画を撮影したキアロスタミ監督が、映画に主演していた少年の安否を確認するため、息子と共にコケール村に向かうといった、ドキュメンタリー”風”の作品である。”風”というのは、完全なノンフィクションじゃないからである。地震から半年後に実際の被災地で撮影されており、出演者は、プロの俳優さんではないので、結構なリアリティーが感じられる。
ただ、なぜか違和感が多く感じられる作品でもある。ほぼ手ぶらの状態で被災地に入ろうとする主人公たち。言葉がつまる子供たちに執拗に地震の話を聞こうとしたり、言葉の端々に思いやりを感じられないことを感じてしまい、残念ながら「何しに来たんだコイツは?」という気分に私はなってしまった。都市部の人間である主人公たちと、現地の被災者たちの温度差というべきものだろうか。最後までよくわからずに終わっていったストーリーだった。
しかし被災地の現状がよくわかる映像だったので、その点に関しては評価できるものだと思う。

2022/05/26

2022/10/26

40点

選択しない 


観たことある風景がたくさん出てくる。作風はこの監督らしいが映画作品としてはいまいちかな。

2022/10/17

2022/10/18

77点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


人生は一編のロードムービー

心に染みる邦題です。確かに人生はロードムービーのようななものかもしれません。道を見失っても行き止まっても人生は幸せも不幸せも呑み込んで続いていくのですから。

最初に印象に残ったのは音です。クラクション、エンジン、ヘリ、復興の槌音…。喧騒が苦手な私にとって苦痛を感じるほどリアルな音響設計でした。

単純なようで物凄く凝った作品です。現実世界と自身の映画世界を行き来するアイデア。一見、適当なようで計算され尽くしたカメラワーク。震災の記録フィルムとの思いも込められているのでしょう。

被災し家や家族を失っても、結婚してワールドカップを楽しむ。ポジティブな人生讃歌だと思います。それでも人生は続いていくー

2022/10/15

2022/10/15

80点

VOD 
字幕


いい邦題だな。

アッバスキアロスタミ監督です。原題の直訳がどうか知りませんが、いい邦題だな。酷い災害に見舞われているのに、結婚したり、サッカーの試合を楽しみにしたり。まさに、人生は続く訳で。悲嘆に暮れてばっかりも居られないか。被災地の映像なのに、すみませんが、映像が綺麗なのです。美しい構図。ラストの坂道の画もいい。

2022/09/17

100点

選択しない 


真っ直ぐ、そのまま。神様の望むままに。

とにかく撮り方が完璧過ぎて、終始感動🥺
こんな素晴らしい監督が、日本で映画を撮ってくれたのが、何よりのご褒美なのでは🥺

2019/12/19

2022/08/07

80点

テレビ/有料放送/シネフィルWOWOW 


フイクションであることが、この映画のすばらしさ。

 映画は、高速道路料金所から始まる。
ラジオなのか防災無線放送なのか、
地震により身寄りのなくなった孤児の引き受け両親を探すアナウンスが流れる。

瞬時に会話を交わし、
次々と車がさばかれ、
何処まで行けるのかを問う男が、
職業・映画監督、同乗者はそのこどもである。

 イランで起きた地震を心配し、
自分が撮った映画に出演した人達の安否を確認に
オンボロ自動車で被災地に向かおうとする、
安否を尋ねるいわばロードムービーである。

 車の車窓からは、
眺める地震被害の爪痕と黙々と片づけをする人達、
声を掛けた人からの人生訓のような言葉は
何故か心に突き刺さるものだ。

 ドキュメンタリータッチで地震体験や安否を尋ねるやり取りは、
一命を取り留めたことを自問自答するシーンが痛々しい。

 東日本大震災の被災者からも多くきかれた内容と重なる、
同じ家にいながら、
蚊に刺され、
移動した自分は生きのび、
蚊に刺されなかった兄は命を落とす、
何故、蚊は兄をささなかったのかと自分を責める。

忙しそうに片付けか何かをする。

深く考えるのを避けるかのように。

 それでも、何故か、明るい。

希望を捨てない明るさがある。

オンボロ車ゆえ、
その車ではいけないぞと言われても、
幹線道路が渋滞で,
わき道に入り向かおうとする際にも、
道はどこかに続いていると前に進んでいく。

そして、
テントで暮らす被災者たちも、
お互いに助け合いながら、
サッカーのワールドカップを観るためにアンテナを立てることも忘れない。

 そして、監督役の父親も、
あの車ながら、映画に出演した子供をみつけ、
急な歪曲した道路を登りきる、
その際に流れる音楽には、
何故か邦題である「そして、人生はつづく」と奏しているように思える曲である。

 地震は、何百年に1回、
ワールドカップは4年に1回と
自然災害と催事を同列に並べ、
運命を静かに受け入れる姿勢に潔さを感じさせる。

生々しい被災状況ながら人間の意志の強さをみせ、
ドキュメンタリーならば、
このまま数年後にパート2が作れるだろう。

しかし、フィクションであり、
それぞれが素人の役になりきったドラマであり、
そのことが、又この映画の素晴らしさだろう。