クライング・ゲーム

くらいんぐげーむ|The Crying Game|The Crying Game

クライング・ゲーム

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レビューの数

42

平均評点

72.8(245人)

観たひと

395

観たいひと

26

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / ラブロマンス
製作国 イギリス
製作年 1992
公開年月日 1993/6/19
上映時間 112分
製作会社 パレス・ピクチャーズ=チャンネル4
配給 ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

元IRA(アイルランド共和国軍)兵士と、彼が死に至らしめた男の恋人との、危険で甘美な恋を描いたサスペンスタッチのラヴストーリー。アメリカでは最初、ニューヨークで単館上映されたが、次第に話題となり拡大公開し、ヨーロッパ映画としては異例の大ヒットとなった。九二年度アカデミーオリジナル脚本賞受賞。監督・脚本は「スターダスト」のニール・ジョーダン。製作はスティーブン・ウーリー。エグゼクティヴ・プロデューサーはニック・パウエルと、ジョーダン作品でおなじみのコンビ。撮影は「エドワードII」のイアン・ウィルソン。音楽は「フィル・コリンズ in バスター」のアン・ダッドリーで、同名の主題歌は元カルチャー・クラブのボーイ・ジョージがそれぞれ担当。出演は「狼の血族」のスティーブン・レイと、本作が映画初出演のファッションモデルのジェイ・デイヴィッドソン。共演は「バード」のフォレスト・ウィテカー、「ダメージ」のミランダ・リチャードソン、「ヒア・マイ・ソング」のエイドリアン・ダンバーら。キネマ旬報ベストテン第四位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

英国軍に捕らえられた仲間たちを釈放するための人質として、黒人兵士ジョディ(フォレスト・ウィテカー)がIRAの一団に誘拐された。アジトに幽閉されたジョディの見張りにはファーガス(スティーブン・レイ)という男が当たった。二人きりで過ごすうちに、いつしか彼らはお互いに友情を抱く。ジョディはファーガスに「あんたは親友だ。それがあんたの性なんだ」と語る。ジョディは、自分が殺されたらロンドンにいる恋人ディルに会って「愛していた」と伝えてほしいと頼む。ジョディは救出にやって来た英国軍の装甲車にひかれて死亡し、IRAのアジトも軍の急襲を受けて炎に包まれた。かろうじて逃げ延びたファーガスはロンドンに赴き、美容師のディル(ジェイ・デイヴィッドソン)に会う。ファーガスは、夜はバーで歌うディルの美しく不思議な魅力にひかれ、二人は急速に接近する。だが服を脱いだディルを見た彼はディルを拒絶する。ディルは男だったのだ。ディルを傷つけたと感じたファンガスは謝罪し、ディルも彼を許して2人はやがて和解するが、幸せは長くは続かなかった。死んだと思われたIRAの女性メンバー・ジュード(ミランダ・リチャードソン)とリーダーのピーター(エイドリアン・ダンバー)が現れ、ファーガスに要人暗殺計画に参加するよう強制した。断るとディルの命はないと脅迫され、ジェンドに屈したファーガスは、ディルの髪を切って男装させ、ホテルに隠す。意を決したディルはファーガスをベッドに縛りつけ、何もかも聞き出す。ファーガスの遅延のためにピーターは死に、計画は失敗。怒りに燃えたジュードは二人の元にかけつけるが、ディルの銃弾を浴びて死んだ。ファーガスはディルを逃がし、身代わりに自首する。数か月後、ファーガスのいる刑務所に面会にやって来たディルの姿があった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2012年5月上旬号

MOVIE at HOME お家でDVD & Blu-Layを:DVDコレクション 「クライング・ゲーム」

1994年2月上旬号

外国映画紹介:クライング・ゲーム

1993年8月下旬上半期決算号

外国映画批評:クライング・ゲーム

1993年7月上旬号 夏の特別号

グラビア《New Release(新作映画紹介)》:クライング・ゲーム

特集 クライング・ゲーム:作品論

特集 クライング・ゲーム:監督論

1993年4月下旬号

グラビア《Special Selection》:クライング・ゲーム

2023/06/29

80点

選択しない 
字幕


すごく好き

20ぐらいに見た

もう一度見たい

2023/04/03

2023/04/03

73点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


サソリとカエル

IRAが、捕まった仲間と交換するために黒人兵士ジョディ(フォレスト・ウィテカー)を誘拐する。その見張り役となったファーガス(スティーブン・レイ)はおしゃべり好きなジョディと仲良くなってしまう。ジョディは「サソリとカエル」の寓話を話す。3日後には処刑されてしまうことを察したジョディはファーガスに頼み事をする。それはあるバーに行って恋人のディル(ジェイ・デイヴィッドソン)に知らせて欲しいと言うものだった。
ジョディは逃げようとして英国軍の車にはねられ死亡。ファーガスは彼の頼み通りロンドンに行く。そこで恋人のディルに会うが、ディルに恋してしまう。しかしディルは実は男だったのだ。ファーガスはそんな趣味はなく、彼から離れようとする。
ファーガスはIRAの仲間に見つかり、要人暗殺の手伝いをするように命じられる。ディルを巻き込まないようにしたはずだったが逆にディルに知られてしまい。IRAの仲間が消しに来る。
サスペンス+ゲイのラブストーリー。
ディルはとても美しい女性だが、声の質が少し男っぽいと思ってみていたら案の定ゲイだった。
サソリとカエルの話は「それがサソリの性さが)」だからというオチが付くのだが、ここでその話の説明は難しい。最後に「ファーガスをディルが愛するのは彼女の性(さが)」というオチが付く伏線だったのだ。

2023/03/03

2023/03/03

-点

映画館/石川県/シネモンド 


どの人も可愛い気がある

ネタバレ

バーテンダー コル ジム•ブロードベント
ジュード 残酷 チャーミング 桃色くまさん
ディル イヤリングお似合い 金魚さぁん!

2023/01/20

2023/01/22

70点

映画館/宮城県/フォーラム仙台 
字幕


性は変えられないのか

 1992年のイギリス映画。12ヶ月のシネマリレーで鑑賞。北アイルランドで英国軍兵士の黒人ジョディは、IRAの人質交換目的の誘拐にあい捕まってしまう。山奥のアジトでジョディを見張るファーガスは話をするうちに心を通わすようになり、もし生きて帰れなかった時にロンドンにいる恋人のディルへの伝言を頼まれる。そして捕虜が解放されないためジョディを処刑がきまり執行人をファーガスがかって出る。しかし少しの隙をついてジョディが逃げ出すがファーガスは背中を撃つことができなかった。結局ジョディは駆けつけた英国軍の装甲車にひかれて死んでしまう。英国軍の攻撃でアジトは壊滅し、逃げ延びたファーガスはロンドンへ渡り工事現場で働きながらディルに近づいていく。ディルと知り合ってしばらくしたときに部屋へ上がるのを許されると、部屋にはジョディの写真が飾られていて、ディルにとってジョディは別格とのことだった。そしてしばらくしたある夜ディルと体を重ねようとしたときディルが男であることを知り逃げ出してしまう。翌日ファーガスはディルに謝るが、帰宅するとIRAの仲間が待ち受けていて判事襲撃計画に参加することを強要。実行の日の前日、ディルの髪の毛を無理やり切って男性に仕立て上げ家には帰らずホテルに向かうが、不安と嫉妬からディルは酒とクスリを飲み朦朧としてしまう。そんなディルにジョディの死の顛末を語るのだった。しかし目を反したすきにホテルからディルが消え追いかけたファーガスとともにへ。襲撃の日の朝ファーガスが目覚めるとディルによってベッドに縛られていた。ディルとの愛を誓うことで束縛は解かれるが、襲撃時間に間に合わなかった。そのころ強引な襲撃でリーダーが亡くなり、怒りにかられたジュードが部屋へやってくる。しかし復讐に燃えるディルによって射殺される。ディルはファーガスを撃とうとするがジョディが許してくれないと言って自分に銃を向ける。それを阻止したファーガスはディルを逃がし自ら警察に捕まるのだった。そして面会に来たディルがなぜ身代わりにときかれそれが自分の性だからと答えるファーガスだった。
 カエルとサソリの逸話がちょっと面白かった。川を渡りたいサソリがカエルに背中に乗せて川を渡るよう頼むと、カエルはサソリは背中を刺すので嫌だと断る。しかしサソリがそんなことをしたら自分も溺れて死んでしまうので大丈夫だと言いそれに納得したカエルがサソリを背中に乗せて川を渡っていると背中に痛みを感じサソリが刺したことを知る。二人とも川に沈んでいくときサソリになぜとたすねると、サソリはそれが私の性だからというのだった。それがこの映画のメインテーマなのでしょう。IRAに所属していても英国軍に所属していてもファーガスやジョディの性というか根本は変わらずに行動を規定してしまうということなのでしょう。でもその話をするだけならディルが男である必要はなかったので、ディルがトランスジェンダーである事柄は愛の範疇には性別も障壁にはならないという感じのことも表したかったのかな。ディルは下着をとるまで男性であることが全く分からずそのあと髪を短くしても女性にしか見えなかった。それでも当時の一般的な反応なんだと思うが、ファーガスはディルとキスをしていただけなのにゲロを吐いたり口をゆすいだりと今見れば極端な反応を見せてしまう。男とキスすることすら嘔吐の原因になる時代だったんだなあ。言葉の微妙に違うウェールズ、イングランド、スコットランドがとりあえず一緒になっているなかアイルランドはどうして反目し独立を目指してるのか日本人の私にはよくわからんのだけど、長い歴史の末なので譲れないところがあるんでしょうね。でも暴力以外の方法で解決することって出来ないもんでしょうかねえ。まあテロを行うのなら私情を挟んじゃだめだと思うけどね。

2023/01/09

2023/01/10

90点

映画館/福岡県/KBCシネマ 
字幕


人間のネイチャー

初公開の時に見て以来だったが今回も思いのほか楽しめた。当時はボカシが入っていたディルの局部も今回は直接描写で見られた、当然と言えば当然だけれどそれでも衝撃は凄かった。すぐそばで見たスティーブン・レイの驚きは想像するに余りある。

サソリとカエルのエピソードで生き物の性サガ(英語ではネイチャーと発音していた)が語られ、それがラストでも引用されていく。つまり人が人を好きになることはその人のネイチャーであり小難しい理屈はどうでもいいという事。ファーガソンがディルを男だと知った後でも愛情を失わなかったのが何より証明してくれている。

ファーストシーンで流れる“男が女を愛する時”と共にカメラがゆったりと川辺にある遊園地に近づくと賞品のぬいぐるみを取ったフォレスト・ウィテカーに切りかわる。もうここからゾクゾクさせられた。有りていに言えば何かが起きる予感。誘拐、逃亡、事故死、空爆というプロットを経て、人間のサガに迫る作劇。男と女が入れ替わるインパクトが強調されすぎて見過ごされがちだが、中だるみのないテンポの良さも最高!

2022/12/23

2022/12/23

70点

映画館/大阪府/シネ・リーブル梅田 
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クライングゲーム
初見でしたが、めちゃくちゃ良かったです。
セリフがとってもオシャレやし、ゲイの映画なのにピュアな空気感が良い。
本当にいい映画でした。
シネリーブル梅田、今週いっぱいらしいので、見たことない方はオススメ!