英国ザ・シティにある、とある銀行。
ドル建て為替取引部門で一億ドルの欠損を出したディーラーが自殺するという事件が起こる。
同部門は銀行でも花形。
担当役員は、他所から女性トップディーラーのアンナ(レベッカ・デモーネイ)を引き抜いて来る。
部門の若きリーダー、ダニエル(ポール・マッギャン)には大いに不満。
そして、ある日、懇意にしていた直属上司ロビー(デリック・オコナー)が馘首され、部門のトップにアンナが据えられることになる・・・
といったところからはじまる物語で、一億ドルの欠損をどのようにして穴埋めしていくのか、が物語の基軸。
まぁ、基本的には、ギャンブルでいうところの「逆張り」みたいに、掛け金を倍額にし、世間の予想とは逆に貼っていくということになる。
物語的には単純だけれど、中盤まではテンポも良く、馘首された上司にディーラーの悲哀をにじませるので、そこそこ面白い。
ただし、途中、予想どおりにダニエルとアンナが昵懇になり・・・というあたりは水増し的で、ダニエルが逆張りする理由を、経済的論理でもって(世間的に見逃されている社会的な盲点を見つけ出すとか、で)描いた方がよかったと思います。
ほとんど、勘だもんね。
レベッカ・デモーネイは『ゆりかごを揺らす手』(1991)で脚光を浴びる前の出演で、もっとも艶のある時期ではないでしょうか。