ダニエル・ダリューがとても可愛いく美しい
ネタバレ
2023年12月16日に鑑賞。DVDにて。1時間28分18秒。スタンダード・黒白。FILM ECRIT=ENREGISTREMENT KLANG FILM。一部、ドイツ語。
若いダニエル・ダリュー(1917-2017)がとても可愛いく美しい。18-19歳である。
ロマンチック・スクリュー・コメディの歌謡映画である。ラストは甘いご都合主義だが、まあ幸せな結末ということでOKでしょう。父親が結婚させようとしていたフートリエの息子が実は・・・だった。
画面の繋ぎが多様に工夫されている。①場面の転換が絶妙である。「ジャクリーヌと弁護士会会長の場面」→「ジャクリーヌと予審判事」の場面→「ジャクリーヌとマリー」→「ジャクリーヌと父母」→カメラが左にパンすると次の場面に変わる。②画面の中央がタテに切り裂かれて、この画面が左右に分かれて消えると、奥に次の場面がある。③ワイプして画面が転換する。などの編集技法が使われている。
「パリ大学法学部 UNIVERSITE DE PARIS FACULTE DE DROIT 下記の者に学士号の資格を与える」
20歳のジャクリーヌ・セルヴァルは、女の自立を目指し母親の協力を得て、法廷弁護士事務所を開設するが依頼人が来ない。「女は結婚し家庭に入るものだ」という父親は「1年半で軌道に乗らなければ結婚する」と約束させる。
ジャクリーヌは、弁護士会会長から紹介されたピエールの官選弁護人になり、法廷デビューを夢見るが、ピエールはあっさり予審判事によって不起訴処分になって釈放される。
ジャクリーヌとピエールが歌う場面が、6回ある。
母親と父親の俳優が味がある。母マルグリットのMarguerite Templey が着る花柄のドレス(2,3着)が素敵なデザインである。
画面では、監督・脚本:Jean Boyer、撮影:Ewald Daub、音楽:Georges Van Parys、助監督:Claude Martin、Louis Chavance、Roger Blanc である。
出演は、Danielle Darrieux(ジャクリーヌ・セルヴァル/パリの弁護士)、Henry Garat(ピエール・メナール/取り込み詐欺師)、Andre Alerme(父セルヴァル)、Marguerite Templey(母マルグリット・セルヴァル)、Madeleine Suffel(女中・秘書マリー)、Robert Casa(弁護士会会長)、Leon Arvel(予審判事)、Jean Dax(フートリエ/インドシナ植民地の官吏/トンキンに20年勤務してパリに戻る)、Georges Van Parys(フーリエの次男ジョルジュ/本作の作曲家である)、Fred Pasquali(プティ・ルイ/ピエールの仲間)、Jean Hebey(テツ/ピエールの仲間)、Robert Legris(子爵/ピエールの仲間)、Emile Prud Homme(アコーディオン弾き Accordeoniste)、Luien Callamand(飼犬キキが粗相したと大家ともめてる隣人)ほか。
「我ら海軍練習生」(1945)に出演している Blanchette Brunoy(20歳) がノン・クレジットで出演している。