フロウ氏の犯罪

ふろうしのはんざい|Mister Flow|Mister Flow

フロウ氏の犯罪

レビューの数

3

平均評点

47.5(2人)

観たひと

4

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1935
公開年月日 未公開
上映時間 0分
製作会社 ヴォンダ
配給 東和商事
レイティング
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「グレート・ワルツ」「婚約リレー」のフェルナン・グラヴェ、「ゴルゴダの丘」のエドウィジュ・フィエール、「舞踏会の手帖」「どん底」のルイ・ジューヴェが主演する映画で、ガストン・ルルー作の小説を素材として、「舞踏会の手帖」「格子なき牢獄」の台詞を書いたアンリ・ジャンソンが脚本と台詞を執筆し、「激情の嵐」「人間廃業」のロバート・シオドマクが監督に当ったもの。助演者は「どん底」「乙女の湖」のウラジミール・ソコロフを始め、「赤ちゃん」のジャン・ペリエ、「かりそめの幸福」のアルヴェル、「望郷(1937)」のフィリップ・リシャール、「雪山の騎士」のジム・ジェラルド等である。音楽は「赤ちゃん」「海のつわもの」のミシェル・レヴィーンが担当し、キャメラは「狙われた男(1937)」のルネ・ガウオー、「地中海」のジャン・バシュレ、「女だけの都」の助手アンドレ・トーマが分担している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

パリは夏である。暑いアパートの一室で、依頼者のない若い弁護士アントナン・ローズは昼寝をしていた。そこへメルロウと呼ぶ男が現われて妙な依頼をした。彼はイギリスの男爵スカーレットから命ぜられてきたもので、召使のデュランがネクタイ・ピンを盗んだので、腹を立てた男爵は彼を訴訟したが、後で考えてみると可愛想だから、彼に弁護士を頼んで罪を軽くしてやろうというのである。メルロウは準備金として二千フランの大金を渡して帰った。ローズは刑務所へ行ってデュランに会ってみると、彼は大の男のくせにめそめそ泣いてばかりいるような哀れな奴だった。所が彼は泣きながらローズに次の事を頼んだ。彼はエレナ・スカーレット夫人から一つの鞄を頼まれている。それには夫人の名誉に関する書類が入っているが、刑務所に入れられた身ではそれを夫人に渡す事もできないから、自分に代ってその鞄を夫人に届けてくれというのだ。エレナ夫人は物凄い美人だと聞いた若いローズは、言われた場所から鞄を持出して夫人の許へ届けたが、果して一目でエレナ夫人の魅力に捕われてしまった。そして彼は夫人の言うままになっていたが、どうも彼女の正体には怪しい所がある。彼女はまるで子供の様に無邪気な態度で、夜おそくローズを連れて他人の家に忍びこみ、首飾りを取って来たり、金庫を破ったりするのであった。しかもその後には必ずミスター・フロウと記した名刺が落ちていた。フロウ氏こそ、世界中の官憲を煙にまいて横行する有名な世界的怪盗だ。ローズは次第にエレナの正体をつきとめた。つまりフロウ氏というのは、刑務所にいるあの間抜けた泣き男である。彼は犯罪がばれそうになったので、故意に馬鹿げた小泥棒となって刑務所へ入った。しかも外ではフロウ氏の名刺が犯罪現場に残されているから、まさか本物がデュランである事には誰も気がつかないのだ。彼は刑務所の中からメルロウを通してエレナとローズを近づけ、このはやらない弁護士を利用したのだ。エレナはフロウの命令で男爵夫人になったので、実はこの怪盗の情婦なのだ。然しローズがそこまで考えついたときは、すでに心をエレナに奪われていたので、ずるずると引きずられていく他はなかった。所がフロウ氏の巧妙な計画にも、思わぬ所に手抜かりがあった。それはエレナの方も若い弁護士を本心から好きになってしまったのだ。かくてデュランの公判の当日が来た。ローズは神聖な法廷で虚偽の陳述をする事を恥じたが、デュランの正体が判れば愛するエレナも自分も共犯の罪になる。結局デュランは唯の小泥棒として一年の刑に服し、エレナは足を洗ってローズと旅立つ事となった。思いもかけぬ二人の恋を怒りながら、フロウ氏はデュランとして当分は刑務所で暮さねばならぬのである。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2022/02/03

2022/02/03

45点

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ロバート・シオドマクの凡作

2022年2月3日に鑑賞。DVDにて。1時間31分09秒。スタンダード・黒白。PRODUCTION VONDAS=PARIS-STUDIOS-CINEMA=TIRAGE G. M. FILM。一部、ジャワ語、日本語。

ロバート・シオドマクは、一時はアルフレッド・ヒッチコックと並び称されるサスペンス映画の名手と言われていたが、本作「フロウ氏の犯罪」(1936)、「罠」(1939)を観ると、出来不出来が甚だし過ぎる。「らせん階段」(1946)は傑作であるが。

本作の前半が阿呆らしい。新米のお人よしの貧乏弁護士が犯罪者集団に利用される。何で国際強盗のフロウが隠したのがスーツケースに入ったフロウのプロ仕様の泥棒用具なんだ?観客は大金が入っていると思うよ。そんな道具なんか部下のメルローが運べばいい。わざわざ隠す必要があるのか?

画面では、監督:Robert Siodmak、原作小説:ガストン・ルルー Gaston Leroux、脚本・台詞:Henri Jeanson、撮影:Rene Gaveau、Jean Bachelet、AndreThomas、音楽:Michel Levine である。

出演は、Fernand Gravey(弁護士アントン・ローズ)が主役である。Edwige Feuillere(エレナ・スカーレット)、ルイ・ジューヴェ Louis Jourvet(デュラン/フロウ氏)、Vladimir Sokoloff(メルロー/フロウの部下)、Jean Perier(義兄フィリップ・スカーレット)、Tsugundo Miki(エレナの使用人/ツグンド・マキ)である。

ツグンド・マキは、日本の着物(羽織・白足袋・草履)で平家琵琶?を奏でながら日本語で謡う。が、名前からするとモンゴル人でしょうか?

2021/04/09

2021/04/10

50点

購入/DVD 
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コメディ&法廷劇。

ロバート・シオドマク監督による、弁護士・ノワール・コメディ。
🧔🧑・・・🧰🔑🗝️🔑🔧🔨・・・👨‍🦯・・・🪕・・・👨‍⚖️💏
貧乏な新米弁護士ローズは、威厳をだすため髭を伸ばしている。ある日、8ヶ月ぶりに仕事の依頼が舞い込むが・・・。

(前半は、頼りない弁護士が、大泥棒に騙されていくというコメディ・・・。そして中盤からはゆるいストーリー展開に。私は、睡魔との闘いになってしまった。後半、法廷劇となるが、特にインパクトはなかったと思う・・・感想もぼんやり。)

2018/02/20

-点

選択しない 


牧嗣人も出演してる。家紋入りの羽織でお辞儀ばかり。翌年、彼はレルビエ版チートで早川雪州とも共演。