2022年2月3日に鑑賞。DVDにて。1時間31分09秒。スタンダード・黒白。PRODUCTION VONDAS=PARIS-STUDIOS-CINEMA=TIRAGE G. M. FILM。一部、ジャワ語、日本語。
ロバート・シオドマクは、一時はアルフレッド・ヒッチコックと並び称されるサスペンス映画の名手と言われていたが、本作「フロウ氏の犯罪」(1936)、「罠」(1939)を観ると、出来不出来が甚だし過ぎる。「らせん階段」(1946)は傑作であるが。
本作の前半が阿呆らしい。新米のお人よしの貧乏弁護士が犯罪者集団に利用される。何で国際強盗のフロウが隠したのがスーツケースに入ったフロウのプロ仕様の泥棒用具なんだ?観客は大金が入っていると思うよ。そんな道具なんか部下のメルローが運べばいい。わざわざ隠す必要があるのか?
画面では、監督:Robert Siodmak、原作小説:ガストン・ルルー Gaston Leroux、脚本・台詞:Henri Jeanson、撮影:Rene Gaveau、Jean Bachelet、AndreThomas、音楽:Michel Levine である。
出演は、Fernand Gravey(弁護士アントン・ローズ)が主役である。Edwige Feuillere(エレナ・スカーレット)、ルイ・ジューヴェ Louis Jourvet(デュラン/フロウ氏)、Vladimir Sokoloff(メルロー/フロウの部下)、Jean Perier(義兄フィリップ・スカーレット)、Tsugundo Miki(エレナの使用人/ツグンド・マキ)である。
ツグンド・マキは、日本の着物(羽織・白足袋・草履)で平家琵琶?を奏でながら日本語で謡う。が、名前からするとモンゴル人でしょうか?