カリガリ博士

かりがりはかせかりがりはくし|The Cabinet of Dr. Caligari Das Kabinett des Dr. Caligari|----

カリガリ博士

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レビューの数

42

平均評点

69.4(198人)

観たひと

317

観たいひと

15

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 ドイツ
製作年 1919
公開年月日 未公開
上映時間 67分
製作会社 デクラ・ビオスコープ
配給 天然色活動写真
レイティング
カラー モノクロ スタンダ-ド
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

欧州大戦後、ドイツ映画復興の第一声をあげた作品で、奇怪なカリガリ博士が眠り男チェザーレを操る殺人事件の数々は、精神病患者の妄想であった。という表現派映画の第一作。無声。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

二百年前北イタリアで、カリガリ(ヴェルナー・クラウス)という医者がチェザーレという夢遊病者を使用して意のままに殺人を犯さしめた。という記録によって心狂える一青年フランシスの妄想を描いたもの。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021/06/02

2021/06/03

40点

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イート&シアター 眠る男の食事はどうやって?

棺桶風のフタ付きベッドから起こしてスプーンで。世話をするのも大変だ。まるで介護。

2021/05/11

2021/05/11

90点

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字幕


表現主義の命

ネタバレ

ストーリーも面白いのだが、何しろこの造形や建築デザインがあまりにも素晴らしくて目を奪われる。ときに人はスクリーンの四角い枠の中で物語が進むことを期待しているが、この映画はそうした固定概念を否定する。荒川修作とマドリン・ギンズによる秀作、例えば「天命反転地」のような逆説的な発送が1919年に存在した、と考えるのは過剰反応かもしれないが、このあまりに不思議な世界は見る側に強い刺激を与える。四角い画面の枠を崩し奥行きを生み出す世界は尋常ではない。主人公の幻想がそのままゆがんだ世界を生み出し、その幻想が現実と重なってゆく。

物語は(ネタバレになるが)二重構造だ。狂気的なカリガリ博士が夢遊病者のチェザーレを操作して次々と殺人を重ねてゆく、というドラマが実は精神病院の患者の妄想だったとする。これらの展開は即座にヒッチコックを連想させる。多重人格という意味では『サイコ』や『ファイト・クラブ』にもつながり、ティム・バートンの世界にはそのまま影響しているように感じさせる。このように主体となる人物の狂気が示されるドラマでありながら、果たして本当にこの狂気の主人公が狂気なのか?という反転をほのめかして終わるところが実に意味深だ。ミイラ取りがミイラになるような世界。『地獄の黙示録』でウィラードがカーツを殺して、自らが王となるような感覚。

この感覚はまさに大衆がメディアを使った政治に支配されてゆく感覚と重ならないだろうか。「カリガリからヒトラーへ」という説は正しくないことが立証されたものの、この映画の反転に次ぐ反転は、まさに社会の変化。そしてその社会を意図的に揺動する支配者との関係にシンクロしてゆくものなのではないか。

予備知識なく見たものだが、当時のドイツ映画が世界的に最先端にあったことを示していると思う。ドイツ表現主義が当時の第一次世界大戦下でぎりぎりの表現をここに託したとしたら、映画の存在意義はまだまだ残されていると信じたい。

2021/02/18

2021/02/20

70点

購入 
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眠り男は今だとゾンビみたいだけど

本作品は、戦争指導者への批判として企画が上がった。第一次世界大戦の最中だったのだ。カリガリ博士が国民を戦争に煽る指導者、眠り男チェザーレは指導者の言うがままに動く国民としてのメタファーである。

製作は戦後になってしまったが、その時外国にも本作品を売り出す際に、戦勝国の指導者が自分のことを批判されたとクレームをつけるかもしれない、と製作者は考えた。

そこで映画を幻想的なものにして、すべては精神障害者の妄想だったというオチがつく。これで戦争批判をオブラードに包み込んだものにした。

抽象的なセットも低予算ですませるように、歪んでいてシンプルなデザインの書割で表現した。

それが20世紀初頭に起ったドイツの前衛芸術運動とリンクして、
不思議な映画ができあがる。

セットやメーキャップ、大げさな演技などは約100年前の映画なので古めかしい。それは仕方ないことだけど、この幻想的な雰囲気は今観ても面白い。というか、こういうファンタジー映画が好みだから、自分はずいぶん面白く観られた。

ラストでカリガリ博士が精神病患者の治療法が分かったぞ、というところはやはり権力者が意のままに国民を動かすという意味が含まれている。そこは当初から考えていた戦争批判を色濃く表したものだと思う。

2021/02/04

2021/02/05

50点

購入/DVD 


赤城乳業

 昔、漠然といろんなキーワードで映画の検索をしていて「タイトルがガリガリ君みたいで面白い」という理由だけで買ってあった一本。
 サイレントの頃の映画はよっぽどのきっかけが無いと観ないかなぁと倉庫に積んであったもの。
 先月マンガの「ぼくのマリー」を最終巻まで読了し、主人公の工学技術者が『雁狩(かりがり)ひろし』という名前だったので、元ネタこれじゃね?と気になったきっかけで鑑賞。
 まぁだから、アンドロイドか人造人間を作る博士の話かと思ったら違った。

 わたしの買ったDVDには淀川長治の解説がついていた。
 この方解説は、冒頭に結末まで語ってしまうことも少なくなく危険なんだけど…。
 100年以上前のサイレント映画は難解で、オチまで語った解説があってやっと理解できた感じ。
 淀川先生に感謝。

 お祭りに夢遊病者の見世物で参加したカリガリ博士は、眠り男を目覚めさせ予言をさせる芸を展開する。
 客の死を予言させ、その客に眠り男をけしかけて殺してしまう。
 そんな話から、映画的・舞台的演出で話は二転三転し、余韻を残す結末に辿り着く。

 や。正直、解説があってもよく理解できなかった。
 白黒映画で、背景がかきわりらしい。
 そういう意味では、そのまんま舞台での芝居を映画的なアプローチで撮影したものという事なのかもしれない。

 たったひとつ確かなことがあるとするのならば・・・
 「ガリガリ君は関係ない」だなぁ。

2020/12/30

2020/12/30

80点

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街並みや部屋、その扉や模様など絵画のような世界が20世紀初頭に作られていたのには驚き。メイクなどもその後のホラーサスペンスに大きな影響を与えたのがよくわかる。

2020/12/23

2020/12/23

25点

選択しない 
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傀儡への追従。