カリガリ博士

かりがりはかせかりがりはくし|The Cabinet of Dr. Caligari Das Kabinett des Dr. Caligari|----

カリガリ博士

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レビューの数

32

平均評点

70.7(157人)

観たひと

256

観たいひと

13

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 ドイツ
製作年 1919
公開年月日 未公開
上映時間 67分
製作会社 デクラ・ビオスコープ
配給 天然色活動写真
レイティング
カラー モノクロ スタンダ-ド
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

欧州大戦後、ドイツ映画復興の第一声をあげた作品で、奇怪なカリガリ博士が眠り男チェザーレを操る殺人事件の数々は、精神病患者の妄想であった。という表現派映画の第一作。無声。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

二百年前北イタリアで、カリガリ(ヴェルナー・クラウス)という医者がチェザーレという夢遊病者を使用して意のままに殺人を犯さしめた。という記録によって心狂える一青年フランシスの妄想を描いたもの。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020/01/05

40点

選択しない 


妄想だから話が無茶苦茶なのか見続けるのが辛い

 原題"Das Cabinet des Doktor Caligari"で、カリガリ博士の箱の意。
 ドイツ表現主義の初期代表作品とされるもので、全編を通して幾何学的で歪んだセット美術が用いられているが、これがラストで精神病者の妄想による世界だったという種明かしに結びついている。
 回想というか妄想の中身は、カーニバルでカリガリ博士(ヴェルナー・クラウス)が夢遊病者チェザーレ(コンラート・ファイト)を見世物にしていて、これを冷やかしたフランシス(フリードリッヒ・フェーエル)の友人アラン(ハンス・ハインツ・フォン・トワルドウスキー)がその晩、殺されてしまう。
 誰が見ても怪しいのはチェザーレで、カリガリ博士は追及を逃れるためにチェザーレが寝ている箱に人形を入れ、チェザーレはなぜかフランシスの恋人ジェーン(リル・ダゴファー)を殺しに行く。しかしチェザーレは美貌に負けてジェーンを誘拐。騒ぎを聞きつけた村人たちに追われ、なぜか急死してしまう。
 箱の中にいるのが人形だとバレるとカリガリ博士は精神病院に逃げ込み、フランシスがカリガリ博士が古書に則り、夢遊病者を操って殺人を行っていたことを究明し、博士は発狂して独房に入れられてしまう。
 ここまでが回想で、話が無茶苦茶だから妄想にしたのか、妄想だから話が無茶苦茶なのか、兎に角見続けるのが辛いほどにつまらない。
 回想が終わって、実は病気なのはフランシスで、病院長のカリガリ博士始め、妄想の登場人物は病院の職員か患者。プロローグでベンチに座ったフランシスの前をジェーンが通り過ぎるシーンがあって、明らかに病気だとわかるのが伏線になっているが、歴史的意義を除けばシナリオもオーバーアクションの演技・演出も駄作が相当。

2019/11/24

2019/11/26

-点

映画館/東京都/シネマカリテ 

『カリガリ博士』。1919年、ドイツ、無声。福地悟朗、徳川夢声の活弁素材の再生による上映。抑揚が少なく、大げさにしない語り。だんまり部分も意外に多い。今更気づいたが、警察の椅子もかなり座面を高くしている。座面を廻して高さ調整するタイプのようだ。カット繋ぎはレンズの絞りのような感じ。

2019/10/25

2019/10/25

45点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


英語字幕、67分版

《吸血鬼ノスフェラトゥ》は見た覚えがあるが、これは定かではない。見終わっても見た記憶が蘇らなかった。
なんと初めから終わりまで、ず〜っとブルックナーの第2交響曲が鳴り続ける。『カリガリ、カリガリ、カリガリ』と謎解きが終わった時にブルックナーも終わる。壮大な、といっても2番だからそんなにすごくはないが、フィナーレのコーダが鳴り終わっても映画はまだ続いている。そしてまた1楽章が始まり映画が終わると途中で音楽も途切れる。手抜き!
もうちょい丁寧に制作されたヴァージョンが見たい。

WIKIによるとオリジナルは71分とのこと、IMDbでは76分。

2019/10/17

2019/10/17

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


ラストのどんでん返し!

やはり撮影の仕方か、出演者たちの存在感が現代映画よりも一層際立つ。驚き瞠った目や口、こわばる手足から伝わる感情がとても強い。ラストのどんでん返しは、現代にも通じるようなすっごいオチ。

2019/06/08

2019/06/09

-点

映画館/東京都/新宿武蔵野館 


『カリガリ博士』。1919年製作、無声。活弁、生演奏付き上映。前半は澤登翠、後半は徳川夢声(録音)という超珍しい組み合わせ。夢声さんは意外と淡々と語っている。ユーモラスに聞こえる部分もある。中間字幕は英語。それにしても書記の椅子は実用的でない。全てが歪んだ世界。異世界に放り込まれる。

2019/04/28

2019/04/29

90点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 
字幕


ブルックナーサポートで

この映画に挑戦するのは、何度目かな?と思いつつ、意を決して見始めました。初回はACTミニシアター。数本ソ連映画を見た後の明け方の鑑賞。完全に寝落ちでした。その後、何度かネットでトライしましたが、映像の古さと英語を追うのに疲れて、途中でやめていました。今回はAmazon Primeでの鑑賞、字幕音楽付き。驚いたのは音楽がブルックナーの交響曲第2番であったこと。これは全曲行ってしまうのでは?尺も同じぐらいだし、と思ってたら、曲が少し早く終わり、再び第一楽章に戻ってきた…。

そんな訳で、ブルックナーサポートで映画に入っていき、無事完走できたのですが、映画自体は結果として大変面白かったです。映像が古く、かつかなり凝ってるので、ちょっとわかりにくいのですが、シュールな舞台装置の造形や、現代絵画的な居住空間とか、とても面白かった。こういった奇妙な世界の中で演じられる映画ってあまり無いと思うし、映画創成期のこの時代、当時の最新美術と映画がマッチングした感じで画面に引き込まれていきました。

ラストはどんでん返しで、楽しみ的にも言うことなし。100年たっても古びない、いい映画と思いました。カリガリ博士が拘束されても、冒頭のジェーンの光景が解決されていないぞと思いながら見ていたのですが、しっかりそこは回収されていきました。見事です。という訳で、ブルックナーサポートで、やっと一つの映画遺産を体験することができたので感謝です。