明日では遅すぎる

あすではおそすぎるあしたではおそすぎる|Domani e Troppo Tardi|----

明日では遅すぎる

レビューの数

3

平均評点

69.8(6人)

観たひと

11

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イタリア
製作年 1950
公開年月日 1952/1/11
上映時間
製作会社 リゾッリ
配給 イタリフィルム=松竹
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「格子なき牢獄」のレオニード・モギーがアルフレッド・マシャールとオリジナル・シナリオを書き、自ら監督した思春期映画で、ジュゼッペ・アマート製作による一九五〇年度作品。脚色には上述二人に、パオラ・オジェッテイ、オレステ・ビアンコリ、ジュゼッペ・ベルトの三人が協力している。撮影はマリオ・クラヴェーリとレナート・デル・フラーテの協同、音楽は「靴みがき」のアレッサンドロ・チコニーニの担当である。主演者は「靴みがき」「自転車泥棒」の監督者ヴィットリオ・デ・シーカ(彼は戦前二枚目俳優として活躍)以下アメリカ渡りのロイス・マックスウェル、本映画に処女出演してハリウッドに買われたアンナ・マリア・ピエランジェリ(アメリカの芸名はピア・アンジェリ)、ジノ・レウリイニの他、フランスから「情婦マノン」のガブリエル・ドルジアが参加している。思春期の少年少女達に対する正しい性教育が如何に必須なものであるか、臆病な秘密主義が如何に彼らを毒するか--を描こうとしたメロドラマ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ミレッラ(ピア・アンジェリ)とフランコ(ジーノ・レウリー二)は幼なじみの学校友達、15歳の今日まで、お互いにそれほど意識することなく過して来た。ところが2人もそろそろ性に目覚めるころ。フランコはカストリ雑誌、ミレッラはお化粧の本などに関心をもちはじめる。そんな2人が学期末の校内芝居に出演することになってから急にお互いを意識するようになった。この芝居を男女共演にしたのは若者に理解あるランディ先生たちだった。芝居は無事すみ、やがて夏期林間学校。楽しい毎目が過ぎたある日、ミレッラとフランコは嵐に他の仲間とはぐれ2人だけになってしまう。やがて救われた2人は、先生たちに疑いをかけられ、ついにミレッラは湖に身を投げるが、ランディ先生に救われる。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1952年3月下旬号

外國映画批評:明日では遅すぎる

1952年1月下旬号

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1952年新年特別号

試冩室より:明日では遅すぎる

1951年11月下旬号

グラビア:明日では遅すぎる

2023/04/17

2023/04/17

75点

購入 
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薄幸の美少女ピア・アンジェリ(Anna M. Pierangeli)

2023年4月17日に鑑賞。DVDにて。1時間37分18秒。スタンダード・黒白。PRODUCTION RIZZOLI=GIUSEPPE AMATO=FILMSONOR。一部、フランス語。

正確なタイトルは画面では『"Demain il sera Trop Tard" その下に(Domani e Troppo Tardi)』と出る。ヴェネチア国際映画祭最優秀イタリア映画賞を受賞している。

ピア・アンジェリ(1932-1971)は、ハリウッドに進出しジェームズ・ディーンと恋仲になったが、ピアの母親の反対で破局している。双子の妹マリサ・パヴァンは「栄光何するものぞ」(1952・監督:ジョン・フォード)に出演している美少女である。

画面では、製作・監督:Leonide Moguy、脚本・台詞:Leonide Moguy、Alfred Machard、脚本協力:Paola Ojetti、Oreste Biancoli、Giuseppe Berto、フランス語への翻訳:Alfred Machard、Robert Sauvage、音楽:Alessandro Cicognini、撮影:G. R. Aldo、Mario Craveri、Renato Del Frate である。

出演は、Vittorio De Sica(ランディ先生)、Lois Maxwell(アンナ先生)、Gabrielle Dorziat(女校長)、ピア・アンジェリ Anna Maria Pierangeli(ミレッラ)、Gino Leurini(フランコ・ベラルディ)、Monique van Vooren(ジャニーナ)、?(ジョヴァンニ)、Carlo Romano(父ベラルディ)、Ave Ninchi(母ベラルディ)ほか。

2021/01/15

2021/01/15

75点

購入/DVD 
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「弟はお店で売っている、とても高いんだ。」

レオニード・モギー監督による、思春期・性教育・初恋ロマンス。
👩✂️・・📻🎵・・🏫👨‍🏫・・👸💚🤴・・🏰🎣🐄・・⛈️⛪🕯️🧍‍♀️🔥🧍‍♂️⚡💋
同じアパートに住むミレッタとフランコは同じ学校に通う幼馴染。二人は発表会の劇で姫と王子の役に選ばれる・・・。

(思春期を向えた少年少女の想いを描いた映画です。70年前の性教育は皆無で自分自身で悟っていくものだった様におもいます。その手の情報も極めてすくなかったと思います。)
(私の小学生時代、少年チャンピオンが創刊され、数年先「やけっぱちのマリア」(手塚治虫)という性教育ぽいマンガが連載されていました。・・・これが初情報だったか?・・・。)

2020/12/06

2020/12/06

72点

その他/ツタヤディスカス、DVDレンタル 
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アンナ・マリア・ピアンジェリ=ピア・アンジェリ。

彼女がハリウッドに進出する《きっかけ》になったらしいイタリア思春期映画。(この表現が一番分かり易い。)
ようやく見れました。
日本にも世界にも、お色気映画や若者映画は溢れているが、《性教育の要素が入った真面目な部分もある》思春期映画というのは、とても少ないのではないか。
このイタリア映画には、その部分が完全ではないにしろ入っている。

タイトルには、なぜか《ロンドン・フィルム》のロゴが付いている。
イギリスとの関連を感じさせるのは、女教師を演じるロイス・マクスウェル(007シリーズ初代マネペニー)のみ。

映画はアンジェリの淡い恋と、取り巻き連の悪ガキたち、そして良識派の教師二人、マクスウェルと、ヴィットリオ・デ・シーカを中心に進む。
無茶苦茶な《ばあさん校長》の描写が、終盤くどくて減点。
異性のことしか興味がないガキ連は、名作「マレーナ」を思い出させ微笑ましい。

フランスの監督として知られるレオニード・モギーだが、ジュネス企画の解説によるとサンクトペテルブルグ生まれのロシア人らしい。
革命から逃げてきたのだろうか。

ピア・アンジェリは、50年代、映画雑誌のグラビアは賑わせたが、作品としてはポール・ニューマンの相手を務めた「傷だらけの栄光」ぐらいしかないみたい。
この映画では、18才のじつにあか抜けない美貌で、アメリカに毒されてない彼女を見ることが出来るが、いかんせん線が細過ぎで、将来の不幸?を予感させるものがある。

DVDは、たぶんパル廻し。分かっちゃうもんだなぁ。