白い恋人たち

しろいこいびとたち|13 Jours en France|----

白い恋人たち

amazon
レビューの数

9

平均評点

78.0(27人)

観たひと

49

観たいひと

8

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドキュメンタリー / ドラマ
製作国 フランス
製作年 1968
公開年月日 1968/11/9
上映時間
製作会社 レ・フィルム13
配給 東和
レイティング
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「男と女(1966)」「パリのめぐり逢い」のクロード・ルルーシュが、「アメリカの裏窓」のフランンワ・レシェンバックの協力を得て作った、フランスのグルノーブルでの第十回冬季オリンピック大会の記録映画。シナリオはピエール・ユイッテルヘーヴェン。撮影はウィリー・ボグナー、ジャン・コロン、ギイ・ジル、ジャン・ピエール・ジャンセン、ジャン・ポール・ジャンセン、ピエール・ウィルマンの六人が担当している。音楽は「男と女(1966)」「パリのめぐり逢い」などでルルーシュと組んだフランシス・レイ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

○アテネからグルノーブルへ--遠くアテネで点火された聖火が、若者たちによって、山道を、街を、はこばれる。ブルドーザーが道の雪をけずり、大勢の整備員がコースを踏みかためる。リフトの試運転や選手の練習も始まる。○開会式--世界三七ヵ国から一三五五の選手と六万五千人の観客が集まり、開会式がはじまる。ドゴール大統領の開会宣言。フランス国歌の合唱。スカイダイバーが降下し、空から祝福の花が咲く。色とりどりの選手団の入場。やがて聖火の入場。その炎はグルノーブルの空に燃えあがる。○スケート/女子五〇〇メートル--身体を折り曲げ、腕をふり、全力をこめて、スタート。エッジが氷を噛み、身体がスピードにのる。コーナーで転倒する者。勝者と敗者がしだいに色わけされてゆく。○アルペンスキー男子滑降--優勝候補キリーの登場。表情はけわしく準備体操も必死である。スタート。八〇〇メートルを越える標高差の斜面に時間との戦いがくりひろげられる。やがてゴール。優勝の栄冠は彼の頭上に輝いた。喜びをかくしきれない表情で、キリーはインタビューに答える。○アルペンスキー女子滑降--時速一〇〇キロに近いスピード。コースは凸凹が激しく天候も悪く、失格者が相次ぐ。その中で、オルガ・パールが栄冠をかちえた。○フィギュアスケート/女子--氷上に花のように舞う若々しい肢体。ひときわあざやかなライト・グリーンの衣装。ペギー・フレミングである。○中盤戦に入る大会--三冠王をめざすキリーは、大回転に出場。二個の金メダルを獲得。橇がかたい氷壁の間を、すさまじい勢いで疾走する。一人乗りと二人乗りのリュージュ。二人乗りと四人乗りのボブスレー。旗を振り、笛を吹き、スクラムを組んで、応援合唱も、いまやたけなわ。その過酷さにおいてマラソンをしのぐというノルディック距離レース。○ペア・スケーティング--スポット・ライトの中で、男と女の身体は、見えない糸で結ばれあい、離れてひろがり、舞う。だが、ほんの一瞬の時間の狂いで、転倒。涙をのむものもいる。○アルペンスキー女子回転--ひきしまった表情に決意をみなぎらせ、ゼッケン5のスタート。豪快なフォームが雪にけむる。電光板に優勝が告げられる。喜びに輝くゴワシェルの顔。○アルペンスキー男子回転--強い風がうなりをあげ、コース・コンディションは最悪。転倒者、失格者が続出。がキリーは勝ち、三冠王を勝ちとった。○アルペンスキー/女子大回転--鍛え抜いた足腰にコーチが最後のマッサージをする。スピードにのって、選手はすべる。優勝のナンシー・グリーンの顔がほころぶ。○アイスホッケー--赤いユニホームのソ連と青いユニホームのチェコとの争い。選手も観客席も熱狂の極にたっする。勝ったチェコのチームは、飛びあがって狂喜する。○スキー/ジャンプ--祭典の終幕を飾るにふさわしい絢爛たるジャンプ競技。羽根が生えてでもいるかのように、一人また一人と選手たちはとぶ。○閉会--大会は終った。優勝や失格、新記録や負傷など、喜びと悲しみがおりなした、冬の祭典の幕が降りる。一三日間の喧騒からやっと解放されたグルノーブルの街には、また、雪が降ってきた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1968年11月下旬号

外国映画批評:白い恋人たち

1968年10月下旬号

外国映画紹介:白い恋人たち

1968年10月上旬秋の特別号

特別グラビア:ルルーシュの「白い恋人たち」

「白い恋人たち」とクロード・ルルーシュ映画の秘密〈作品と作家〉:

1968年9月下旬号

旬報試写室:白い恋人たち

2016/09/29

2016/09/30

100点

購入/DVD 
字幕


ある音楽家が「どんな楽器が好きですか?」という質問に「素晴らしい演奏家が奏でるものなら何でも好きです。」と答えていた。スポーツもこの答えに近いものがあるのではないか?「素晴らしいプレーヤーが見せる競技ならどんなスポーツでも好き。」開会前はあれこれと言われていたリオのオリンピックも終り、次は東京だと期待がかかると思いきや・・・。もやもやした不安がよぎるのでこの映画を見た。限られた条件、一定のルールの中で競われる数々の競技。人間が出せるスピード、高さ、距離、美しさなどなどそれぞれが素晴らしい。そして何よりその技に一喜一憂する人々の描写。オリンピックはスポーツを通して繰り広げられる人間のお祭り。フランシス・レイのワルツが雪景色を温かく包んでいる。

1968/12/01

2016/01/29

55点

その他/日比谷 スカラ座 
字幕


音楽はきれいだけど

映画は退屈だった。
中学生には無理だったのだろう。再見したい!

2016/01/03

2016/01/03

100点

購入/DVD 
字幕


「オリンピックは参加することに意義がある。」この映画は1968年・・・東西冷戦のさなかのオリンピックだ。国の威信をかけて出場する者、個人の限界に挑戦する者・・・選手たちは様々な理由で競技に参加してくる。参加する限りは最善を尽くしメダルを目指す。コンマ数秒で勝敗がわかれ、わずかの油断で競技を去って行く選手、時間を切り裂き記録を打ち立てる勝者。時の流れを味方にして勝ち取った栄光も次に来る者たちによって塗り替えられてしまう刹那。こうした緊張かな触れるなか、その隣で繰り広げられる、夜毎の宴。雪山に戯れる人たち。キラ星の歌手達の歌に絶叫する人、斬新なバレエ。スポーツ競技を楽しむのなら、今そのものを映し出すテレビにはかなわないのが映画。だから記録映画は5W1Hで作られ保管される運命で、監督の入り込む隙間などないと思っていた。しかしこの映画は膨大な量のフィルムを紡いで人々の表情そのものがドラマ・・・。映画は脚本化が創り上げた世界をフィルムに焼き付けていくことだけと思っていた事を打ち砕かれてしまった。50年近く過ぎても色あせない人間の営み。オリンピックに集う人たちの様々な顔が素敵だ。だからこの映画を始めてみたときの驚きは今も変わらない。

2015/09/01

2015/09/02

100点

購入/DVD 
字幕


2020年の東京オリンピック・・・メイン競技場の法外な建設費で騒がれ、シンボルマークの盗作問題ででミソをつけている。誰のため、何のためのオリンピックなのか次第に薄れていく中で、どうしても見たくなった。人間が定められた環境の中、一定のルールに従って極限を目指す。そうした姿に魅了されて競技会場に集まる人々。敗者の苦痛にゆがんだ顔、勝者のはちきれんばかりの笑顔・・・。競技場の外では飲んで歌ってのお祭り騒ぎ。フランシス・レイの美しいワルツに彩られる人間賛歌。東京は今一度ここに戻るべきではなかろうか?

2014/12/26

2014/12/26

100点

購入/DVD 
字幕


今年(2014年)ソチで冬季オリンピックが開かれたのが、まるで遠い昔のようだ。片田舎に住んでいても毎日世界中からあふれんばかりの情報が渦巻いている。だから、一年がとても長くそして一瞬に思える。オリンピックはいつこらこんな形に変わってしまったのだろう?国の威信をかけたような派手な開会式。主役である選手が入場してくるのにいったいどれほど待たされたことか。我々見る側もメダルの数を予想し結果だけを見て喜んでいる。コンピュータではじき出される結果とひいきの選手に寄せる期待。確かにそれも楽しみの一つであるが、そればかりにとらわれすぎていないか?この映画は本来のオリンピックの姿を見せてくれる。世界中の人々が会場となる町にやってきて選手達の妙技に歓喜する。テレビでは放映されない会場周辺の光景や、競技に臨む選手達の様々な表情を見ていると、人間っていいなと思う。黒澤明をはじめとする巨匠達の計算された画面もダイナミックで楽しいが、こうして偶然を紡いで出来た映画も美しくまぶしい。

2014/08/14

2014/08/14

100点

購入/DVD 
字幕


CGが映画に使われて以来、表現方法が飛躍的に発展してもはや映画で描けないものはないほどの進歩を遂げた。反面、遊園地のアトラクションみたいな派手な演出ばかりが話題を呼び肝心の物語やそれを演じる人間のドラマが薄れているような気がしてならない。そんな映画に食傷気味になった時に見るのがコレ。
1968年第10回冬季オリンピック、グルノーブル大会の模様をありのままにカメラに収めた映画。この作品に切り取られた数々の人々の姿それぞれに小さなエピソードが空想できる。ここに描かれる出来事はオリンピックという祭典に集まった世界中の人たち。そして、競技に参加する選手たち。カメラは各競技に実際に参加、選手と一緒にコースを滑り、銀板に舞う。競技に酔いしれる人々。メダルを手にするヒーローとヒロイン。失敗して傷つく選手。競技場周辺で開かれるコンサートやパーティー。13日間の世界のお祭りが繰り広げられていく。この映画を見る側は、ただフランシス・レイの美しいワルツと、街に溢れる音楽に酔えばいい。競技に聞こえる選手の叫び、観衆の歓喜の声までも音楽に聞こえる。なんの気負いや衒いもなく描かれていく時間。半世紀近く経った今なお心を打つのは、まぎれもなくそこに集まる人々を見つめる眼差しが澄んでいるからだろう。