冒険者たち(1967)

ぼうけんしゃたち|Les Aventuriers|The Last Adventure

冒険者たち(1967)

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レビューの数

105

平均評点

80.0(438人)

観たひと

607

観たいひと

54

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 フランス
製作年 1967
公開年月日 1967/5/18
上映時間 113分
製作会社 ソシエテ・ヌーベル・ド・シネマ
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジョゼ・ジョヴァンニの同名小説を、彼と「ふくろうの河」の監督ロベール・アンリコ、ピエール・ペルグリの三人が共同で脚色し、ロベール・アンリコが監督したアクション。撮影はジャン・ボフティ、音楽はフランソワ・ド・ルーベが担当。出演は「パリは燃えているか」のアラン・ドロン、「女王陛下のダイナマイト」のリノ・ヴァンチュラ、「スタンダールの恋愛論」のジョアンナ・シムカスほか。イーストマンカラー、テクニスコープ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

マヌー(A・ドロン)とローラン(L・バンチュラ)は、性格はまったく違っていたが、実の兄弟のように仲が良かった。マヌーはパリにある飛行クラブの教師で、ハンサムでスマートな外見に似合わず、驚くほどの命知らずで大ぼら吹きだ。ローランはパリ郊外の廃車置場の中にある奇妙な仕事場に住み、画期的なカー・エンジンの開発に専念していた。ある日マヌーは飛行クラブの生徒から、耳よりな話を聞きこんだ。それはある映画プロデューサーが撮影のため凱旋門を飛行機でくぐり抜けた者に二千五百万フランの賞金を出すというのだ。マヌーは見事に凱旋門をくぐり抜けたが、危険飛行の罪でパイロット免許をはく奪されてしまった。失業したマヌーは友人ローランの仕事場へ移ったが、仕事は思うように進行しなかった。そんなある日、マヌーは飛行クラブの生徒から聞いた新たなもうけ話の調査に乗りだした。それによるとベルギーのコンゴ移住者が動乱から逃れる途中、莫大な財産を乗せて海に墜落し、財宝が海底に眠っているというのだ。調査の結果、今度こそ間違いないようだった。マヌーとローラン、それに以前ローランの仕事場に作品の材料を探しに来たことで知り合った、現代彫刻家のレティシア(J・シムカス)の三人はスクーナー船に乗りこんで、宝探しを始めた。ついに彼らは素晴らしい仕事をなしとげた。ところがこの財宝に目をつけていた男たちが闇に乗じて襲ってきた。その戦いの中でレティシアは死んだ。危機を脱出した二人は彼女の故郷アイクス島を訪れた。そこには彼女にそっくりの幼い弟がいた。彼らはその少年のために財宝を残し、再び新たな夢へ向かっていく。ローランは要塞島を買い取り、そこでホテルを経営する計画を立てる。それはレティシアの夢でもあった。一度は別の道を行こうとしたマヌーも、ローランとホテルの共同経営者となるために、要塞島を訪れた。ところが、そこに再び財宝を狙う男たちが現れ、マヌーが銃弾に倒れる。彼を抱きかかえ、ローランは「レティシアはお前を愛していた」と嘘をつくのであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年6月下旬号

新・午前十時の映画祭デジタルで甦る永遠の名作:「冒険者たち」「燃えよドラゴン」

2007年

2020/06/15

90点

選択しない 

大人達の青春映画といった感じでしょうか。
男二人に女一人というよくある設定なんですが、三者の愛情・友情はいつも等間隔で
普通、この手の関係はいびつな三角形となってしまって、そこがドラマ性のある所
なんですが、冒険者たちは最後まで、正三角形のままで悲しい結末の割りにはあっさりと
さわやかな気持ちになれます。それは、三人に共通した夢と冒険があったからこそ
なんですが。

マヌー(アラン・ドロン)、ローラン(リノ・バンチュラ)は金のためでもあるけれど、凱旋門を
飛行機でくぐったり夢を追い求める男達。そこへ前衛芸術家の卵レティシア
(ジョアンナ・シムカス)が現れます。
このジョアンナ・シムカス。痩身に美しく澄んだ瞳。青い海と熱く降り注ぐ陽光が実に似合う
瑞々しさ。
アラン・ドロンの時折見せる不良っぽいけど甘い表情とリノ・バンチュラの落ち着いた
抑制のとれた大人の物腰。調和した三人の関係で進んでいく詩的で絵画的なストーリー
展開が心地よく自然と映像の中に引き込まれていきます。

三人それぞれの夢が破れたとき、それが三人共通の夢のスタート。
コンゴ沖に眠る財宝を求めて旅立っていきます。夢は夢としてそれ以上にこの均整の
取れた三角形の生活は、美しい風景と溶け合って幸福感に充ちたものとなります。
そこへ、突然現れる食いはぐれた男。この異質さが三角形に持ち込まれたとき、当然、均衡を
失ったその関係は破滅への道をたどり出します。
流れ弾で命を落とすレティシア。海に遺体を流すシーンはその余りに美しい青い海との
アンサンブルのようで印象的です。

財宝を手にし、レティシアの故郷を訪れるマヌーとローラン。レティシアの親族を見つけ
分け前を渡し、新たなる生活のスタートかと思えたのですが、美しい三角形でみつけた
幸福はその形でしか味わえないものなのですね。
非情な結末が二人に待ち受けています。

フランソワ・ド・ルーペの音楽が映像に膨らみを持たせ、作品に心地よいテンポを与えて
くれます。特に口笛で奏でるテーマ曲はもの悲しくも希望に満ちた未来を引き寄せて
くれそうな気がします。

2020/04/12

2020/04/12

85点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


カッコ良いとはこういうことさ。

レビュータイトルが「紅の豚」見たいになったが、だってその通りなんだもん。
数十年前に観た時はアラン・ドロンに注目していたが、今回はリノ・ヴァンチェラに注目。そして、ジョアンナ・シムカスの美しさは永遠である。劇場で映画を観る事が出来ないこの不自由な時期に観て良かった。(録画鑑賞)

2020/04/04

2020/04/04

77点

その他/録画BSプレミアム 
字幕


青春の夢と挫折

  何と美しい。そして、哀しい結末。

 レティシアのジョアンナ・シムカスが永遠の女神のようで美しかった。海に沈んでいくシーンは言葉が出なくなる程…。

 また、ローランのリノ・バンチェラのがっちりした感じが全体を支えるし、マヌーの美男子アラン・ドロンも美しい。この二人の関係も何とも言えぬ良さがある。
 
 男二人と女一人の組み合わせの微妙な感じが非常に上手かった。その後の「明日に向って撃て」が強く影響を受けていたのだろう。青春の夢と挫折を強烈に描いた作品だろうと思う。

 ラストシーンを観て、確かにこうだったと昔観たことをと思い出した。あの要塞も美しかった。

2019年

2020/03/20

80点

選択しない 


素敵な三角関係

 昔、若いときにこの映画を見た人のほとんどは、わが青春の映画と懐かしく思い返すのではないだろうか。レティシアのテーマ曲と共に。これは感傷的な気分を刺激する映画の筆頭かもしれない。特に、感傷性を保護する被膜は若いときほど薄いからいけない。

 それぞれが目指した夢に破れながら、賭けともいえる途方もない宝探しに乗りだせる若さをうらやましく思い、男女3人の関係が友情のままであることにすがすがしさを覚えた。
 それでも、レティシア(ジョアンナ・シムカス)はマヌー(アラン・ドロン)とローランド(リノ・バンチェラ)のどっちに恋しているんだろうと、心配しながら見ていたものだ。

 レティシアの本心はなにげない会話の中で示されるが、残念ながら淡い恋心を軽く一蹴するような事件に発展し、夢からさめたような気分を味わった。ハッピーエンドでなかったことで、いささかむなしい気持ちになった。それが余計、感傷的な気分を盛り上げることになったのかもしれない。

2019/11/04

2019/11/09

84点

購入/ブルーレイ 


ブルーレイは、ジョアナシムカスのインタビューつき

リノヴァンチュラはとてもいい人と繰り返し、アランドロンは少し神経質だったと、アランドロンは恋人のナタリーをレティシア役にして共演したかっただと思う、とジョアナシムカスは言う。あの映画の影響で、ジョアナ、レティシアと名付けられる女の子が増えたみたい。

2019/09/12

2019/09/13

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


我が青春のミューズ、レティシア

 「明日に向って撃て!」と並んでマイ・ベスト・ムービーの「冒険者たち」を久しぶりに再鑑賞した。
 
 アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラの無二の親友同士に若いジョアンナ・シムカスが絡んで、それぞれが夢を追い求める様を描いた青春アクション映画だ。
 本作の出演時、アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラはもう年齢的には若くはなかったが、それぞれ自分の夢を追う求める姿は青年そのもので、そこにジョアンナ・シムカスが加わって、絶妙な世代バランスのトライアングルが本作が永遠に語られる名作になった所以だ。普通なら、シムカスが惚れるのが若くハンサムなドロンと思いきや、武骨なリノ・ヴァンチュラだったというのが、その後の男二人女一人の恋愛モデルの一つのパターンを生み出した。

 ロベール・アンリコ監督のロマンあふれる演出に、フランソワ・ド・ルーベの哀愁のある口笛の音楽が見事にフィットしている。多感な中学生の時に初めて観たことが、本作を私の記憶により強く印象付けたように思う。
 今でも、映画のラストで登場したフランス、ラロシェルのボイヤール要塞島をいつか訪れたいと思っている。