冒険者たち(1967)

ぼうけんしゃたち|Les Aventuriers|The Last Adventure

冒険者たち(1967)

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レビューの数

114

平均評点

79.7(462人)

観たひと

646

観たいひと

56

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 フランス
製作年 1967
公開年月日 1967/5/18
上映時間 113分
製作会社 ソシエテ・ヌーベル・ド・シネマ
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジョゼ・ジョヴァンニの同名小説を、彼と「ふくろうの河」の監督ロベール・アンリコ、ピエール・ペルグリの三人が共同で脚色し、ロベール・アンリコが監督したアクション。撮影はジャン・ボフティ、音楽はフランソワ・ド・ルーベが担当。出演は「パリは燃えているか」のアラン・ドロン、「女王陛下のダイナマイト」のリノ・ヴァンチュラ、「スタンダールの恋愛論」のジョアンナ・シムカスほか。イーストマンカラー、テクニスコープ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

マヌー(A・ドロン)とローラン(L・バンチュラ)は、性格はまったく違っていたが、実の兄弟のように仲が良かった。マヌーはパリにある飛行クラブの教師で、ハンサムでスマートな外見に似合わず、驚くほどの命知らずで大ぼら吹きだ。ローランはパリ郊外の廃車置場の中にある奇妙な仕事場に住み、画期的なカー・エンジンの開発に専念していた。ある日マヌーは飛行クラブの生徒から、耳よりな話を聞きこんだ。それはある映画プロデューサーが撮影のため凱旋門を飛行機でくぐり抜けた者に二千五百万フランの賞金を出すというのだ。マヌーは見事に凱旋門をくぐり抜けたが、危険飛行の罪でパイロット免許をはく奪されてしまった。失業したマヌーは友人ローランの仕事場へ移ったが、仕事は思うように進行しなかった。そんなある日、マヌーは飛行クラブの生徒から聞いた新たなもうけ話の調査に乗りだした。それによるとベルギーのコンゴ移住者が動乱から逃れる途中、莫大な財産を乗せて海に墜落し、財宝が海底に眠っているというのだ。調査の結果、今度こそ間違いないようだった。マヌーとローラン、それに以前ローランの仕事場に作品の材料を探しに来たことで知り合った、現代彫刻家のレティシア(J・シムカス)の三人はスクーナー船に乗りこんで、宝探しを始めた。ついに彼らは素晴らしい仕事をなしとげた。ところがこの財宝に目をつけていた男たちが闇に乗じて襲ってきた。その戦いの中でレティシアは死んだ。危機を脱出した二人は彼女の故郷アイクス島を訪れた。そこには彼女にそっくりの幼い弟がいた。彼らはその少年のために財宝を残し、再び新たな夢へ向かっていく。ローランは要塞島を買い取り、そこでホテルを経営する計画を立てる。それはレティシアの夢でもあった。一度は別の道を行こうとしたマヌーも、ローランとホテルの共同経営者となるために、要塞島を訪れた。ところが、そこに再び財宝を狙う男たちが現れ、マヌーが銃弾に倒れる。彼を抱きかかえ、ローランは「レティシアはお前を愛していた」と嘘をつくのであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年6月下旬号

新・午前十時の映画祭デジタルで甦る永遠の名作:「冒険者たち」「燃えよドラゴン」

2023/08/06

2023/08/06

83点

選択しない 


夢破れし青春へのレクイエム

青春の夢と高揚、そして挫折をしみじみとセンチメンタルに描いたロベール・アンリコ監督の傑作。ドロン、バンチュラの友情をシムカスへの愛など絡めて描いており、ドロンとバンチュラの最後の会話など粋で、切ない。この世界観を見事に捉えたフランソワ・ド・ルーペの音楽も印象的でつい口づさみたくなる。

2023/07/30

2023/07/30

60点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


実はアランドロンの映画にはアレルギーがあるんですがこれは別ですね

アランドロンの映画と言うよりロベールアンリコ監督の映画ですね。リノバンチェとジョアンナシムカスがいいですね。渋谷の文化会館の渋谷東急で見たのが初めてでその後ギンレイホールとかでも見たな。
ラストのリノバンチェが死ぬ時の嘘つきのシーンとかホロリとさせますね。
フランス映画はムードがいいですね。

2023/05/18

2023/05/18

95点

購入/DVD 
字幕


二人の男と一人の女。それぞれに夢があり、三人とも夢が壊れてしまうが・・・。微妙なバランスの三角関係が情感たっぷりの美しい画面と気の利いたテーマ曲で描かれていくのが快感。夢破れた三人が宝探しにアフリカへそしてそこで四人目の男が加わって話が大きく転がりだす。何度見ても引き込まれる見事な青春映画。

1976年

2022/09/13

95点

テレビ/無料放送 
吹替


母親に島買ってあげると言ってしまった

これ見た直後に、母親にそう約束してしまったが、果たせず。もう母はいない。男二人に気になる女の子一人のよくある展開。現実にもあるんじゃないか?私も経験しました。最後の男二人の会話が泣かせる。

2007年

2022/02/28

100点

選択しない 
字幕


1番好きな作品

Google Mapで要塞島を探してみた。…まだ取り壊されずフランス沿岸にその姿を見つけることが出来た。子供の頃、初めてこの映画をテレビの洋画劇場で観てから30年以上経つ。子供のくせに何に感動したのだろうか?でもその時、いつかあの島へ行ってみたいと思った。それから成人するまで、いろいろな街の今は無くなってしまった名画座で何度この映画を観たことだろう。決して優れた映画では無いと思う。しかしあの頃から今に至るまで、ずっと好きな映画であり続けている。「好きな映画は?」と聞かれ、「冒険者たち」とは大の男が流石にいささか気恥ずかしい。それでも好きな映画である。以前何度か要塞島行きを計画したことがある。しかし未だに行けずにいる。年老いて時間が出来たら、いつか要塞島へ行けるだろうか?その時まで取り壊されずに海上にその姿を見ることができるだろうか?その時まで「好きな映画は?」と聞かれ、小声であっても「冒険者たち」と答えられる自分のままであろうか?(2007年記)

2022/02/08

2022/02/13

100点

映画館/東京都/シネマブルースタジオ 
字幕


レティシアに恋している

この映画をこれまで何回観て来ただろう。何回観ようが永遠に輝く映画だ。映画の始めの方の飛行練習のシーンで、とても楽しそうな表情を見せるレティシア。その後の悲劇を知っている故に切なく胸に迫る。青春の輝きと挫折。かみさんには言えないが、レティシアに恋している。これからもひとときの浮気をしに映画館に会いに行くのだろう。