サミー南へ行く

さみーみなみへいく|Sammy Going South|----

サミー南へ行く

レビューの数

3

平均評点

73.6(8人)

観たひと

11

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 イギリス
製作年 1963
公開年月日 1964/7/10
上映時間
製作会社 マイケル・バルコン
配給 東和
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

W・H・キャナウェイの同名小説をデニス・キャナンが脚色、「成功の甘き香り」のアレクサンダー・マッケンドリックが演出した少年の冒険ドラマ。撮影は「暁の出撃」のアーウィン・ヒリヤー、音楽は「マダムと泥棒」のトリストラム・ケイリーが担当した。製作は「禿鷹は飛ばず」のハル・メイソン。出演は子役のファーガス・マクリーランド、「逆転」のエドワード・G・ロビンソン、ほかにコンスタンス・カミングス、ハリー・H・コーベットなど。なお、一九六三年度イギリス王室から選定された映画である。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ポートサイドでは、スエズ運河の使用をめぐり、イギリスとエジプトの間に戦争が勅発しようとしていた。ポートサイドに住むイギリス人は本国への引揚げをはじめていた。そんなとき、十歳のサミー(ファーガス・マクリーランド)は両親の計いで南アフリカ、ダーバンでホテルを経営するジェーン叔母のところにあずけられることになった。しかし、サミーが近くの波止場に遊びに出ている間にサミーの家は爆撃され、両親を失った。一人とり残されたサミーは、磁石をたよりに、ジェーン叔母の住んでいる方角「南」を目指して旅に出た。サミーは空腹と疲れで砂漠の真中に寝こんだ。しかし通りかかったシリア人に助けられ、サミーはシリア人と、次の町ルクソーに向った。が、途中シリア人はパンを焼こうとした石が爆発し、死んだ。再び一人になったサミーは、激しい疲れに再びたおれた。しかし通りかかったアメリカ観光客グロリア(コンスタンス・カミングス)に助けられた。だがサミーはポートサイドに連れもどされるのを恐れて、グロリアの手をふり切り、南へ向う汽車にとび乗った。それから数日、サミーは荒野のまんなかを歩くうち、ダイヤモンド掘りのコッキー老人(エドワード・G・ロビンソン)に出会った。コッキー老人はサミーの身の上を聞き、家へ案内し、それから数日、サミーとコッキー老人の心の通いあった楽しい日々が続いた。しかし、ある日、サミーを探す飛行機が舞い降り、コッキー老人は連れ去られ、サミーは密林に逃げた。次の日サミーはコッキー老人の相棒レム(ハリー・H・コーベット)にコッキー老人からもらったダイヤを渡し、ダーバン行きの汽車の出る町に送ってもらった。ポートサイドを出発して五カ月、八千キロを歩きぬいたサミーは、ジェーン叔母の待つホテルの一室にかけこんだ。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1964年8月下旬号

外国映画批評:サミー南へ行く

1964年7月下旬号

外国映画紹介:サミー南へ行く

1964年7月上旬夏の特別号

新作グラビア:サミー南へ行く

2021/09/26

2021/10/17

70点

映画館/大阪府/プラネットプラスワン 
字幕


88分の再公開版を鑑賞。スエズ動乱の爆撃で両親を失った10歳の少年サミー。孤児となった彼が目指すのは、叔母ジェーンが暮らす南アフリカのダーバン。ポートサイドからの距離、実に8,000km。方位磁石を頼りに南に歩き続け、困難に陥ると誰かと出会えるご都合主義なところはあるものの、それでも懸命なサミーが意地らしくて応援したくなる。中でも、最初に出会ったシリア人の男性との別れがなかなか衝撃的で、10歳の少年にとっては重すぎる。が、申し訳ないと思いながらも彼の荷物を頂戴し、再び歩き始めるサミーが逞しい。また、後半に登場するエドワード・G・ロビンソン演じるコッキー老人との交流が微笑ましく、心から安心できる人とやっと出会えたことにホッとした。彼との出会いがあったからこそ、両親の死も知らず知らずの内に乗り越えられている。ラストで夢を語るサミーが可愛らしい。

2010年

2016/08/10

80点

レンタル 


10歳の少年のアフリカ大陸縦断の旅

スエズ動乱が勃発しようとしていた1956年。ポートランド(エジプト)に住むイギリス人は次々に本国に引き揚げていた。10歳になるサミー少年も、両親の計らいで、南アフリカのダーハンでホテルを経営する叔母のジェーンのもとに預けられることになるが、明日出発という日に、両親は爆撃で亡くなってしまう。1人取り残されたサミーは、たった1個の磁石を持って叔母の住む「南」を目指して旅に出た。

10歳の少年のアフリカ大陸縦断の旅。多くの人々との出会いを機に成長していく少年の姿を、アフリカの雄大な自然を背景に堂々と描いた作品です。中でも、違法にダイヤモンドを掘り警察に追われている採掘師コッキー(エドワード・G・ロビンソン)との出会いはサミーの心に大きなものを残すのでした。

コッキーに守られながら、大人の弱さや見栄、矛盾をも知ることになるサミーが、やっとたどり着いたジェーン叔母さんの家で、「僕が大人になったら…」と語る言葉が感動的です

1964/08/30

2012/03/11

64点

映画館 


おばさんを訪ねて8000キロ

10歳の少年が、おばさんに会うために、北アフリカから南アフリカまでの8000キロを踏破するアドベンチャー作品。児童向けだが見応えのある佳作。