太陽がいっぱい

たいようがいっぱい|Plein Soleil|Purple Noon

太陽がいっぱい

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レビューの数

101

平均評点

82.3(582人)

観たひと

935

観たいひと

96

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス イタリア
製作年 1960
公開年月日 1960/6/11
上映時間 118分
製作会社 ロベール・エ・レイモン・アキム・プロ=パニタリア
配給 新外映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ルネ・クレマンの「海の壁」以来の映画。アラン・ドロンが“天使の顔をした悪人”を演じるサスペンス・ドラマ。英国の女流作家パトリシア・ハイスミスの探偵小説『才人リプレイ君』から、「二重の鍵」のポール・ジェゴフとクレマン自身が脚本・台詞を書いた。撮影も「二重の鍵」のアンリ・ドカエ。音楽は「戦争 はだかの兵隊」のニーノ・ロータ。出演はドロンのほか、新星マリー・ラフォレ、「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネら。製作ロベール・アキムとレイモン・アキム。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

トム・リプレイ(アラン・ドロン)は貧乏なアメリカ青年だ。彼はナポリに、中学時代の友人で金持のドラ息子フィリップ(モーリス・ロネ)を、父親から五千ドルの約束で連れ戻しにきた。フィリップにはパリ生れのマルジェ(マリー・ラフォレ)という美しい婚約者がいた。ナポリから帰ると、フィリップの父から契約をやめる手紙が来ていた。フィリップが約束の手紙を出さなかったからだ。フィリップはトムを邪魔者扱いにしていた。友人のパーティーに向うヨットの上で、トムはますます彼からさげすまれた。裸でボートに放り出され、全身が火傷のように日焼けした。トムはフィリップに強い殺意を抱くようになった。まずマルジュとフィリップに大喧嘩をさせ、彼女が船から下ろすと、ついにフィリップを刺し殺した。死体はロープで縛り、海へ捨てた。陸へ上ると、彼はフィリップになりすました。ホテルに泊り、身分証明書を偽造し、サインを真似、声まで真似た。ヨットを売り払う交渉も、親元からの送金を引き出すこともうまくいった。ホテルにフィリップの叔母が訪ねてきたが、別の下宿に移って事なきを得た。しかし、新しい下宿にフィリップの友人が訪ねてきて、トムに対して疑惑をもったようだ。トムはその男を殺して死体を捨てた。やがて刑事が調べにきた。死体確認に友人たちが集った時、トムはマルジェにフィリップはモンシベロに戻ったと告げた。トムはその夜、モンジベロへ行き、遺書を書き、金をマルジェに残して、フィリップが自殺したようにみせかけた。そうして元のトムに戻った彼は、傷心のマルジェをいたわり、愛を告げた。彼女もついに彼を受け入れ、結婚の約束を交わした。全てがトムの思うままになったのだ。トムは幸福に酔って、浜辺に寝そべり、こうつぶやいた。「太陽がいっぱいだ」と・・・。しかしその時、フィリップのヨットが、引きあげられていた。スクリューにからまったロープの先からフィリップの死体が現われた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年8月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「太陽がいっぱい」

2010年5月上旬号

午前十時の映画祭:「天井桟敷の人々」「太陽がいっぱい」

1994年6月上旬号

グラビア:太陽がいっぱい

1963年3月下旬号

SB ニッポンの夜:30 太陽がいっぱいの北京曲技団

1960年7月下旬号

外国映画批評:太陽がいっぱい

1960年6月上旬号

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:鮮やかなサスペンス・タッチ

外国映画紹介:太陽がいっぱい

2019/05/18

2019/05/18

98点

レンタル/宮城県/ゲオ/ゲオ仙台長町南店/DVD 
字幕


アラン・ドロンの出世作にして傑作‼️

アランドロンを一気にスターえとのしあげた傑作。
アランドロンがかっこよく。男の色気を出して役を演じているのが印象的だった。 フランスのミステリーサスペンス映画の傑作といえるだろう。

1982/02/07

2019/05/09

85点

映画館 
字幕


秀逸のクライムサスペンス

この映画のテーマ曲を何かの折にふと耳にすると、A・ドロンのネットリと絡みつくナルシスティックな視線とともに、高揚感と虚しさが入り混じったショッキングなラストシーンを思い出す。

ミステリアスなA・ドロン、武骨なM・ロネ、キュートなM・ラフォレ。そんなメインキャストの三者三様の魅力とともに、名手N・ロータの哀愁を帯びた音楽が心に染みる禍々しくも切ない青春譚。それはまた、太陽が照りつける大海原を背景に、登場人物の愛と嫉妬、羨望と侮蔑、嘘と思惑が、名匠R・クレマンのドキュメンタリータッチの語り口を通して陰影深く交差する秀逸のクライムサスペンスでもあった。

2019/04/09

2019/04/09

83点

レンタル/東京都/TSUTAYA/TSUTAYA 恵比寿ガーデンプレイス店/DVD 


太陽は、見る者の眼を惑わす

ネタバレ

野心に満ちた若者が、自らの野望を手に入れるため犯罪に手を染め、最後には自滅するというストーリーは数多あるが、本作を映画史に残る名作たらしめているのは、ひとえにアラン・ドロンの魅力による。単なる2枚目俳優を、ナイーヴで内向的でありながら、時に粗野で自信過剰の要素を見せる主人公の危なげで妖しげなムードを引き出したクレマン監督の手腕に拍手を送りたい(ドロンの魅力を引き出した、もう1人の立役者ヴィスコンティ監督の存在も忘れてはならない)。

主人公リプリーの心象をセリフではなく、表情や舞台効果(第一の殺人直後の嵐・第二殺人直後の子供たちの描写・市場でインサートされるエイの映像・そして何よりニーノ・ロータ作曲による哀愁の主題歌など)によって繊細かつドラマティックなサスペンスに仕上げている。リプリーという青年、自分の頭脳(おそらくは容姿の良さも)を自覚してはいるが、上流階級に対するコンプレックスのため、あからさまな自信を得られない。金持ちで、美しい恋人やヨットなどすべてを持ち、自信満々のグリンリーフに憧れと、同性愛的な愛情と、それとは相反する憎悪を抱き、ついには彼を殺し、彼に成り代わることによって金も恋人も、さらには自分への自信をも手に入れようとした。この利己的なナルシシズムが、主人公の最大の魅力であり、破綻を招く原因なのである。グリンリーフの洋服を着て、鏡に映る自分自身にウットリとするシーンは象徴的であるだけでなく、リプリー本人の陶酔が、見ている我々にも恍惚感をもたらし、彼が若く美しくあればあるほど、ラストの悲劇がより痛々しくなるのだ(これがドロンのような美形ではない俳優が演じたのであれば滑稽になってしまい、悲劇性が半減してしまっただろう)。そうして、ドロンの碧い瞳を思い浮かべて溜息をつきつつ、余韻に浸るのである。

2019/03/28

2019/03/30

100点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


4Kリストア版

4Kリストア版にて鑑賞。とても大好きな作品だからか、海の青さや、地中海の建物の白さ、サンサンと照り注ぐ太陽と日陰の陰陽などが、更に綺麗に見えたような気がする。

それから、エンドロール後に画面は暗いまま、ニノロータが1分くらい流れるのだが、これが余韻を楽しむには良い追加でした。

2019/03/25

2019/03/25

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


金持ちと貧乏人

金持ちの友人に奴隷のように扱われているトム(アラン・ドロン)が本性を現し友人を殺害して財産を横領しようとする物語。
実にうまく仕組んであって、友人の非人間的な描写やその婚約者への横恋慕と疑われないように婚約者を遺産相続人に仕立て、その女をたらし込むという手口。
最後の犯罪が明るみに出る場面は圧巻。

2019/03/09

2019/03/24

95点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


BS4Kでの鑑賞

何度か見ているが、見るたびにあまりのすばらしさにうっとりする。
今回は、特にドロンのしぐさや表情に見とれた。有名なプロジェクターでの偽造サインの練習や、証明書偽造のための粘土での細工のシーン、ヨットの上でのナイフでソーセージやパンを切り取るしぐさ、ネクタイを結ぶしぐさ(瞬間的にカットされているが)など、すべてのシーンでのしぐさが決まっている。ドロンの天性のセンスというよりも、クレマンの美意識なんだろう。俳優と監督の幸せな巡りあわせだ。
もう一つ、殺人の後、ドロンが一人で市場をぶらぶらするシーンがあるが、このドロンの表情がいい。演技というよりも、一人の若者の素の部分が偶然撮れているような、自然な表情である。クライマックスである完全犯罪の崩壊前の束の間の表情を捉えたカメラに才能の凄みすらただよう。
何度もみて、何度も感心して、そして新しい発見をし、その魅力にとりつかれるといった、古典としての風格をまとった名作である。