太陽がいっぱい

たいようがいっぱい|Plein Soleil|Purple Noon

太陽がいっぱい

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レビューの数

132

平均評点

81.3(682人)

観たひと

1073

観たいひと

104

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス イタリア
製作年 1960
公開年月日 1960/6/11
上映時間 118分
製作会社 ロベール・エ・レイモン・アキム・プロ=パニタリア
配給 新外映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ルネ・クレマンの「海の壁」以来の映画。アラン・ドロンが“天使の顔をした悪人”を演じるサスペンス・ドラマ。英国の女流作家パトリシア・ハイスミスの探偵小説『才人リプレイ君』から、「二重の鍵」のポール・ジェゴフとクレマン自身が脚本・台詞を書いた。撮影も「二重の鍵」のアンリ・ドカエ。音楽は「戦争 はだかの兵隊」のニーノ・ロータ。出演はドロンのほか、新星マリー・ラフォレ、「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネら。製作ロベール・アキムとレイモン・アキム。4Kレストア版が2019年6月28日より公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

トム・リプレイ(アラン・ドロン)は貧乏なアメリカ青年だ。彼はナポリに、中学時代の友人で金持のドラ息子フィリップ(モーリス・ロネ)を、父親から五千ドルの約束で連れ戻しにきた。フィリップにはパリ生れのマルジェ(マリー・ラフォレ)という美しい婚約者がいた。ナポリから帰ると、フィリップの父から契約をやめる手紙が来ていた。フィリップが約束の手紙を出さなかったからだ。フィリップはトムを邪魔者扱いにしていた。友人のパーティーに向うヨットの上で、トムはますます彼からさげすまれた。裸でボートに放り出され、全身が火傷のように日焼けした。トムはフィリップに強い殺意を抱くようになった。まずマルジュとフィリップに大喧嘩をさせ、彼女が船から下ろすと、ついにフィリップを刺し殺した。死体はロープで縛り、海へ捨てた。陸へ上ると、彼はフィリップになりすました。ホテルに泊り、身分証明書を偽造し、サインを真似、声まで真似た。ヨットを売り払う交渉も、親元からの送金を引き出すこともうまくいった。ホテルにフィリップの叔母が訪ねてきたが、別の下宿に移って事なきを得た。しかし、新しい下宿にフィリップの友人が訪ねてきて、トムに対して疑惑をもったようだ。トムはその男を殺して死体を捨てた。やがて刑事が調べにきた。死体確認に友人たちが集った時、トムはマルジェにフィリップはモンシベロに戻ったと告げた。トムはその夜、モンジベロへ行き、遺書を書き、金をマルジェに残して、フィリップが自殺したようにみせかけた。そうして元のトムに戻った彼は、傷心のマルジェをいたわり、愛を告げた。彼女もついに彼を受け入れ、結婚の約束を交わした。全てがトムの思うままになったのだ。トムは幸福に酔って、浜辺に寝そべり、こうつぶやいた。「太陽がいっぱいだ」と・・・。しかしその時、フィリップのヨットが、引きあげられていた。スクリューにからまったロープの先からフィリップの死体が現われた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年8月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「太陽がいっぱい」

2010年5月上旬号

午前十時の映画祭:「天井桟敷の人々」「太陽がいっぱい」

1994年6月上旬号

グラビア:太陽がいっぱい

1963年3月下旬号

SB ニッポンの夜:30 太陽がいっぱいの北京曲技団

1960年7月下旬号

外国映画批評:太陽がいっぱい

1960年6月上旬号

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:鮮やかなサスペンス・タッチ

外国映画紹介:太陽がいっぱい

2022/07/09

2022/07/09

50点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 
字幕-吹替


カラー版よりモノクロ版がいい

最近はテレビでもカラー版ばかり放送しますが、この映画のサスペンスな雰囲気はモノクロ版だとさらに際立ちます。
NHKではたまにモノクロ版やってくれます。

2022/07/02

2022/07/03

-点

映画館/東京都 
字幕


アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』

これまで何度見たかわからないくらい見ましたし、いろいろな人に薦めてきましたが薦めるに恥じない、自分にとっての名作です。もうこの作品、アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』といってもいいのではないか?と思います。少なくとも日本においては大方そういう認識のされ方をしている。それだけ若きアラン・ドロンの美しさを余すところなく捉えています。

逆に彼の演じたキャラクター、トム・リプリーがシリーズで活躍する原作や原作者パトリシア・ハイスミスの魅力は後方に置かれてしまった感があります。でも、アルフレッド・ヒチコックをはじめ名だたる名監督が映画化を望む作家さんですから『太陽がいっぱい』は自身の作品群とは別物である完結作と見てくれているんじゃないかなと勝手に想像して納得しています(ラストも異なるし)。ハイスミスの偉大さは、彼女の苦悩と闘いの日々を描いた作品『キャロル』で深く理解することができますよね。
『太陽がいっぱい』の白眉は、原作と異なるラスト。警察が浜辺の店の給仕に「電話がかかってますと言って呼び出してくれ」というセリフとドロンの陶酔しきった表情の対比ですよね。

もう一つ。今、本作を見直してみるとリプリーの置かれてきた「貧困」という社会的不平等からいかにして這い上がるか?という見方もできると思いました。当時は、小説や映画の題材としては幾多ある中の一つだった訳ですが、現代のように格差や貧困が社会課題として大きくなった今にするとこれも貧困格差をテーマとしたジャンルの犯罪映画と見ることもできるのではないかと思います。

とはいえ自分なりの『太陽がいっぱい』の結論としては、ルネ・クレマンやニーノ・ロータの功績を認めた上ですが、これがドロンでなければ歴史的評価は変わってたかも知れないということでしょうか?それほどまでに本作は「ドロン映画」ということです。

2022/04/30

2022/04/30

100点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


とにかく美しい

3年ぶりの鑑賞。今回も4Kリストア版。
何度となく観ている映画ながら今もその美しさを堪能できる。
当時のアランドロンはもちろん、ニノ・ロータの音楽やイタリア南部の街並みや青い海も魅力的。

ニノ・ロータのこの映画のテーマ曲って、奏でる楽器をシーンによって替えているだけでなく、音量の強弱の使い分けも結構されているのね〜。

いつもながら至福の時間でした。

2021/12/23

2021/12/23

39点

レンタル/兵庫県/TSUTAYA/TSUTAYA 三木店/DVD 
字幕


名作顔のアイドル映画

美しい要素も雑味も多過ぎる。

2021/10/31

2021/10/31

90点

選択しない 
字幕


ドロンのアップは世界遺産

『太陽がいっぱい』(Plein Soleil)1960

パトリシア・ハイスミス原作の犯罪映画。青年の野望と挫折。アラン・ドロンの圧倒的な魅力。

語り尽くされたこの映画について何を付け加えるか?

主人公トム・リプリー(アラン・ドロン)は自分を軽侮し虐待する富豪の御曹司フィリップ・グリンリーフ(モーリス・ロネ)を殺害。トムはフィリップになりすます為にパスポートを偽造してサインを練習してまねる。トムの計画は成功するか

印象に残ったのは市場を歩くトムの場面。魚を試食したりブラブラ歩く。画面に天秤が映る。路上に打ち捨てられた魚、魚、そして魚の頭。トムは市場から逃げ出す。

天秤は正義の女神テミスが左手に捧げているもの。「正義」の象徴。西欧では「魚」はイエス・キリストを表す符牒。

ちなみに同じ年に公開されたフェリーニの「甘い生活」では冒頭キリストの像がヘリで運ばれる場面で始まりラストは海辺に打ち上げられた魚(マンタ)で終わる。

キリスト教が深く浸透したヨーロッパではこんな風にシンボルとして神やキリストが姿を表すのだなぁと思った。

トムが市場から逃げ出したのはやはり罪の意識なのだろうな。

ピカレスク(悪漢物語)という分野を定着させた名作。高木彬光の「白昼の死角」大藪春彦の「野獣死すべし」もこの作品の後継者達だ。

マリー・ラフォレの手に口付けしながらカメラ(観客)に流し目を送るドロンのアップ。世界遺産クラスの名ショットをぜひご覧ください。

1984/08/18

2021/09/14

85点

テレビ/無料放送/NHK 


キネ旬本誌をご参考に

キネ旬本誌に本作の批評を寄稿していますので、詳細はそちらをご高覧下さい。
この映画は、テレビ「クレヨンしんちゃん」の 野菜がいっぱいだゾ に換骨奪胎されました。
機会があれば、ご視聴ください。秀逸ですから。