太陽がいっぱい

たいようがいっぱい|Plein Soleil|Purple Noon

太陽がいっぱい

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レビューの数

92

平均評点

82.4(560人)

観たひと

900

観たいひと

89

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス イタリア
製作年 1960
公開年月日 1960/6/11
上映時間 118分
製作会社 ロベール・エ・レイモン・アキム・プロ=パニタリア
配給 新外映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ルネ・クレマンの「海の壁」以来の映画。アラン・ドロンが“天使の顔をした悪人”を演じるサスペンス・ドラマ。英国の女流作家パトリシア・ハイスミスの探偵小説『才人リプレイ君』から、「二重の鍵」のポール・ジェゴフとクレマン自身が脚本・台詞を書いた。撮影も「二重の鍵」のアンリ・ドカエ。音楽は「戦争 はだかの兵隊」のニーノ・ロータ。出演はドロンのほか、新星マリー・ラフォレ、「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネら。製作ロベール・アキムとレイモン・アキム。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

トム・リプレイ(アラン・ドロン)は、フィリップ(モーリス・ロネ)と酔っぱらってナポリに遊びにきた。近くの漁村モンジベロからだ。--トムは貧乏なアメリカ青年だ。中学時代の友人・金持のドラ息子フィリップを、父親から頼まれて連れ戻しにきたのだ。五千ドルの約束で。フィリップにはパリ生れのマルジェ(マリー・ラフォレ)という美しい婚約者がいた。--ナポリから帰った時、アメリカから契約をやめる手紙が来ていた。フィリップが約束の手紙を出さなかったからだ。トムが邪魔になっていた。友人のパーティーに向うヨットの上で、トムはますます彼からさげすまれた。裸でボートに放り出され、全身が火傷のように日焼けした。--彼は決意し、まず小細工をして、マルジュとフィリップに大喧嘩をさせた。彼女が船から下りたあと、フィリップに向い、刺し殺した。死体はロープで縛り、海へ捨てた。陸へ上ると、彼はフィリップになりすました。ホテルに泊り、身分証明書を偽造し、サインを真似、声まで真似た。金も衣類も使った。ヨットを売り払う交渉も、親元からの送金を引き出す仕事もうまくいった。マルジュあてのフィリップの手紙をタイプし、送った。彼女は彼を忘れられずにいた。ホテルにフィリップの叔母が現れたが、姿をくらますことができ、別の下宿に移った。 そこに、フィリップの友人が訪ねてきて、何かを察したようだった。トムは平生から憎んでいたその男を殺し、死体を捨てた。それは発見され、刑事が調べにきた。死体確認に集った時、トムはマルジェにフィリップはモンシベロに戻ったと告げた。女刑事が盗み聞いていた。トムはモンジベロの家にその夜いくと、遺書を書き、送金を全部ひき出したのをマルジェに残し、自殺したことにした。警官もマルジュも駈けつけたが、彼は逃げおおせた。彼は元のトムに戻り、傷心のマルジェをいたわり、愛を告げた。彼女もついに彼を受け入れ、結婚することになった。遺産も手に入るだろう。彼が海水浴のあと、極上の酒に酔っていた時、フィリップのヨットが売られるために陸に引きあげられていた。スクリューにからまったロープの先からフィリップの死体が現われた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年8月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「太陽がいっぱい」

2010年5月上旬号

午前十時の映画祭:「天井桟敷の人々」「太陽がいっぱい」

1994年6月上旬号

グラビア:太陽がいっぱい

1963年3月下旬号

SB ニッポンの夜:30 太陽がいっぱいの北京曲技団

1960年7月下旬号

外国映画批評:太陽がいっぱい

1960年6月上旬号

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:鮮やかなサスペンス・タッチ

外国映画紹介:太陽がいっぱい

2018/09/25

2018/11/04

95点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ルネ・クレマン、アラン・ドロン、ニノ・ロ―タ

ネタバレ

貧しい青年が金持ちの青年を殺害し、彼に成りすまして大金を得るという犯罪物語。
パトリシア・ハイスミスの原作をルネ・クレマンが映画化。
主人公のトム・リプリーを演じたアラン・ドロンの出世作。
そして、ニノ・ロ―タの音楽。
この三者の代表作。

今となっては凡百の同様ななり替わり殺人事件が小説や映画として作られているが、本作はこのような犯罪物語の初物であった。それだけでも、評価が高いのだが、そこに前述の三者の才能が加わり、稀有な映画となった。

冒頭、二人の若者がイタリアを遊びまくる様子が描かれる。その放蕩ぶりは、金持ちのドラ息子だろうと思われるのだが、そのうちに、二人の立場の違いが浮かび上がる。
フィリップは正真正銘のぼんくらな金持ち息子で、トムはその取り巻きのような貧しい若者。しかも、彼はフィリップの父親から息子を米国に連れ戻す仕事を5000ドルで請け負っている。
トムはフィリップの友人ではない。父のお使いであり、その人生さえフィリップに握られているようなものだ。

そんなトムが、フィリップに侮蔑されるシーンが積み重なり、アラン・ドロンの端正な表情に何とも言えない暗い影が宿る。この美貌の底に生まれる鬱屈とした心情。これが本作の成功のほとんどを占める。

この過程で、フィリップの恋人のマルジュ(演じるマリー・ラフォレが美しい)との関係をトムに見せつけるかのような描写があり、トムとすれば侮蔑感はこの上のないものだ。

そして、トムがフィリップを殺害して、彼の財産を手にしようとする犯罪物語が紡がれる。
その後も、フィリップの知人が出没して、トムのなりすましが見破られるか、というサスペンスを作り込んで、ハラハラドキドキの展開となる。

ラストは映画史に残る名シーン。特に、トムが歩き去って残る海の美しさ。この余韻がルネ・クレマン。

2018/10/17

2018/10/17

85点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


カッコいい!

ネタバレ

登場人物の名前から、先日見た『リプリー』の古い版だということに気がつきました。アラン・ドロンの映画は初めて。母がよく話していた俳優さん、こんなに素敵な青年だったんですね。ザック・エフロンの『ハイスクール・ミュージカル』時代を彷彿とさせ(ん?時代順からすると、ザック・エフロンがアラン・ドロンを彷彿とさせる、かもしれないけれど)、格好良い!思わず、見入ってしまった。ずっと昔の人と思っていたけれど、まだご健在とは…。『リプリー』と比べると、描き方がやや違います。『リプリー』では、ジュード・ロウがお金持ちの御曹司グリーンリーフ役で、マット・デイモンが演じていたトムはもう少し、妖しい雰囲気を持つ苦学生。狡猾で、ちょっとオタッキーで、殺人を犯してもおかしくない感じ。でも、この作品では、アラン・ドロンが殺人犯なのに、魅惑的で、困ってしまいました。貧しく、狡猾な点は同じだけれど。トムがイタリアへ来た経緯や、事件解明の糸口、息子のためにアメリカからやって来る父親との会話など、細かく見ると違います。

1960年の作品だから映像は古いけれど、当時のイタリアの街並みを楽しむことができました。目の不自由な人に2万リラもお金を支払って杖を買うシーン、道路を横断するのに信号がなくて、車の数もまばらで、時代を感じさせます。リラの紙幣が巨大なことにも驚きました。列車の出発時刻が板のようなものに書かれていて、手動で次の列車の時刻に切り替えるところも、興味深かった。今でいう電光掲示板?イタリアの街でお祭りがあった時に、日本のお神輿のようなものにキリストが立っているようなものも、初めて見ました。露店に並ぶ魚の中に、エイのような生き物、カスベ?があったことも面白かったし、アランドロンが歯ブラシみたいなもので爪を磨くような仕草をするところも不思議でした。『リプリー』より、この作品の方が面白かったです。

2018/10/06

2018/10/06

80点

テレビ 
字幕


子供のとき以来見た

今の方が良い感じがする
演出にスキが少なくよくできている

2018/09/27

2018/09/27

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


久しぶりに観た。

 このテーマ曲は映画音楽の中でもとてもポピュラーな曲なので劇中何度も流れてくるものと思っていたが、意外に音楽の使い方が抑制的な作品だった。メインタイトルで流れて以降劇中では断片的にしか流ず、ラスト近くなってトム(アラン・ドロン)の計画が成功したと思った時に完全な形で流れてくる仕組み。とても効果的だと思った。

2018/09/26

2018/09/27

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


犯罪映画の黄金時代

◎ 4回目の鑑賞になる。何度観ても面白い。しかし、何度観ても地理的な関係がわからない。ローマやナポリや港町の関係がもっと分かりやすく把握できたらいいのだが。
◎ トムがフィリップに殺意を抱く経緯が興奮させる。これは永遠のテーマだ。それに対し、トムのいろんな隠ぺい工作はあまりにもずさんだ。DNA判定も街の監視カメラもなかった時代は、犯罪映画には黄金時代だったのだ。

2018/09/25

2018/09/25

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


まさかの初見

ネタバレ

何年も生きていながら本日ようやく初見。
現代の感覚で観ると、完全犯罪と言うにはかなりユルく感じるのだが、そのユルさが犯罪を容易く看破されそうな危機感をもたらし、刑事の追及の手が伸びるシーンでは主人公の心理とシンクロして結構ドキドキ感が味わえた。
ニーノ・ロータのテーマ曲が素晴らしい。
あと市場で魚介類の顔のアップが正面から捉えられるシーンでは、重要な意味があるんだろうなぁと思いつつも爆笑してしまった。