太陽がいっぱい

たいようがいっぱい|Plein Soleil|Purple Noon

太陽がいっぱい

amazon
レビューの数

130

平均評点

81.3(675人)

観たひと

1066

観たいひと

103

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス イタリア
製作年 1960
公開年月日 1960/6/11
上映時間 118分
製作会社 ロベール・エ・レイモン・アキム・プロ=パニタリア
配給 新外映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ルネ・クレマンの「海の壁」以来の映画。アラン・ドロンが“天使の顔をした悪人”を演じるサスペンス・ドラマ。英国の女流作家パトリシア・ハイスミスの探偵小説『才人リプレイ君』から、「二重の鍵」のポール・ジェゴフとクレマン自身が脚本・台詞を書いた。撮影も「二重の鍵」のアンリ・ドカエ。音楽は「戦争 はだかの兵隊」のニーノ・ロータ。出演はドロンのほか、新星マリー・ラフォレ、「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネら。製作ロベール・アキムとレイモン・アキム。4Kレストア版が2019年6月28日より公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

トム・リプレイ(アラン・ドロン)は貧乏なアメリカ青年だ。彼はナポリに、中学時代の友人で金持のドラ息子フィリップ(モーリス・ロネ)を、父親から五千ドルの約束で連れ戻しにきた。フィリップにはパリ生れのマルジェ(マリー・ラフォレ)という美しい婚約者がいた。ナポリから帰ると、フィリップの父から契約をやめる手紙が来ていた。フィリップが約束の手紙を出さなかったからだ。フィリップはトムを邪魔者扱いにしていた。友人のパーティーに向うヨットの上で、トムはますます彼からさげすまれた。裸でボートに放り出され、全身が火傷のように日焼けした。トムはフィリップに強い殺意を抱くようになった。まずマルジュとフィリップに大喧嘩をさせ、彼女が船から下ろすと、ついにフィリップを刺し殺した。死体はロープで縛り、海へ捨てた。陸へ上ると、彼はフィリップになりすました。ホテルに泊り、身分証明書を偽造し、サインを真似、声まで真似た。ヨットを売り払う交渉も、親元からの送金を引き出すこともうまくいった。ホテルにフィリップの叔母が訪ねてきたが、別の下宿に移って事なきを得た。しかし、新しい下宿にフィリップの友人が訪ねてきて、トムに対して疑惑をもったようだ。トムはその男を殺して死体を捨てた。やがて刑事が調べにきた。死体確認に友人たちが集った時、トムはマルジェにフィリップはモンシベロに戻ったと告げた。トムはその夜、モンジベロへ行き、遺書を書き、金をマルジェに残して、フィリップが自殺したようにみせかけた。そうして元のトムに戻った彼は、傷心のマルジェをいたわり、愛を告げた。彼女もついに彼を受け入れ、結婚の約束を交わした。全てがトムの思うままになったのだ。トムは幸福に酔って、浜辺に寝そべり、こうつぶやいた。「太陽がいっぱいだ」と・・・。しかしその時、フィリップのヨットが、引きあげられていた。スクリューにからまったロープの先からフィリップの死体が現われた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年8月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「太陽がいっぱい」

2010年5月上旬号

午前十時の映画祭:「天井桟敷の人々」「太陽がいっぱい」

1994年6月上旬号

グラビア:太陽がいっぱい

1963年3月下旬号

SB ニッポンの夜:30 太陽がいっぱいの北京曲技団

1960年7月下旬号

外国映画批評:太陽がいっぱい

1960年6月上旬号

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:鮮やかなサスペンス・タッチ

外国映画紹介:太陽がいっぱい

2022/04/30

2022/04/30

100点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


とにかく美しい

3年ぶりの鑑賞。今回も4Kリストア版。
何度となく観ている映画ながら今もその美しさを堪能できる。
当時のアランドロンはもちろん、ニノ・ロータの音楽やイタリア南部の街並みや青い海も魅力的。

ニノ・ロータのこの映画のテーマ曲って、奏でる楽器をシーンによって替えているだけでなく、音量の強弱の使い分けも結構されているのね〜。

いつもながら至福の時間でした。

2021/12/23

2021/12/23

39点

レンタル/兵庫県/TSUTAYA/TSUTAYA 三木店/DVD 
字幕


名作顔のアイドル映画

美しい要素も雑味も多過ぎる。

2021/10/31

2021/10/31

90点

選択しない 
字幕


ドロンのアップは世界遺産

『太陽がいっぱい』(Plein Soleil)1960

パトリシア・ハイスミス原作の犯罪映画。青年の野望と挫折。アラン・ドロンの圧倒的な魅力。

語り尽くされたこの映画について何を付け加えるか?

主人公トム・リプリー(アラン・ドロン)は自分を軽侮し虐待する富豪の御曹司フィリップ・グリンリーフ(モーリス・ロネ)を殺害。トムはフィリップになりすます為にパスポートを偽造してサインを練習してまねる。トムの計画は成功するか

印象に残ったのは市場を歩くトムの場面。魚を試食したりブラブラ歩く。画面に天秤が映る。路上に打ち捨てられた魚、魚、そして魚の頭。トムは市場から逃げ出す。

天秤は正義の女神テミスが左手に捧げているもの。「正義」の象徴。西欧では「魚」はイエス・キリストを表す符牒。

ちなみに同じ年に公開されたフェリーニの「甘い生活」では冒頭キリストの像がヘリで運ばれる場面で始まりラストは海辺に打ち上げられた魚(マンタ)で終わる。

キリスト教が深く浸透したヨーロッパではこんな風にシンボルとして神やキリストが姿を表すのだなぁと思った。

トムが市場から逃げ出したのはやはり罪の意識なのだろうな。

ピカレスク(悪漢物語)という分野を定着させた名作。高木彬光の「白昼の死角」大藪春彦の「野獣死すべし」もこの作品の後継者達だ。

マリー・ラフォレの手に口付けしながらカメラ(観客)に流し目を送るドロンのアップ。世界遺産クラスの名ショットをぜひご覧ください。

1984/08/18

2021/09/14

85点

テレビ/無料放送/NHK 


キネ旬本誌をご参考に

キネ旬本誌に本作の批評を寄稿していますので、詳細はそちらをご高覧下さい。
この映画は、テレビ「クレヨンしんちゃん」の 野菜がいっぱいだゾ に換骨奪胎されました。
機会があれば、ご視聴ください。秀逸ですから。

2021/02/06

2021/02/07

85点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ドロンが美しい

とにかくアラン・ドロンが美しい。風光明媚な風景も意匠を凝らした雑誌のセットのようなインテリアも、彼の美しさの添え物。
余分な台詞を排し余分な効果音楽を排し、登場人物たちの感情さえ鑑賞者の想像力に補わさせる。
トムとフィリップの間にある愛と憎は映画だからこそ描けた。映像藝術の名作要件をそなえた一本。

2021/01/15

2021/01/15

87点

レンタル 


哀しいラストを笑顔で締めくくるアラン・ドロン

 少年時代、ウエイトレスに呼ばれ、爽やかな笑顔で前を歩いて行くアラン・ドロンで幕を閉じるラストがとても鮮明に記憶に焼き付いていて、ふとまた鑑賞したくなった。
 人生最高の時を迎えた彼はその後直ぐに呆気なく破滅の道を進んで行くこととなる。あえてそこまで見せないところがとても怖かった。貧しさゆえに過ちを犯した人間、決して真の幸福を掴むことの出来ない人間の悲哀を漂わせているかのようでもある。ボートには結局、アランが殺害した悪友の死体がくっ付いていた。最初からもう、彼は自分の過ちから逃れられない運命だったのだな。