太陽がいっぱい

たいようがいっぱい|Plein Soleil|Purple Noon

太陽がいっぱい

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レビューの数

104

平均評点

82.0(602人)

観たひと

958

観たいひと

98

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス イタリア
製作年 1960
公開年月日 1960/6/11
上映時間 118分
製作会社 ロベール・エ・レイモン・アキム・プロ=パニタリア
配給 新外映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ルネ・クレマンの「海の壁」以来の映画。アラン・ドロンが“天使の顔をした悪人”を演じるサスペンス・ドラマ。英国の女流作家パトリシア・ハイスミスの探偵小説『才人リプレイ君』から、「二重の鍵」のポール・ジェゴフとクレマン自身が脚本・台詞を書いた。撮影も「二重の鍵」のアンリ・ドカエ。音楽は「戦争 はだかの兵隊」のニーノ・ロータ。出演はドロンのほか、新星マリー・ラフォレ、「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネら。製作ロベール・アキムとレイモン・アキム。4Kレストア版が2019年6月28日より公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

トム・リプレイ(アラン・ドロン)は貧乏なアメリカ青年だ。彼はナポリに、中学時代の友人で金持のドラ息子フィリップ(モーリス・ロネ)を、父親から五千ドルの約束で連れ戻しにきた。フィリップにはパリ生れのマルジェ(マリー・ラフォレ)という美しい婚約者がいた。ナポリから帰ると、フィリップの父から契約をやめる手紙が来ていた。フィリップが約束の手紙を出さなかったからだ。フィリップはトムを邪魔者扱いにしていた。友人のパーティーに向うヨットの上で、トムはますます彼からさげすまれた。裸でボートに放り出され、全身が火傷のように日焼けした。トムはフィリップに強い殺意を抱くようになった。まずマルジュとフィリップに大喧嘩をさせ、彼女が船から下ろすと、ついにフィリップを刺し殺した。死体はロープで縛り、海へ捨てた。陸へ上ると、彼はフィリップになりすました。ホテルに泊り、身分証明書を偽造し、サインを真似、声まで真似た。ヨットを売り払う交渉も、親元からの送金を引き出すこともうまくいった。ホテルにフィリップの叔母が訪ねてきたが、別の下宿に移って事なきを得た。しかし、新しい下宿にフィリップの友人が訪ねてきて、トムに対して疑惑をもったようだ。トムはその男を殺して死体を捨てた。やがて刑事が調べにきた。死体確認に友人たちが集った時、トムはマルジェにフィリップはモンシベロに戻ったと告げた。トムはその夜、モンジベロへ行き、遺書を書き、金をマルジェに残して、フィリップが自殺したようにみせかけた。そうして元のトムに戻った彼は、傷心のマルジェをいたわり、愛を告げた。彼女もついに彼を受け入れ、結婚の約束を交わした。全てがトムの思うままになったのだ。トムは幸福に酔って、浜辺に寝そべり、こうつぶやいた。「太陽がいっぱいだ」と・・・。しかしその時、フィリップのヨットが、引きあげられていた。スクリューにからまったロープの先からフィリップの死体が現われた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年8月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「太陽がいっぱい」

2010年5月上旬号

午前十時の映画祭:「天井桟敷の人々」「太陽がいっぱい」

1994年6月上旬号

グラビア:太陽がいっぱい

1963年3月下旬号

SB ニッポンの夜:30 太陽がいっぱいの北京曲技団

1960年7月下旬号

外国映画批評:太陽がいっぱい

1960年6月上旬号

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:

ルネ・クレマンの新作「太陽がいっぱい」:鮮やかなサスペンス・タッチ

外国映画紹介:太陽がいっぱい

2019/10/18

2019/10/19

55点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


確信犯

もしや過って殺したのではないのかと、旧い映画を見ながら、淡い期待をしたのだが、正真正銘の殺人犯であった。それにしては結末はお粗末としか言いようがない。

2019/07/18

100点

選択しない 


アラン・ドロンの最高傑作☆

アラン・ドロンを一躍スターダムに押し上げた名作です。
本作でのアラン・ドロンは野心家のトムを演じて、とんでもない悪党ぶりを演出します。

アメリカ実業家の御曹司であるフィリップをイタリアからアメリカに連れ戻したら、トムに5千ドルの謝礼が入ってくる約束でフィリップとトムの関係が始まります。
貧しき若者のトムから見れば、フィリップのゴージャスな生活ぶりは羨むばかり。おまけに美しい恋人マルジュもいます。
トムの中で増幅するフィリップに対するジェラシー。これが前半の見せ場であります。
更にフィリップの横暴さも手伝って、トムの悪行に走る気持ちが抑えられないものになってきます。

私個人の判官贔屓なのでしょうが、貧しき若者のトムが完全犯罪を成立させることを祈ってました。
悪党ではありますがハンサムガイの知略に心奪われる秀作です。
フィリップのサインを練習したり、パスポートを偽造するシーンは本当に引き込まれます。
主題曲も抜群に良かったです。

映像、音楽、演出とバランスが素晴らしく良かった作品です。
ストーリーはありがちなのですが、これだけ面白くするところは名匠ルネ・クレマン監督の実力なのでしょう。

実は本作は10年前にリバイバル上映で観たことあるのですが、面白さが忘れられなくてメディアを買って再鑑賞しました。
その時と同じ感動を味わうことができました。色褪せない名画ですよ。

2019/06/07

2019/06/09

75点

レンタル 
字幕


素敵、アラン・ドロン

ネタバレ

アラン・ドロン演じる貧しいトム・リプリーが、お金持ちのフィリップと一緒に行動するうちに嫉妬を覚え、リプリーの金も女も欲しくなってしまう、というのが雑なあらすじ。結局、クルージング中にリプリーはフィリップを殺してしまい、それがバレないように立ち回っていくつも嘘を重ねながら、優雅な生活を楽しんでいた。しかし、殺したあと海に捨ててきたと思っていたフィリップの死体とそれを覆っていた布がクルーザーのプロペラにからまっていて、クルーザーを売りに出すときに殺人がみんなにバレてしまって、バッドエンド。

イタリアとフランスが主な舞台となる本作なのだが、知らない地名と仮想の地名が出てくるせいで、今どこのシーンなのかがよくわからなかった。これは僕が原因。

ピカレスク・サスペンスという種類の映画らしい。犯罪がバレないように立ち回る姿が、ハラハラドキドキなので見ていてとても楽しめた。あと、アラン・ドロンかっこよすぎ。終始かっこいい。パンちぎって食ったり、パスポート偽造したり、サインの練習してるだけなのに、イケメンすぎる。それでも役柄としての育ちの悪さみたいなものは行動の節々から十分すぎるほどに醸し出されていて、役者本人の魅力を出しつつ役としてキャラクタを演じられるアラン・ドロンの名優っぷりが伺えた。ホント、ステキ。

2019/05/18

2019/05/18

98点

レンタル/宮城県/ゲオ/ゲオ仙台長町南店/DVD 
字幕


アラン・ドロンの出世作にして傑作‼️

アランドロンを一気にスターえとのしあげた傑作。
アランドロンがかっこよく。男の色気を出して役を演じているのが印象的だった。 フランスのミステリーサスペンス映画の傑作といえるだろう。

1982/02/07

2019/05/09

85点

映画館 
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秀逸のクライムサスペンス

この映画のテーマ曲を何かの折にふと耳にすると、A・ドロンのネットリと絡みつくナルシスティックな視線とともに、高揚感と虚しさが入り混じったショッキングなラストシーンを思い出す。

ミステリアスなA・ドロン、武骨なM・ロネ、キュートなM・ラフォレ。そんなメインキャストの三者三様の魅力とともに、名手N・ロータの哀愁を帯びた音楽が心に染みる禍々しくも切ない青春譚。それはまた、太陽が照りつける大海原を背景に、登場人物の愛と嫉妬、羨望と侮蔑、嘘と思惑が、名匠R・クレマンのドキュメンタリータッチの語り口を通して陰影深く交差する秀逸のクライムサスペンスでもあった。

2019/04/09

2019/04/09

83点

レンタル/東京都/TSUTAYA/TSUTAYA 恵比寿ガーデンプレイス店/DVD 


太陽は、見る者の眼を惑わす

ネタバレ

野心に満ちた若者が、自らの野望を手に入れるため犯罪に手を染め、最後には自滅するというストーリーは数多あるが、本作を映画史に残る名作たらしめているのは、ひとえにアラン・ドロンの魅力による。単なる2枚目俳優を、ナイーヴで内向的でありながら、時に粗野で自信過剰の要素を見せる主人公の危なげで妖しげなムードを引き出したクレマン監督の手腕に拍手を送りたい(ドロンの魅力を引き出した、もう1人の立役者ヴィスコンティ監督の存在も忘れてはならない)。

主人公リプリーの心象をセリフではなく、表情や舞台効果(第一の殺人直後の嵐・第二殺人直後の子供たちの描写・市場でインサートされるエイの映像・そして何よりニーノ・ロータ作曲による哀愁の主題歌など)によって繊細かつドラマティックなサスペンスに仕上げている。リプリーという青年、自分の頭脳(おそらくは容姿の良さも)を自覚してはいるが、上流階級に対するコンプレックスのため、あからさまな自信を得られない。金持ちで、美しい恋人やヨットなどすべてを持ち、自信満々のグリンリーフに憧れと、同性愛的な愛情と、それとは相反する憎悪を抱き、ついには彼を殺し、彼に成り代わることによって金も恋人も、さらには自分への自信をも手に入れようとした。この利己的なナルシシズムが、主人公の最大の魅力であり、破綻を招く原因なのである。グリンリーフの洋服を着て、鏡に映る自分自身にウットリとするシーンは象徴的であるだけでなく、リプリー本人の陶酔が、見ている我々にも恍惚感をもたらし、彼が若く美しくあればあるほど、ラストの悲劇がより痛々しくなるのだ(これがドロンのような美形ではない俳優が演じたのであれば滑稽になってしまい、悲劇性が半減してしまっただろう)。そうして、ドロンの碧い瞳を思い浮かべて溜息をつきつつ、余韻に浸るのである。