マストロヤンニとソフィア・ローレンのギャングコメディ。息の合った二人なので、往年の名画のイメージも持ちながら見始めましたが、いきなりリタ・ヘイワースですか。これは、いい意味で裏切られました。マストロヤンニとソフィア・ローレンの演技はなかなか楽しいもので、ソフィア・ローレンのグラマーな娼婦姿はいつまでも見飽きませんが、結局リタ・ヘイワースのイメージが頭から離れません。まして、途中で登場するアンナの出現シーンには失笑。いかにもリタではないですか…。
という訳で、証拠隠滅のドタバタ喜劇や、屋根に乗ってのカーチェイスは勿論面白いのですが、私の頭の中はずっとリタになってしまいましたよ。マストロヤンニとソフィア・ローレンとリタ・ヘイワースの三人の映画のような。そして、ラストシーンはなかなかイタリアのコメディっぽい終わり方で、良かったです。なんか、大真面目でこういう楽天的なラストを作ってくれるところが、イタリアのコメディらしいと思いました。
そうそう、この映画はやはり70年代のコメディの懐かしい雰囲気も良く出ていて楽しいですが、皆さんご指摘の通りDVDの画像が悪く、今度出すことがあればレストアして欲しいと思いました。