ガンモール おかしなギャングと可愛い女

がんもーるおかしなぎゃんぐとかわいいおんな|La Pupa Del Gangster|----

ガンモール おかしなギャングと可愛い女

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レビューの数

6

平均評点

54.1(16人)

観たひと

23

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イタリア
製作年 1975
公開年月日 1975/5/7
上映時間
製作会社 チャンピオン・フィルム=コンコルディア・フィルム
配給 ユナイト
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

お人好しの娼婦とギャングの親分の奇妙な愛情を描く。製作はカルロ・ポンティ、監督は「夜は盗みのために」のジョルジョ・カピターニ、脚本はエルネスト・ガスタルディ、原作はコーネル・ウーリッチの『カラー』、撮影はアルベルト・スパノーリ、音楽はピエロ・ウミリアーニ、編集はレナート・チンクイニが各々担当。出演はソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、アルド・マチオーネ、ピエール・ブリスなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

一点のシミもない白いスーツに身を包んだハイカラ・チャーリーことカシオ(M・マストロヤンニ)は、忠実な部下ショパン(A・マチオーネ)を従えて、今日もヘリコプターで縄張りの視察に出かけた。ミラノ郊外の自動車道路沿いに点々と店を張る売春婦たちの中で、見慣れぬ女が一人いる。あれぞ宿敵ハムレットの組織に属するシャバ荒らしの女と聞いて激怒したチャーリーは、“直ちにハムレットを葬り、あの女を俺の組織に入れろ”と命令した。かくて娼婦プパー(S・ローレン)はチャーリーの組織に組み込まれた。だがグラマーでおっちょこちょいのプパーはやることなすことドジばかりで稼ぎの方はさっぱりだ。ある夜、ショパンに連行されようとしたとき、彼女に一目惚れしていた美男子のランベリ(P・ブリス)に助けられた。娼婦失格のプパーはナイトクラブのダンサーに廻された。そのとき、視察にきたチャーリーはプパーの美しさに見惚れ、放心状態となった。プパーはその日からチャーリーの情婦に昇格した。チャーリーはプパーの姿に“わが青春のリタ”を見出したのだ。幼き日、くい入るような瞳で見つめた映画「ギルダ」のリタ・ヘイワース。チャーリーはプパーにそのラブシーンを再現させ、コトが終わるとひとり満足して大いびき。プパーにもやっと事情がのみ込めた。とにもかくにも、チャーリーはプパーを道具としか思っていないのだ。ある夜、マフィアより大きな組織にのし上がったチャーリーの祝賀会が催され、引出物として彼に贈られた女がまたまたリタそっくり。チャーリーはその夜から新しい女アンナに熱中した。そんなある日、自慢のカラーに真っ赤な口紅をつけて慌ただしく帰宅したチャーリーがショパンに、アンナを射殺したが愛用のライターを現場に置き忘れたと打ち明けているのをプパーは盗み聞いた。二人はアンナの拳銃に彼女の婚約者の指紋をつけて現場に残し、ライターを持ち去ってから警察に通報しようと手筈をととのえていた。ついにチャーリーの手から逃れるチャンスが到来したプパーはショパンを尾行し、先回りして偽の証拠をすべてぶちこわした。警察はこのマカ不思議な殺人事件に首をひねったがプパーに一目惚れした美男子のランベリが事件の謎を解きあかした。何と彼は敏腕を持ってなる警部だったのだ。こうして彼はプパーの隠れた援助を得て、遂にチャーリーの動かぬ証拠を手に入れた。しかしチャーリーはプパーの裏切りを知って彼女を湖に沈めるべく、一路スイスに向かった。だが、その車の屋根にはランベリ警部がしがみついていた。必死にランベリをふり落とそうとするチャーリーはショパンにスピードを上げるよう命じた。しかし振り落とされたのはチャーリーだった。いまチャーリーとショパンは二十年の刑に服している。サッソーと面会に現われたのはプパー親分で、一の子分として従うのはランベリだった。

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2023/10/24

2023/10/24

65点

レンタル/沖縄県/ゲオ/ゲオ与那原店/DVD 
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ヴィトリオ・デ・シーカが存命だったらなあ

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニという組み合わせは魅力的でこれまで数本あるから、このふたりの共演となると客が入るんだろうし、またこのコンビの作品はヴィトリオ・デ・シーカという巨匠が監督しているから評価も高い。

だが本作品はデ・シーカ亡き後の作品。ジョルジョ・カピターニ監督の本作はイタリアの通俗娯楽映画の水準というところで、マカロニ・コメディは泥臭いのである。このふたりならもう少しソフィスティケートな味を出してもらいたいところ。ご両人の演技も映画の内容に合わせてあか抜けないドタバタ演技をしているのは少し可哀そうなくらい。けれども、マストロヤンニはとてもギャングに見えない人の良さが丸出しで、だからこそやたらローレンを殴るところもあまり嫌悪感を出さない。まあギャングなら自分の愛人に暴力を振るうのは当たり前だろうけど。でもローレンなら頑丈な感じがするから、大丈夫だろう。またローレンも可愛らしさがあって好ましい。

野暮ったいマカロニ・コメディだけど当時はやりのカーチェイスの見せ場もあるし、主役二人の個性は楽しめた。これでDVDの画質が良かったらもっと良いんだけど。

2022/09/08

2022/09/08

60点

購入/DVD 
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出だしは「お熱いのがお好き」を意識してる。モンローとは一味違うところが魅力なのに・・・グラマラスでコケティッシュでゴージャスなソフィア・ローレン。モンロー風を意識しての演出(?)なのが気になるが、何をやらせても達者な女優。マストロヤンニも人の好さが出ていささか迫力に欠けるギャングだが・・・?ま、この二人のコンビで10点プラス。

2020/01/25

2020/02/01

65点

購入/DVD 
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ここはリタ・ヘイワースの出番

マストロヤンニとソフィア・ローレンのギャングコメディ。息の合った二人なので、往年の名画のイメージも持ちながら見始めましたが、いきなりリタ・ヘイワースですか。これは、いい意味で裏切られました。マストロヤンニとソフィア・ローレンの演技はなかなか楽しいもので、ソフィア・ローレンのグラマーな娼婦姿はいつまでも見飽きませんが、結局リタ・ヘイワースのイメージが頭から離れません。まして、途中で登場するアンナの出現シーンには失笑。いかにもリタではないですか…。

という訳で、証拠隠滅のドタバタ喜劇や、屋根に乗ってのカーチェイスは勿論面白いのですが、私の頭の中はずっとリタになってしまいましたよ。マストロヤンニとソフィア・ローレンとリタ・ヘイワースの三人の映画のような。そして、ラストシーンはなかなかイタリアのコメディっぽい終わり方で、良かったです。なんか、大真面目でこういう楽天的なラストを作ってくれるところが、イタリアのコメディらしいと思いました。

そうそう、この映画はやはり70年代のコメディの懐かしい雰囲気も良く出ていて楽しいですが、皆さんご指摘の通りDVDの画像が悪く、今度出すことがあればレストアして欲しいと思いました。

2016/12/20

2016/12/24

55点

購入/DVD 
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さらりと観るべき

騒々しいミラノ。
ローレンとマストロヤンニによる暗黒街コメディ。
ハイカラー・チャーリー。ソフィア・ポポロ。リタ・ヘイワーズ。
死体を巡るドタバタ。ミュージカル色も強い。
この時代の伊カーアクション。
元としたフィルムの状態が悪く退色が著しい。残念な画質だった。

2015/09/22

2015/09/22

60点

購入/DVD 
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「ひまわり」や「昨日・今日・明日」などなど数々の名作や傑作を生み出してきた最高のゴールデン・コンビ、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのお気楽コメディ。今回の二人はギャングと娼婦。話は他愛ないがコケティッシュな娼婦を演じるソフィア・ローレンがキュート。グラマラスな彼女を見るための映画。勿論、阿吽の呼吸のマストロヤンニも上手い。

2012/01/28

2012/04/28

40点

レンタル 


お人好しの娼婦とギャングの親分の奇妙な愛情を描く。監督はジョルジョ・カピターニ。
一点のシミもない白いスーツに身を包んだハイカラ・チャーリーことカシオ(M・マストロヤンニ)は、忠実な部下ショパン(A・マチオーネ)を従えて、今日もヘリコプターで縄張りの視察に出かけた。こんなスゴ腕のマフィアの男にも弱いものがあった。それは映画「ギルダ」のリタ・ヘイワースが大好きなことであった。
女優が大好きなマフィアというなんともスラスティックなコメディだが、内容は、娼婦プパー(ソフィア・ローレン)の復讐劇。毎回殴られればそっち系ではない限り嫌気がさすし、リタ・ヘイワースのかっこをしていろといわれる女も辛い。その辺の細かい演出がない反面、本筋にもそのようなものがないため見ていて盛り上がりにかける。また、香港映画にある未公開フィルムダイジェストのように、オーブニングに映画の映像ショットがはいると、本編の先が読めてしまうのも面白さ半減にも繋がる。ソフィア・ローレンの美しさに驚くが、現在の年齢75歳とは思えない美貌もまた驚く。共演はアルド・マチオーネ、ピエール・ブリス。★★本作の演出以前に、フィルム保存の悪さがある。見ていてひどさにあきれる。