フェリーニのアマルコルド

ふぇりーにのあまるこるど|Federico Fellini Amarcord|----

フェリーニのアマルコルド

amazon
レビューの数

10

平均評点

80.8(57人)

観たひと

107

観たいひと

33

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 伝記 / ドラマ
製作国 イタリア フランス
製作年 1974
公開年月日 1974/11/16
上映時間
製作会社 FCプロ=PECF
配給 ワーナー・ブラザース
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一九三〇年代を舞台にフェデリコ・フェリーニ自身にとって生涯忘れ得ぬ一年間の物語。「アマルコルド」とはフェリーニの故郷である北部イタリアのリミニ地方の今はもう死語になっている言葉で“エム・エルコルド”(私は覚えている)という言葉がなまったもの。製作はフランコ・クリスタルディ、監督は「フェリーニのローマ」のフェデリコ・フェリーニ、脚本はフェリーニとトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽はニーノ・ロータ、装置・衣裳はダニロ・ドナーテ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニが各々の担当。出演はプペラ・マッジョ、マガリ・ノエル、アルマンド・ブランチャ、チッチョ・イングラッシア、ナンデーノ・オルフェイ、ルイジ・ロッシ、ブルーノ・ザニン、ジャンフィリッポー・カルカーノ、ジョジアーヌ・タンツィーリなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

“春一番”の吹いた日の夜、ここ北部イタリアの小さな港町では町中の人々が広場に集い、うず高く積み上げられたガラクタの上に冬の女神の人形をかかげて火をつけ、訪れる春を祝って歌い踊り、騒ぎ明かしていた。十五歳を迎える少年チッタ(B・ザニン)も彼の父(A・ブランチャ)も母(P・マッジョ)、おじいちゃん(G・ラニグロ)や弟たちと共に祭りに加わった。若者たちは媚をふりまく娘たちをひやかし、大人たちは酒をくみかわす。チッタの憧れの年上の娘グラデスカ(M・ノエル)もいる。何て素晴らしい夜なんだろう。そんな楽しい春を迎える祭りが終わるとやがて夏がやって来る。町中の人たちが数十隻の小船にのり込み小型船団を組むと海へと乗り出す。沖合を通るイタリアの豪華定期船レックス号の晴れの姿を一目見ようと、町長以下の総出で祝福の船団を組んだのだ。霧深い沖合いを煌々たる明りに彩られてやってきた巨大な船を見ると人々は歓声を上げた。レックス号の勇姿はイタリアの誇りであると同時に、この小さな港町の人々にとっても誇りなのである。また当時、イタリア全土にはムッソリーニのファシズム旋風が吹き荒れていたが、この町でも例外ではなかった。少しでも反抗的な言動でもとろうものなら、たちまちファシスト本部に連行され、拷問をうける。そんな世相とは関係なく、季節は変わり、秋になる。チッタの一家は、精神病院に入れられていたおじいちゃんを迎えに行くことになった。医者は大分よくなったというのだが、前を開けずに放尿したり、大きな木に登って“女が欲しい”と叫んだりして再び病院に連れ戻された。チッタはそれでも仕方ないと思う。病院を出たところで精神障害者のおじいちゃんの望みは叶うはずもないからだ。同時にチッタは何かわりきれないものを感じていた。人間の根本的な欲望は誰だって変わりはしないはずなのだ。一方、チッタのグラデスカに対する想いは日に日につのるばかりだ。映画館で思い切ってアプローチしてみたが、まだ子供と思われてか全然相手にされない。それどころか、白鯨のような巨大な体躯のタバコ屋のおばさん(M・A・ベリッツィ)に弄れてしまう。そして冬が来た。降り続いていた記録的な大雪がカラリと晴れあがった日、どこから逃げだして来たのか一匹の孔雀が雪の上に舞い降りると、まばゆいばかり見事なその羽根を開げてみせた。だがイタリアでは孔雀は不幸の前兆であると信じられていた。その冬、チッタの母は病気をこじらせてこの世を去った--。そしてチッタの悲しみもようやく癒えた頃、“春一番”の吹く野原では、町中の人々に祝福されてグラデスカの結婚式が行われた。彼は自分にとって最も大切な二人の女性を失った、生涯忘れ得ぬ一年だった。……誰もが一度は通らなくてはならないさまざまな人生の別れを体験しながら、少年チッタはやがて来る激動の青春期への旅立ちを、漠然とした意識の底にではあるが確実な手応えとして感じていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1975年2月下旬決算特別号

特別グラビア 外国映画ベスト・テン:フェリーニのアマルコルド/叫びとささやき/映画に愛をこめて アメリカの夜/スティング/ペーパー・ムーン/ブルジョワジーの秘かな愉しみ/ジーザス・クライスト・スーパースター/黒い砂漠/デリンジャー/エクソシスト

特別グラビア 読者のベスト・テン 外国映画:スティング/ペーパー・ムーン/映画に愛をこめて アメリカの夜/エクソシスト/叫びとささやき/フェリーニのアマルコルド/パピヨン/ジーザス・クライスト・スーパースター/燃えよドラゴン

1974年12月上旬号

映画批評:フェリーニのアマルコルド

映画批評:フェリーニのアマルコルド

1974年11月上旬号

グラビア:「フェリーニのアマルコルド」

「フェリーニのアマルコルド」って映画は僕らの映画ですよ・・・:池波正太郎×淀川長治 対談

分析採録:フェリーニのアマルコルド

1974年10月下旬号

外国映画紹介:フェリーニのアマルコルド

1974年10月上旬号

グラビア:「フェリーニのアマルコルド」

1979/10/05

2016/05/19

95点

映画館/東京都/五反田TOEIシネマ 


道化師 ローマ 併映

アマルコルド、ローマ、道化師の3本立てとは贅沢な!

1977/06/02

2016/05/19

95点

映画館/東京都/五反田TOEIシネマ 
字幕


吸うのよ、吹くんじゃなくて、吸うのよ!

タバコ屋のおばちゃん。

2016/04/27

90点

選択しない 


こんなに美しい思い出映画はないはず。

1978/05/20

2016/01/27

95点

映画館/東京都/五反田TOEIシネマ 
字幕


トリュフォーの思春期 併映

五反田の名画座に4回 八重洲スター座1回
ニーノ・ロータの音楽!霧の中から突然現れる牛、雪の上に舞い降り羽を拡げる孔雀、暗闇の中から出現する満艦飾の電飾のレックス号。「エ・マール・プサメンヌ」のギリシャ語の授業、夕暮れの中、樹の上から「女を抱かせろ!」と叫ぶ叔父さん、様々なエピソードがニーノ・ロータのノスタルジックな音楽を伴って描かれる。ポプラ?の綿毛が再び飛び交う中、母は亡くなりグラディスカは結婚して行ってしまう。「グラディスカが行っちゃうよ!」盲のアコーディオン弾きがいつまでも弾き続ける「シボネー」。ブルーレイ、早く出せ!

2015/02/08

2015/02/08

80点

レンタル/VHS 


誰にもある少年時代

綿毛の到来が告げる美しい春から、夏、秋、冬を越えて再び綿毛が到来するまで、少年が経験する一年の悲喜こもごもをありのままに描いた作品。

一つ一つのエピソードはとても短いけれど、思春期の性の悶々や家族との微妙な距離感などをうまくフェリーニの人生に重ねて描いているね。意味を読み取ろうとすると却ってワケがわからなくなってしまうだろう難解な作品だけれど、とてもフェリーニらしい映画でもある。

ギルバート・グレイプのようでもあり、ニューシネマパラダイスやマレーナのようでもあり、家族とか大人になることを描いた映画の原点なのかなと思う。

1984/01/21

2014/06/30

100点

映画館 
字幕


メルヘンチックな回想譚

そこはかとなくセンチメンタルであり、ノスタルジックでもある。どこかしらシュールであり、ユーモラスでもある。F・フェリーニの美しい記憶の残影に浸り、そこから漂う切なくも穏やかな余情に癒される。

子供も大人も、男も女も、聖職者も俗人も等価な視線で見詰め、性や暴力、政治やレイシズムといったものに触れながらも、決して生々しくならないあたりにフェリーニならではの凄味を感じるメルヘンチックな回想譚だった。

また、ときにメランコリックに、ときにコミカルに響くN・ロータの楽曲が素晴らしく、豊穣な物語にさらなる彩りを添えていた。