フェリーニのアマルコルド

ふぇりーにのあまるこるど|Federico Fellini Amarcord|----

フェリーニのアマルコルド

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レビューの数

37

平均評点

75.6(182人)

観たひと

269

観たいひと

54

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 伝記 / ドラマ
製作国 イタリア フランス
製作年 1974
公開年月日 1974/11/16
上映時間
製作会社 FCプロ=PECF
配給 ワーナー・ブラザース
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一九三〇年代を舞台にフェデリコ・フェリーニ自身にとって生涯忘れ得ぬ一年間の物語。「アマルコルド」とはフェリーニの故郷である北部イタリアのリミニ地方の今はもう死語になっている言葉で“エム・エルコルド”(私は覚えている)という言葉がなまったもの。製作はフランコ・クリスタルディ、監督は「フェリーニのローマ」のフェデリコ・フェリーニ、脚本はフェリーニとトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽はニーノ・ロータ、装置・衣裳はダニロ・ドナーテ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニが各々の担当。出演はプペラ・マッジョ、マガリ・ノエル、アルマンド・ブランチャ、チッチョ・イングラッシア、ナンデーノ・オルフェイ、ルイジ・ロッシ、ブルーノ・ザニン、ジャンフィリッポー・カルカーノ、ジョジアーヌ・タンツィーリなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

“春一番”の吹いた日の夜、ここ北部イタリアの小さな港町では町中の人々が広場に集い、うず高く積み上げられたガラクタの上に冬の女神の人形をかかげて火をつけ、訪れる春を祝って歌い踊り、騒ぎ明かしていた。十五歳を迎える少年チッタ(B・ザニン)も彼の父(A・ブランチャ)も母(P・マッジョ)、おじいちゃん(G・ラニグロ)や弟たちと共に祭りに加わった。若者たちは媚をふりまく娘たちをひやかし、大人たちは酒をくみかわす。チッタの憧れの年上の娘グラデスカ(M・ノエル)もいる。何て素晴らしい夜なんだろう。そんな楽しい春を迎える祭りが終わるとやがて夏がやって来る。町中の人たちが数十隻の小船にのり込み小型船団を組むと海へと乗り出す。沖合を通るイタリアの豪華定期船レックス号の晴れの姿を一目見ようと、町長以下の総出で祝福の船団を組んだのだ。霧深い沖合いを煌々たる明りに彩られてやってきた巨大な船を見ると人々は歓声を上げた。レックス号の勇姿はイタリアの誇りであると同時に、この小さな港町の人々にとっても誇りなのである。また当時、イタリア全土にはムッソリーニのファシズム旋風が吹き荒れていたが、この町でも例外ではなかった。少しでも反抗的な言動でもとろうものなら、たちまちファシスト本部に連行され、拷問をうける。そんな世相とは関係なく、季節は変わり、秋になる。チッタの一家は、精神病院に入れられていたおじいちゃんを迎えに行くことになった。医者は大分よくなったというのだが、前を開けずに放尿したり、大きな木に登って“女が欲しい”と叫んだりして再び病院に連れ戻された。チッタはそれでも仕方ないと思う。病院を出たところで精神障害者のおじいちゃんの望みは叶うはずもないからだ。同時にチッタは何かわりきれないものを感じていた。人間の根本的な欲望は誰だって変わりはしないはずなのだ。一方、チッタのグラデスカに対する想いは日に日につのるばかりだ。映画館で思い切ってアプローチしてみたが、まだ子供と思われてか全然相手にされない。それどころか、白鯨のような巨大な体躯のタバコ屋のおばさん(M・A・ベリッツィ)に弄れてしまう。そして冬が来た。降り続いていた記録的な大雪がカラリと晴れあがった日、どこから逃げだして来たのか一匹の孔雀が雪の上に舞い降りると、まばゆいばかり見事なその羽根を開げてみせた。だがイタリアでは孔雀は不幸の前兆であると信じられていた。その冬、チッタの母は病気をこじらせてこの世を去った--。そしてチッタの悲しみもようやく癒えた頃、“春一番”の吹く野原では、町中の人々に祝福されてグラデスカの結婚式が行われた。彼は自分にとって最も大切な二人の女性を失った、生涯忘れ得ぬ一年だった。……誰もが一度は通らなくてはならないさまざまな人生の別れを体験しながら、少年チッタはやがて来る激動の青春期への旅立ちを、漠然とした意識の底にではあるが確実な手応えとして感じていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1975年2月下旬決算特別号

特別グラビア 外国映画ベスト・テン:フェリーニのアマルコルド/叫びとささやき/映画に愛をこめて アメリカの夜/スティング/ペーパー・ムーン/ブルジョワジーの秘かな愉しみ/ジーザス・クライスト・スーパースター/黒い砂漠/デリンジャー/エクソシスト

特別グラビア 読者のベスト・テン 外国映画:スティング/ペーパー・ムーン/映画に愛をこめて アメリカの夜/エクソシスト/叫びとささやき/フェリーニのアマルコルド/パピヨン/ジーザス・クライスト・スーパースター/燃えよドラゴン

1974年12月上旬号

映画批評:フェリーニのアマルコルド

映画批評:フェリーニのアマルコルド

1974年11月上旬号

グラビア:「フェリーニのアマルコルド」

「フェリーニのアマルコルド」って映画は僕らの映画ですよ・・・:池波正太郎×淀川長治 対談

分析採録:フェリーニのアマルコルド

1974年10月下旬号

外国映画紹介:フェリーニのアマルコルド

1974年10月上旬号

グラビア:「フェリーニのアマルコルド」

2020/01/07

2020/01/07

65点

レンタル 
字幕


フェリーニは「道」が素晴らし過ぎたので何本か頑張って観ているのだけど、どうにも合わない。「甘い生活」や「8 1/2」のような狂騒。地方都市のそれなりの生活・日々の出来事を切り取った小市民の日常の活写。生活賛歌人間賛歌な映画なのだろうが、ストーリーを重視したい身としては言葉を選ばないと「だから?」ってなってしまう。この軸・この人で見ればいいという顔になる人が多すぎるんだよな。この行き遅れの婦人で見ればいいのだろうけど。

2019/11/07

2019/11/26

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


ポリコレか?おおらかさか?

 フェリーニ監督の少年時代の思い出を元にしたエピソードの数々を描く。
 監督は1920年生まれで、イタリアのファシズム党も登場するので、第二次大戦前の1930年代が時代設定。

 舞台となるイタリアの小さな港町の住人たちは、一言で言えば「清廉潔白な人」「立派な人」は1人も存在しない。
 まともに授業を受けずに悪戯する小学生の悪ガキたち、男たちを誘う淫乱そうな女、家庭内で大声で口げんかし合う人たち、そして娼婦もいる。
 そんな人たちは、住人たちからはどちらかといえば蔑まれているが、だからといって虐待されることはなく、町で共存している状態を皆が当たり前のように思っている。
 まるで落語で語られる世界のように、様々なタイプの邪な人間たちによる小世界は、幸福感にあふれていて理想に近いと言えると思った。

 一方、2019年の現在にこのような映画を作るとなると、ポリティカルコレクトネス的に色々と問題になりそうだ。
 男たちが子供に至るまで女たちの大きなお尻の後を追いかけたり、とてつもなく大きなおっぱいの女を登場させて少年を誘惑するのは、「性の対象としての女」「淫行」に該当しそう。
 頭が弱そうな尻軽っぽい女の設定は、障害をネタにしているようにも見える。
 でも、そのようなものを1ミリも許さずポリコレ的にキレイな世界を映画の舞台にしたら、果たして誰かにとって何か幸せがもたらされるのだろうか?
 過激なポリコレが世の中の物事や人に何でも白黒つけて、少しでも黒みがかった物を敵視して人々を敵味方に二分させようとする世界より、みんなグレーでも自然と共存している『アマルコルド』の世界の方がずっと幸せで正しいと感じる。

 製作された1974年から45年後の今になって、そんな意味も持ち始めた映画になったと思う。

2019/10/31

2019/10/31

-点

映画館/東京都/ユジク阿佐ヶ谷 
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エピソード映画?かインシデント映画か?

フェリーニ監督の若き日の思い出を春の訪れから翌春までの1年間に凝縮して描いた作品です。アマルコルドとは、「私は、覚えている」という意味のもとの言葉が訛った言い方だそうで。だから題名に「フェリーニの」とついているのがミソなんですね。

舞台は、フェリーニ監督の故郷である北イタリアのリミニ地方。ここに冬の終わりを告げる綿毛が町中に舞い散る美しいオープニングに思わず心が掴まれます。ただ、この作品、これといってストーリーがある訳はないので初見時は「おやっ?」と思うかもしれません。ついストーリーがあるのではという探索的な見方をすると肩透かしに遭います。

一片一片が面白いエピソードというんでしょうか?インシデントというんでしょうか?そんな断片の積み重ねで、それぞれにあまり強いつながりはないように思います。だから、見手であるわれわれは、若きフェリーニ監督が体験したエピソードを体験するスタンスで見るのが丁度いい見方なのかなと思います。ただ小さな町の限られた登場人物で構成されていますから群像劇的ではありますね。

ちょいと気になったのは、というか魅かれたのは女性の大きなお尻が沢山出てくるところですね。これは作品の数パーセントはお尻のアップというくらいのお尻フェチ映画。自分もフェリーニ監督に同調していい体験をさせてもらった気分になったのは僕もおそらくお尻フェチなんだろうと思います。そんな気づきが得られた作品です。

2019/08/18

2019/08/18

87点

選択しない 
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フェリーニあまり好きじゃないと思ってたけど、これはよかった。導入が完璧。

2019/05/18

2019/05/24

100点

レンタル 
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古き良き時代の傑作

人間誰しも、自分の育った故郷の風景をいつまでも忘れることができない。その時は辛い思い出ばかりでも、年を取ってから振り返ってみると、全てがいい思い出ばかりになっている。人生は素晴らしい!

2019/05/04

2019/05/04

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 


心をゆだねてしまう風景

何十年ぶりに観たのだろう。巨船を見上げる感動的なシーンが印象に残っていたが、観直すと、フェリーニの人物造形の素晴らしさに見入ってしまった。人生を描き、家族を描き、過ぎていく時を描き。映像と音楽も素晴らしく、心をゆだねてしまう。