フェリーニのアマルコルド

ふぇりーにのあまるこるど|Federico Fellini Amarcord|----

フェリーニのアマルコルド

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レビューの数

48

平均評点

75.5(215人)

観たひと

322

観たいひと

55

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 伝記 / ドラマ
製作国 イタリア フランス
製作年 1974
公開年月日 1974/11/16
上映時間
製作会社 FCプロ=PECF
配給 ワーナー・ブラザース
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一九三〇年代を舞台にフェデリコ・フェリーニ自身にとって生涯忘れ得ぬ一年間の物語。「アマルコルド」とはフェリーニの故郷である北部イタリアのリミニ地方の今はもう死語になっている言葉で“エム・エルコルド”(私は覚えている)という言葉がなまったもの。製作はフランコ・クリスタルディ、監督は「フェリーニのローマ」のフェデリコ・フェリーニ、脚本はフェリーニとトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽はニーノ・ロータ、装置・衣裳はダニロ・ドナーテ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニが各々の担当。出演はプペラ・マッジョ、マガリ・ノエル、アルマンド・ブランチャ、チッチョ・イングラッシア、ナンデーノ・オルフェイ、ルイジ・ロッシ、ブルーノ・ザニン、ジャンフィリッポー・カルカーノ、ジョジアーヌ・タンツィーリなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

“春一番”の吹いた日の夜、ここ北部イタリアの小さな港町では町中の人々が広場に集い、うず高く積み上げられたガラクタの上に冬の女神の人形をかかげて火をつけ、訪れる春を祝って歌い踊り、騒ぎ明かしていた。十五歳を迎える少年チッタ(B・ザニン)も彼の父(A・ブランチャ)も母(P・マッジョ)、おじいちゃん(G・ラニグロ)や弟たちと共に祭りに加わった。若者たちは媚をふりまく娘たちをひやかし、大人たちは酒をくみかわす。チッタの憧れの年上の娘グラデスカ(M・ノエル)もいる。何て素晴らしい夜なんだろう。そんな楽しい春を迎える祭りが終わるとやがて夏がやって来る。町中の人たちが数十隻の小船にのり込み小型船団を組むと海へと乗り出す。沖合を通るイタリアの豪華定期船レックス号の晴れの姿を一目見ようと、町長以下の総出で祝福の船団を組んだのだ。霧深い沖合いを煌々たる明りに彩られてやってきた巨大な船を見ると人々は歓声を上げた。レックス号の勇姿はイタリアの誇りであると同時に、この小さな港町の人々にとっても誇りなのである。また当時、イタリア全土にはムッソリーニのファシズム旋風が吹き荒れていたが、この町でも例外ではなかった。少しでも反抗的な言動でもとろうものなら、たちまちファシスト本部に連行され、拷問をうける。そんな世相とは関係なく、季節は変わり、秋になる。チッタの一家は、精神病院に入れられていたおじいちゃんを迎えに行くことになった。医者は大分よくなったというのだが、前を開けずに放尿したり、大きな木に登って“女が欲しい”と叫んだりして再び病院に連れ戻された。チッタはそれでも仕方ないと思う。病院を出たところで精神障害者のおじいちゃんの望みは叶うはずもないからだ。同時にチッタは何かわりきれないものを感じていた。人間の根本的な欲望は誰だって変わりはしないはずなのだ。一方、チッタのグラデスカに対する想いは日に日につのるばかりだ。映画館で思い切ってアプローチしてみたが、まだ子供と思われてか全然相手にされない。それどころか、白鯨のような巨大な体躯のタバコ屋のおばさん(M・A・ベリッツィ)に弄れてしまう。そして冬が来た。降り続いていた記録的な大雪がカラリと晴れあがった日、どこから逃げだして来たのか一匹の孔雀が雪の上に舞い降りると、まばゆいばかり見事なその羽根を開げてみせた。だがイタリアでは孔雀は不幸の前兆であると信じられていた。その冬、チッタの母は病気をこじらせてこの世を去った--。そしてチッタの悲しみもようやく癒えた頃、“春一番”の吹く野原では、町中の人々に祝福されてグラデスカの結婚式が行われた。彼は自分にとって最も大切な二人の女性を失った、生涯忘れ得ぬ一年だった。……誰もが一度は通らなくてはならないさまざまな人生の別れを体験しながら、少年チッタはやがて来る激動の青春期への旅立ちを、漠然とした意識の底にではあるが確実な手応えとして感じていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1975年2月下旬決算特別号

特別グラビア 外国映画ベスト・テン:フェリーニのアマルコルド/叫びとささやき/映画に愛をこめて アメリカの夜/スティング/ペーパー・ムーン/ブルジョワジーの秘かな愉しみ/ジーザス・クライスト・スーパースター/黒い砂漠/デリンジャー/エクソシスト

特別グラビア 読者のベスト・テン 外国映画:スティング/ペーパー・ムーン/映画に愛をこめて アメリカの夜/エクソシスト/叫びとささやき/フェリーニのアマルコルド/パピヨン/ジーザス・クライスト・スーパースター/燃えよドラゴン

1974年12月上旬号

映画批評:フェリーニのアマルコルド

映画批評:フェリーニのアマルコルド

1974年11月上旬号

グラビア:「フェリーニのアマルコルド」

「フェリーニのアマルコルド」って映画は僕らの映画ですよ・・・:池波正太郎×淀川長治 対談

分析採録:フェリーニのアマルコルド

1974年10月下旬号

外国映画紹介:フェリーニのアマルコルド

1974年10月上旬号

グラビア:「フェリーニのアマルコルド」

2020/11/29

2020/12/18

70点

映画館/沖縄県/桜坂劇場ホール 
字幕


フェリーニの青春時代

フェリーニの半自伝的内容で、監督第二作目「青春群像」の前日談というおもむきの内容。
戦争の時代もあって、町中でファシスト党を熱狂的歓迎をしている様子も描かれる。そういう時代背景の中で、男の子のセックスへの興味を幻想的なところも交えて描く。

なかでも巨乳・巨尻の女性に襲われるのはシュールな感じの悪夢みたいなところ。これが主人公の憧れであるのは、フェリーニの自伝的な映画だから、彼の好みだ。しかも自称30歳にしては老けている。演じた女優の実年齢は40代。巨乳の熟女が好みなのだなあ。彼女以外にも豊満な女性が出てくるのも幻想的に見えるが、こういう女性に囲まれたいなあ、という願望なのか。

ストーリーがなくて、各エピソードを団子状に並べていくという構成だけど、これも幻想的なおもむきだからだと思う。

宙を舞う綿毛、雪と共に降り立つ孔雀、深い霧などがその雰囲気を盛り上げる。

2020/11/13

2020/11/13

-点

映画館/石川県/シネモンド 
字幕

あぁ楽しい!はじまり
まさか泣く!おわり
海いくね 踊るね 降りつもる雪

2020/11/08

2020/11/08

70点

映画館/石川県/シネモンド 
字幕


フェリニーニの自叙伝的な映画らしく明確な起承転結な無く綿花の花が飛び交う春の訪れからの1年をとある一家を中心に描いた短編小説集といった趣で色んなエピソードが連なる。フェリーニの故郷への愛が詰った作品なのか。逆説な意味もあるのかもしれないけど。

2020/10/26

2020/10/26

80点

映画館/兵庫県/元町映画館 
字幕


自在なイマジネーションに溢れた映像世界

綿毛が舞う街の風景でフェリーニの遠い昔の記憶と想像の少年時代へと誘われ、45年前の初見時には感じ取れなかった自在なイマジネーションに溢れた映像世界に充分浸れたのは自分も年をとったからだろうか。登場する人物たちの自分を曝け出すような俗物的な振る舞いが人間的で愛らしく感じるし、初見時に見て鮮やかに覚えている豪華客船や孔雀のシーンもやっぱり美しく強烈なインパクトで目を奪われた。

2020/10/24

2020/10/25

-点

映画館/神奈川県/川崎市アートセンター アルテリオ映像館 
字幕


イタリア庶民の食卓はやかましい

「淀川長治の映画の部屋」というラジオ番組があった。
ジュリアーノ・ジェンマが来日したとき、対談した淀川さんの話を今も憶えている。
「あんた、フェリーニのアマルコルド観た?って聞いたの。もし観てなかったらとっちめてやろうかと思って。そしたらこの映画、僕のベストワンだよと言ったのね、ジェンマが。それて私、一変に好きになっちゃったの」
私はまだブルース・リー狂いの中坊だったので、さすがにフェリーニまで背伸びをして劇場に行くことはなかったが、ニーノ・ロータの主題曲はすぐに耳に馴染ませていた。
だからメロディに映像をシンクロさせた場面が、レオーネとモリコーネのコンビを彷彿とさせて、思わず身を乗り出してしまい、少しウルっとなってしまった。
綿が舞い、雪が舞い、魔女の火あぶりに爆竹、孔雀が羽根を広げる港町リニミの表情が素晴らしい。
フェリーニの自伝というより記憶にある断片を繋いで一年間の物語に仕立てたのだろうか。
なにが特別な一年だったかといえばやはり母を失った年だということ。
そう思うと巨尻、巨乳がオンパレードする『アマルコルド』のモチーフに、母の喪失があったのかもしれない。

2020/08/02

2020/08/03

78点

映画館/東京都/YEBISU GARDEN CINEMA 
字幕


これは、最初に観たのがいつなのか記憶にないほど昔観た作品だけど、よく考えたら、フェリーニ作品を何度も名画座で観たのは「サテリコン」や「道」くらいでこれは1度しか観てないかもとか思いながらも、見覚えのあるシーンも懐かしかったりして、最近、昔の映画の再上映が多くて、その時の自分のことを思い出したり、名画座の様子を思い出したりと、そんな“シネマの記憶”を引き出しを開けたような心地よい映画の時間だっのはYEBISU GARDEN CINEMAの映画愛に溢れた空間だったこともあったからかも、満席で終わって拍手が響いたことにも感激。

ザンパーノとジェルソミーナの名前を思い出しただけで涙が出そうになってしまう「道」も今のうちに観てみたい。