地獄のかけひき

じごくのかけひき|Otley|----

地獄のかけひき

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レビューの数

2

平均評点

59.3(8人)

観たひと

11

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0

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 イギリス
製作年 1970
公開年月日 1970/12/15
上映時間
製作会社 ブルース・C・カーチス・プロ
配給 コロムビア
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

右や左の体制も、世界の情勢も関係なし。その日その日を楽しく過ごせりゃ……という男に突如振りかかった身の危険!全くワケの分からぬままスパイ事件に翻弄される。製作総指揮を「マッケンナの黄金」のカール・フォアマン、製作はブルース・C・カーチス、監督はディック・クレメントの第一作。脚本はクレメントとイアン・ラ・フレネ、撮影は「鏡の国の戦争」のオースティン・デンプスター、音楽を「としごろ」のスタンリー・マイヤーズがそれぞれ担当。出演は「将軍たちの夜」のトム・コートネイ、「夜明けの舗道」のロミー・シュナイダー、その他アラン・バデル、ジェームズ・ヴィリアーズ、レナード・ロジター、エドワード・ハードウィックなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

オットリー(T・コートネイ)は生まれつきやることなすこと失敗ばかりの敗北者。人生に期待するなかれと万事その日まかせの風来坊。今日もパーティが催されているランバート(E・ハードウィック)の家に転がり込み、したたか酔っぱらった。だからランバートが殺された時も正体不明だった。二日後、彼はガトウィック空港で目を覚まして驚く。ロンドンへ帰ると友達が、彼を警察が探しているから出頭しろと言う。警察へ行こうとすると、いきなり何者かに殴られ、田舎の路線駅に連れ込まれる。そこでヘンドリクソン(J・ビラーズ)と美人のイモジン(R・シュナイダー)から殺人事件について訊間されるが彼には何がナンだか分らない。が、イモジンがパーティに居た事を思い出す。結局彼は殺し屋ジョンストン(R・ロジター)に処分させようと渡される。彼にはサッパリ事情が分からないが、あの晩ジョンストンはエリックを殺した後、隣で眠りこけていたオットリーのポケットから靴の置物に仕組まれていたテープレコーダーを探り出す。これは彼がパーティからちょいと失敬しようとした物だが、テープには英国諜報部のヘンドリクンンが二重スパイでエリックがそれを脅迫していた事が記録されていた。何も知らぬオットリーを利用してジョンストンはヘンドリクソン脅迫をたくらみ、オットリーを手伝わせるが、ヘンドリクソンから受け取った金の入った鞄を渡すと、突然鞄が爆発しジョンストンは死んでしまう。ほとほとイヤになったオットリーは警察へ行ってみるが、今度はイモジンが彼は諜報部員です、と釈放に来る。結局オットリーはイモジンのボスの諜報部長ハドリアン(A・バデル)の元で地下にもぐったヘンドリクソンを追跡させられる。彼は田舎の一軒屋におびきよせられ彼に殺されそうになるが、ハドリアンが来て助けてくれる。しかし、意外や、実は彼が二重スパイだったのだ。オットリーには何がなんだか最期までわからない。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1971年1月上旬新年特別号

外国映画紹介:地獄のかけひき

2023/01/14

2023/01/14

30点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 
字幕


ディック・クレメント

スターチャンネルでロミー・シュナイダー特集をやっている。
これは、その1本。
かなり前に、ツタヤ復刻でDVDダウンロードでリリースされた作品なのだが、あまりに取り柄のない作品でガッカリ。
  (DVDダウンロードは、通常のDVD・VIDEOより一段画質が悪い。)

トム・コートネイ、ロミー・シュナイダー in Otley とタイトルには出るが、ロミーは出番が少なく、ストーリーにも面白く絡まない。
ロミー・シュナイダーは、当時31か32才で綺麗ではあるが、彼女にして、こんな意味のない作品もあるのだと変に納得。
製作途中で、監督が心臓発作に襲われ、作品が陽の目を見ないこともあるし。
    (アンリュ・ジョルジュ・クルーゾー 1964 「地獄」)
女優というのも、因果な商売かもしれぬ。

本作は、いわば、まき込まれ型のスパイものなのだが、まったく要領を得ない展開で、トム・コートネイにはだんだん事情が解かってくるらしいのだが、私の頭では理解不能。
舞台はロンドンで、イモっぽいイギリス映画の典型。
人は死んでいくのに、変にコメディっぽいのも妙。
91分の映画なのだが、見通すのが辛かった。

「2001年宇宙の旅」「バリー・リンドン」のレナード・ロジターや、「小さな恋のメロディ」のマーク・レスターの母役の人や、校長かなんかの人も出て来た気がする。
あゝ、あの頃のイギリス映画だな。


1971/03/16

2012/03/02

63点

映画館 


楽しいスパイ・コメディ

マイケル・ウイナー作品の脚本で知られるクレメント唯一の監督作品。コートネイがホームレスで、ロミー・シャナイダーの諜報員が絡むスパイ・コメディ。最後までドジで殺人事件にも巻き込まれる。製作のカール・フォアマンは「マッケンナの黄金」でカネを遣いすぎたのか、本作は地味に作っている。