ジプシーは空にきえる

じぷしーはそらにきえる|ТАБОР УХОДИТ Б НЕБО|----

ジプシーは空にきえる

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レビューの数

4

平均評点

63.7(9人)

観たひと

15

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 ソ連
製作年 1976
公開年月日 1979/4/7
上映時間 0分
製作会社 モスフィルム
配給 日本海映画
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

東ヨーロッパのカルバチア地方を舞台に、さすらいと屈従の運命に生きたジプシーたちの魂を描く。ジプシー伝説をモチーフにしたマクシム・ゴーリキーの処女作「マカール・チュドラー」を基に監督のエミーリ・ロチャヌーが脚色。撮影はセルゲイ・ウロンスキー、音楽はエヴゲニー・ドガが各々担当。出演はスヴェトラーナ・トーマ、グリゴーリ・グリゴリウ、セルゲイ・フィニチ、ボリスラフ・ヴロンドゥコフ、フセヴォロド・ガヴリーロフ、ポリス・ムラエフなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

20世紀初頭の東ヨーロッパのカルバチア地方では、ジプシーたちが漂泊の旅を続けていた。そんな群れの中の一人、馬泥棒のゾバール(グリゴーリ・グリゴリウ)は、馬を愛し自由を謳歌する若者だった。その夜も軍隊の兵舎から馬を盗み出し、それを地主に売りつけた。翌朝、そのことが軍の将校たちに発覚し、乱闘のすえ負傷したゾバールは森に逃げこんだ。熱にうなされたゾバールの眼の前に現われたのは黒い瞳の魅惑的な娘、ラッダ(スヴェトラーナ・トーマ)だった。ラッダは傷の手当てをすると、いずこともなく去って行った。町の市場でゾバールは鶏を盗んで捕まりそうになったブーチャ(ボリスラフ・ヴロンドゥコフ)を救い出した。そのころラッダは地主に見染められるが、見向きもしていなかった。ブーチャのキャンプに招かれたゾバールは、そこでラッダと再会した。人々は誰しもラッダのことを“魔女”だと噂していたが、ゾバールは、ラッダに魅かれていった。彼はラッダに白い馬を贈るという約束をして、キャンプをあとにした。ゾバールがラッダに白い馬を捧げ愛を告白する時がきた。その時、高慢なラッダは自分の足もとにゾバールを跪かせようとした。「俺は自由を愛している。しかし、彼女をもっと愛している」ゾバールはついに全面降伏した。並いる人々の前に進み出た時、しかし彼女は荒々しく彼をつき離した。そしてラッダへの熱い愛ゆえに、一層強い怒りとなって燃え上り、ついにゾバールはラッダの胸にナイフを突き刺した。息絶えるラッダ。その時、怒ったラッダの父親がゾバールの背中を一突きし、ゾバールも倒れるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1979年5月下旬号

外国映画紹介:ジプシーは空にきえる

1979年4月上旬春の特別号

グラビア:ジプシーは空にきえる

キネ旬試写室:ジプシーは空にきえる

2021/03/11

2021/03/11

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕


やはり野に置け

ソ連の国土の広大さはあまねく知られているところですが、住んでいる民族も多岐にわたります。
そんな中でも、古くから移動生活を続けているロマ(ジプシー)も、ソ連のヨーロッパ寄りの地域を中心にして拠点を持っていたようです。
ゴーリキーの小説をベースにして作られた作品は、軍隊の宿営地から軍馬を盗み出したロマのグループのゾバールは、追手に撃たれ負傷したところを、やはりロマの娘ラッダの秘薬で命を助けられたことから展開してゆきます。
若く行動力はあるものの、粗暴な行動が多く、官憲の追及も厳しく、逃亡生活が続きます。
ラッダも霊能力を備えているかのようで、その二人は運命の糸に手繰られるように再会し、二人はその激しい性格ゆえに、幸せを手に入れられるところまで行きながら、自ら破滅への行動をとってしまう不条理さが際だちます。

ソ連邦の持っている多様性の一つとして取り上げたテーマであると思われますが、政治性は排除し、男女の悲恋劇のとしての展開をしたことで、歌も踊りもある若者の青春劇の色合いは濃くなりました。しかし、ロマをどう描き立ったのかの視点がはっきりしなくなったことが惜しまれます。

2021/03/08

2021/03/08

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕

『ジプシーは空にきえる』。挿入歌が多い。登場人物がいきなり歌いだす。ジプシーの中の馬泥棒が主人公。ジプシーの仕事って何だろう。縛り首になりそうになった時、口笛を吹くと愛馬がやって来て…という展開は西部劇風。ダブルネック・ギター。何だかよくわからないまま終わってしまう。

1980年代

2014/03/06

65点

映画館 


ジプシー音楽

現代はロマと言われる事が正しいみたいですけど、ジプシーの方を使います。20代の時の映画ノートが出てきたので、その時の感想を記しておきます。原作はゴーリキーの処女作「マカール・チュードラ」 音楽 ジプシー劇場 「ロメン」

虐げられながらも愛と自由のために奔放に生きるジプシーの若者と、美しい娘の悲恋物語。ジプシー音楽が哀愁をおびた歌と旋律をもって、情熱的な愛をさらに劇的にしている。馬が重要なポイントになっていて、寓話的な面白さに仕上がった逸品。

2012/04/17

2012/04/28

66点

レンタル 


ジプシー作品

限られたジプシー作品の一つ。素晴らしい世界。