想い出の夏休み

おもいでのなつやすみ|Sto Dnei Posle Detstva|----

想い出の夏休み

レビューの数

2

平均評点

71.3(3人)

観たひと

8

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 ソ連
製作年 1975
公開年月日 1976/6/22
上映時間 0分
製作会社 モスフィルム
配給 日本海映画
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

少年から青年へと移り変る思春期の中の少年少女を、郷愁をこめて描く。75年ベルリン国際映画祭銀熊監督賞受賞作品。監督はセルゲイ・ソロビヨフ、脚本はA・アレクサンドロフとS・ソロビヨフ、撮影はレオニード・カラーシニコフ、音楽はイサーク・シュワルツが各々担当。出演はボリス・トカレフ、タチヤーナ・ドルバチ、イリーナ・マルイシェワ、ユーリー・アギーリンなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

陽の光がまぶしい暑い日、水辺に立つレーナ(タチヤーナ・ドルバチ)を見、ミーチャ(ボリス・トカレフ)は恋心をいだいた。同じクラスのレーナが、こんなに素晴しいとは……。だが、彼女は、秀才で衆目の羨望を集めているグレーブ(ユーリー・アギーリン)に心を惹かれている。ある日、農場でキャベツの収穫作業をしていた時、グレーブの不正をミーチャは全員の前で暴いた。喧嘩となる2人。やがてそんな日々もすぎ、夏休みも終ろうとする頃、ついにミーチャはレーナへ愛を告白するが、レーナの口からはグレーブへの愛が告げられた。失恋するミーチャは水辺をさまようが、その彼に愛を告白した少女がいた。ソーニャ(イリーナ・マルイシェワ)だった。しかし、レーナの親友ソーニャの気持を抑えるかのように、ミーチャは、このひと夏の想い出を忘却のかなたへ追いやろうと、心に決めるのだった。やがて、夏はすぎていく--。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1977年7月下旬号

外国映画紹介:想い出の夏休み

2020/03/30

2020/03/30

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


かつて来た道

ソ連の中学時代の夏休みの林間学級での少年少女たちの思い出を綴った作品です。
青春のいっときに起こった些細なようであるものの、彼らにとっては一大事である初恋に失恋、諍いと和解、といった出来事は、その小世界以外は彼らには無いに等しく、時間がたってしまえば、まるで麻疹のような通過儀式みたいに、舞台の準備などの様々な活動と並行して章分けして写し撮られています。
そしてラストでは、互いに反目しあっていた男子二人は命じられて牛乳の受け取りに行った帰り途で、殴り合いのけんかをしますが、その原因となっていたのは、好きな女子を巡っての思い込みという、まことにありがちなのは、国は異なれど世界のどこの若者にも共通した感心事だと思います。
そして、空に揚がる凧を全員そろって同じ方向を見上げるシーンは、最後の最後になって、初めて子供たちの中に一体感が生まれた事を示しているとみる事も出来そうですが、ソ連も、もはやがんじがらめの思想教育漬けの合宿の時代ではなくなってきているのを少し皮肉っているのかもしれません。

1976/06/29

2012/04/14

74点

映画館 


夏休みの淡い恋

合宿先での14歳前後の少年たちをスケッチ風に捉え、やがてひとりの阻害されている変人少年に絞っていく。その少年はある少女に恋していた。「人間嫌い」の舞台で少女と共演、ようやく少年は愛を告白するが、少女は別の少年が好きだった。失意の少年に慰めの声をかける別の少女。園少女は密かに少年が好きだった。夏休みが終わり、少年は新しいスタートを切った。