ノスタルジア

のすたるじあ|Nostalghia|Nostalghia

ノスタルジア

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レビューの数

42

平均評点

76.1(209人)

観たひと

336

観たいひと

92

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イタリア ソ連
製作年 1983
公開年月日 1984/3/31
上映時間 126分
製作会社 RAI=オペラ・フィルム=ソヴァン・フィルム
配給 フランス映画社
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

自殺したあるロシア人の音楽家の足跡を追って旅を続ける詩人の愛と苦悩を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーは、レンツォ・ロッセリーニとマノロ・ボロニーニ。監督・脚本は「アンドレイ・ルブリョフ」「鏡」「ストーカー」のアンドレイ・タルコフスキー、共同脚本は「エボリ」「サン★ロレンツォの夜」のトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッぺ・ランチ、べートーヴェンの〈交響曲第9番〉、ジュゼッペ・ヴェルディの〈レクイエム〉他の音楽を使用し、マッシモ&ルチアーノ・アンゼロッティが音響効果を担当。美術はアンドレア・クリザンティ、編集はエルミニア・マラーニとアメデオ・サルファ、衣裳をリーナ・ネルリ・タヴィアーニ、メイク・アップをジュリオ・マストラントニオが担当。出演はオレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、パトリツィア・テレーノ、ラウラ・デ・マルキ、デリア・ボッカルド、ミレナ・ヴコティッチなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

イタリア中部のトスカーナ地方。詩人のアンドレイ・ゴルチャコフ(オレーグ・ヤンコフスキー)は、通訳のエウジェニア(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)と共にモスクワからこの地にやって来た。目的は、18世紀にイタリアを放浪し故国に帰れば奴隷になると知りながら帰国し自殺したロシアの音楽家パヴェル・サスノフスキーの足跡を追うことだが、その旅ももう終わりに近づいていた。アンドレイがこの古都シエナの村まで来たのは、マドンナ・デル・パルトの聖母画を見たかったためだが、彼は車に残りエウジェニアがひとり教会を訪れた。ピエロ・デラ・フランチェスカが描いた出産の聖母像(イコン)に祈りを捧げる女たちとは対称的に膝まずくことのできないエウジェニア。温泉で知られるバーニョ・ヴィニョーニの宿屋で、アルセニイ・タルコフスキーの詩集をイタリア語に訳して読んでいるというエウジェニアに、アンドレイは反論する。「すべての芸術は訳することができない。お互いが理解しあうには国境をなくせばいい」と。アンドレイの夢に故郷があらわれる。なだらかな丘の家。妻と子供。白い馬とシェパード犬。シエナの聖カテリーナが訪れたという広場の温泉に湯治客が訪れている。人々が狂人と呼ぶドメニコ(エルランド・ヨセフソン)は、世界の終末が真近だと感じ家族を7年間閉じこめた変人だ。ドメニコを見かけたアンドレイは彼に興味を示すが、エウジェニアは、いらだったようにアンドレイの許を去った。ドメニコのあばら屋に入つたアンドレイは、彼に一途の希望をみた。ドメニコは、広場をろうそくの火を消さずに往復できたなら世界はまだ救われるというのだ。アンドレイが宿に帰ると、エウジェニアが恋人のいるローマに行くと言い残して旅立った。再びアンドレイの脳裏を故郷のイメージがよぎる。ローマに戻ったアンドレイは、エウジェニアからの電話で、ドメニコが命がけのデモンストレーションをしにローマに来ていることを知った。ローマのカンピドリオ広場のマルクス・アウレリウス皇帝の騎馬像にのぼって演説するドメニコ。一方、アンドレイはドメニコとの約束を果たしにバーニョ・ヴィニョーニにびきかえし、ろうそくに火をつけて広場をわたりきることを実行しはじめた。演説を終えたドメニコがガソリンを浴び火をつけて騎馬像から転落したころ、アンドレイは、火を消さないようにと、二度、三度と渡りきるまでくり返し試みるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1984年5月下旬号

外国映画批評:ノスタルジア

1984年5月上旬号

外国映画紹介:ノスタルジア

1984年4月上旬号

グラビア:ノスタルジア

特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:作品評

特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:タルコフスキー論

1983年12月下旬号

試写室:ノスタルジア

2018/08/12

75点

選択しない 


素晴らしい映像美だ

「惑星ソラリス」同様、やや難解だ。しかも、「惑星ソラリス」が難解ではあるが、謎解きをするような面白さがあったが、こちらはつかみどころのない難解さだ。
ただ、ストーリー云々を語るより、映像美の素晴らしさを堪能する種類の映画であるといえる。冒頭の幻想的な霧のシーン、狂人といわれている男の住まいでの雨漏りと外の雨、最後の雪のシーン、自然をこれほど綺麗に表現できる監督は稀だ。それに、最後の雪のシーンは、ふるさとが教会の廃墟に包まれるという合成だが、この当時どうやって作ったのか不思議だ。
計算尽くされた人々の立ち位置から、構図にかなりこだわっていることがわかる。そのせいか、どのシーンも絵画のようで、まるで動いている絵画を見ているような、完璧なほどの美しさだ。また、ほとんど音楽を使っていない。その分、雨音や足音等の自然の音が印象に残る。
好き嫌いの分かれる映画だと思うが、見て損はない映画である。

2018/08/07

2018/08/08

50点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


慎重に見ていてもストーリーがなかなかわかりづらかった

監督はロシアのタルコフスキーでウィキペディアによると、〜「映像の詩人」と呼ばれ、叙情的とも言える自然描写、とりわけ「水」の象徴性を巧みに利用した独特の映像美で知られる。〜
とある。まさにモノクロ映像の演出、そしてカラー映像の色合い、何より「水」や「霧」の描写など演劇舞台のワンシーンのように美しかったが、じっくり、慎重に見ていてもストーリーがなかなかわかりづらかった。理解を得るために改めて見るには数年を要するのではないだろうか。

2018/04/11

2018/04/12

90点

映画館/兵庫県/元町映画館 
字幕


霧の中をゆったりと流れるよう

絵画のような落ち着いた色彩と構図で霧の中をゆったりと流れるように郷愁の中の故郷の風景と家族がトスカーナの現在と混じり合い、見ている者をめくるめく陶酔の境地へ誘ってくれる。ラストの壮大な幻影をはじめ長廻しの荘厳な映像はまるで美術館を巡っているような充足感がある。

2018/02/12

2018/02/12

95点

テレビ/有料放送 
字幕


映画人生の素晴らしさを実感できる映画

新年1本目に相応しいのではないかと
初タルコフスキー作品の鑑賞に挑む
心象風景と現実の景色の区別とそこに置かれた意味がわからない
霧のかかる銀色の建物 ゆっくりとした
人物の動きと透き通る水の美しさに心がしんと鎮まりかえる 正に明鏡止水

構図や独特な色彩 とりわけ 無彩色のトーンの美しさや 映像なのに
人物も止まって見える 絵画のような
カットが次から次へと続く
それをただ、眺めてるだけでも心が満たされる
感動
この言葉が本当にしっくりとくる映像
さらさらと流れる透明な水流とそのせせらぎ ゆっくりとその上流を辿るカメラの目線
それをただ
目で追っていく
なんと贅沢な時間
それと対照的に炎で建物や人間を燃やす
衝撃的で破壊的な映像
水と火
神と祈り
独特な映像表現
一際印象的だった 教会での聖母マリアの前に跪き 祈りを捧げると その懐から飛び立つ 鳥たち
『レヴェナント』の原点はこの作品だった
数々の観客や映画人を魅了してやまない映像だと想いを馳せる
最早 意味など どうでもいい

数多の映画を鑑賞してきたことが
全く無駄ではなかったと
この映画を味わうことができた自分と
映画と向き合ってきた月日が
愛おしくさえ感じた

名作と呼ばれる作品ははこうゆうことだ

2017/10/26

2018/01/01

67点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


映像の極致 勉強になりました

ロシア人の作家がイタリアを旅行し、会う人との会話と自身の夢を延々と描く、奇妙な映画。
アンドレイ・タルコフスキー監督作品。
ほとんどストーリーは無い。これは監督のイメージを連ねた映画である。
出演者が一人でカメラに向かって長セリフを語る。それをワンカットで、カメラが寄りながら撮る。引きながらそんな撮る。そんな繰り返しである。
そして、その構図は絵画のように美しい。主人公のイメージの、遠くに池を望む風景、一軒家の風景、これは息をのむ。

だが、それだけの映画としか思えない。セリフはほとんど意味不明で、美しい映像の繋がりも理解しようがない、いわゆるドラマが無い、映画的な文法はほとんど無視して、監督のイメージのままに映像を作り倒した。そういう映画。
よって、この映画世界は、タルコフスキーのイメージそのもの、ということである。そして、仄かに見えるのは、彼が「死と母性」と「ふるさとと家族」に拘泥しているらしいところだ。それを思い続けるのが人間であると言っているらしいことは、伺える。
とは言っても、観客にメッセージを理解してもらおうという努力は、この映画は端から放棄している。
だから、観客は映像の凄さだけに反応する。感度の鈍い人は、映像もさほど見ることなく、爆睡することになるかもしれない。

これだけ、研ぎ澄ました感性をぶつける手法だから、その感性に共感できるひとには堪らないだろう。ただ、私は共感までいたらず、困惑が先に立った。
本作を金を出して映画館で見ようとは思わない。その意味で、TVでの放映はありがたい。こんな映画作家がいるのだと、勉強になった。

2017/11/10

2017/11/11

70点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


初めてのタルコフスキー。
信仰とは?ってことを淡々と語られているのか?
モノクロと淡いカラーが、とにかく眠気を誘う。
終末感漂う世界であのロウソクの火で世界は救われたのか?