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のすたるじあ|Nostalghia|Nostalghia
79
74.6点(339人)
512
103
基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる
スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる
キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる
解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる
自殺したあるロシア人の音楽家の足跡を追って旅を続ける詩人の愛と苦悩を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーは、レンツォ・ロッセリーニとマノロ・ボロニーニ。監督・脚本は「アンドレイ・ルブリョフ」「鏡」「ストーカー」のアンドレイ・タルコフスキー、共同脚本は「エボリ」「サン★ロレンツォの夜」のトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッぺ・ランチ、べートーヴェンの〈交響曲第9番〉、ジュゼッペ・ヴェルディの〈レクイエム〉他の音楽を使用し、マッシモ&ルチアーノ・アンゼロッティが音響効果を担当。美術はアンドレア・クリザンティ、編集はエルミニア・マラーニとアメデオ・サルファ、衣裳をリーナ・ネルリ・タヴィアーニ、メイク・アップをジュリオ・マストラントニオが担当。出演はオレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、パトリツィア・テレーノ、ラウラ・デ・マルキ、デリア・ボッカルド、ミレナ・ヴコティッチなど。2024年1月26日から『ノスタルジア 4K修復版』が劇場上映(配給:ザジフィルムズ)。
あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる
イタリア中部のトスカーナ地方。詩人のアンドレイ・ゴルチャコフ(オレーグ・ヤンコフスキー)は、通訳のエウジェニア(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)と共にモスクワからこの地にやって来た。目的は、18世紀にイタリアを放浪し故国に帰れば奴隷になると知りながら帰国し自殺したロシアの音楽家パヴェル・サスノフスキーの足跡を追うことだが、その旅ももう終わりに近づいていた。アンドレイがこの古都シエナの村まで来たのは、マドンナ・デル・パルトの聖母画を見たかったためだが、彼は車に残りエウジェニアがひとり教会を訪れた。ピエロ・デラ・フランチェスカが描いた出産の聖母像(イコン)に祈りを捧げる女たちとは対称的に膝まずくことのできないエウジェニア。温泉で知られるバーニョ・ヴィニョーニの宿屋で、アルセニイ・タルコフスキーの詩集をイタリア語に訳して読んでいるというエウジェニアに、アンドレイは反論する。「すべての芸術は訳することができない。お互いが理解しあうには国境をなくせばいい」と。アンドレイの夢に故郷があらわれる。なだらかな丘の家。妻と子供。白い馬とシェパード犬。シエナの聖カテリーナが訪れたという広場の温泉に湯治客が訪れている。人々が狂人と呼ぶドメニコ(エルランド・ヨセフソン)は、世界の終末が真近だと感じ家族を7年間閉じこめた変人だ。ドメニコを見かけたアンドレイは彼に興味を示すが、エウジェニアは、いらだったようにアンドレイの許を去った。ドメニコのあばら屋に入つたアンドレイは、彼に一途の希望をみた。ドメニコは、広場をろうそくの火を消さずに往復できたなら世界はまだ救われるというのだ。アンドレイが宿に帰ると、エウジェニアが恋人のいるローマに行くと言い残して旅立った。再びアンドレイの脳裏を故郷のイメージがよぎる。ローマに戻ったアンドレイは、エウジェニアからの電話で、ドメニコが命がけのデモンストレーションをしにローマに来ていることを知った。ローマのカンピドリオ広場のマルクス・アウレリウス皇帝の騎馬像にのぼって演説するドメニコ。一方、アンドレイはドメニコとの約束を果たしにバーニョ・ヴィニョーニにびきかえし、ろうそくに火をつけて広場をわたりきることを実行しはじめた。演説を終えたドメニコがガソリンを浴び火をつけて騎馬像から転落したころ、アンドレイは、火を消さないようにと、二度、三度と渡りきるまでくり返し試みるのだった。
キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる
COMING Old Pictures 旧作紹介:「ノスタルジア 4K修復版」
外国映画批評:ノスタルジア
外国映画紹介:ノスタルジア
グラビア:ノスタルジア
特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:作品評
特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:タルコフスキー論
試写室:ノスタルジア
レビュー 登録の新しい順 登録の古い順 レビュータイトルの50音順 評価点の高い順 評価点の低い順
鑑賞日 2024/07/01
登録日 2024/07/01
評点 -点
鑑賞方法 映画館/石川県/シネモンド 字幕
雨漏りの音にぎやか楽しい
Like 1
Comment 0
1滴+1滴=大きな1滴 命を燃やす音楽 遺跡のようで未来感 ずっこける廊下 水音 美しい泉 鳥の声 寄りそう犬さん
鑑賞日 2024/03/03
登録日 2024/05/18
評点 55点
鑑賞方法 映画館/沖縄県/桜坂劇場ホール 字幕
ものすごく苦手な映画
Like 0
難解な映画は数々あるが、アンドレイ・タルコフスキー監督の作品は特に難解のレベルが高度に思われる。 よく映像が美しいとも言われるが、私にはそのようにも感じない。本作はとてもジメジメした画でなんだか肺の中もカビが生えたような気持ち悪さを感じてしまう。 タイトルから主人公が異国の地に来て望郷の念にかられるというのはワカルが、この人物の気持ちがさっぱり伝わってこない。 したがって自分にはタルコフスキー作品は極めて退屈な映画でしかない。再見する気もまったく起こらない。
鑑賞日 2024/04/20
登録日 2024/04/23
評点 82点
鑑賞方法 映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏)
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4kリマスター すべてのカット すべてのシーンが 息を呑むほど美しい。 吟遊詩人の 神なきあとの神 信仰なきあとの信仰 を求める彷徨の物語 それはまた 大いなる神の沈黙 そして、あまた遍在する神のみ徴 の物語。
鑑賞日 -
登録日 2024/04/15
評点 75点
鑑賞方法 映画館 字幕
田園に死す
ロシアーイタリア版の田園に死すでは。
鑑賞日 2024/01/26
登録日 2024/03/14
評点 95点
鑑賞方法 映画館/愛知県/センチュリーシネマ 字幕
不思議の国のタルコフスキー
難解。様々な暗喩、象徴が散りばめられているようで理解が追いつかない。ひょっとしてすべてが夢? 病に侵された主人公アンドレイが祖国ロシアや家族に想いを馳せる。夢か現か幻か。「不思議の国のアリス」みたいな? にしても難解。 ただし、映像は極めて美しい。水、霧、光と影。それらの美しさだけでも観る価値がある。
鑑賞日 2024/03/06
登録日 2024/03/06
評点 60点
鑑賞方法 映画館/兵庫県/元町映画館 字幕
こんなイタリアはイヤだ。
4K版を鑑賞。構図も陰影も計算され尽くして美しいが、難解。なにより、イタリアが舞台なのに、ずっとジメジメしている描写がイヤだ。第九が途中でぶつ切りになった後、ラスト近くのあんな場面で高らかに流れるのがイヤだ。そして、何かの罰ゲームのようなロウソク運びがイヤだ。イヤイヤ尽くしなのに、印象に残る。犬の演技がうまい。
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鑑賞記録
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