ノスタルジア

のすたるじあ|Nostalghia|Nostalghia

ノスタルジア

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レビューの数

37

平均評点

76.4(172人)

観たひと

280

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78

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ジャンル ドラマ
製作国 イタリア ソ連
製作年 1983
公開年月日 1984/3/31
上映時間 126分
製作会社 RAI=オペラ・フィルム=ソヴァン・フィルム
配給 フランス映画社
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

自殺したあるロシア人の音楽家の足跡を追って旅を続ける詩人の愛と苦悩を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーは、レンツォ・ロッセリーニとマノロ・ボロニーニ。監督・脚本は「アンドレイ・ルブリョフ」「鏡」「ストーカー」のアンドレイ・タルコフスキー、共同脚本は「エボリ」「サン★ロレンツォの夜」のトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッぺ・ランチ、べートーヴェンの〈交響曲第9番〉、ジュゼッペ・ヴェルディの〈レクイエム〉他の音楽を使用し、マッシモ&ルチアーノ・アンゼロッティが音響効果を担当。美術はアンドレア・クリザンティ、編集はエルミニア・マラーニとアメデオ・サルファ、衣裳をリーナ・ネルリ・タヴィアーニ、メイク・アップをジュリオ・マストラントニオが担当。出演はオレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、パトリツィア・テレーノ、ラウラ・デ・マルキ、デリア・ボッカルド、ミレナ・ヴコティッチなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

イタリア中部のトスカーナ地方。詩人のアンドレイ・ゴルチャコフ(オレーグ・ヤンコフスキー)は、通訳のエウジェニア(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)と共にモスクワからこの地にやって来た。目的は、18世紀にイタリアを放浪し故国に帰れば奴隷になると知りながら帰国し自殺したロシアの音楽家パヴェル・サスノフスキーの足跡を追うことだが、その旅ももう終わりに近づいていた。アンドレイがこの古都シエナの村まで来たのは、マドンナ・デル・パルトの聖母画を見たかったためだが、彼は車に残りエウジェニアがひとり教会を訪れた。ピエロ・デラ・フランチェスカが描いた出産の聖母像(イコン)に祈りを捧げる女たちとは対称的に膝まずくことのできないエウジェニア。温泉で知られるバーニョ・ヴィニョーニの宿屋で、アルセニイ・タルコフスキーの詩集をイタリア語に訳して読んでいるというエウジェニアに、アンドレイは反論する。「すべての芸術は訳することができない。お互いが理解しあうには国境をなくせばいい」と。アンドレイの夢に故郷があらわれる。なだらかな丘の家。妻と子供。白い馬とシェパード犬。シエナの聖カテリーナが訪れたという広場の温泉に湯治客が訪れている。人々が狂人と呼ぶドメニコ(エルランド・ヨセフソン)は、世界の終末が真近だと感じ家族を7年間閉じこめた変人だ。ドメニコを見かけたアンドレイは彼に興味を示すが、エウジェニアは、いらだったようにアンドレイの許を去った。ドメニコのあばら屋に入つたアンドレイは、彼に一途の希望をみた。ドメニコは、広場をろうそくの火を消さずに往復できたなら世界はまだ救われるというのだ。アンドレイが宿に帰ると、エウジェニアが恋人のいるローマに行くと言い残して旅立った。再びアンドレイの脳裏を故郷のイメージがよぎる。ローマに戻ったアンドレイは、エウジェニアからの電話で、ドメニコが命がけのデモンストレーションをしにローマに来ていることを知った。ローマのカンピドリオ広場のマルクス・アウレリウス皇帝の騎馬像にのぼって演説するドメニコ。一方、アンドレイはドメニコとの約束を果たしにバーニョ・ヴィニョーニにびきかえし、ろうそくに火をつけて広場をわたりきることを実行しはじめた。演説を終えたドメニコがガソリンを浴び火をつけて騎馬像から転落したころ、アンドレイは、火を消さないようにと、二度、三度と渡りきるまでくり返し試みるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1984年5月下旬号

外国映画批評:ノスタルジア

1984年5月上旬号

外国映画紹介:ノスタルジア

1984年4月上旬号

グラビア:ノスタルジア

特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:作品評

特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:タルコフスキー論

1983年12月下旬号

試写室:ノスタルジア

2017/11/10

2017/11/11

70点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


初めてのタルコフスキー。
信仰とは?ってことを淡々と語られているのか?
モノクロと淡いカラーが、とにかく眠気を誘う。
終末感漂う世界であのロウソクの火で世界は救われたのか?

2017/11/05

2017/11/09

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


究極の睡眠誘導映画

◎ 確かにこの映像は美しいと思う。映画いっぱいに満ちた水の表現などは秀逸だ。しかし、この映画からどうして「あらすじ」にあるような物語を読み取ることができるのだろう。映画を観ただけでは絶対に分からない「あらすじ」だ。出来上がった作品とは別に、作者が語った「あらすじ」に何の価値があるのだろうか。
◎ とにかく眠くなる映画である。初見であるかと思って記録を見たら、10年前にもしっかり観ていた。きっとその時も爆睡したのだろう。究極の睡眠誘導映画であることは、10年経っても変わっていなかった。

1984年

2017/11/02

75点

映画館 


自らを父親を母親を映像詩として描いた

アンドレイ・タルコフスキーは1932年モスクワ生まれ、父親はウクライナの有名な詩人。これを頼りにこの映画をひも解くのが出来そうだ。子供時代に見たであろう心象風景を、映画という形を借りて自らを父親を母親を映像詩として描いたのだろうか。表向きイタリヤなのだが実はウクライナという小国が生き残る為に何を成すべきか考え重ね合わせを試みたのであろう。

2017/10/28

2017/10/31

-点

選択しない 

 ほぼ十年ぶりの再見となるが、やはりタルコフスキー作品は自分にとっては敷居が高い、ということを再確認することになってしまった。美しいと言えば美しいし、難解と言えば難解。
 がっちりと固定されたカメラで、ロングショットの長回しを多用して作り出される画面は、さながら額縁に収められた名画を見ているのではないかと錯覚するぐらい。映画的というよりは絵画的。
 その揺るぎない美しい風景の前で、暗喩に満ちたドラマが繰り広げられる。ある意味わかりやすい解釈を拒絶するような、観客を置いてきぼりにする孤高さを感じないわけにいかない。
 ただタルコフスキーを語るのに、ソ連という国家体制を無視することができないのだな、ということはこの映画を見るだけで充分納得できよう。監督自身と思われる主人公の自由を求める魂とそれが叶えられない絶望とが綯交ぜになったような、焦点の定まらない視線にそれは十分すぎるほど現れている。それを見ているのがつらい。

2017/10/30

2017/10/30

55点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


分かりません。

 正直なところ何を言いたかったのか私には理解できませんでした。最後まで観るのが苦痛でした。

2017/05/17

2017/05/17

100点

映画館/東京都/UPLINK 
字幕


父と子の名作映画観賞会 渋谷UPLINK 16:45

長男が映画好きになり、タルコフスキーのことは語りこんできた。特に「ノスタルジア」について。今回、息子の強引な誘いで渋谷まで足を運んだ。小さな空間。小さなスクリーン。

30数年ぶりに見た人生最愛の映画。20代の頃に感じた熱狂的な感激は失せてしまったが、これが映画を超えた映画であることは変わらない。

この映画は信仰です。この映画は宮沢賢治の「手紙 四」です。タルコフスキーから観客へ手渡されたロウソクです。

初公開時、ドメニコの家で第九が聞こえるシーン、歌詞の訳の字幕が出たと思ったが、今回はなかった。不親切だ。大事なのに。

Ihr stürzt nieder, Millionen ?
Ahnest du den Schöpfer, Welt ?
Such ihn überm Sternenzelt !
Über Sternen muss er wohnen.

すべての人々よ、ひれ伏すか?
創造主を感じるか、世界よ?
星空の彼方に彼を求めよ!
その彼方に彼は必ずおられる。

最初と最後に聞こえる哀しげな女の歌。ウクライナ民謡という"Ой, вы кумушки" 外国に行って戻ってこない恋人に呼びかける残された女の歌であった。妻がいなくなった夫を、母がいなくなった息子を求める嘆きの歌。だから女の方が熱心に祈るのです。
Fede=Вера
息子が見る前に「予備知識は必要?」と聞いてきた。
「そんなものいらないよ!」と答えたが見ていて、イタリア語とロシア語の聞き分けができた方がいいかな?と感じた。
アルセーニ・タルコフスキーの詩がロシア語とイタリア語で朗読されるのである。
今気づいたが「ノスタルジア」には私の最も好きなもののエッセンスが詰まっていたのだ。
ベートーヴェン+ロシア文学+イタリアオペラ