ノスタルジア

のすたるじあ|Nostalghia|Nostalghia

ノスタルジア

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レビューの数

51

平均評点

75.2(257人)

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405

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101

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ジャンル ドラマ
製作国 イタリア ソ連
製作年 1983
公開年月日 1984/3/31
上映時間 126分
製作会社 RAI=オペラ・フィルム=ソヴァン・フィルム
配給 フランス映画社
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

自殺したあるロシア人の音楽家の足跡を追って旅を続ける詩人の愛と苦悩を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーは、レンツォ・ロッセリーニとマノロ・ボロニーニ。監督・脚本は「アンドレイ・ルブリョフ」「鏡」「ストーカー」のアンドレイ・タルコフスキー、共同脚本は「エボリ」「サン★ロレンツォの夜」のトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッぺ・ランチ、べートーヴェンの〈交響曲第9番〉、ジュゼッペ・ヴェルディの〈レクイエム〉他の音楽を使用し、マッシモ&ルチアーノ・アンゼロッティが音響効果を担当。美術はアンドレア・クリザンティ、編集はエルミニア・マラーニとアメデオ・サルファ、衣裳をリーナ・ネルリ・タヴィアーニ、メイク・アップをジュリオ・マストラントニオが担当。出演はオレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、パトリツィア・テレーノ、ラウラ・デ・マルキ、デリア・ボッカルド、ミレナ・ヴコティッチなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

イタリア中部のトスカーナ地方。詩人のアンドレイ・ゴルチャコフ(オレーグ・ヤンコフスキー)は、通訳のエウジェニア(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)と共にモスクワからこの地にやって来た。目的は、18世紀にイタリアを放浪し故国に帰れば奴隷になると知りながら帰国し自殺したロシアの音楽家パヴェル・サスノフスキーの足跡を追うことだが、その旅ももう終わりに近づいていた。アンドレイがこの古都シエナの村まで来たのは、マドンナ・デル・パルトの聖母画を見たかったためだが、彼は車に残りエウジェニアがひとり教会を訪れた。ピエロ・デラ・フランチェスカが描いた出産の聖母像(イコン)に祈りを捧げる女たちとは対称的に膝まずくことのできないエウジェニア。温泉で知られるバーニョ・ヴィニョーニの宿屋で、アルセニイ・タルコフスキーの詩集をイタリア語に訳して読んでいるというエウジェニアに、アンドレイは反論する。「すべての芸術は訳することができない。お互いが理解しあうには国境をなくせばいい」と。アンドレイの夢に故郷があらわれる。なだらかな丘の家。妻と子供。白い馬とシェパード犬。シエナの聖カテリーナが訪れたという広場の温泉に湯治客が訪れている。人々が狂人と呼ぶドメニコ(エルランド・ヨセフソン)は、世界の終末が真近だと感じ家族を7年間閉じこめた変人だ。ドメニコを見かけたアンドレイは彼に興味を示すが、エウジェニアは、いらだったようにアンドレイの許を去った。ドメニコのあばら屋に入つたアンドレイは、彼に一途の希望をみた。ドメニコは、広場をろうそくの火を消さずに往復できたなら世界はまだ救われるというのだ。アンドレイが宿に帰ると、エウジェニアが恋人のいるローマに行くと言い残して旅立った。再びアンドレイの脳裏を故郷のイメージがよぎる。ローマに戻ったアンドレイは、エウジェニアからの電話で、ドメニコが命がけのデモンストレーションをしにローマに来ていることを知った。ローマのカンピドリオ広場のマルクス・アウレリウス皇帝の騎馬像にのぼって演説するドメニコ。一方、アンドレイはドメニコとの約束を果たしにバーニョ・ヴィニョーニにびきかえし、ろうそくに火をつけて広場をわたりきることを実行しはじめた。演説を終えたドメニコがガソリンを浴び火をつけて騎馬像から転落したころ、アンドレイは、火を消さないようにと、二度、三度と渡りきるまでくり返し試みるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1984年5月下旬号

外国映画批評:ノスタルジア

1984年5月上旬号

外国映画紹介:ノスタルジア

1984年4月上旬号

グラビア:ノスタルジア

特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:作品評

特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:タルコフスキー論

1983年12月下旬号

試写室:ノスタルジア

2020/08/09

2020/08/09

95点

購入 
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カメラの凝視力

2020年8月9日に鑑賞。DVDにて。2時間5分53秒。ビスタサイズ。イタリア語、一部、ロシア語。RAI RADIOTELEVISIONE ITALIANA。

初見の衝撃はないが(劇場とTVの画面の違いもある)、照明・撮影・美術・映像のルックが素晴らしい。カメラの凝視力が凄まじい。

ほとんど黒白に近い陰影の画が素晴らしい。途中でアンドレイ・ゴンチャコフが流す「鼻血」だけが赤黒く描かれている。

回想場面(幻想場面か)は、完全なモノクロである。タイトル・バックと同じ映像が描かれる。妊婦マリア。屋外に幼い少女とシェパード犬。髪の長い娘出てくる。中年の女出て来る。靄の中、奥の中央に柱。白馬とシェパード犬がいる。

カメラがゆっくりと右にパンする。妊婦(ワイングラスを拭く黒髪の女か?)→カメラ右に。髪の長い娘→カメラ右に。頭にスカーフを巻いた中年の女→奥から3本の柱が並んでいる。その対角線上をカメラが右に横切る。ここでカットを繋いでいるのかも。→更にカメラ右に。妊婦と幼い少女→奥にシェパード犬、更に奥に白馬がいる→カメラ右に。髪の長い娘→カメラ右に。中年の女→奥に家がある(ラストの男とシェパード犬の奥に同じ家が見える)→汽笛が鳴る。奥の家の向こうに太陽が昇る。4人が振り向いて太陽を見る。水音。これをワンカットで撮っている。

ラスト、池の向こうに座る男アンドレイとシェパード犬。奥に例の家がある。池に3本の光の柱が映っている。カメラがゆっくりとトラック・バックして遠景が映し出される。奥に二階建てのローマの水道橋?のような建物が大きく映る。その回廊の隙間が池に映って「光の柱」のように見えている。雪が降ってくる。この場面は、合成でしょうか?奥の家が小さ過ぎるような。

2020/06/21

2020/06/21

-点

選択しない 


1983年・イタリア / ソ連・126分/フランス映画社<カンヌ国際映画祭コンペティション出品>
NOSTALGIA
■監督:アンドレイ・タルコフスキー●<カンヌ国際映画祭監督賞・FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞受賞>
■脚本:アンドレイ・タルコフスキー,トニーノ・グエッラ
■撮影:ジュゼッペ・ランチ
■音楽:ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン,
ジュゼッペ・ヴェルディ
■アスペクト比:アメリカンビスタ(1:1.85)
■ナレーション:
■出演:
オレグ・ヤンコフスキー:アンドレイ・ゴルチャコフ
エルランド・ヨセフソン:ドメニコ
デリア・ボッカルド:ドメニコの妻
ドミツィアーナ・ジョルダーノ:エウジェニア

2020/05/17

2020/05/17

-点

VOD/GyaO!/レンタル/スマホ 
字幕


難しい名作

ストーリーを理解するのは自分にはまだ早いのかなと思った。決して意味がないわけではないように思えた。人生を経て行った先で感じるものがあるのだろう。
むやみにアングルを増やさない撮り方や、モノクロのシーンからカラーに変わり、そしてモノクロに戻る。これがなにを意味するのかよく分からないが、映像美であったり、音楽の美しさは別格であった。
恐らく映画上級者になるとこの作品の素晴らしさが感じ取れるようになるのかもしれない

2020/05/06

2020/05/06

-点

VOD/GyaO!/レンタル/スマホ 
字幕


ただ ただ美しい

2020/05/04

2020/05/05

75点

選択しない 


長回しという耐久レースに勝利した作品。
廃墟の荒廃した様が主人公の心理を表してるような気がせんでもない。
横横横からのゆーっくりの縦。
光とフォグ(時々湯気)と水からアチチアチの火!自然を手中にいれフレーム内に収めていく超常現象。
圧倒的な孤独感とともに詩的というより私的な作品。
叩かれまくってる山梨女より故郷への哀愁が漂ってる(当たり前)
内容はもちろん全くわかりまへん!
にしても、朝方のタルコフスキーは精神的にかなりクル。

2019/12/31

2019/12/31

65点

レンタル/東京都/DVD 
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映像は美しい

 残念ながら、あまりついて行けなかった。

 世界を終末から救うために、火を持って渡り切るという寓話は分からなくはない。しかし、提案するドメニコ(エルランド・ヨセフソン)の提案も命を掛けた演説も現実感がなく、受け入れがたかった。私には同じテーマで次の作品の「サクリファイス」の方が納得感があった。

 しかし、映像は本当に素晴らしく、主人公のアンドレイ・ゴルチャコフの夢に映る故郷のモノクロの映像は美しかった。また、ドメニコのあばら家のせせらぎの“水”の美しさも、夢の中の聖堂の美しさも並みではなかった。タルコフスキーの“水”の描写は本当に美しい。

 映像詩と言ってもいいかもしれない。