ノスタルジア

のすたるじあ|Nostalghia|Nostalghia

ノスタルジア

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レビューの数

44

平均評点

75.9(239人)

観たひと

376

観たいひと

101

  • VODで観る

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イタリア ソ連
製作年 1983
公開年月日 1984/3/31
上映時間 126分
製作会社 RAI=オペラ・フィルム=ソヴァン・フィルム
配給 フランス映画社
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

自殺したあるロシア人の音楽家の足跡を追って旅を続ける詩人の愛と苦悩を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーは、レンツォ・ロッセリーニとマノロ・ボロニーニ。監督・脚本は「アンドレイ・ルブリョフ」「鏡」「ストーカー」のアンドレイ・タルコフスキー、共同脚本は「エボリ」「サン★ロレンツォの夜」のトニーノ・グエッラ、撮影はジュゼッぺ・ランチ、べートーヴェンの〈交響曲第9番〉、ジュゼッペ・ヴェルディの〈レクイエム〉他の音楽を使用し、マッシモ&ルチアーノ・アンゼロッティが音響効果を担当。美術はアンドレア・クリザンティ、編集はエルミニア・マラーニとアメデオ・サルファ、衣裳をリーナ・ネルリ・タヴィアーニ、メイク・アップをジュリオ・マストラントニオが担当。出演はオレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、パトリツィア・テレーノ、ラウラ・デ・マルキ、デリア・ボッカルド、ミレナ・ヴコティッチなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

イタリア中部のトスカーナ地方。詩人のアンドレイ・ゴルチャコフ(オレーグ・ヤンコフスキー)は、通訳のエウジェニア(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)と共にモスクワからこの地にやって来た。目的は、18世紀にイタリアを放浪し故国に帰れば奴隷になると知りながら帰国し自殺したロシアの音楽家パヴェル・サスノフスキーの足跡を追うことだが、その旅ももう終わりに近づいていた。アンドレイがこの古都シエナの村まで来たのは、マドンナ・デル・パルトの聖母画を見たかったためだが、彼は車に残りエウジェニアがひとり教会を訪れた。ピエロ・デラ・フランチェスカが描いた出産の聖母像(イコン)に祈りを捧げる女たちとは対称的に膝まずくことのできないエウジェニア。温泉で知られるバーニョ・ヴィニョーニの宿屋で、アルセニイ・タルコフスキーの詩集をイタリア語に訳して読んでいるというエウジェニアに、アンドレイは反論する。「すべての芸術は訳することができない。お互いが理解しあうには国境をなくせばいい」と。アンドレイの夢に故郷があらわれる。なだらかな丘の家。妻と子供。白い馬とシェパード犬。シエナの聖カテリーナが訪れたという広場の温泉に湯治客が訪れている。人々が狂人と呼ぶドメニコ(エルランド・ヨセフソン)は、世界の終末が真近だと感じ家族を7年間閉じこめた変人だ。ドメニコを見かけたアンドレイは彼に興味を示すが、エウジェニアは、いらだったようにアンドレイの許を去った。ドメニコのあばら屋に入つたアンドレイは、彼に一途の希望をみた。ドメニコは、広場をろうそくの火を消さずに往復できたなら世界はまだ救われるというのだ。アンドレイが宿に帰ると、エウジェニアが恋人のいるローマに行くと言い残して旅立った。再びアンドレイの脳裏を故郷のイメージがよぎる。ローマに戻ったアンドレイは、エウジェニアからの電話で、ドメニコが命がけのデモンストレーションをしにローマに来ていることを知った。ローマのカンピドリオ広場のマルクス・アウレリウス皇帝の騎馬像にのぼって演説するドメニコ。一方、アンドレイはドメニコとの約束を果たしにバーニョ・ヴィニョーニにびきかえし、ろうそくに火をつけて広場をわたりきることを実行しはじめた。演説を終えたドメニコがガソリンを浴び火をつけて騎馬像から転落したころ、アンドレイは、火を消さないようにと、二度、三度と渡りきるまでくり返し試みるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1984年5月下旬号

外国映画批評:ノスタルジア

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1984年4月上旬号

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特集 ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー監督作品:作品評

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1983年12月下旬号

試写室:ノスタルジア

2019/10/28

2019/10/28

95点

映画館/東京都/早稲田松竹 
字幕


名画の連続

18世紀のロシア音楽家の足跡をたどってロシアから来た詩人が狂人扱いされている男との出会いを通して、自分の郷里や過去を思い、遂には彼の願いをかなえようと行動します。全編に終末論的な出来事や言葉がありますが、この映画はストーリーより個々の場面が印象的。35年前に封切りで観て何度かDVDでも観ましたが改めて絵としての美しさに感動しました。

2019/07/15

2019/07/16

30点

VOD/U-NEXT 
字幕


まともにレビューも書けないほどのダメージ

わかりにくそうな感じだったので開幕から気合いを入れて観賞。
…してたのだが理解できないまま進んでいき集中力も低下。
途中までは意識が飛んだところを巻き戻してみたりしてたがそんなことは無意味だ。
美しい映像が眠気マシマシにしてくれる。
結果、抗うことを諦めたらエンディング付近まで吹っ飛んだ。

ディアボロのキングクリムゾンに時間を消し飛ばされたかのようだ!

眠らなければいけないのに目が冴えて困るようなときに再び観てみようと思う。
ここまで打ちのめされたのは久々だ。
根本的に合わないのだろう。

2019/05/04

2019/05/04

80点

VOD/GyaO! 
字幕


映画に対する視野は広がりました

私にとって本作はもはやアートフィルムの領域となります。ストーリーの理解は困難でした。皆さんのレビューで補完しても、自分自身で感じなければ意味がないでしょうから。

映像の美しさは圧倒的です。実際、映像の力で最後まで飽きることなく観ることが出来ました。ここは重要なポイントだと思います。少なくとも凡百のマスターベーション映画とは一線を画しているということです。

観念や思考を言葉でなく映像で表現しうる能力を神から与えられるとこういう作品が撮れるのでしょうね。映画の「概念」の幅広さを体験したという意味では有益でした。

2000年代

2019/04/27

80点

レンタル 
字幕


繊細優美

ネタバレ

哲学的難解さを伴った終末観漂う物語そのものよりは、火や水や霧といった自然の繊細優美な動きを写し撮ったシュールで審美的な情景描写をはじめ、長回しのゆったりとした間合いから滲むミステリアスな余情や、モノクロームとカラーの使い分けが全編に心地よいリズムを刻むテクニカルなシークエンス展開、そして、深々と雪降る廃墟を捉えた終幕の静謐で幻想的なラストショットなど、A・タルコフスキーのポエティックな語り口に魅せられる秀逸の映像抒情詩だった。

2018/08/12

75点

選択しない 


素晴らしい映像美だ

「惑星ソラリス」同様、やや難解だ。しかも、「惑星ソラリス」が難解ではあるが、謎解きをするような面白さがあったが、こちらはつかみどころのない難解さだ。
ただ、ストーリー云々を語るより、映像美の素晴らしさを堪能する種類の映画であるといえる。冒頭の幻想的な霧のシーン、狂人といわれている男の住まいでの雨漏りと外の雨、最後の雪のシーン、自然をこれほど綺麗に表現できる監督は稀だ。それに、最後の雪のシーンは、ふるさとが教会の廃墟に包まれるという合成だが、この当時どうやって作ったのか不思議だ。
計算尽くされた人々の立ち位置から、構図にかなりこだわっていることがわかる。そのせいか、どのシーンも絵画のようで、まるで動いている絵画を見ているような、完璧なほどの美しさだ。また、ほとんど音楽を使っていない。その分、雨音や足音等の自然の音が印象に残る。
好き嫌いの分かれる映画だと思うが、見て損はない映画である。

2018/08/07

2018/08/08

50点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


慎重に見ていてもストーリーがなかなかわかりづらかった

監督はロシアのタルコフスキーでウィキペディアによると、〜「映像の詩人」と呼ばれ、叙情的とも言える自然描写、とりわけ「水」の象徴性を巧みに利用した独特の映像美で知られる。〜
とある。まさにモノクロ映像の演出、そしてカラー映像の色合い、何より「水」や「霧」の描写など演劇舞台のワンシーンのように美しかったが、じっくり、慎重に見ていてもストーリーがなかなかわかりづらかった。理解を得るために改めて見るには数年を要するのではないだろうか。