パリ、テキサス

ぱりてきさす|Paris, Texas|----

パリ、テキサス

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レビューの数

85

平均評点

79.8(606人)

観たひと

956

観たいひと

96

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 西ドイツ フランス
製作年 1984
公開年月日 1985/9/7
上映時間 147分
製作会社 ロード・ムーヴィー・フィルム=アルゴス・フィルム
配給 フランス映画社
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

テキサスを舞台にひとり放浪していた男が妻子と再会するがまた再び去ってゆく姿を描く。製作はクリス・ジーヴァニッヒ、エグゼクティヴ・プロデューサーはアナトール・ドーマン、監督は「ことの次第」のヴィム・ヴェンダース、脚本は「カントリー」等で役者として知られるサム・シェパード、脚色はL・M・キット・カーソン、撮影はロビー・ミュラー、音楽はライ・クーダー、編集はペーター・プルツィゴッダが担当。出演はハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキーなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

テキサスの原野。一人の男(ハリー・ディーン・スタントン)が思いつめたように歩いている。彼はガソリン・スタンドに入り、水を飲むと、そのまま倒れた。病院にかつぎこまれた彼は、身分証明もなく、医者(ベルンハルト・ヴィッキ)は一枚の名刺から男の弟ウォルト(ディーン・ストックウェル)に電話することができた。男はトラヴィスといい、4年前に失踪したままになっていたのだ。病院から逃げ出したトラヴィスをウォルトが追うが、トラヴィスは記憶を喪失している様子だった。トラヴィスは口をきかず飛行機に乗ることも拒む。車の中でウォルトは、さりげなく、妻ジェーン(ナスターシャ・キンスキー)のこと、ウォルトと妻のアン(オーロール・クレマン)が預かっている息子ハンター(ハンター・カーソン)のことを聞くが、何も答えない。ただ、〈パリ、テキサス〉という、自分がかつて買った地所のことを呟いた。そこは、砂しかないテキサスの荒地だが、父と母が初めて愛をかわした所だとトラヴィスは説明した。ロサンゼルスのウォルト家に着いたトラヴィスを、アンと7歳に成長したハンターが迎えた。ハンターとトラヴィスの再会はぎこちなく、お互いのわだかまりが感じられた。しかし、数日経つうちにうちとけだした二人。彼らに複雑な思いを感じるウォルトとアン。実の息子同然にこれまで育ててきたのだから……。トラヴィスの記憶が戻るようになりはじめたある日、5年前に撮った8ミリ映画をみなで見た。幸福そのものだった自分の家庭のフィルムを見て、必死に何かをこらえるトラヴィス。父親らしい服装でハンターを迎えに学校へ行ったトラヴィスはその日の夜、ジェーンがヒューストンの銀行から毎月ハンターのためにわずかながら送金を続けていることを、アンから聞いた。トラヴィスは、中古のフォード・ランチェロ58を買い、ハンターにジェーンを探しに行くと告げた。それを聞いて、ハンターは自分も行きたいと言い、そのまま共にヒューストンに旅立った。ヒューストンの銀行からジェーンらしき人物が乗った赤い車が出てゆくのを見た二人は車を追って、ある不思議な建物に辿りつき、ハンターを車に残して、トラヴィスは建物の中に入った。そこはキー・ホール・クラブで、階下の個室は、客の側からだけ、ブースの中の女の姿が見えるマジック・ミラーを設けた一種のピープ・ショーになっていた。ジェーンを指名して部屋に入ったトラヴィスに、客の姿が見えないジェーンが話しかけるが、トラヴィスは何も告げずに出て行った。ヒューストンを離れ、途中のさびれた町で酒をのみながら、ハンターに自分の母のことを話すトラヴィス。翌日、もう一度ジェーンに会う決心をしたトラヴィスは、ハンターに別れのメッセージを残してキー・ホール・クラブへやって来た。再びジェーンを指名し、自分の気持ちを語るトラヴィス。やがて、姿を見なくてもそれがトラヴィスであることを知ったジェーンも、涙ながらに、自分の気持ちを語った。最後に、ハンターのいるホテルのルーム・ナンバーを告げて、トラヴィスは去った。ホテルで一人でいるハンターの前に、ジェーンが現われた。二人が寄りそう影を窓に確認すると、トラヴィスは車でその場を去るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1985年12月上旬号

外国映画紹介:パリ、テキサス

1985年10月下旬号

ザ・セレクション:パリ、テキサス

1985年9月下旬号

特別インタビュー :「パリ、テキサス」ヴィム・ベンダース監督

1985年9月上旬号

グラビア:パリ、テキサス

特集 パリ、テキサス ヴィム・ヴェンダーズ監督作品:作品評

特集 パリ、テキサス ヴィム・ヴェンダース監督作品:「パリ、テキサス」まで

特集 パリ、テキサス ヴィム・ヴェンダース監督作品:プロファイル&フィルモグラフィ

特集 パリ、テキサス ヴィム・ヴェンダース監督作品:ロング・ストーリー

2024/03/17

2024/03/17

72点

テレビ/有料放送 
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ヴィムベンダース

淡々とした語りの映画
内容的にどれほどなのかは好み次第か
ナスターシャキンスキーは一番美しいころだが
それが?
1984カンヌパルムドール パリの名が出てくるから?

2024/02/19

2024/02/20

-点

テレビ 
字幕


途中

で緊急地震速報のためこれからというところで途切れてしましました。いづれ続きを観ようと思っております。

2024/01/19

2024/01/20

85点

VOD/Hulu/購入/テレビ 
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初めての経験

ネタバレ

ものすごく良い映画だったのですが、どうしても終わり方(主人公のトラヴィス)に苛立ちを隠せませんでした。
もちろんハッピーエンドでなくてもいいのだけれど、こんなことしかできないのならば、一生誰にも気付かれないように荒野を彷徨っていろと思ってしまいました。この男は、この作品の時間の中だけでもどれだけの人間を傷付けたのでしょうか?
すごく好きな感じの映画だったのに、終わり方1つでこんなにもモヤモヤするなんて、こんなこと初めての経験でした。

2023/10/29

2023/10/29

80点

その他/録画スターチャンネル 
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覗き部屋

ネタバレ

 ヴィム・ヴェンダースの「パーフェクト・デイズ」を観たのでこちらもまた観てみる。

 トラヴィス(ハリー・ディーン・スタントン)とジェーン(ナスターシャ・キンスキー)が愛し合い、ハンター(ハンター・カーソン )も生まれたが、でも、だんだん傷つけ合って、散り散りに。再び出会って、共に生きていけるか、という話。

 覗き部屋でトラヴィスが打ち明け、ジェーンが彼だと気付いていく所が圧巻。お互いの過去を少し受け入れたのかも。

 まだ、トラヴィスには向き合わなければならない過去や傷があるから、一緒には暮らせないというコトなのだろうけれど、母と子が一緒に暮らそうとする再生的なラストは、少し納得させられる。

 また、トラヴィスの弟夫婦ウォルト(ディーン・ストックウェル)とアン(オーロール・クレマン)が、自分たちの子として育てたハンターのことを、ウォルトがアンに、兄の子であることをさっと伝えるように言うし、ハンターにも真実を伝える所が凄かった。

 自分たちの子供ととして育てて来たのに、さっと言えるとは、子供と別れるのは辛い筈なのに。

2023/08/19

2023/08/19

80点

選択しない 
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それなり。

ネタバレ

大昔に一度見たはずだけど、何にも覚えてなかった。

バグダッド・カフェと一緒に語られることが多いけど、こっちの方が良かったな。
それてハンターは幸せになれるんかな とか トラヴィスはどうすんねん とか弟さん夫婦は大丈夫何か とか いろいろツッコミどころはあるけれど、ドラマとして楽しめた感じ。バグダッド・カフェほどはワケわからん感じじゃなかった。

で、Paris, Texas は写真で出てくるだけで行かへんのかい!

2023/07/27

2023/07/30

80点

VOD/Hulu/レンタル/PC 
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ロビー・ミュラーの撮影がすごい。
4年間、妻子を残して失踪していた男の生還という特異な設定。
前半は荒野で見つかった男と男の弟との再会と、息子との関係の再生。
息子との絆を取り戻すきっかけになるのが、昔の8ミリフィルムで、幸せだった頃の映像を見つめる兄弟たちの幸せそうな笑顔がいい。
男に寄り添いつつも、育てた子供を失うことに戸惑いを見せる弟の妻が良い。
後半は、突然息子と、これまた失踪した妻を探すロードムービーとなるが、トランシーバーを介した会話とか、テープレコーダー、マジックミラー越しと、この映画は、大事な話は直接顔を見合わせないで伝えられることが多い。
妻役のナスターシャ・キンスキーが最高の美しさ。
のぞき部屋でのマジックミラー越しの会話が印象的。
息子との愛情あふれる再会シーンが素晴らしい。
2人を再会させるも、自らは身を退く事を選ぶ主人公が切ない。
ライ・クーダーの音楽も素晴らしい。