キリング・フィールド

きりんぐふぃーるど|The Killing Fields|The Killing Fields

キリング・フィールド

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レビューの数

42

平均評点

76.5(305人)

観たひと

485

観たいひと

56

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 戦争 / ドラマ
製作国 イギリス
製作年 1985
公開年月日 1985/8/31
上映時間 141分
製作会社 エニグマ・プロ
配給 ワーナー・ブラザース
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

戦火にさらされた70年代カンボジアを舞台に、アメリカ人ジャーナリストと現地人助手との友情、そして流血と恐怖の戦場をリアルに描く。製作は「炎のランナー」のデイヴィッド・パトナム、監督は新人のローランド・ジョフェ、脚本はブルース・ロビンソン、撮影はクリス・メンジス、音楽はマイク・オールドフィールド、編集はジム・クラークが担当。なお85年度アカデミー賞撮影賞、編集賞を受賞。出演はサム・ウォーターストン、ハイン・S・ニョール(85年度アカデミー賞助演男優賞受賞)、ジョン・マルコヴィッチ、ジュリアン・サンズなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1973年8月。ニューヨーク・タイムズの汽車シドニー・シャンバーグ(サム・ウォーターストン)は、特派員としてカンボジアの首都プノンペンに来た。当時のカンボジアはアメリカを後楯にしたロン・ノル政権と、反米・救国を旗印に掲げた革命派勢力、クメール・ルージュとの闘いが表面化した時期でもあった。カンボジア人のディス・プラン(ハイン・S・ニョール)が、現地で彼の通訳・ガイドとして仕事を助けてくれることになった。翌74年に入って、革命派のプノンペン進攻は目前に迫った。外国人や政府関係者は、必死に国外へ出ようとかけずりまわり、プランの家族も、シャンバーグの手を借りて、無事にアメリカへ旅立った。同年4月、プノンペン解放、ロン・ノル政権はついに崩壊、新しくクメール・ルージュを率いるポル・ポト政権が誕生した。シャンバーグ、プラン、そしてアメリカ人キャメラマンのロックオフ(ジョン・マルコヴィッチ)、イギリス人記者のジョン・スウェイン(ジュリアン・サンズ)は、病院に取材に行くが、クメール・ルージュの兵士に逮捕される。プランは三人の命の恩人となったのである。四人は最後の避難所であるフランス大使館へと逃げ込むが、やがて、カンボジア人であるプランだけが、クメール・ルージュに引き立てられ、どこかへ連行されていった。数日後、シャンバークたちは無事、国外へ避難することができた--。ニューヨークに戻ったシャンバークは、プランの身を案じながらも、カンボジアの取材記事でピューリツッァー賞を受賞した。この栄誉はすべてプランのおかげだった。受賞式の日、ロックオフがシャンバーグを訪れ「あの賞が欲しくてプランを脱出させなかったんだな」となじるのだった。--その頃、プランは、過去の身分を隠し、クメール・ルージュの監視下で労働していた。町の住人たちは農村で強制労働させられ、子供が親をスパイするという惨状の中で、数え切れないほどの人々が殺された。やがて、辛くも脱走したプランは累々たる屍を踏み越えて、とある村にたどりつき、村の長の家でハウスボーイとして働くようになる。しかしその主人もクメール・ルージュに殺されたため、託された少年とともに村を脱出。途中、地雷で少年は死に、プランが死ぬ思いをしながら、タイの難民キャンプにたどりついたのは、79年も秋になったころだった。プラン生存の連絡を受けたシャンバーグは、タイの難民キャンプへ飛んだ。「許してくれ」とシャンバーグ。「許すことなどないよ」とプラン。抱き合う二人をカーラジオから流れるジョン・レノンの“イマジン”が優しくつつみ込んでいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1985年10月下旬号

外国映画紹介:キリング・フィールド

1985年10月上旬号

外国映画批評:キリング・フィールド

1985年8月下旬号

グラビア:キリング・フィールド

特集 キリング・フィールド ローランド・ジョフィ監督作品:作品評

特集 キリング・フィールド ローランド・ジョフィ監督作品:プロダクション・ノート

特集 キリング・フィールド ローランド・ジョフィ監督作品:分析採録

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1985年5月下旬号

〈特別グラビア〉スペシャルセレクション:キリング・フィールド

1985年5月上旬号

試写室:キリング・フィールド

2024/03/16

2024/03/09

70点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


アカデミー賞受賞作特集2024

今も変わらぬカンボジア。

2022/03/11

2022/03/11

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


虐殺

内戦下のカンボジアにおける虐殺の実態を、ニューヨークタイムズの特派員シドニー・シャンバーグ(サム・ウォーターストン)とその助手のカンボジア人ディス・プラン(ハイン・S・ニョール)との絆を絡めて描いている。
キリング・フィールドとはカンボジア内戦時の虐殺現場のことである。第二次大戦時のホロコーストを思い浮かべれば良い。
前半1.5時間は二人の取材の様子と混乱の中での助け合いの様子が描かれ、後半1時間はプノンペン落城時に敵方に捕らえられてしまったプランの脱出行を描いている。
共産軍の有無を言わさぬ虐殺や、脱出行時点での死遺体累々の様子などからその残虐性を垣間見ることができる。
この映画を見ながら今ウクライナで起こっていることを想像すると、ウクライナの人達の無事を祈らずにはおられない。

2021/03/30

2021/04/29

70点

選択しない 
字幕

KRの無慈悲さよ。
アンカの強制労働、見てて辛い。開墾作業?収容者に対して「過去を許す」として医者教師学生名乗り出よと呼びかけておいて、実は許さないパターン・裏で殺しているパターンすごく怖い…。洗脳に邪魔な人々を排除し、また子供たちにはアンカがいかに優れているか教育し管理しやすい状態を作り上げていく様子は本当に恐ろしかった。遺棄現場のおぞましさたるや。
カンボジア語は字幕出ないから何されるかわからない分恐怖が増す。

プランはどうにかやっと頼れる人見つけ、収容所から脱出するという希望が一筋見えるものの、その仲間たちを失うのも辛かった。
捕虜収容所、空爆、地雷、戦争の嫌な部分を全部描いていて、平和のありがたみを見にしみて感じる作品だった。
アジア史勉強せねば…

2021/04/13

2021/04/13

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


今、ミャンマーが

カンボジアに平和が訪れている訳ではないだろう!

2020/10/19

2020/11/15

70点

選択しない 


イマジンできてたらこんなフィールドできないでしょってのに。
エンディングの音楽がよすぎる。

2020/08/15

80点

選択しない 


最後に流れるテーマ音楽に魅了され続けている

 ポル・ポト派が率いるクメール・ルージュに支配されたカンボジアで、内戦を取材するアメリカ人ジャーナリスト、シドニーと彼を支援する現地の新聞記者プランの友情を描く。

 クメール・ルージュが内戦に勝利して平和が訪れるかに思われたが、都市生活者は農村に移住させられ、知識人を始めおびただしい数の国民が虐殺される。

 映画の中でも描かれるが、純粋無垢な子どもを重用し、彼らが大人たちの生殺与奪を行うような殺伐とした国情の中で、飢えと虐殺の恐怖に耐えてプランは生き抜き、シドニーとついに再会を果たすラストまで、緊迫した場面が続く。

 そして、エンドロールに合わせて流れる曲は、高まった興奮を静めてくれるように流れる。「アルハンブラの思い出」を原曲とするこの曲を以来ずっと聞き続けている。