ファニーとアレクサンデル

ふぁにーとあれくさんでる|Fanny och Alexander|----

ファニーとアレクサンデル

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レビューの数

32

平均評点

82.1(129人)

観たひと

194

観たいひと

53

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 スウェーデン フランス 西ドイツ
製作年 1982
公開年月日 1985/7/6
上映時間 311分
製作会社 スウェーデン・シネマトグラフ=スウェーデン放送協会TV1=ゴーモン=ペルソナ・フィルム=トービス・フィルムクンスト
配給 東宝東和
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

スウェーデンの古い大学町ウプサラを舞台にブルジョワ階級エクダール家の人々の姿を1970年のクリスマスから約2年間の流れの中で描く。全5部より構成されている。エグゼキュティヴ・プロデューサーはヨルン・ドンナー。監督・脚本は「秋のソナタ」のイングマール・ベルイマン。撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はダニエル・ベル、美術はアンナ・アスプが担当。出演はグン・ヴォールグレーン、エヴァ・フレーリングなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

〈プロローグ〉大邸宅の一室でただ一人、人形芝居に興じる少年アレクサンデル・エクダール(バッティル・ギューヴェ)。彼は、亡霊を目撃することができる幻視の力の持主である。 〈第一部・エクダール家のクリスマス〉スウェーデンの地方都市ウプサラ。1907年のクリスマス・イヴ。富裕な俳優で劇場主のオスカル・エクダール(アラン・エドヴァル)は、キリスト降誕劇を上演している。妻で女優のエミリー(エヴァ・フレーリング)、彼らの子供アレクサンデルとその妹のファニー(ペルニラ・アルヴィーン)も出演している。劇の後、クリスマス・パーティが催された。中心人物は、もと女優であり、今日の栄華を築いたオスカルの母ヘレナ(グン・ヴォールグレーン)だ。彼女の三男、つまりオスカルの弟で土地一番の菓子店を経営するグスタヴ・アドルフ(ヤール・キューレ)が料理の指揮をとり、一方、次男の大学教授カール(ボリエ・アールステット)は酔いどれている。彼の家計は火の車で、ドイツ人の妻リディア(クリスティーナ・ショリン)にぐちを言い、なじる。グスタヴは、寛大な妻アルマ(モナ・マルム)公認で、召使いのマイ(ペルニラ・ヴァルグレーン)を愛人にしている。こうした大家族をひきいるヘレナは、パーティの後、一人残って、昔彼女の愛人だったイサク(エルランド・ヨセフソン)に、息子たちの話をする。 〈第二部・亡霊〉年が明けて、二月上演の『ハムレット』を劇場でリハーサルしていたオスカルは、過労のため突然倒れ、死んでしまう。ヴェルゲルス主教(ヤン・マルムシェー)の手で盛大に葬儀が行なわれた。父オスカルの亡霊を目撃するアレクサンデル。 〈第三部・崩壊〉オスカルの遺言で劇場をひき受けたエミリーは、努力するが、一年後、不入りから空しく劇場から手をひくことにする。ある日、アレクサンデルは、母がヴェルゲルス主教と結婚することを母自身から聞き、ファニーと共にエクダールの家を去り、主教館に移った。主教の母ブレンダ(アリアンヌ・アミノフ)、妹ヘンリエッタ(カースティン・ティーデリウス)、そして病気で寝たきりの叔母エルサ(ハンス・ヘンリック・レールフェルト)を紹介されたエミリーと子供たちは、この主教館をつつむ暗い空気に驚く。さらに華美に生活することを恐れる主教は、彼女たちに質素な生活と精神生活を強いた。 〈第四部・夏の出来事〉翌年、別荘でくつろぐヘレナのもとにエミリーが訪れ、結婚は失敗だった、離婚したいが夫が許さないと、苦悩を訴えた。アレクサンデルは屋根裏部屋にとじ込められ、主教の娘たちの亡霊におびやかされる。 〈第五部・悪魔たち〉エミリーの訴えを気にしていたヘレナはイサクに相談し、イサクの計らいで、子供たちは脱出に成功、イサクの家に預けられる。子供たちに去られ、カールとグスタヴの訪問で離婚をほのめかされた主教は、夜、寝つかれず、エミリーに心情を吐露する。彼女は主教の飲物に睡眠薬を入れ、彼は眠りに陥った。その頃、エルサの部屋のランプが倒れ、館は火に包まれた。逃げ遅れた主教も焼死する。 〈エピローグ〉エミリーはなつかしい劇場を訪問した。春になり、マイはグスタヴ・アドルフの子供を産んだ。エミリーはストリンドベルイの新作『夢の戯れ』の台本をヘレナに渡し、いっしょに演じたいと告げる。その頃、アレクサンデルの前には主教の亡霊が現れるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

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試写室:ファニーとアレクサンデル

2022/01/20

2022/01/20

-点

レンタル/北海道/TSUTAYA/サンホームビデオ 江別店/DVD 
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長いし眠いけど嫌いじゃない

5時間以上あるので3回に分けて見たが、なかなか楽しませてくれた。
ベルイマン監督なので構えていたが、何とか分かったような気にはさせていただいた、ただ宗教色はかなり濃い。
あの終わり方はハッピーエンドではないように見えたがどうなんだろう。

2022/01/08

2022/01/07

37点

レンタル/兵庫県/TSUTAYA/TSUTAYA 三木店/DVD 
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コンプレックス

人間味と言うものがどの様な構成で成り立つものか、文章で書き表す事は出来ないが、ベルイマンの作品全般から感じた事がない。
舞台だけは美しく設えているにも関わらず、凡そ劇的と呼べるものは無い。
陰鬱は重厚ではないし、空虚は達観ではない。
ペシミスティックとニヒリズムの繰り返しに悩む自分に酔いたいだけ。
あと、単に不細工なだけで深みのない役者達の顔のアップに吐き気がした。

2020/12/30

2020/12/31

95点

レンタル/東京都/ゲオ/ゲオ小平小川町店/DVD 
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人生にはいろんなことが起こりうる

ネタバレ

 何度目かなので、少し長過ぎたし、ベルイマン作品としては、冗長で、もう少し短くてもと思ったが、なかなか凄かった。

 エクダール家の長男は劇場主であり、次男は借金で首が回らず、三男は女たらしであり、そして、後半はホラーもどきの主教の虐待あり、いろいろあって、最後にはまた家族での祝祭となって納まる。

 イングマール・ベルイマンは、世界的な映画の傑作を生みだし、演劇に生き、名声を得たが、幼いころから牧師である父からの虐待を受けて、父と宗教を恨みに思い、5回の結婚と愛人がいて、慰謝料などで金銭的には苦しかったらしい。

 しかし、この映画の最後に、祖母のヘレナは、戯曲の中で、人生にはどんなことでもありうる、どんなことでも起こりうると言い、三男のグスタフ・アドルフ(ヤール・キューレ)が、小さな世界でも、たとえ逃避してもいい、人生を楽しめと言う。ベルイマン自身が、最後には父とも和解したとのことで、この境地に達したのだろう。

2007/01/03

2019/05/10

90点

映画館 
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豊饒にしてノスタルジック

ネタバレ

この映画の公開当時、本作をもって引退宣言していたベルイマンに、そんなこと言わずにまだまだたくさん撮ってほしいな、と願っていたのは自分だけではなかったと思う。

いつもの哲学的な深みや形而上学的な味わいがあまり感じられない物語の口当たりの良さにビックリで、一体全体どうしたんだろう、などと思ったのも束の間、そこはさすがのI・ベルイマン。北欧の清透な空気感を湛えた瑞々しい情景描写を背景に、宗教的イコンやシュールな幻視を織り交ぜながら、家族の軋轢と親子の葛藤を紡ぎ出し、自家薬籠中たる神の沈黙を全編にそこはかとなく醸し出す、そんなベルイマンらしさが随所で味わえる豊饒にしてノスタルジックな人間ドラマだった。それはまた、自らの偉大なキャリアを閉じるに相応しい絢爛豪華な大団円とも言える完成度の高い大作群像劇でもあった。

あと、三時間短縮版しか観ていないので、機会があれば五時間バージョンを観てみたいと思う。

2019/02/09

2019/02/11

80点

映画館/東京都/新文芸坐 
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ベルイマンらしくないかもしれない

5部編成の本編プラス前後のプロローグにエピローグを加えて5時間11分の超大作を鑑賞しても、長すぎて途中でダレてしまうと言う事はありませんでした。
ドラマの始終点が2年間程度の内容なので、いわゆる大河ドラマのように長期間にわたって主人公をずっと追いかける展開ではありません。
同じような日常の繰り返しの映像を重ねる中に、重大な出来事が日を置かずに、連続しているかのように起き、展開は宗教劇だったり、家族ドラマだったりし、またはホラーやサスペンス作品かと見まがう様な様々な装いを見せてもらい、スクリーンに引きずり込まれました。

本作品完成時のベルイマンは64歳になっていて、演劇にはかかわるが、これ以降は映画を撮らないと宣言します。
その理由は「映画作りの面白さを味わいつくした」からとの事で、スウェーデン映画史上最高の制作費をかけ、豪華なセットや登場人物など、ベルイマン最後の映画としての集大成となりました。

2019/02/09

2019/02/11

85点

映画館/東京都/新文芸坐 
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来年は笑えるね

始まりのアレクサンデルの映し方でグット引き込まれる。
アレクサンデルが顔の部分から、セーターの襟の形、扉を通るとき横からみる瞳と睫毛、おばあちゃまの部屋まで来て全身が映される。半ズボンに黒いタイツだ。アレクサンデルの環境がわかる◎

クリスマスの一族の使用人を含めての晩餐。それぞれにかわす会話は現実味がありオモシロイ。四角張った顔の背の高いメイドが笑っていないと女の子は指摘する。「いろいろな思い出がよみがえってきて笑えない時もある」という。女の子は「来年は笑えるね」と返す。この会話◎◎

前妻の娘たち亡霊が出てきて彼女たちの死の真相を告げる。主教はひどいDVだ、と思っていた私は驚いた。主教はエミリーからスープを受け取る場面では主教がエミリーに救いを求めている様子が見て取れる。しかし、主教の愛情は宗教の正義、彼の家族のフィルタを通すと厳しいだけのものに変わる。最後まで主教の愛情と一家の考える愛の隔たりは縮まらなかった。