ファニーとアレクサンデル

ふぁにーとあれくさんでる|Fanny och Alexander|----

ファニーとアレクサンデル

amazon
レビューの数

16

平均評点

80.3(55人)

観たひと

96

観たいひと

32

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 スウェーデン フランス 西ドイツ
製作年 1982
公開年月日 1985/7/6
上映時間 0分
製作会社 スウェーデン・シネマトグラフ=スウェーデン放送協会TV1=ゴーモン=ペルソナ・フィルム=トービス・フィルムクンスト
配給 東宝東和
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

スウェーデンの古い大学町ウプサラを舞台にブルジョワ階級エクダール家の人々の姿を1970年のクリスマスから約2年間の流れの中で描く。全5部より構成されている。エグゼキュティヴ・プロデューサーはヨルン・ドンナー。監督・脚本は「秋のソナタ」のイングマール・ベルイマン。撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はダニエル・ベル、美術はアンナ・アスプが担当。出演はグン・ヴォールグレーン、エヴァ・フレーリングなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

〈プロローグ〉大邸宅の一室でただ一人、人形芝居に興じる少年アレクサンデル・エクダール(バッティル・ギューヴェ)。彼は、亡霊を目撃することができる幻視の力の持主である。 〈第一部・エクダール家のクリスマス〉スウェーデンの地方都市ウプサラ。1907年のクリスマス・イヴ。富裕な俳優で劇場主のオスカル・エクダール(アラン・エドヴァル)は、キリスト降誕劇を上演している。妻で女優のエミリー(エヴァ・フレーリング)、彼らの子供アレクサンデルとその妹のファニー(ペルニラ・アルヴィーン)も出演している。劇の後、クリスマス・パーティが催された。中心人物は、もと女優であり、今日の栄華を築いたオスカルの母ヘレナ(グン・ヴォールグレーン)だ。彼女の三男、つまりオスカルの弟で土地一番の菓子店を経営するグスタヴ・アドルフ(ヤール・キューレ)が料理の指揮をとり、一方、次男の大学教授カール(ボリエ・アールステット)は酔いどれている。彼の家計は火の車で、ドイツ人の妻リディア(クリスティーナ・ショリン)にぐちを言い、なじる。グスタヴは、寛大な妻アルマ(モナ・マルム)公認で、召使いのマイ(ペルニラ・ヴァルグレーン)を愛人にしている。こうした大家族をひきいるヘレナは、パーティの後、一人残って、昔彼女の愛人だったイサク(エルランド・ヨセフソン)に、息子たちの話をする。 〈第2部・亡霊〉年が明けて、二月上演の『ハムレット』を劇場でリハーサルしていたオスカルは、過労のため突然倒れ、死んでしまう。ヴェルゲルス主教(ヤン・マルムシェー)の手で盛大に葬儀が行なわれた。父オスカルの亡霊を目撃するアレクサンデル。 〈第3部・崩壊〉オスカルの遺言で劇場をひき受けたエミリーは、努力するが、一年後、不入りから空しく劇場から手をひくことにする。ある日、アレクサンデルは、母がヴェルゲルス主教と結婚することを母自身から聞き、ファニーと共にエクダールの家を去り、主教館に移った。主教の母ブレンダ(アリアンヌ・アミノフ)、妹ヘンリエッタ(カースティン・ティーデリウス)、そして病気で寝たきりの叔母エルサ(ハンス・ヘンリック・レールフェルト)を紹介されたエミリーと子供たちは、この主教館をつつむ暗い空気に驚く。さらに華美に生活することを恐れる主教は、彼女たちに質素な生活と精神生活を強いた。 〈第4部・夏の出来事〉翌年、別荘でくつろぐヘレナのもとにエミリーが訪れ、結婚は失敗だった、離婚したいが夫が許さないと、苦悩を訴えた。アレクサンデルとファニーは屋根裏部屋にとじ込められ、主教の娘たちの亡霊におびやかされる。 〈第5部・悪魔たち〉エミリーの訴えを気にしていたヘレナはイサクに相談し、イサクの計らいで、子供たちは脱出に成功、イサクの家に預けられる。子供たちに去られ、アールとグスタヴの訪問で離婚をほのめかされた主教は、夜、寝つかれず、エミリーに心情を吐露する。彼女は主教の飲物に睡眠薬を入れ、彼は眠りに陥った。その頃、エルサの部屋のランプが倒れ、館は火に包まれた。主教も焼死する。 〈エピローグ〉エミリーはなつかしい劇場を訪問した。春になり、マイはグスタヴ・アドルフの子供を産んだ。エミリーはストリンドベルイの新作『夢の戯れ』の台本をヘレナに渡し、いっしょに演じたいと告げるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年12月上旬号

DVDがおもしろい!:DVDコレクション No.475 「ファニーとアレクサンデル」

1985年11月下旬号

ザ・セレクション:ファニーとアレクサンデル

1985年9月下旬号

外国映画紹介:ファニーとアレクサンデル

1985年8月上旬号

特集 ファニーとアレクサンデル イングマール・ベルイマン監督作品:作品評

1985年7月下旬号

グラビア:ファニーとアレクサンデル

1985年6月下旬号

試写室:ファニーとアレクサンデル

2016/07/11

2016/07/11

80点

レンタル/神奈川県/TSUTAYA/TSUTAYA 日吉中央通り店/DVD 
字幕


長ーい長ーい群像劇

5時間見れるかなと心配しながら、ブルジョア エークダール家をアレクサンデル中心の視点で描いた群像劇。最初から3部くらいまでは、ややだれ気味で見たが、4部からミステリー・ホラー傾向となり面白くなった。権威主義のキリスト教を否定するベルイマンらしさか。

2016/06/05

2016/06/05

82点

テレビ/有料放送/IMAGICA BS 
字幕


5時間を超える超長編ではあるが、ダラダラとした無駄なシーンがないので、退屈することなく、終わってみれば5時間が経過していたというのが正直な感想。怪奇譚を織り交ぜながらも、人物描写と物語の構成がしっかりしているので、観る者を飽きさせない。派手さはないが、大人の鑑賞に耐え得る名作である。

2016/03/31

2016/03/31

70点

レンタル 
字幕


長尺

イングマール・ベルイマンの自伝的作品。

兎に角、長尺。

最初の父親が亡くなり、主教が父親になったあたりから、物語りが俄然、面白くなりますが、そこまでが、割と退屈。

本当、兎に角、長尺。5時間。

2007/01/03

2016/01/13

90点

映画館 
字幕


豊饒にしてノスタルジック

この映画の公開当時、本作をもって引退宣言していたベルイマンに、そんなこと言わずにまだまだたくさん撮ってほしいな~、と願っていたのは自分だけではなかっただろう。

いつもの哲学的な深みや形而上学的な味わいがあまり感じられない物語の口当たりの良さにビックリで、一体全体どうしたんだろう、などと思ったのも束の間、そこはさすがのI・ベルイマン。北欧の清透な空気感を湛えた瑞々しい画面を背景に、宗教的イコンやシュールな幻視を織り交ぜながら家族の軋轢や親子の葛藤を紡ぎ出し、自家薬籠中たる神の沈黙を全編にそこはかとなく醸し出す。そんなベルイマンらしさテンコ盛りの豊饒にしてノスタルジックな人間ドラマは、自らの偉大なキャリアを閉じるに相応しい絢爛豪華な大団円とともに、ベルイマンならではの余情豊かな情景描写が心に残る秀逸にして完成度の高い大作群像劇でもあった。

あと、三時間短縮版しか観ていないので、機会があれば五時間バージョンを観てみたいと思う。

2015/12/23

2015/12/23

100点

購入/DVD 
字幕


世界公開版(3時間5分バージョン)も素晴らしい

1ヶ月前に「5時間11分バージョン」を観たが、「3時間5分バージョン」も観たくて、セルDVDが中古で2千円ほどで売られていたのを店頭で見つけて衝動買いしてしまった。
それを、本日(2015年12月23日)、鑑賞。

確かに、長尺版よりもエッセンスが凝縮されていたが、物語の要所要所はキッチリとおさえていて、重要なシーンだらけであった。

構成面では、「第一部:エクダール家のクリスマス」、「第二部:亡霊」、「第三部:崩壊」、「第四部:夏の出来事」、「第五部:悪魔たち」の五部編成にはなっておらず、「第○部」の表記なし。(物語の流れは不変)

長尺版を観てから1ヶ月しか経っていないのに、序盤のクリスマス場面での女性どうしの会話「ウチの人、マイ(女給)にお熱よ」→「大丈夫なの?」→「ええ、見てると楽しいから」の大らかなシーンには笑い。

改めて、イングマール・ベルイマン監督の素晴らしき世界を堪能した。

2015/11/18

2015/11/18

95点

レンタル 
字幕


5時間11分にわたるベルイマン監督の素晴らしき世界

5時間11分にわたるイングマール・ベルイマン監督の素晴らしき映像世界を堪能させていただいた。

「プロローグ」と「エピローグ」に挟まれた「第一部」~「第五部」からなる壮大なドラマ。
ちなみに、「第一部:エクダール家のクリスマス」、「第二部:亡霊」、「第三部:崩壊」、「第四部:夏の出来事」、「第五部:悪魔たち」の五部編成であり、前半は明るく後半は暗い内容なのだが、面白さは逆で序盤がやや退屈、終盤が圧倒的に面白い。

特に後半は、画風がベルイマン監督の『叫びとささやき』風の赤基調の調度品が見られたり、幽霊を思わせる素敵な映像が楽しめる。

また、第一部では、おなら三発のギャグらしき場面を取り入れているのは、小津安二郎監督の『お早よう』のおならギャグを思わせる。(確かなことは判らないが)小津へのリスペクトがあったのかもしれない。

しかし、タイトルは「ファニーとアレクサンデル」であるが、ファニーはちょろちょろで、殆どがアレクサンデルの視点から見たドラマになっており、彼の霊力の凄さが観ていて楽しい。

主教が憎たらし過ぎるが、これはこれで上手い演技と言わざるを得ない。

ベルイマン監督の大傑作。