ミツバチのささやき

みつばちのささやき|El Espiritu de la Colmena|El Espiritu de la Colmena

ミツバチのささやき

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レビューの数

92

平均評点

78.3(524人)

観たひと

816

観たいひと

98

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 スペイン
製作年 1973
公開年月日 1985/2/9
上映時間 99分
製作会社 エリアス・ケレヘタ・プロ
配給 フランス映画社
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

スペイン内戦がフランコの勝利に終結した直後、1940年の中部カスティーリャ高地の小さな村を舞台に6歳の少女アナと彼女の家族たちの日常を描く。製作はエリアス・ケレヘタ、監督・原案は「エル・スール」のビクトル・エリセでエリセのデビュー作にあたる。脚色・脚本はアンヘル・フェルナンデス・サントスとビクトル・エリセ、撮影はルイス・カドラード、音楽はルイス・デ・パブロ、編集はパブロ・G・デル・アモが担当。出演はアナ・トレント、イサベル・テリェリアなど。1985年2月9日公開(初公開時配給:フランス映画社)。ミニシアターの傑作上映企画『theアートシアター』として、HDリマスター版が2017年3月25日より上映(配給:アイ・ヴィー・シー)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1940年頃、スペイン中部のカスティーリャ高原の小さな村オジュエロスに一台のトラックが入っていく。移動巡回映写のトラックで、映画は「フランケンシュタイン」。喜ぶ子供たちの中にアナ(アナ・トレント)と姉のイザベル(イザベル・テリェリア)がいた。その頃父のフェルナンド(フェルナンド・フェルナン・ゴメス)は、養蜂場で、ミツバチの巣箱を点検する作業をしている。母のテレサ(テレサ・ジンペラ)は、室内にこもって、内戦で荒れはてた家や人々の様子を手紙に書き綴っている。いったい誰に宛てている手紙なのか、毎週のように、駅に向かい、列車に投函する。公民館のスクリーンには、少女メアリーが怪物フランケンシュタインと水辺で出会う美しいシーンが展開している。そのシーンに魅入られたアナは姉からフランケンシュタインが怪物ではなく精霊で、村のはずれの一軒家に隠れていると聞いた。学校の帰りにアナはイサベルに村のはずれの一軒家に誘われた。そこに精霊が住んでいるというのだ。別な日に一人でそこを訪れるアナ。夕方、イサベルは黒猫と遊んでいる。アナは父母のアルバムを見る。父あての母のポートレートには、“私が愛する、人間ぎらいさんへ”とある。網の中のミツバチにささやきかけるアナ。夜ふけに一人起き上ったアナは外に出る。列車から兵士が飛び降り井戸のある家に入って行く。彼はアナに拳銃を向けるが、子供だと知るとやさしくなる。足をけがした兵士は動けない様子だ。大きなリンゴを差し出すアナ。二人はアナが持って来た父のオルゴール時計で遊ぶ。その夜、井戸のある一軒家に銃声が響いた。翌朝、フェルナンドが警察に呼ばれる。オルゴール時計のせいだ。公民館に横たえられた兵士の死骸。食事の席でオルゴール時計をならすフェルナンド。アナにはすべてが分かった。井戸のある家に行き血の跡を見つめるアナ。その日、夜になってもアナは帰らなかった。心配する家族。そのころ、森の中のアナの前に、映画で見た怪物そっくりの精霊が姿をあらわした。発見されたアナは昏睡状態に陥っていた。家族のみんなが見守る。深夜、一人起き上がったアナは、窓をあけ、夜空を見つめるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

1985年4月下旬号

外国映画紹介:ミツバチのささやき

1985年3月下旬号

外国映画批評:ミツバチのささやき

1985年1月下旬号

グラビア:ミツバチのささやき

1985年1月上旬号 戦後復刊900号記念特別号

試写室:ミツバチのささやき

2024/04/25

2024/04/26

80点

その他/TSUTAYA DISCAS 
字幕


二度目でも理解できない

「瞳をとじて」を見て、アナ・トレントが6歳の時に出演している本作品を再度見た。
題名の「ミツバチ・・」は、養蜂家の父フェルナンドの関連だが、映画の主題は6歳のアナ(アナ・トレント)の物語。彼女を通して、姉のイサベラ(イサベラ・テリェリア)、父・母を描く。家族が実名の名前のまま。
田舎にやって来た移動映画館で上映された「フランケンシュタイン」に心を奪われたアナ、彼は怪物ではなく「森の精霊」だと姉に教えられ信用したアン。それから行動がおかしくなる。
列車から飛び降りた脱走兵の面倒も見るアナ。食料や父親の服を持ってゆくアナ。児童心理は難しい。脱走兵は殺され、残された懐中時計で父親が疑われる。父は持ちだしたのがアナと知りアナを責める、アナは家出して倒れる。
よく理解できない連続です。
まだ理解できていないこと。
①脱走兵を射殺したのは誰?
②母テレサが、手紙を書いては列車のポストに投函するが誰に宛てているのか?最後の手紙を焼くシーンから、殺された脱走兵が昔の恋人だったのでは?
③上映された「フランケンシュタイン」は、時代的に1931年の作品だと思う。その時の役はボリス・カーロフ。本映画に登場したフランケンシュタインは誰が演じた?特撮?

2024/04/21

2024/04/21

60点

映画館/神奈川県/シネマジャック/ベティ 


難解。嫁も謎。子役2人の演技は素晴らしい。

2024/04/04

2024/04/05

90点

映画館 


移動映画を喜ぶ子供たちが可愛い

アナ・トレントは
映画は虚構だと撮影時認識していたらしいが 流石に俳優がメイクしたフランケンシュタインの姿を見た時のアナ・トレントの驚きの表情を監督のビクトル・エリセは忘れられないと語る 切り取られた真実の瞬間は映画を上回る時がある
これも映画製作の面白いところである
エリセの30年ぶりの新作『瞳をとじて』にアナ・トレントも出演して
あの有名な台詞「私はアナ」を呟く場面があると
柳下毅一郎の熱い解説を聞いて
ずっと無視続けた『ミツバチのささやき』を見る気になった
1973年から2024年の歳月を越えて
『瞳をとじて』を撮ったのには何らかの繋がりがあるらしい
1973年六本木のミニシアターで
上映された後虜にされた輩たちが どんな所に魅了されたのか僅かでも理解したい欲求と同時に私はどう感じるのか興味を持った

本編の舞台となるスペインの小さな村オジュエロスは
何処までも荒涼とした景色が続く
背景にスペイン内戦の暗い影が窺えて緑のないぬかるんだ道を
歩く子供達を見て胸が痛んだ
アナとイサベルの姉妹と両親は同じ画面に
顔を揃える事はなくカットバックで映るに留まり 
幸福からそれぞれ少し離れた場所に
いて近づく事を躊躇しているよう
母親が手紙を書く場面で
結婚したい相手は今の夫ではなかったらしい事が窺える
アナがいなくなった夜
焚き火で手紙を焼くのを躊躇った
母親の心情が複雑で
炎に照らされた顔が娘の安否を気遣ってるようには見えなくて
静かに手紙を読み返しながらその手はなかなか手紙を離そうとしない
翌日医師からアナと同じくらい
疲れ切ってると言われ
そんな事もなかったのかと
見てる私も複雑

アナが映画で見たフランケンシュタインは恐怖よりも哀切が勝る
殺された小さい女の子も
フランケンシュタインの怪物も
本当は死んでいなくて
精霊だからいつでも心で呼び掛ければ答えてくれるというイサベルの
言葉を信じる
精霊が隠れている小屋で
追手から逃れてきた傷ついた兵士を
フランケンシュタインの怪物に重ねて
カバンからリンゴを差し出す
そのアナの姿は
繰り返し本でみた写真と同じだと
束の間 胸がときめく
その夜小屋の窓に何回か閃光が走り
銃声が鈍く轟く
アナの祈りは打ち砕かれ
一人彷徨う森の湖畔のほとり
揺らぐ湖面に映るフランケンシュタインの怪物の顔
彼を見上げるアナの無垢な顔
虚構と現実の境界線が溶け合う
このシーンがとても印象に残る

アナを怖がらせる為に
絶叫の後壊れた植木鉢の土が散乱する部屋に倒れて動かないイサベル
のように死の匂いがそこかしこに
漂う

内戦の後
平和を取り戻したかに見える
が一度すり抜けた幸福は
荒れ果てた風景と共に
元の輝きが戻るまでに
まだ時間がかかりそうだ

2024/03/01

2024/03/25

88点

映画館/茨城県/あまや座 
字幕


エリセとアナ

ネタバレ

6歳の少女の視線で、子どもたちと両親とカスティーリャ地方の小さな村の日常を描く。
ビクトル・エリセ監督脚本。アンヘル・フェルナンデス・サントス脚本。

舞台は1940年スペインの片田舎。スペイン内乱の結果、フランコの独裁政権が成立した頃。カスティーリャ地方の村に巡回映画がやってくる。上映作品はフランケンシュタイン。少女アナはこの物語が理解できてない。姉のイザベルは、怪物は精霊で井戸のある小屋に住んでいると云う。

姉妹の父親は養蜂家で研究者らしい。蜂に関する文章を書いている。母親は、なにやら手紙をしたため、駅のポストに投函する。

この序盤の描き方。ほぼ、家族がバラバラ。一家がそろう食卓のシーンは無い。姉妹や夫と同じシーンがない母は実は亡霊ではと思ってしまう。

だが、早朝に旅立つ夫をベランダから帽子を投げ渡すシーンで、二人が実在(同居)していることがわかる。

この一家の姿が内乱に苛まれたスペインの暗喩とも見て取れる。夫がミツバチの社会について語る独白は、フランコ独裁政権と民衆とを語っているかのうようだ。

そして、終盤に現れる若い男。内乱後のスペイン。反フランコ政権側の兵士だった男だろうと推察される。この男とアナとの交流とその後の悲劇が綴られる。

少女はスペイン国民の未来の象徴として、ビクトル・エリセは描いたに違いない。兵士が斃れ、少女は昏睡する。
ミツバチは虐げられた国民であり、父母はその体制の中で流されてゆき、そんな中で、少女は覚醒し、何かに語り掛ける。

そんな美しい映像(村の外れの小屋を俯瞰する画角の中を歩くちっぽけな姉妹の姿など、すげえとうなる)と少ないセリフで点描していく、その枠外にちらちらとメッセージを潜ませる、この手管のすごさ。

怪物も兵士も、そして、観客には見えない何かをも、受けいれる心優しい少女が初々しい。彼女がエリセの希望の象徴。
アナ・トレント。本名で演じる。

エリセは50年後に「瞳をとじて」で、彼女をアナとして登場させ、3部作(「エル・スール」を含む)のケリをつける。
この熱量に感服。

2024/02/25

2024/03/03

81点

映画館/神奈川県/kino cinema 横浜みなとみらい 
字幕


後で見直したい

初見。
色々な意味で後世に影響を与えた作品とのことで、勉強として鑑賞。
物語の内容がよく飲み込めなかったが、後から解説を見てようやく合点が行った。
後でもう一度見直したい。

2024/02/23

2024/02/23

90点

その他/録画BSプレミアム 
字幕


アナ・トレント

ネタバレ

  ビクトル・エリセ監督の「瞳をとじて」を観たので、こちらをまた、観ることに。

 6歳か7歳位のアナ(アナ・トレント)の通過儀礼のような話。

 何度も観ているので、新鮮味はないが、やはり、アナの存在感が、とんでもない位だった。

 スペインのカスティーリャ地方の荒涼とした、でも、その地平線とか、遠くに見える小屋を二人が走ってく所とか、映像が美しかった。ジョン・フォードの映画の影響らしい、「荒野の決闘」の地平線とか。

 そして、フランケンシュタインが出てくるのも、何故か違和感がなかった。ビクトル・エリセが、如何に映画が好きなのかがよく分かるような気がした。

 ラストの、“私はアナ”という所が、「瞳をとじて」を思い出して、ゾクゾクした、最初のアナとは違うアナになっている。