ミケランジェロ・アントニオーニ監督が描いたモヤッとした作品だった。
雰囲気はあるのだが、盛り上がらない映画。
物語は、「妻は出ていく時に警報装置は残して行った」とつぶやく男の姿からはじまるが、この男は映画監督=ニコロであり、自分の映画に出演させる女性を探している様子。
ニコロは、ショートカット金髪の女性=マーヴィとイイ仲になり始めるが、「美女は忘れろ、これは忠告だ」なる伝言を無視して付き合い続ける。
ニコロは「大自然の様に女と関わりたい」という理想を持っているが、濃霧の中で消えたマーヴィは部屋に居て、セックスする。このシーンで、このレンタルDVDは【無修正版】だったので、黒々としたアンダーヘアはグッド……というのは、助平な男の気持ちか(笑)
…という感じで、二人目の女性も現れたりするのだが、全然盛り上がらないミケランジェロ・アントニオーニ監督作品であった。
この監督の作品の出来には、なんか波があり、傑作とイマイチの落差はげしい気がする。