マイ・フレンド・フォーエバー

まいふれんどふぉーえばー|The Cure|----

マイ・フレンド・フォーエバー

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レビューの数

30

平均評点

81.5(301人)

観たひと

535

観たいひと

99

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1995
公開年月日 1995/8/12
上映時間 99分
製作会社 アイランド・ピクチャーズ=ユニヴァーサル映画
配給 松竹富士=KUZUIエンタープライズ
レイティング
カラー カラー
アスペクト比 1:1.78
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

HIV感染者の少年と、彼を助けるべく治療法探しに奔走する少年の友情を描いたヒューマン・ドラマ。『チルドレン・オブ・ザ・コーン』(V)「シングルス」などで俳優として活躍するかたわら、テレビドラマの演出を手掛けてきたピーター・ホートンの初監督作。脚本はロバート・クーン、製作はマーク・バーグとエリック・アイスナー。撮影はアンドリュー・ディンテンファス、美術はアーミン・ガンツ。音楽は「トッツィー」「ザ・ファーム 法律事務所」のデーヴ・グルーシンが担当。主演は「依頼人」のブラッド・レンフロと「ジュラシック・パーク」「激流」のジョセフ・マゼロ。「最高の恋人」「蜘蛛女」のアナベラ・シオラと「サイコ3 怨霊の囁き」のダイアナ・スカーウィッドが少年たちの母親にふんするほか、やはりエイズを題材にした「ロングタイム・コンパニオン」のブルース・デイヴィソンが医師役で助演している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

12歳の夏休み、エリック(ブラッド・レンフロ)は隣に越してきた11歳のデクスター(ジョセフ・マゼロ)と親友になる。デクスターは幼児のころの輸血が元で、エイズに感染していた。エリックの母親ゲイル(ダイアナ・スカーウィッド)は生活に追われ、息子のことを全く顧みない。デクスターと母親のリンダ(アナベラ・シオラ)に夕食に招かれ、楽しい一時を過ごしたエリックは、親友のためにエイズの治療法を探そうと思いつく。チョコレートを食べ続ける食餌療法に続いて、「ルイジアナの医師が植物からエイズの特効薬を発見した」という新聞記事から、植物の葉を煎じて飲む方法を試みる。ところがある晩、毒草を飲んだデクスターが病院に担ぎ込まれる事故が発生。幸い命は取り留めたが、エリックは母親から彼との交際を禁じられ、サマーキャンプ行きを命じられる。エリックはデクスターを説得し、特効薬を分けてもらうためルイジアナの医師の元へ旅立つ。川を下り、2人の冒険旅行が始まった。川岸でテントを張って寝た晩、死の恐怖に怯える胸中を打ち明けたデクスターを、エリックは必死で勇気づける。彼の具合が悪くなっているのに気づき、途中で便乗した船から金を盗み、陸路に変更。たちまち船長たちに見つかって追いつめられた時、デクスターは自らを傷つけ「僕の血は毒だ」と迫って彼らを追い払った。エリックは親友をバスに乗せて故郷ミネソタに戻り、デクスターはただちに病院に収容された。彼らは病院で看護婦や医師を相手にデクスターが死んだふりをする遊びを繰り返すが、ある日、いつものイタズラの最中に彼は二度と目を覚まさなかった。葬式の日、エリックは棺の中のデクスターの腕に自分のスニーカーを抱かせ、代わりにもらった彼の靴を川に流した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1995年9月下旬号

劇場公開映画批評:「マイ・フレンド・フォーエバー」

1995年8月下旬上半期決算号

グラビア 《New Releases [新作映画紹介]》 :マイ・フレンド・フォーエバー

KINEJUN CRITIQUE:マイ・フレンド・フォーエバー

2023/06/08

2023/06/08

73点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


良い映画

エイズの治療薬探しに冒険する姿の数々の面白いこと。しかし片方の少年には幾らか苦しむ場面がある。それらを見ていると、若干悲しくなってくる。
わかりやすい映画で、説得力のある場面つなぎ。これでもいい。

1995/12/30

2023/04/20

66点

レンタル 
字幕


マイ・フレンド・フォーエバー

ブラッド・レンフロ、今いずこ?

2023/02/13

2023/02/14

83点

VOD/U-NEXT/レンタル/PC 
字幕


素直に感動しました―

当時からソーシャルデスタンスという言葉はあり、それは2mである、ということをこの作品から学びました。エイズは報道では知ってはいましたが、それほど身近ではありませんでした。しかし、コロナは近くで何人もの感染者が出て、偏見・分断・孤立というものを皆がいやっというほど経験しました。微妙な違いはありますが、他人事とは感じませんでした。

 エリック少年は両親が別居し、母親とうまくいってません。そこへデクスター少年が隣に越してきます。彼は輸血が原因でエイズになっています。彼の母はシングルマザーですが、息子を心から愛しています。隔てる壁は高いですが、二人は出会うべくして、出会います。

 チョコバー、薬草、治療薬を求めて川下りなど、大人から見れば無茶するなあという感じですが、病気を治そうとする気持ちから発する少年たちの行動は、とても純粋なのです。
 毒草の件では、デクスター母は特に咎めません。これは、簡単にできることではありません。
 川下りのテントでは、宇宙の果てが暗くて寒いというデクスター少年の悪夢の話になります。大事な伏線です。コンバースのくさい匂いをかけば大丈夫だよ、とエリック少年が励まします。
 青年たちに追われると、デクスター少年は自らの手を傷つけて、僕はエイズだ、と彼らを追い払います。

 病院に入っても、彼らの無邪気な行動は続きます。仮病を使っての呼び出しは、さすがに調子に乗り過ぎかな。
 医者が言います。歴史を読むとひどい病人が突然元気になった話が幾つもある。人はそれを奇跡という。現実的にも映画的にも、これほど威厳に満ちて優しい医者は、久しぶりに拝見しました。
 それから、「20001年宇宙の旅」。彼らは20回見ている、という。KINENOTEの点数で私の場合、75点以上は人に薦めることのできる作品、85点以上は強く人に勧めることのできる作品、95点以上は人生の宝という基準ですが、まだ95点以上つけた作品はありません。彼らにとって、「20001年」は人生の宝だろうなぁ。

 3回目の呼び出しから革靴が川を流れていくまで、私の涙腺は緩みました。デクスター母の一言いや二言、コンバースと革靴とエピソードを重ねます。泣かせるより、自然と泣ける作りで、見事です。

2022/12/30

2023/01/09

75点

選択しない 


冒険譚>難病映画

ネタバレ

 エイズ患者の少年とその親友との友情を描いたドラマ。難病ものでもある。映画製作時にはエイズに対する有効な治療薬はまだ見つかっておらず、様々な治療が試みられていたような記憶がある。そのため情報が錯綜していたこともあったのだろう。劇中で親友のエリック(ブラッド・レンフロ)が特効薬が見つかったとはしゃぎ、HIV患者のデクスターといっしょにニューオリンズへ向かう。でもその情報はデマだったとわかるエピソードもそのひとつであろう。
 当時は患者の誰もが治療薬の開発、発見に一縷の望みを抱いていた。マシュー・マコノヒー主演の「ダラスバイヤーズ・クラブ」もそんな患者の足掻きを描いた映画だったと思う。
 またデクスターが周りから「ホモ」呼ばわりされ、いじめに遭っているという病に対する無知に根ざした差別も当時いたるところで見られた。そんな時代背景が映画を観ながら思い出されてくる。
 エイズ=死であった当時、感染した少年の心境はいかばかりか。でも映画はそこを深刻になり過ぎずあくまで友人エリックとの子供らしい冒険譚として描いている。そのサラッとしたアプローチが自分には好ましかった。
 ふたりでの秘密の映画鑑賞、ポルノ雑誌、ヒッチハイク、舟下り、ズルい大人からお金をくすねての逃走・・・といったスタンド・バイ・ミー的エピソードの数々がふたりの絆の強さ浮き上がらせる。
 デクスターを演じたジョゼフ・マゼロは「ジュラシック・パーク」のティム少年だ。長じて「ボヘミアン・ラプソディ」でクイーンのベーシスト、ディーコンを演じていたのには驚いた。そういえばボーカルのF・マーキュリーもエイズで亡くなっている。妙なところで繋がっていた。

2022/05/14

2022/05/15

51点

選択しない 
字幕


星座

死は独り、宇宙へ贈る友情。

2021/05/31

2021/05/31

95点

選択しない 

HIVに感染した11歳のデクスター。彼は宇宙の外側である死と隣り合わせ。エイズに対して偏見と差別の時代に、親友ができた。
デクスターに親友がいなかったらと考えると辛すぎる。
イジメから救ったエリック。その時の彼の言葉は深かった!

デクスターの母親。寛大でユーモアがあり、すごく強い人。
エリックママへの二つのお願いシーンでティッシュ一箱無くなるくらいの戦慄と嗚咽が止まらなかった。最高のシーン!

エリックが、片方のスニーカー無しで帰るシーンも心に残る。

純粋な少年達の、きっと忘れられない作品